2028年12月開業予定 京都ブライトンがヒルトン加盟
ベストカレンダー編集部
2025年10月6日 16:44
京都ブライトンヒルトン加盟
開催日:12月1日
京都で生まれ変わる:ブライトンとヒルトンの提携が示す意味
2025年10月6日14時に発表されたプレスリリースによれば、株式会社ブライトンコーポレーション(代表取締役社長:安田 努)とヒルトン(取締役社長 兼 最高経営責任者:クリストファ J. ナセッタ)は、京都ブライトンホテルをヒルトンのライフスタイルブランド「キュリオ・コレクションbyヒルトン」に加盟させ、名称を「(仮称)京都ブライトンホテル キュリオ・コレクションbyヒルトン」として、2028年冬にリブランド開業する計画を発表しました。
今回の合意は、ブライトンコーポレーションが長年にわたり地域とともに培ってきた運営ノウハウを維持しつつ、ヒルトンというグローバルブランドの顧客基盤や技術、ロイヤリティプログラムを活用する点に特徴があります。発表では、既存の「京都ブライトンホテル」を全館改修したうえで新たに展開する計画であること、また外観イメージは行政協議等により変更される可能性があることが明記されています。
発表の基本情報とスケジュール
発表日時は2025年10月6日 14:00であり、リブランド開業は2028年冬を予定しています。既存の京都ブライトンホテルは、2026年11月30日まで営業し、営業終了後に全館改修が行われることが発表資料に記載されています。
発表資料中には「ホテル外観イメージ」との注記があり、最終的なデザインや仕様は今後の行政協議や関係調整によって変更される可能性があるとされています。発表は両社の合意にもとづくもので、フランチャイズ契約の締結を受けて正式に発表されています。
建物と施設の計画概要:設備・規模の中身
発表されたホテル計画概要では、立地や敷地・延床面積、建物規模、客室数や主要施設の内容が具体的に示されています。新ホテルは京都市上京区新町通中立売(御所西)に位置し、周辺は茶道三千家や神社仏閣、大学などに囲まれた閑静な住宅街にあたります。
計画の数値は以下の通りです。敷地面積は13,264.41㎡、延床面積は約24,000㎡(駐車場含む)、建物は地上6階、地下1階を予定しており、客室数は約160室とされています。これらは2025年10月時点の計画であり、今後予告なく変更する場合がある旨の注記も付されています。
施設構成と収容能力
新ホテルには京懐石を含む4つの料飲施設が計画されており、地域の食文化と連携した提供を想定しています。館内には宴会場やフィットネスセンターも整備され、宴会場は最大で240名まで収容可能という規模が示されています。
主な施設構成は以下の通りです。料飲施設(4施設)、宴会場、フィットネスセンターなど。これにより宿泊需要だけでなくMICE(会議・宴席)や料飲需要にも対応する姿勢が見て取れます。なお、既存の京都ブライトンホテルは1988年開業のフルサービス型ホテルで、御所まで徒歩約5分という立地の利便性と地域に根ざした食文化との関係性が強みとされています。
運営体制とブランドの意義:両社の役割と期待
運営主体は株式会社ブライトンコーポレーションが継続して担当します。ブライトンコーポレーションは1991年設立、本社は千葉県浦安市に置かれ、京都ブライトンホテルを含む4つのホテルを運営している企業です。なお、同社は株式会社ミリアルリゾートホテルズの100%出資の完全子会社である点もプレスリリースに記載されています。
ヒルトン側はグローバルなオペレーション、ブランド方針、ロイヤリティプログラム等を提供する役割を担います。「キュリオ・コレクションbyヒルトン」は世界で180軒以上の個性豊かなホテルを擁するライフスタイルブランドで、各ホテルが地域に根付いたユニークな体験を打ち出すことを特徴としています。日本国内におけるヒルトンの展開は、発表時点で8ブランド・31軒
関係者のコメント
ブライトンコーポレーション代表取締役社長 安田 努のコメントでは、フランチャイズ契約の締結を歓迎し、「『キュリオ・コレクションbyヒルトン』ブランドが持つ、地域との繋がりを大切にしたユニークな独自性は、『京都ブライトンホテル』の特性や強みとの親和性が高く、マーケットにおいて、唯一無二の存在として、世界中のお客様からもご満足いただけるホテルをつくりあげることができると考えております」と述べています。
ヒルトン 日本・韓国・ミクロネシア地区代表 ジョセフ・カイララは、京都への「キュリオ・コレクション」進出に関し、ブランドが滞在を通じて土地ならではの魅力を発見させると説明し、ブライトンコーポレーションとの提携により優れたサービスの提供を期待する旨を述べました。また、ヒルトン 日本・ミクロネシア地区開発担当副社長 藤本 博久は、本ホテルがヒルトンにとって京都での5ブランド6軒目となり、既存の信頼とヒルトンのコマーシャルエンジンにより幅広い顧客ニーズに応えるとしています。
ヒルトンとキュリオ・コレクションの位置づけ
ヒルトンは世界139の国と地域に9,000軒以上(130万室以上)を展開する企業で、100年以上にわたり世界で30億人を超えるゲストを迎えてきたという実績が紹介されています。ヒルトンのロイヤリティプログラム「ヒルトン・オナーズ」は会員数が2億2,600万人以上に達し、会員向けのデジタルサービス(客室選択、デジタル・チェックイン、デジタル・キーなど)を提供することも説明されています。
「キュリオ・コレクションbyヒルトン」ブランドは世界各地で地域性を尊重した独自の体験を提供することをブランドの核に据えており、本件においては京都という歴史や文化が色濃い地域性とブライトンの地元での実績が結びつく形での展開が意図されています。
要点の整理
ここまで取り上げた主要な事実を表で整理します。以下の表は発表資料に基づく計画概要と現状の主要事項を分かりやすくまとめたものです。数値や日程は発表時点(2025年10月)での情報であり、将来的に変更される可能性がある旨に注意してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日時 | 2025年10月6日 14:00 |
| 新名称(仮称) | (仮称)京都ブライトンホテル キュリオ・コレクションbyヒルトン |
| リブランド開業 | 2028年冬(予定) |
| 既存ホテル営業終了日 | 京都ブライトンホテルは2026年11月30日まで営業(その後全館改修) |
| 所在地 | 京都府京都市上京区新町通中立売(御所西) |
| 客室数 | 約160室 |
| 建物規模 | 地上6階、地下1階 |
| 敷地面積 | 13,264.41㎡ |
| 延床面積 | 約24,000㎡(駐車場含む) |
| 主要施設 | 料飲施設(4施設、京懐石含む)、宴会場(最大240名収容)、フィットネスセンター等 |
| 加盟ブランド | キュリオ・コレクションbyヒルトン(ブランド初進出:京都) |
| 運営者 | 株式会社ブライトンコーポレーション(ミリアルリゾートホテルズ100%出資の子会社) |
本件は、地域性を踏まえたローカルな強みと国際的なブランドの融合を目指すリブランド計画の典型例といえます。計画の各数値やスケジュールは発表時点のものであり、今後の行政手続きや関係各所との協議により変更される可能性があるため、今後の続報を確認することが重要です。