11月20日開幕　松田優作遺稿『真夜中に挽歌』上演

松田優作の遺稿が劇場で甦る──『真夜中に挽歌』、1978年版オリジナル戯曲の初上演

カンフェティが報じる通り、松田優作が作・演出を手掛けた最後の舞台作品『真夜中に挽歌』が、2025年11月20日から11月24日まで上野ストアハウスで上演されます。プレスリリース配信日は2025年10月8日午前10時で、上演は東京都台東区北上野1-6-11の上野ストアハウスを会場とします。

本作は1978年初演作ですが、今回は松田優作が諸事情で内容を改変する1週前のオリジナル版で、今回が初めて舞台化されるオリジナル戯曲での上演となります。作品は暴力、性、ドラッグ、国籍といった強いテーマを扱い、登場人物を通して松田優作の熱き魂が再現されることがうたわれています。

あらすじと作品の位置づけ

物語は1978年の東京を舞台に展開します。東北から上京した主人公とおぼしき青年とおよび暴走族のリーダーや恋人との出会いから始まり、表面的に輝く都会生活が徐々に崩れ、各人物の過去と現在が交錯していく構成です。

今回の上演は、当時の演劇表現としてはよりエッジの効いた展開が特徴で、現代の舞台ではあまり見られない鋭さを含む演出が期待されています。松田優作の作劇・演出意図を「オリジナルの直前稿」で再現する試みである点が大きな特徴です。

• 初演年: 1978年（オリジナル戯曲での初上演）
• 上演期間: 2025年11月20日(木)〜11月24日(月・祝)
• 会場: 上野ストアハウス（東京都台東区北上野1-6-11）
• 主題: 暴力、性、ドラッグ、国籍などの重層的なテーマ

出演者とスタッフ構成──世代をつなぐキャストと監修体制

監修には松田美由紀氏、企画・演出は野瀬哲男氏が務めます。野瀬氏は松田優作と文学座研究生時代の同期であり、本作初演ではとおる役を演じた経験がある人物です。今回、その縁を生かして若手キャストを率いる立場での演出を担当します。

劇中歌は松田優作の楽曲が使用され、共同プロデューサーとして野瀬哲男氏と渡邉俊夫氏が名を連ねています。監修・協力は松田美由紀(オフィス作)です。

主要キャストの紹介

主要キャストは徳田皓己、世森響、船津祐太の3名が中心に配され、上西雄大が特別出演として一部回に登場します。各キャストのプロフィールと代表的な経歴は以下の通りです。

徳田皓己（ジョージ役）

俳優・モデル。身長186cm。新ミュージカル「スタミュ」レギュラー出演、ドラマTBS「バースデイ」、映画『三度目の殺人』（是枝裕和監督）、映画『赤羽骨子のボディガード』（石川淳一監督）等の映像出演歴がある。CFポケモンカードPV、ハウス食品等の出演歴も有。

世森響（ハクラン役）

俳優・モデル。高校1年生から俳優活動を開始し、舞台中心にラジオやTVCM等で活動。CFガンダムベース、複数の清水邦夫作品上演や自身で企画・演出を行う舞台企画の実績を持つ。舞台主演作「妖の冬桜」等がある。

船津祐太（とおる役）

俳優、身長182cm。自身が副代表を務める劇団所属。近年の舞台出演に劇団ココア「DEAD AND DEVIL CITY 其の參・伍」、劇団八一「NANDEMOIDO3」主演、メディアンプロ「容疑者のメソッド-The Stage R-」等。演出やアクションコーディネーターとしての実績もある。

上西雄大（特別出演）

俳優・映画監督。映像劇団「テンアンツ」主宰。自身が監督・脚本・主演を務めた映画『ひとくず』は国際映画祭で高評価を得た。舞台「探偵ハ物語」などで松田優作作品へのオマージュを含む表現も手掛ける。今回の舞台では11月22日にトークゲストとしての出演を含む特別出演。

スタッフと音楽、プロデュース体制

作は松田優作、企画・演出は野瀬哲男、監修に松田美由紀(オフィス作)が入り、共同プロデューサーは野瀬哲男と渡邉俊夫です。劇中歌は松田優作の楽曲が使用されます。

本作の上演にあたり、世代間やジャンルを横断するスタッフ編成が特徴で、舞台と当時の映画的な要素を結びつける企画構成がなされています。

上演スケジュール、チケット詳細と観劇の手引き

上演スケジュールは以下のとおりです。全9回の公演が予定されています。

• 2025年11月20日(木) 19:00
• 2025年11月21日(金) 15:00 / 19:00
• 2025年11月22日(土) 14:00 / 18:00
• 2025年11月23日(日・祝) 14:00 / 18:00
• 2025年11月24日(月・祝) 13:00 / 17:00

会場は上野ストアハウス（東京都台東区北上野1-6-11）です。チケットはカンフェティにて発売中で、運営はロングランプランニング株式会社（東京都新宿区、代表取締役 榑松 大剛）となります。チケット購入ページは https://service.confetti-web.com やカンフェティの公式サイト https://www.confetti-web.com/ を参照ください。

チケット料金と特典の詳細

料金はS席と自由席の設定に加え、チェキやフォトブックとセットにした複数のバリエーションが用意されています。U18料金の設定もあり、若年層の観劇を想定した価格体系が設けられています。

S席はブロック内自由席で、S席の購入者は開演45分前より先行入場可能です。開演50分前に受付でS席整理券が配布され、演者3名が衣装を着用しての出迎えが一般入場前に行われます。

• S席 7,500円（税込）
• S席＋チェキ1枚 9,500円／＋チェキ2枚 11,500円／＋チェキ3枚 13,500円／＋チェキ4枚 15,500円／＋チェキ5枚 17,500円
• S席＋フォトブック 9,500円
• 自由席 5,500円
• 自由席＋チェキ1枚 7,500円／＋チェキ2枚 9,500円／＋チェキ3枚 11,500円／＋チェキ4枚 13,500円／＋チェキ5枚 15,500円
• 自由席＋フォトブック 7,500円
• U18（18歳未満、全席自由席） 3,000円

チェキ販売は出演者3名（世森響、徳田皓己、船津祐太）のみが対象です。チェキ付きチケット購入時は対象出演者にご注意ください。また、松田優作扱いで申し込んだ方には、カメラマン渡邉俊夫氏が所蔵していた「松田優作 Live U!! コンサートツアー80」のレアなライブ写真2枚セットが当日配布されます。

関連企画と来場者サービス──ゲストトーク、ミニライブ、ポスター展

本公演では各回本編終了後にアフタートークや限定ライブが予定されています。ゲストには松田優作と縁の深い人物や、映画・舞台分野で活躍するスタッフが参加します。来場者は本編に加え、これらの関連企画も楽しむことができます。

劇場ロビーでは松田優作のほぼ全主演映画のオリジナルポスターや、当時劇場で販売されていたパンフレット、書籍等を網羅的に展示するポスター展が開催されます。展示は上演期間中、開場時間内に公開され、単独の松田優作展として成立する質量で展開されます。

ゲストトーク・ミニライブのスケジュールと出演者

各回の本編終了後に予定されるゲストスケジュールは以下のとおりです。回ごとに内容が異なるため、観劇回の選択に際して確認が必要です。

• 11月20日(木) 19:00: 野瀬哲男（演出）・徳田皓己・世森響・船津祐太による出演者クロストーク
• 11月21日(金) 15:00／19:00: 李世福（ギター）＆奈良敏博（ベース、シーナ＆ロケッツ）によるミニLIVE
• 11月22日(土) 14:00／18:00: 上西雄大（映画監督、俳優）によるトークゲスト
• 11月23日(日・祝) 14:00／18:00: 二家本辰己（殺陣師、アクション監督）によるトークゲスト
• 11月24日(月・祝) 13:00: 一色采子（女優）・西田聖志郎（俳優、プロデューサー）
• 11月24日(月・祝) 17:00: 野瀬哲男・徳田皓己・世森響・船津祐太・上西雄大による出演者クロストーク

ゲストには、松田優作監督作「ア・ホーマンス」でアクション担当を務め、その後も北野武監督作などで知られる二家本辰巳氏、松田優作の代表曲「灰色の街」原曲者の李世福氏、映画『ア・ホーマンス』の音楽を担当し現シーナ＆ロケッツのベーシストである奈良敏博氏らが含まれています。

ポスター展の内容

劇場ロビーでのポスター展は松田優作の映画デビュー作「狼の紋章」以降、ほぼ全作のオリジナルポスターを展示します。加えて当時の劇場パンフレットや関連書籍も展示され、展示規模は独立した展覧会としても通用する内容です。

展示は上演期間中の開場時間内で随時公開されます。展示物は実物のポスターや紙媒体の資料が中心となり、資料性の高いコンテンツが揃えられています。

まとめ表：公演の要点を整理

本記事では配信されたプレスリリースの全情報を漏れなく整理しました。公演日程や会場、出演・スタッフ、チケット料金と購入方法、関連企画に関する重要事項は上の表にまとめたとおりです。観劇を検討する際は、各回のゲストスケジュールやチェキ対象の出演者、S席先行入場の扱い等を事前に確認ください。