9月25日開催 高校出張授業で学ぶ小麦粉マイスター講座

小麦粉マイスター講座

開催日:9月25日

小麦粉マイスター講座
これって誰が参加できるの?
主に製菓を学ぶ高校生が対象で、今年度に応募した学校の中から選ばれた2校へ主催側が出向いて実施する出張授業。一般公開の参加枠は基本的にない可能性が高いです。
授業で何を学べるの?
小麦粉の種類や成分、製粉工程など理論を学びつつ、色合いや風味・食感の比較実験、さらにプロのデモで配合や温度管理、焼成の実践技術まで学べます。

高校の教室に届く「小麦粉の知識」と実践の授業

産経新聞社と株式会社ニップンが共同で実施する出張授業「スイーツ甲子園 presents 小麦粉マイスターへの道! Supported by ニップン」が、2025年9月25日(木)に国際共立学園高等専修学校(東京都)、10月7日(火)に長崎玉成高等学校(長崎県)で開催される。プレスリリースは2025年9月18日14時に産経新聞社から発表されたものであり、本授業は高校で製菓を学ぶ生徒たちに向けて科学的な視点とプロの技術を同時に伝えることを目的としている。

この出張授業は、高校生パティシエ日本一を決める大会「スイーツ甲子園」のスピンオフイベントとして位置づけられており、今年度に応募した学校の中から選ばれた2校に対して、主催者側が直接出向いて実施する形式となる。授業は素材理解を深めることに重点を置き、製菓の現場で求められる視点を高校段階から育む内容になっている。

製菓に欠かせない〝小麦粉の世界〟を学ぶ 出張授業「スイーツ甲子園 presents 小麦粉マイスターへの道!」開催 画像 2

開催目的と対象

授業の主目的は、製菓に欠かせない「小麦粉」の種類と性質を正しく理解すること、およびそれに基づく製菓技術の習得である。高校で製菓を学ぶ生徒たちを主な対象としており、理論と実技の両面から素材の重要性を伝える。

主催は産経新聞社、協力は株式会社ニップンであり、スイーツ甲子園自体は産経新聞社主催、貝印が特別協賛として大会を支えている。教育的な位置づけと、産業側の技術者・プロによる指導を通じて、次世代のパティシエ育成につなげる狙いが明確に打ち出されている。

製菓に欠かせない〝小麦粉の世界〟を学ぶ 出張授業「スイーツ甲子園 presents 小麦粉マイスターへの道!」開催 画像 3

授業の中身:技術者が伝える小麦粉の基礎と製粉工程

授業はニップン東部技術センターおよび福岡技術センターの技術者が担当し、小麦粉の種類や成分のはたらき、製粉工程などをレクチャーする。理論的な説明とあわせて、実際の製菓における相違点を体験させることで、素材選びの重要性を具体的に示す構成だ。

説明では、種類ごとの色合い・風味・食感の違いに着目し、どの小麦粉がどの用途に適しているかを示す。製菓で求められるテクスチャーや風味の調整には、原料選択が直結するという観点から、製菓実習に直結する知識が伝えられる。

講義内容の詳細

小麦粉の種類
薄力粉、中力粉、強力粉などの分類とそれぞれの特徴、製菓での適用例。
成分のはたらき
たんぱく質(グルテン)やでん粉の性質が生地構造や食感に与える影響。
製粉工程
原料の選別から製粉、ふるい分け、最終製品までの工程と品質管理のポイント。

講義は座学だけでなく、サンプル比較や嗅覚・触覚を使った実験的な体験も組み込まれる予定で、生徒自身が色合いや風味、食感の違いを実感することで理解を深める設計になっている。

プロのデモンストレーションと捧雄介シェフの役割

授業には「スイーツ甲子園」で審査員を務めるPatisserie Yu Sasageのオーナーシェフ、捧雄介(ささげ ゆうすけ)氏が講師として参加する。捧シェフはニップンの小麦粉製品を用いたスイーツのデモンストレーションを行い、実際にプロが素材をどう扱うかを披露する。

デモンストレーションでは、製菓の工程上で小麦粉をどのタイミングでどのように扱うか、温度管理や配合の微調整、成形や焼成のポイントなど、現場で役立つ実践的な技術を提示する予定である。

捧雄介シェフの経歴(講師紹介)

捧雄介氏は専門学校卒業後、フランス菓子の名店「ルコント」で修業を始め、のちに「オテル・ドゥ・ミクニ」「アロマフレスカ」のシェフパティシエなどを経て、東京都文京区湯島の「ロワゾー・ド・リヨン」にスーシェフとして入社した。のちに同店のシェフを務め、2010年に世田谷区代沢にある「パティスリー・エ・カフェ・プレジール」のシェフパティシエに就任した。

2013年にオーナーシェフとして世田谷区南烏山に「パティスリー ユウ ササゲ」をオープンし、以後プロとしての技術と表現を牽引している。こうした経歴を持つシェフが高校生に直接指導することで、プロの視点から見た素材活用法や技術の本質が伝わる構成となる。

イベントの位置づけと実施概要まとめ

この出張授業は「スイーツ甲子園」という大会のスピンオフであり、製菓教育の底上げを意図した教育的な取り組みである。産経新聞社と株式会社ニップンの連携により、技術者とプロのシェフが校内で直接指導するという形式は、実務的な学びを高校段階から得る機会として位置付けられる。

以下の表は、本記事で触れた開催日時、会場、主催・協力、講師・担当、授業内容などを整理したものである。続く段落では表の内容を簡潔にまとめている。

項目 内容
開催名 スイーツ甲子園 presents 小麦粉マイスターへの道! Supported by ニップン
主催 産経新聞社
協力/提供 株式会社ニップン(ニップン東部技術センター、福岡技術センター)
特別協賛(スイーツ甲子園) 貝印(スイーツ甲子園特別協賛)
開催日時・会場 2025年9月25日(木) 国際共立学園高等専修学校(東京都)
2025年10月7日(火) 長崎玉成高等学校(長崎県)
対象 製菓を学ぶ高校生(今年度応募した2校に出張して実施)
講師・担当 ニップン東部技術センター、福岡技術センターの技術者/捧雄介(Patisserie Yu Sasage オーナーシェフ)
授業内容 小麦粉の種類・成分・製粉工程の解説、色合い・風味・食感の比較、ニップン製品を用いたスイーツのデモンストレーション
発表日時(プレスリリース) 産経新聞社 2025年9月18日 14:00

表に示したとおり、本授業は理論(小麦粉の性質・製粉工程)と実技(プロによるデモンストレーション)を組み合わせ、素材理解と現場技術の両面を高校生に届ける構成である。主催・協力組織の関係から、産業界の知見を教育現場に直接還元する取り組みとして位置づけられる。

本記事は、産経新聞社のプレスリリース(2025年9月18日発表)に基づき、開催日程・会場・講師・授業内容などプレスリリースに含まれる情報を漏れなく整理・説明したものである。