10月8日出展:DNPが幕張でXRと生成AIの新体験を披露
ベストカレンダー編集部
2025年10月2日 17:13
DNPのXR出展@幕張
開催期間:10月8日〜10月10日
幕張メッセで示すDNPの「リアルとバーチャルの接続」体験
大日本印刷株式会社(DNP)は、XRコミュニケーション®事業として2025年10月8日(水)から10日(金)まで幕張メッセで開催される「第5回 XR・メタバース総合展【秋】」に出展します。プレスリリースは2025年10月2日16時00分付で、出展ブースは32-77です。本出展は、DNPがこれまでに蓄積してきた印刷・画像処理・情報加工技術を基盤に、XRと生成AIを組み合わせた体験を来場者に提示することを目的としています。
会期中、DNPブースでは錯視効果を取り入れた映像、実写ベースのフォトリアルな3D空間、生成AIを活用したアニメ動画制作の実例に加え、2025年11月に開設予定の撮影スタジオ構想の一部を参考出展します。来場者はデモンストレーションや配布資料を通じて、観光、教育、企業活動など多様な領域での新しいXR体験に触れることができます。
- 出展期間:2025年10月8日(水)〜10日(金)
- 会場:幕張メッセ
- ブース番号:32-77
- 主催者掲載ページ:https://www.dnp.co.jp/biz/eventseminar/event/20177321_4966.html?utm_medium=referer&utm_source=other_web_site&utm_campaign=20250926+-+xrc+-+xrmeta_exhibition_202510_pr
展示の中核技術とデモ内容:4つの柱
出展内容は大きく4つに分類されます。各ソリューションは単独でも効果を発揮しますが、組み合わせることで観光や教育、企業ブランディングなどに対する新たな価値創出を目指しています。以下では各項目の機能と想定される活用シーンを具体的に示します。
展示ではデモンストレーションを通じて、来場者が自ら体験しながら技術の特徴を確認できる構成になっています。加えて、資料配布や担当者による説明を行い、導入の検討に必要な情報提供を行います。
1. 錯視映像制作(来場者参加型体験)
錯視映像制作は、1台のパソコンから平面・曲面・半球状のスクリーン、LEDディスプレイ、プロジェクター等、さまざまな形状の複数ディスプレイへ同時投影が可能です。映像に目の錯覚(錯視効果)を取り入れることで、来場者が「どこで錯覚が起きるのか」を自ら探す参加型の体験を提供します。
この手法は各種イベントや商業施設、展示施設での体験型コンテンツとしての活用が想定されます。映像制作の過程では表示デバイスの形状に合わせた映像補正や、体験者の視線誘導を考慮した演出設計を行います。
- 主な特徴
- 複数形状のディスプレイ同時投影/錯視を用いた参加型演出/イベント向けカスタマイズ可能
- 想定導入先
- 商業施設、展示会、博物館、イベント会場
2. 3Dガウシアンスプラッティング(3DGS)によるメタバース制作
3Dガウシアンスプラッティング(3DGS)は、写真や映像から現実世界の微細な形状や陰影を再現し、フォトリアルに近い3Dデータを生成する技術です。生成したデータはメタバース空間に最適化して配信可能であり、VRゴーグルを持たないユーザーもパソコンやスマートフォン経由でリアルに近い体験を得られます。
文化財のデジタルアーカイブ化や観光のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進道具としての活用が期待されます。複数人同時接続が可能なバーチャル空間により、遠隔地にいる利害関係者同士の共同体験や遠隔観光の演出が可能になります。
- 高解像度な現実の再現
- マルチデバイス閲覧に最適化
- 文化財保存、観光プロモーション、教育アセットとして活用可
3. 生成AIを活用した映像制作(短納期・高品質)
生成AIを活用する映像制作サービスは、まずお客様から動画で伝えたい目的・想定視聴者・訴求メッセージ等の情報を共有いただくことから始まります。AIの解析機能とクリエイターの表現力を組み合わせ、アニメ動画を制作します。AIが生成した画像は、DNPの長年の画像処理技術を持つプロクリエイターが独自のレタッチで仕上げ、高品質でオリジナリティのある表現を実現します。
本サービスはSNS広告やサービス紹介動画など、短期間での納品を求められる案件に対応可能で、最短7営業日での納品にも対応します。納期、表現テイスト、配信プラットフォームに応じた設計で提供されます。
- プロセス
- 要件共有 → AI解析・生成 → クリエイターによるレタッチ → 納品
- 想定用途
- SNS広告、サービス紹介、企業PR動画、教育コンテンツ
4. 撮影スタジオ(参考出展)と次世代制作環境
DNPは動きを記録する「モーションキャプチャー」と、バーチャル映像を用いた撮影が可能な「バーチャルプロダクション(仮想空間映像制作)」の設備を備えた新スタジオを、2025年11月に開設予定です。プレスリリース中には“2025年に市ヶ谷に開設予定”とも記載されており、拠点を設けて企画から制作・配信まで一貫して支援する体制を整備するとしています。
この次世代型スタジオは映像撮影からリアルタイム配信までを一体化できる点が特徴で、エンターテインメント、企業のイベント配信、広告制作、教育コンテンツ制作など幅広い利用が見込まれます。DNPはパートナー企業と協力し、制作現場の効率化と表現の拡張を図ることを目指しています。
DNPが想定する導入分野と実用的な効果
DNPは2021年からXRコミュニケーション®事業を展開しており、メタバースを用いた教育支援、自治体の地域活性化、行政サービスのDXなど具体的な社会実装を進めています。本出展で提示する技術群は、以下のような産業分野での利活用が想定されます。
導入により期待される効果は、体験価値の向上、遠隔地間の情報共有の高度化、コンテンツ制作コストの最適化など多岐にわたります。特に生成AIと組み合わせることで制作速度と表現の幅が広がり、短納期案件や多言語対応などにも有用です。
- 観光分野:文化財のデジタルアーカイブ、遠隔観光、地域プロモーションの高度化
- 教育・研修:安全で効果的な学習環境、実践的なシミュレーション教材の提供
- 企業ブランディング・広告:生成AIを活用した短納期動画、錯視を用いた体験型プロモーション
- 自治体サービス:メタバース役所など窓口業務のDX、住民参加型の施策実施支援
DNPは今後も国内外のパートナー企業と連携し、企画から制作、配信までを一貫して支援できる体制を整備するとしています。詳細はDNPのXRページにて確認できます:https://www.dnp.co.jp/biz/products/maintag/xr.html
出展情報の要点と整理
ここまで述べてきた展示の要点を整理します。本出展は、DNPのXRコミュニケーション®事業による技術群の紹介を通じて、観光、教育、企業活動など多様な領域に適用できる次世代の体験価値を提示することが目的です。デモや資料により個別導入の相談にも対応します。
以下の表は、発表内容に含まれる主要な情報をまとめたものです。開催日程や設備、サービスの特徴などを一目で確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出展名 | 第5回 XR・メタバース総合展【秋】(DNP出展) |
| 発表日(リリース) | 2025年10月2日 16:00 |
| 出展期間 | 2025年10月8日(水)〜10日(金) |
| 会場 | 幕張メッセ |
| ブース番号 | 32-77 |
| 主な展示内容 | 錯視映像制作、3Dガウシアンスプラッティング(3DGS)によるメタバース制作、生成AIを活用した映像制作、撮影スタジオ(参考出展) |
| 生成AI映像の納期 | 最短7営業日での納品に対応 |
| 撮影スタジオ開設予定 | 2025年11月開設予定(プレス記載:2025年に市ヶ谷に開設予定との記載あり) |
| 事業開始年(XRコミュニケーション®) | 2021年より展開 |
| 関連リンク | https://www.dnp.co.jp/biz/products/maintag/xr.html |
本記事では、DNPが提示した出展内容と今後の取り組みを具体的に整理しました。展示会場ではデモや資料、担当者による説明が行われるため、導入検討や技術の理解に必要な情報を深める機会が用意されています。掲載の情報は発表日現在のものであり、今後予告なしに変更される場合があります。
参考リンク: