新デザイン『ひかり』ユニフォーム公開、10月1日寄付で先行入手
ベストカレンダー編集部
2025年9月20日 18:53
新ユニフォーム寄付開始
開催日:10月1日
“ひかり”を纏う新章:ユニフォームに込められたデザインと意図
特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は2025年9月20日16時00分に、ブラインドサッカー男子日本代表、女子日本代表、ロービジョンフットサル日本代表が着用する新デザインユニフォームを発表しました。新ユニフォームのデザインコンセプトは「ひかり」。JBFAが新体制になって歩み出した年に、新しい始まりへ光が差し込む様子をビジュアルと象徴表現で表現しています。
デザインには視覚に頼らないプレーを行う選手たちの存在を尊重しつつ、国を背負う責任や誇りを身体で受け止められるような仕掛けが施されています。胸部のJBFAロゴには『JAPAN』の点字が刻まれ、選手が胸に手を当てることで点字を触覚的に感じられる仕様です。視覚情報と触覚情報を横断的に結びつける試みとして、フィールド上での一体感を強める意図が読み取れます。
点字『“JAPAN” BRAILLE』の意味と狙い
胸部の点字表現は単なる装飾ではなく、国家を代表する重みと覚悟を触覚的に実感させるためのものです。国歌斉唱で胸に手を当てる瞬間、点字に触れることで選手は国全体の期待と誇りを受け止め、視覚の有無を超えた絆と信頼を胸に立つことができます。
この点字デザインは、ブラインドサッカーという競技の特性を踏まえたうえで、視覚障がい者と健常者が混ざり合い協力する競技文化を象徴する表現でもあります。見える・見えないを超えて一つになる瞬間を生み出すための視覚的・触覚的統合が、今回のユニフォームの核になっています。
- デザインコンセプト名
- 「ひかり」― 新体制スタートの象徴としての光
- 主な視覚・触覚要素
- 胸部に刻まれた『JAPAN』の点字、浮き上がるJBFAロゴ、正面のアクセントライン(黄)など
国際舞台での初披露と提供スケジュール
新デザインユニフォームは、ブラインドサッカー女子日本代表が初めて着用する大会として、2025年10月にインド・コチで開催される「IBSA ブラインドサッカー女子世界選手権 2025」で初披露されます。女子代表はこの世界選手権を新ユニフォームで迎え、試合に臨みます。
着用・提供のスケジュールについては、先行して支援寄付との連携が設定されています。ロービジョンフットサル日本代表の世界選手権挑戦応援寄付サイトのリターン品として、新デザインユニフォームを選択可能です。以降は受注生産での販売も予定されています。
- 2025年10月:ブラインドサッカー女子日本代表がIBSA女子世界選手権 2025(インド・コチ)で初着用
- 2025年10月1日:ロービジョンフットサル日本代表 世界選手権 2025挑戦 応援寄付サイトでリターン品としてユニフォーム選択開始(寄付サイト:https://low-vision25.b-soccer.jp)
- 2025年11月下旬:受注生産による一般向け販売開始予定
- 2026年3月ごろ:追加の受注生産・納品予定
寄付サイトでのリターンを通じて、代表チームへの支援と同時にユニフォームを入手する機会が設けられています。また、特設サイトではデザイン詳細や写真、スペックが確認できます(特設サイト:https://www.b-soccer.jp/news/30118-japan-2025-kit)。
関係者の言葉:スポンサーとキャプテンのコメント
今回のユニフォーム発表に際して、アディダス ジャパン マーケティング事業本部 副社長の山本健氏ならびに各代表キャプテンからコメントが発表されています。これらの言葉は、デザインの背景と選手たちの想いを理解する上で重要な手がかりになります。
コメントはそれぞれデザインの意義、団結の象徴としての点字、そして今後の大会に向けた決意表明を含んでいます。以下に主要な発言を要旨と共に整理します。
- アディダス ジャパン(山本健 副社長)
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「アディダスの企業理念は『スポーツを通して、私たちには人々の人生を変える力がある』です。選手の挑戦をサポートしてきた流れの中で、今回初めて『JAPAN』の点字をあしらいました。視覚障がいのある選手も健常の選手も、見える・見えないを超えて一つになれる瞬間を共に創りたい」などと述べ、ユニフォームを通じた一体感の創出と選手支援への期待を示しました。
- ブラインドサッカー男子日本代表 川村怜(キャプテン)
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胸のエンブレムに触れると『JAPAN』の点字があり、浮き上がる『JBFA』の文字にも日本代表としての誇りを感じると表明しました。また、ロサンゼルス2028パラリンピック競技大会の出場権獲得を目指して全力で戦う決意を語っています。
- ブラインドサッカー女子日本代表 若杉遥(キャプテン)
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日の丸のユニフォームを着て世界へ挑む誇りと、性別や視力の差を超えて同じユニフォームを着る重みを述べました。10月の世界選手権で女子代表が一番にこのユニフォームを着用し、最高の結果を残せるよう戦う意志を示しました。
- ロービジョンフットサル日本代表 赤﨑蛍(キャプテン)
-
ユニフォームのデザイン変更、胸元の点字刻印、正面の黄色いラインをアクセントとして評価し、11月に開催される世界選手権でこの新ユニフォームと共に新たな歴史を刻むという意気込みを述べています。
要点整理
以下の表で発表内容を要点ごとに整理します。発表団体、発表日時、初披露大会、デザイン要素、提供スケジュール、関係者の主な発言、関連リンクを網羅しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表団体 | 特定非営利活動法人 日本ブラインドサッカー協会(JBFA) |
| 発表日時 | 2025年9月20日 16時00分 |
| 対象チーム | ブラインドサッカー男子日本代表、ブラインドサッカー女子日本代表、ロービジョンフットサル日本代表 |
| 初披露大会 | IBSA ブラインドサッカー女子世界選手権 2025(2025年10月、インド・コチ)で女子代表が初着用 |
| デザインコンセプト | 「ひかり」。胸部JBFAロゴに刻まれた『JAPAN』の点字(触覚的要素)、浮き上がるJBFAロゴ、正面の黄色いラインなど |
| 提供・販売スケジュール | 2025年10月1日よりロービジョンフットサル日本代表応援寄付サイトのリターン品として選択可能(https://low-vision25.b-soccer.jp)。その後、2025年11月下旬、2026年3月ごろに受注生産での販売を予定 |
| 関係者コメント要旨 | アディダス山本副社長:点字をあしらった初の試みを評価。川村キャプテン:ロサンゼルス2028出場権を目指す決意。若杉キャプテン:女子代表として世界で戦う誇りと責任。赤﨑キャプテン:デザイン変更と新たな歴史への期待 |
| 関連リンク | https://www.b-soccer.jp/news/30118-japan-2025-kit |
本件は、視覚の有無を超えて競技にかかわるすべての人が同じユニフォームを通じて一体感を得られるよう設計された発表であり、国際大会での初着用、寄付連携による先行入手、受注生産を含む販売スケジュールまで具体的に示されています。関係者のコメントはデザインと競技への期待を明確に伝えており、今後の試合でどのように機能するかが注目されます。
参考リンク: