小林製薬×命育、PTA等へ「おりものキット」1,000セット無償配布

背景と目的：おりものを話題にする理由

小林製薬株式会社と性教育メディア「命育®」（運営：Siblings合同会社）は、思春期前後の小学生の女の子と保護者が「おりもの」をきっかけに会話し、正しい知識を共有できる環境づくりを目指して共同プロジェクトを展開しています。本プロジェクトは「はじめてのおりものプロジェクト」として、冊子と実用的なケア商品をセットにしたキットを無償で配布する取り組みです。

プロジェクトの目的は、からだの変化の中でも初経よりも早く始まることがあるおりものについて、体系的に学ぶ機会が限られている現状を補い、インターネット上に散在する不正確な情報による誤解を防ぐことにあります。おりものの変化を身体からのサインとして正しく理解できるよう、保護者と子どもが対話を通じて前向きにからだと向き合うことを支援します。

前回配布での声とニーズ

前回配布時にはPTAや保護者から、月経については学ぶ機会がある一方でおりものについて学ぶ機会がない、自分自身も正しく理解しておらず子どもに伝えにくいといった声が多数寄せられました。これらのニーズを受け、本プロジェクトは第2弾で配布規模を拡大し、より多くの学校や団体へ情報と物資を届けます。

本取り組みは、保護者向けメディアである命育®の知見と、小林製薬が展開する日本初のおりもの専用シート「サラサーティ」ブランドの製品力を組み合わせた点が特徴です。監修には産婦人科専門医・岡田有香先生（グレイス杉山クリニックSHIBUYA）が携わり、医療的観点からの信頼性も担保しています。

キットの内容と製品説明

第2弾では、無償配布する「はじめてのおりものキット」に、子ども向け冊子・保護者向けリーフレットに加え、日常で使えるおりものケア製品を同梱します。冊子とリーフレットはA5サイズで、それぞれ子ども向けが8ページ、保護者向けが4ページ構成です。

また、当選団体には、キットの活用や子どもへの伝え方を学べる動画講座も提供されます。配布物は実用性と教育の両面を意識して設計されています。

同梱製品の詳細

• 子ども向け冊子：『はじめてのおりものBOOK』（A5・8ページ）。小学生の理解に配慮した表現でおりものや思春期の変化を解説。
• 保護者向けリーフレット：（A5・4ページ）。子どもへの伝え方や注意点、専門家のコメントを掲載。製作は命育®、監修は岡田有香先生、発行は小林製薬。
• サラサーティコットン100（おりものシート）：表面シートに天然コットン100％を採用。ノーバインダー製法で接着剤を使わず、水のみで繊維を編み込むため、敏感肌の方にも配慮。
• サラサーティ ランジェリー用洗剤（経血・おりもの用）：20分間のつけ置きで経血やおりものを落としやすくする弱アルカリ性洗剤。つけ置きができない場合は部分的にもみ洗いしてから洗濯機に入れる使用法を推奨。
• 動画講座：「子どもへの伝え方」や「キット活用方法」をわかりやすく解説する教材動画。

これらの内容は、日常でのケアと知識の補完という両面を重視しています。製品の詳細はブランドサイトで確認できます。サラサーティブランドサイト：https://www.kobayashi.co.jp/brand/sarasaty/

応募対象・配布規模・応募条件の詳細

第2弾では配布規模を拡大し、従来の500キットから1,000キットへと増加させました。応募対象や配布方法にはPTA・団体向けと学校保健室向けの2つの枠が設けられています。

応募期間は2025年9月30日（火）から2025年11月16日（日）までです。応募方法の詳細は特設ページで案内されています。特設ページ：https://meiiku.com/sarasaty/

PTA・団体向けの応募概要

対象

小学生1～6年生の女の子を対象とする小学校PTA、子育て支援団体、子育てサークルなどの団体。

配布数

「はじめてのおりものキット」1,000セットを抽選で配布。抽選で外れた団体の中から、冊子と保護者向けリーフレットのみ500セットを追加提供。

応募条件

・団体であること（PTA、子育て支援団体等）・キット配布後のアンケート協力・10セット以上、最大100セットまでの申請が可能。

PTAから応募する場合、学校や保健室との連携を前提とすることが望ましく、使用方法や配布計画を明確にすることが想定されています。

学校保健室向けの応募概要

対象

小学校の保健室（PTAからの応募も可能だが、事前に学校の許可が必要）。

配布数

30校に無償配布。1校あたり「はじめてのおりものキット」3セットと「おりもの」啓発ポスター（A4）10部を提供。

応募条件

・保健室にキットを配置すること・女子トイレ等へのポスター掲示・アンケートの協力。

学校保健室枠は実際に児童と接する現場にキットを配置することで、継続的な啓発や相談につなげることを目的としています。

組織情報・連絡先とその他の参考情報

本プロジェクトは命育®（Siblings合同会社）と小林製薬の協働により実施されます。命育®のサイトはhttps://meiiku.com/、ブランドや製品の詳細は小林製薬のサイトhttps://www.kobayashi.co.jp/にて公開されています。

Siblings合同会社の代表は宮原由紀氏、設立は2017年5月、本社所在地は東京都港区南青山2-2です。小林製薬は多領域で製品を提供するメーカーで、ブランドスローガンは「”あったらいいな” をカタチにする」です。

製品に関する補足

サラサーティコットン100は天然コットン100％の表面シートを採用し、敏感肌の方にも配慮した設計です。表面シートの製法は接着剤を用いないノーバインダー製法で、肌への刺激を抑える配慮がなされています。

サラサーティ ランジェリー用洗剤は弱アルカリ性で、タンパク質を分解しておりものや経血の汚れを落としやすくする仕様です。短時間でのつけ置きや局所的なもみ洗いで対応できる点が特徴です。各製品のラインナップや使い方はブランドサイトで確認できます。ラインナップページ：https://www.kobayashi.co.jp/brand/sarasaty/lineup/senzai/

概要の整理と締めくくり

以下の表にて、本記事で触れた主な情報と配布のポイントを整理します。表の後に本プロジェクトの意義と実務的な留意点を簡潔にまとめます。

本プロジェクトは、実用的なケア用品と専門家監修による情報を組み合わせ、保護者と子どもが安心して会話を始められる機会を提供することを目的としています。応募は期間内に特設ページから行うことができ、学校やPTAが現場での配布や掲示を前提に申請することで、より多くの子どもたちへ情報と物資が届く仕組みになっています。詳細や手続きは必ず特設ページおよび公式サイトをご確認ください。