9月22日表敬訪問|『棕櫚の木の下で』作者が山口知事に報告
ベストカレンダー編集部
2025年9月12日 10:35
作者の県知事訪問
開催日:9月22日
佐賀を背景に紡がれる物語――新刊発売を受けた作者の県知事訪問について
発表日:2025年9月12日 10時00分。佐賀県フィルムコミッションが推進する「佐賀Story創出事業」に関連して、佐賀を舞台にした漫画作品についての報告が県へ行われます。作品は『棕櫚(しゅろ)の木の下で』で、第2集が2025年9月8日(月曜日)に発売されたことを受け、作者である漫画家・画家のメグマイルランドさんが山口知事を訪問する予定です。
本稿ではプレスリリースの全情報を整理し、作品の内容、作者プロフィール、訪問の日時・場所・参加者、そして運営や支援を行う佐賀県フィルムコミッションの活動内容まで、もれなく伝えます。読者が作品と今回の訪問の背景を理解できるよう、連載媒体や推奨文、作中描写など具体的な要素も含めて解説します。
作品の魅力と収録内容:『棕櫚の木の下で』第1集・第2集の概要
『棕櫚の木の下で』は、少し昔の佐賀を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガールの物語です。主人公は小学5年生の南里ソテツと同じクラスの鍋島かりん。通学路、駄菓子屋、夜の外出、鍵っ子の友達、インスタントラーメンの味といった日常の細部が、ネイティブな佐賀弁とともに描かれ、読者に懐かしさと共感を喚起します。
作品は単なるノスタルジーにとどまらず、細やかな伏線が張り巡らされる緻密な物語構成が特徴です。些細な出来事や子どもならではの感情の揺らぎが、後のエピソードで回収されることで物語の深みが増していきます。第2集では季節が夏から冬へ移り、物語が静かに動き出す描写が中心となっています。
単行本刊行情報と収録される主なシーン
第1集は2024年8月発行、第2集は2025年9月8日発売です。以下に作品の主要な特色と具体的な描写例を挙げます。
- 舞台:少し昔の佐賀。のどかな風景、佐賀城内のお堀、佐賀県立博物館・美術館周辺など実在する風景が登場。
- 登場人物:南里ソテツ(小学5年)、鍋島かりん(同級生)ほか地域の子どもたち。
- 第2集の目立つシーン:佐賀インターナショナルバルーンフェスタの「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン(夜間係留)」を描いた場面など。
- 語り口:ネイティブな佐賀弁による台詞、日常の“あるある”を丁寧に掬い上げる描写。
作者プロフィールと外部評価
作者は「メグマイルランド」と名乗る漫画家・画家で、小学生時代を佐賀で過ごした経験をもとに作品を制作しています。その記憶を原点にした短編『水辺のできごと』は、文化庁メディア芸術祭の推薦作品に選出され、注目を集めました。自主制作作品も多数手掛けています。
作品に寄せられた推薦の言葉も掲載します。現代芸術家の奈良美智は「記憶の底に残っていた幼い頃の日々を思い出している。方言は時や空間を超える触媒でもある」と評し、写真家の石川直樹は「言葉に置き換えられない感情や微細な揺らぎを見切ることなく丁寧に掬い上げ、読み手にそのまま届けてくれる稀有な作品で、手触りや温度のようなものがじんわりと残る読後感は、唯一無二と言ってもいい」と述べています。
連載媒体と試読情報
本作は株式会社マガジンハウスが運営するマンガwebサイト「SHURO」で連載中です。公式の連載ページでは本編の一部を試し読みできる状態になっており、連載の進行状況に応じて公開部分は変動する可能性があります。
連載と単行本刊行の両面で作品を追うことが可能で、ウェブでの掲載があるため、地域描写と作家の記憶を広く伝える仕組みが整っています。
訪問の実施情報と関係者の一覧
作者の来訪は、第2集発売に伴う報告を目的とした公式行事として予定されています。訪問は山口知事への表敬を中心に短時間で実施される見込みです。日時・場所・来訪者の詳細は以下のとおりです。
- 日時
- 2025年9月22日(月曜日)15時30分~15時45分
- 場所
- 来賓室(佐賀県庁 新館4階)
- 訪問者
-
- メグマイルランド(漫画家、画家)
- 関谷 武裕(株式会社マガジンハウス 漫画編集部 部長、マンガwebサイト「SHURO」編集長)
訪問は15分程度と短いスケジュールで設定されていますが、作品の新刊発売に関する報告と、連載・地域描写に関する意義の共有が意図されています。
当日は第2集の書影や、作中に描かれた佐賀の景色(第1集では佐賀城内のお堀や県立博物館・美術館前で遊ぶ場面、第2集ではバルーンフェスタの夜間係留シーンなど)について説明が行われると想定されます。
佐賀県フィルムコミッションの役割と関連事業、まとめ表
佐賀県フィルムコミッションは2005年に佐賀県庁内に設立され、映画やドラマ、CM、プロモーションビデオ、Web動画などの映像コンテンツのロケ誘致と支援、地域と一体になった映像作品づくりを行う組織です。地域住民の参加による地域活性化や話題喚起、作品を通じた佐賀県の再発見や新たな魅力の掘り起こしを重要な目的としています。
同コミッションは「佐賀を舞台にした作品作りの支援やPR」を行う「佐賀Story創出事業」にも取り組んでいます。今回の作者訪問はこの活動の一環として位置付けられており、地域資源としての漫画作品の活用や、地域の情景が作品を通じて発信される過程に関与しています。関連リンクは公式サイトに掲載されています(https://www.saga-fc.jp/)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日時(プレスリリース) | 2025年9月12日 10時00分 |
| 作品名 | 『棕櫚の木の下で』 |
| 第2集発売日 | 2025年9月8日(月曜日) |
| 訪問日時 | 2025年9月22日(月曜日)15時30分~15時45分 |
| 訪問場所 | 来賓室(佐賀県庁 新館4階) |
| 訪問者 | メグマイルランド(漫画家、画家)/関谷 武裕(株式会社マガジンハウス 漫画編集部 部長、SHURO編集長) |
| 連載媒体 | マンガwebサイト「SHURO」(株式会社マガジンハウス運営) |
| 作者の過去の評価 | 『水辺のできごと』が文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出 |
| 作中に描かれた佐賀のシーン | 佐賀城内のお堀、県立博物館・美術館前、佐賀インターナショナルバルーンフェスタ(夜間係留)など |
| 関連組織 | 佐賀県フィルムコミッション(佐賀Story創出事業)/公式:https://www.saga-fc.jp/ |
以上がプレスリリースの内容に基づく整理です。作品の刊行、作家の出身地に根差した創作活動、そして地域振興を目的とした県の取り組みが一連の流れとして結び付いている点が確認できます。今後の具体的な活動や追加的な報告は、佐賀県フィルムコミッションおよび連載媒体側の発表により随時公表されることになります。
参考リンク: