発達障害の仕事の進め方をAIで補う|KBCが無料アーカイブ配信
ベストカレンダー編集部
2025年9月11日 15:37
発達障害×仕事のAI支援
開催期間:9月4日〜10月11日

仕事の苦手をAIで補う――期間限定アーカイブ配信の概要と視聴方法
就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジ(KBC)は、2025年9月4日(木)に実施したオンライントークイベント「発達障害と“仕事の進め方”」のアーカイブ動画を、期間限定で無料配信します。視聴は事前申込制で、配信はYouTube Liveを用いて行われます。視聴期間は~2025年10月11日(土)23:59までです。
本アーカイブ配信は、発達障害の特性によって仕事の進め方に悩む当事者や支援者、経営者らを対象に、AIやITツールを活用した具体的な工夫や実践例を示すことを目的としています。参加は無料ですが、視聴には申込フォームからの登録が必要です。

視聴の手順と注意事項
視聴を希望する方は下記の手順でお申し込みください。申し込み完了後、登録したメールアドレスに自動返信メールで視聴用のURLが送付されます。
視聴手順の詳細は以下の通りです。
- リンクへアクセスし、必要事項を入力して送信する(申込フォーム:https://form.run/@L2NBf)。
- 申込完了後、自動返信メールでYouTube Liveの視聴URLが届く。
- 届いたURLから期間内に視聴する(YouTube Liveにて配信、要申し込み)。
補足事項として、自動返信メールが届かない場合は迷惑メールフォルダの確認、また迷惑メールにも該当しない場合は申込完了画面に記載の連絡先へ問い合わせるよう案内があります。イベントの無断転載は控えるよう明記されています。問い合わせ先はservice@kizuki.or.jpです。

登壇者が示した三つの視点――当事者・支援者・経営者から見た仕事のつまずき
本イベントでは、キズキ取締役であり公認会計士でもある林田絵美氏が登壇し、発達障害の当事者、支援者、経営者という三つの立場から、仕事におけるつまずきの背景と改善のヒントを語りました。参加者には具体的な事例と実践手法、そして生成AI(ChatGPT)を用いた実演が示されました。
以下に登壇者プロフィールと、それぞれの立場からの主な示唆を整理します。発表の内容はアーカイブで視聴が可能です。

林田絵美(取締役/公認会計士)
林田絵美氏は株式会社キズキの取締役でCFOを務め、2015年にPwC Japanに入社後、社会人2年目にADHD・ASDの診断を受けています。2018年にキズキへ入社し、就労移行支援事業「キズキビジネスカレッジ」を立ち上げました。
林田氏は当事者としての経験と経営者としての視点を併せ持ち、発達障害のある人が自己理解とスキル習得を通して適職に再就職するための支援策を紹介しました。登壇では、生成AIであるChatGPTの活用方法を実演し、タスク管理や情報整理の具体的なテンプレート提示などを行っています。

杉浦安季(KBC 関西エリアマネージャー/ADHD当事者)
杉浦安季氏はADHD当事者で、HRTechやWebマーケティング業界での経験を経てKBCに参加。関西エリアのマネージャーとして就労支援の現場運営と職場連携を担当しています。
登壇では当事者としての実体験を基に、職場での業務設計やコミュニケーションの工夫、ITツールを用いた日常的なタスク運用のコツを紹介しました。組織側の視点から取り組める環境整備についても言及があります。

宮田一生(就労支援事業部 関東エリア責任者/社会福祉士等)
宮田一生氏は社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士の資格を持ち、就労支援・生活支援の現場経験が豊富です。キズキ入社以前は多機能型福祉サービス事業所での管理業務などに携わってきました。
支援者の立場からは、個人の特性に即した支援計画の立て方や、定着支援に向けた職場調整の事例、そしてAIツールを補助として活用する際の留意点について説明しました。
- プログラムの流れ
- オープニング(趣旨説明・登壇者紹介・KBCの紹介)
- 本編トーク(発達障害と“仕事の進め方”の未来)
- Q&A・アンケート案内
具体的な課題の提示とAI・ITツール活用の提案
イベントでは、発達障害の特性が仕事上の課題にどのように影響しうるかが整理されました。代表的な課題としては、タスクの抜け漏れ、期限遅延、集中力の維持困難、優先順位づけの困難さなどが挙げられます。これらは継続的なストレスや仕事への苦手意識に繋がる場合があります。
AIやITツールの活用は、こうした課題に対する具体的な対処法を提示します。イベントではChatGPTを中心とした生成AIの活用実演が行われ、タスク管理テンプレートの自動生成や情報整理、メール文面のドラフト作成、注意喚起やリマインドの自動化といった利用場面が示されました。
どのような人に向くか(ターゲット層)
イベント側が想定する主な対象者は下記の通りです。自身の課題に合致するかどうかを確認のうえ、アーカイブ視聴を検討するとよいでしょう。
- 頭では理解していてもタスクの抜け漏れや期限遅れが起きやすい人
- 発達障害の特性により、集中力や優先順位づけに悩んでいる人
- メモやToDoアプリを試しても続かず、自分に合う方法を探している人
- AIツールを仕事に取り入れたいが導入方法がわからない人
- 当事者の体験や改善の工夫を具体的に知りたい人
- 支援者や家族として、新しい支援の視点を得たい人
具体的な活用例と注意点
イベント内で紹介された活用例には、次のようなものが含まれます:タスクを細分化してチェックリストを自動生成、会議やメールの要点を短時間で整理するためのプロンプト活用、定期的なリマインダーや進捗確認テンプレートの作成などです。これらは生成AIの設計次第でカスタマイズが可能です。
一方で、個人情報や機密情報の取り扱い、AIの出力の検証といった注意点にも触れられており、支援現場や職場での実装には運用ルールの整備が必要だと説明されました。
書籍情報・キズキの事業紹介と申込先のまとめ
本イベントで紹介された書籍情報やキズキの事業内容、問い合わせ先などを以下に整理します。視聴を検討する際や支援に関わる方の参考資料として活用できます。
書籍『自分にあった「働く」が見つかる 発達障害の人のための自分攻略法』(著:林田絵美、彩図社)は、注意の向き方や情報処理の癖などの特性と、仕事内容・職場環境との相性に注目して、自分に合う働き方を探る実践書です。生成AI(ChatGPT)を使ったタスク管理・情報整理の実践方法も収録されています。発売日は2025年5月28日、Amazon予約ページ:https://amzn.asia/d/4Q2haeW。
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名 | 発達障害と“仕事の進め方” (オンライントークイベント、アーカイブ配信) |
主催 | キズキビジネスカレッジ(KBC) |
初回開催日 | 2025年9月4日(木) |
アーカイブ視聴期限 | 2025年10月11日(土)23:59まで |
視聴方法 | YouTube Live(要申し込み、無料) |
申込フォーム | https://form.run/@L2NBf |
問い合わせ先 | service@kizuki.or.jp |
関連リンク | https://kizuki-corp.com/kbc/news/l2nbf/ |
また、株式会社キズキの事業概要は以下の通りです。ビジョンは「何度でもやり直せる社会をつくる」で、学習支援や就労支援、自治体との公民連携など多岐にわたる事業を展開しています。
- 本社所在地
- 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-29-7 ドルミ御苑202号
- 会社設立日
- 2015年7月13日
- 代表
- 安田祐輔(代表取締役社長)
- 従業員数(2025年2月)
- 役員3名、正社員123名、契約社員・アルバイト1,256名
- ウェブサイト
- https://kizuki-corp.com/
キズキの主な事業として、キズキビジネスカレッジ(KBC:就労移行支援施設)を東京都・神奈川県・大阪府・兵庫県で運営しているほか、学習支援事業(キズキ共育塾、キズキ家学)、公民連携事業、不登校支援メディア等を展開しています。
今回の記事では、イベントの配信情報、登壇者の視点、具体的なAI活用の方向性、申込手順、書籍・企業情報を網羅的に紹介しました。下表に本文で触れた主要情報を整理して、最後に要点を再確認します。
項目 | 要点 |
---|---|
配信期間 | ~2025年10月11日(土)23:59(YouTube Live、要申込) |
申込方法 | 申込フォーム(https://form.run/@L2NBf)に入力、送信後に自動返信メールで視聴URLを受け取る |
参加費 | 無料(事前申込制) |
登壇者 | 林田絵美(取締役)、杉浦安季(KBC関西マネージャー)、宮田一生(就労支援事業部 関東責任者) |
扱った主題 | 発達障害の仕事の進め方、AI/ChatGPTの活用実演、支援の工夫 |
問い合わせ | service@kizuki.or.jp |
書籍 | 林田絵美著『自分にあった「働く」が見つかる 発達障害の人のための自分攻略法』(彩図社、2025年5月28日発売) |
記事内で示した申込リンクおよび関連リンクから手続きを行うことで、アーカイブの視聴が可能です。視聴期限や申込手順、問い合わせ先を確認のうえ、必要な情報を得られるよう構成されています。
参考リンク: