10/15開催|岡山大学RIDC「身体で語ること」セミナー

身体で語ることセミナー

開催日:10月15日

身体で語ることセミナー
参加するにはどうすればいいの?
オンライン(Zoom)開催で参加費は無料。事前に申込フォーム(https://forms.gle/5Loqt88rtXLvGWwBA)から登録すると主催者が参加用URLを送付します。事前にZoom環境を整えておくと安心です。
セミナーでは具体的に何を学べるの?
18世紀フランスの言語起源論を手がかりに、身体を言語の起点として再考した議論や舞踊・美学との交錯を、テクスト精読と比較史的分析から明らかにします。

18世紀フランスで問い直された「身体」と言語――セミナーの主題を読む

本セミナーの題名は「身体で語ること-18世紀フランスの言語改革-」。18世紀は、啓蒙思想の下で哲学の重心が神から人間へと移り、経験論の影響を受けた言語起源論が盛んになった時期である。講演では、当時の言語論・芸術論・舞踊論を参照しながら、身体を言語起源の一部として位置づけ直すことがもたらした概念的変化を検討する。

言語がいかにして「神から授けられたものではない」とされうるか、その場合の言語獲得の在り様を経験的・身体的観点から説明しようとした議論群が18世紀に登場した。これに対して、言語活動を特に人間知性に求めてきた哲学的伝統や、精神的活動(artes liberales)と肉体労働(artes mechanicae)のヒエラルキーを前提とする技術概念の伝統は、身体を言語の源とする見方に対して強い反発や論争を起こした。

【岡山大学】高等先鋭研究院 文明動態学研究所 第49回RIDCマンスリー研究セミナー「身体で語ること-18世紀フランスの言語改革-」〔10/15,水 オンライン開催〕 画像 2

セミナーで扱う主題の概要

講演は、哲学的テクストの精読を基盤に、言語=精神のモデルに対する身体の位置づけをめぐる変化を追う。特に、舞踊論や芸術論に見られる身体表現の言語化がどのように言語概念の刷新を促したかを検討する。

具体的には、経験論的立場をとった啓蒙思想家たちの議論を手がかりに、言語起源論がどのような実証的・理論的根拠に基づいて身体を導入したか、そしてそれが同時代の美学や技術観とどのように衝突または交錯したかを明らかにする。

  • 対象時代:18世紀フランスの哲学・言語学・美学・舞踊論
  • 主要焦点:言語起源における身体の位置づけ、言語概念の刷新、哲学的・技術的伝統との論争
  • 方法:テクスト読解と比較史的分析
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第49回RIDCマンスリー研究セミナーの開催概要と参加方法

本セミナーは岡山大学高等先鋭研究院 文明動態学研究所(RIDC)が主催する「RIDCマンスリー研究セミナー」シリーズの第49回として、オンラインで実施される。RIDCは2021(令和3)年に開所した岡山大学の研究所であり、学内における共育共創活動を推進する4つ目の研究所の一つ、かつ人文・社会科学系では初めての研究所である。

公開の形態はセミナーごとに異なるが、本回はオンライン開催(Zoomを利用)で行われ、関心のあるどなたでも参加できる。参加費は無料で、事前登録が必要である。

項目 内容
日時 2025年10月15日(水)12:00~13:00
開催方法 オンライン(Zoom)
題名 身体で語ること-18世紀フランスの言語改革-
スピーカー 岡山大学 学術研究院 社会文化科学学域 川野惠子 准教授
参加費 無料(事前登録制)
申込フォーム https://forms.gle/5Loqt88rtXLvGWwBA
ポスター https://ridc.okayama-u.ac.jp/wp-content/uploads/2025/08/RIDC_seminar_202510.pdf

参加申込後、主催者から折り返し参加用URL(Zoomの招待リンク)が送付される。Zoomの利用環境(アプリまたはブラウザ)を事前に整えておくことが推奨される。

開催に関する追加情報や当日の配布資料等については、RIDC公式サイトの該当ページでも案内される。関連リンクとして主催者のイベント告知ページが公開されている: https://ridc.okayama-u.ac.jp/20250828-4398/

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RIDCの活動と過去のセミナー記録

文明動態学研究所(RIDC)は、人文・社会科学系の研究拠点として多岐にわたるテーマでセミナーやシンポジウム、公開講座を実施している。RIDCは「地域中核・特色ある研究大学:岡山大学」として共育共創活動を推進する役割を担っている。

RIDCが過去に配信したセミナーや録画コンテンツは多数あり、研究成果の発信や地域・国際連携の一環としてオンライン公開されている。これらの記録は研究参照や教育資源としても活用可能である。

  1. 「経済状況が主観的ウェルビーイングに与える影響 -年齢階級・都道府県別クロス・セクション分析-」 録画配信(PR TIMES)
  2. 「「モノのやりとり」をめぐる認識の齟齬ともつれあい ートンガにおける他者接触の事例からー」 録画配信(PR TIMES)
  3. 「入所者の住宅からみた長島愛生園の歴史」 録画配信(PR TIMES)
  4. 「「家族や子どもに迷惑をかけたくない」という思いとは何か?-〈迷惑〉研究プロジェクトの軌跡と展望-」 録画配信(PR TIMES)
  5. 「ぶどう輸出の現状と消費者の評価 -台湾のアンケート調査から-」 録画配信(PR TIMES)
  6. 「漢代画像石の画題と意義」 録画配信(PR TIMES)
  7. 「地方占領期研究と街の記録・カラー写真・岡山」 録画配信(PR TIMES)
  8. 「文明動態学的國吉康雄論 〜少女に「命のために走れ」と言った画家についての新考察」 録画配信(PR TIMES)
  9. 「和歌山県磯間岩陰遺跡古墳人骨のDNA分析」 録画配信(PR TIMES)
  10. 「『鳥獣人物戯画』の験競(げんくらべ)」 録画配信(PR TIMES)
  11. 「持続可能な開発教育とは-国際法の歴史から-」 録画配信(PR TIMES)
  12. 「貝類相の変遷が反映する岡山県の歴史と風土」 録画配信(PR TIMES)
  13. 「ドローン測量で描く岡山の古墳」 録画配信(PR TIMES)

これらの記録は、RIDCの公式ページやPR TIMESの各記事からアクセスできる。RIDCはまた、刊行物や国際シンポジウムの動画公開など、多様な情報発信を行っている。

参考:RIDC公式サイト https://ridc.okayama-u.ac.jp/。加えて、RIDC開所式やキックオフ・シンポジウム、刊行物等の情報も公開されている。

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問い合わせ先と関連窓口(岡山大学およびRIDC)

本セミナーやRIDCに関する問合せは、文明動態学研究所の公式連絡先を通じて行うことができる。下記はプレスリリースに記載された各種窓口情報である。

RIDC(岡山大学文明動態学研究所)の所在は岡山大学津島キャンパス。研究所の代表的な連絡先は以下の通りである。

岡山大学文明動態学研究所(RIDC)
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3丁目1番1号(岡山大学津島キャンパス)
E-mail:ridc◎okayama-u.ac.jp(※◎を@に置き換えて下さい)
TEL:086-251-7442
Web:https://ridc.okayama-u.ac.jp/
岡山大学病院との連携(製薬・医療機器企業向け)
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
問合せフォーム:http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
岡山大学病院との連携(医療関係者・研究者向け)
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:086-235-7983
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp(※◎を@に置き換えて下さい)
案内:http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
岡山大学の産学官連携に関する窓口
岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp(※◎を@に置き換えて下さい)
Web:https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
研究機器共用(チーム共用)
TEL:086-251-8705
FAX:086-251-7114
E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp(※◎を@に置き換えて下さい)
Web:https://corefacility-potal.fsp.okayama-u.ac.jp/
スタートアップ・ベンチャー関連窓口
岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部
E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp(※◎を@に置き換えて下さい)
Web:https://venture.okayama-u.ac.jp/

その他、岡山大学の各種公開資料やメディア情報として、大学公式メディア「OTD」や統合報告書、SDGs関連ページ、Image Movie等が公開されている。岡山大学は国連の持続可能な開発目標(SDGs)を支援し、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞した旨も公表している。

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要点の整理

以下の表は、本記事で紹介した第49回RIDCマンスリー研究セミナーの主要情報と連絡先を整理したものである。申込や問合せを行う際の参照として利用できる。

項目 内容
主催 岡山大学 高等先鋭研究院 文明動態学研究所(RIDC)
題名 身体で語ること-18世紀フランスの言語改革-
日時 2025年10月15日(水)12:00~13:00
開催方法 オンライン(Zoom)
スピーカー 川野惠子 准教授(岡山大学 学術研究院 社会文化科学学域)
参加費 無料(事前登録制)
申込フォーム https://forms.gle/5Loqt88rtXLvGWwBA
ポスター PDF(ポスター)
RIDC公式 https://ridc.okayama-u.ac.jp/
問合せ(RIDC) TEL:086-251-7442 / E-mail:ridc◎okayama-u.ac.jp(※◎を@に替えて送信)
所在地 岡山大学津島キャンパス(〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3丁目1番1号)

上表は申込方法や問合せ先、開催形式といった実務的な情報を整理したものだ。セミナーの学術的内容や過去の録画配信、関連する刊行物等はRIDCの公式ページおよび各種公開リンクから参照できる。

参考リンク: