中学生開発の泉佐野ギョーザ、万博で1000食完売

泉佐野ギョーザ万博出店

開催期間:9月13日〜9月13日

泉佐野ギョーザ万博出店
泉佐野ギョーザってどんな餃子なの?
中学生が企画・試作した新ご当地餃子。玉ねぎを生とあめ色の両方で使い、隠し味に味噌を加えてタレなしでも美味しいのが特徴。6コ入り550円で万博では1000食を完売しました。
今後どこで買えるようになるの?
まずはイベント販売を中心に展開しており、次回は2025年10月11日「やきそば・ギョーザEXPO in 泉佐野」に出店予定。将来的には泉佐野市内30店舗での採用を目指し、卸売業者を募っています。

万博で中学生が挑んだ「泉佐野ギョーザ」出店と完売の軌跡

特定非営利活動法人キリンこども応援団(大阪府泉佐野市、代表理事:水取博隆)が運営する「こども食堂キリンの家」に通う中学生たちが、2025年9月13日(土)に大阪・関西万博のEXPOメッセ会場にて自ら企画・出店した「泉佐野ギョーザ」を販売し、合計1,000食を完売

今回の出店は、これまで泉佐野市内でのイベント出店を重ねてきた子どもたちにとって、泉佐野市外での初の出店という大きな挑戦でした。万博を訪れた多くの来場者が「泉佐野ギョーザ」を手に取り、その場で味わってもらえたことは、子どもたちが考えた商品と地域への思いが実際に外部に伝わったことを示す結果になりました。会場での販売や接客、運営に関わった中学生たちは、販売数のみならず現場運営を通した実践的な学びを得ています。

【開催レポート】「泉佐野ギョーザ」大阪・関西万博にて1000食を完売!ギョーザを開発した「こども食堂キリンの家」の子どもたちが出店&登壇しました! 画像 2

出店当日の様子と子どもたちの取組

テント前の行列や購入者とのやりとり、調理・販売のオペレーション管理などは中学生が主体となって行いました。ピーク時には通路を越える行列ができる場面もあり、初の市外出店ながら店頭での呼びかけや説明を通じて来場者とのコミュニケーションを図ることができました。

当日は来場者の反応を受けて、子どもたちが自分たちで考案した商品の特徴(たとえば隠し味に味噌を使っているためタレがなくても美味しく食べられる点など)を説明し、商品理解を促す取り組みも行われました。販売を通じて得た経験は、中学生にとって対外的なプレゼンテーションや接客経験の機会となりました。

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出店と登壇の詳細──日時・場所・販売内容を整理する

「泉佐野ギョーザ」の万博での出店・登壇に関する実施概要は以下の通りです。出店は2025年9月13日(土)に行われ、登壇は9月15日(月・祝)に大阪ヘルスケアパビリオン リボーンステージで行われました。登壇では子どもたち自身が活動紹介を行い、泉佐野市の千代松市長や日ごろから支援しているサポーターの方々が見守る中、プレゼンテーションを披露しました。

ここでは具体的な日時と場所、販売価格、販売数、登壇時間などの情報を正確に示します。

項目 内容
イベント名 大阪・関西万博 地域の魅力発見ツアー「たべなはれ(秋)」/OSAKAから地域共生の未来をつくるプロジェクト
出店日時 2025年9月13日(土) 9:00~21:00
出店場所 大阪・関西万博会場 EXPOメッセ「WASSE」たべはなれゾーン
販売商品 泉佐野ギョーザ(6コ入り)
販売価格 6コ入り 550円
販売数 1,000食 完売
登壇日時 2025年9月15日(月・祝) 登壇時間:11:30~12:00
登壇場所 大阪ヘルスケアパビリオン リボーンステージ

登壇では、子どもたちが自らの言葉で活動の背景や開発プロセス、地域課題に対する取り組みを説明しました。市長や支援者が見守る中での発表は、次のチャレンジへつながる大きな経験となっています。

なお、万博出店の直後には次の出店予定として2025年10月11日(土)「やきそば・ギョーザEXPO in 泉佐野」での出店と登壇も決まっています。出店を通じて得たノウハウは次の場での運営にも活かされます。

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「泉佐野ギョーザ」開発の背景と中学生によるプロジェクトの中身

「泉佐野ギョーザ」は、キリンこども応援団の「こども食堂 キリンの家」に通う中学生たちが主体となって開発した新ご当地グルメです。プロジェクトは2023年度(2023年7月より)に開始され、以後毎年度中学生が参加する単年度制の本格的体験型プロジェクトとして継続されています。泉佐野市は関西国際空港へのアクセスが良い一方で、訪問者が目的地へ向かう途中の通過点になりやすいという地域課題があり、子どもたちはその課題に着眼して『泉佐野に行けばいつでも食べられる餃子』の開発を目標に据えました。

開発は現場での試作と分析を繰り返す工程で進められ、計14種類の餃子を試食して細部まで比較検討したうえで現在のレシピにたどり着いています。レシピには子どもたちのこだわりが多く反映されており、具材比率の調整、玉ねぎを生とあめ色に炒めたものの両方を使用する点、そして味噌を隠し味に加える点などが特徴として挙げられます。

  1. 調査・テーマ設定(地域課題の把握と目的の明確化)
  2. 試作・比較(計14種類の餃子を試食し分析)
  3. レシピ決定(具材比率、調理法の確定)
  4. 試作の実地化(調理、販売オペレーションの検証)
  5. 販売・販路拡大の模索(イベント出店、OEM・卸の検討)

商品化プロセスは、メニューの考案、分析、レシピ開発、調理、各工程の書類作成、そしてプレゼンテーションまで、すべて中学生が関わって進めています。OEMの開発パートナーとしてユーフーズ株式会社との協働による開発も行ってきましたが、現在は飲食店へ「泉佐野ギョーザ」を卸してくれる卸売業者を探す段階に入っており、最終目標は泉佐野市内の30店舗での採用です。

売上金は今後の子どもたちの体験やチャレンジに充当される予定で、販売活動は子どもたちの実践的な学びを支える資金にもなっています。

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団体概要・支援体制と取り組みの位置づけ、活動の整理

特定非営利活動法人キリンこども応援団は、泉佐野市において「子ども第三の居場所(コミュニティモデル)」としての役割を果たすべく、こども食堂「キリンの家」を中心に、フリースクール「キリンのとびら」、オンラインフリースクール「clulu」、フードバンク事業「フードバンク泉佐野」、パントリー(食材配布)事業などの多様な支援を展開しています。法人は令和3年10月26日に設立され、代表理事は水取博隆です。

運営は日本財団の助成を受けており、特に「子ども第三の居場所」の理念に基づき、ひとり親世帯や共働き世帯の孤立、学習や生活習慣の定着支援、体験機会の提供などを通じて、地域における子ども支援のハブ機能を担っています。「子ども第三の居場所」は2016年より全国で実施され、2025年6月末時点で全国に256カ所設置されています。

法人名
特定非営利活動法人キリンこども応援団
代表
代表理事 水取博隆
設立
令和3年10月26日
所在地
〒598-0055 大阪府泉佐野市若宮町9番3号
事業内容
こども食堂事業(こども食堂キリンの家)、フリースクール事業(キリンのとびら、clulu)、フードバンク泉佐野、パントリー等
公式URL
https://kirin-npo.com/

活動に参加した中学生のコメントとしては、店頭で呼びかけた際の反応や行列ができたことへの驚き、自分から商品の特徴を説明して理解を得られたことにより自信がついたという声が寄せられています。代表の水取氏は、万博という機会に出店・登壇できたことが子どもたちにとって価値ある経験になったと述べ、当団体が提供する失敗を許容する場としての価値と、子どもたちの主体性を重視する教育的意義を強調しています。

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この記事の要点を整理した表

項目 内容
出店商品 泉佐野ギョーザ(6コ入り)
出店日時・場所 2025年9月13日(土) 9:00~21:00 大阪・関西万博 EXPOメッセ「WASSE」たべはなれゾーン
販売価格 6コ入り 550円
販売実績 1,000食 完売
登壇日時・場所 2025年9月15日(月・祝) 11:30~12:00 大阪ヘルスケアパビリオン リボーンステージ
開発開始 2023年7月から開始(以後毎年度プロジェクト化)
開発の特徴 計14種の試作検討、玉ねぎは生とあめ色炒めを併用、隠し味に味噌を使用、具材比率の最適化
OEMパートナー ユーフーズ株式会社(OEM開発実施)
中長期目標 泉佐野市内飲食店30店舗での採用、卸売業者の確保
次回出店予定 2025年10月11日(土) やきそば・ギョーザEXPO in 泉佐野(出店・登壇)
運営団体 特定非営利活動法人キリンこども応援団(代表:水取博隆)
所在地・連絡先 〒598-0055 大阪府泉佐野市若宮町9番3号、公式サイト:https://kirin-npo.com/
支援体制 日本財団の助成を受けて運営(「子ども第三の居場所」制度に基づく活動)

この記事では、キリンこども応援団が中学生主体で開発した「泉佐野ギョーザ」の大阪・関西万博での出店と登壇、販売実績、開発の背景やプロジェクトの流れ、団体の概要と支援体制までを具体的に整理して掲載しました。出店で得られた経験や販売による収益は、子どもたちの今後の学びや挑戦に活用されます。詳細や最新の情報は公式サイト(https://kirin-npo.com/)をご確認ください。

参考リンク: