10月提供開始 NexTに走行予測型降雹アラート搭載

走行位置予測降雹アラート

開催日:10月1日

走行位置予測降雹アラート
いつから使えるの?
2025年10月から利用開始予定です。あいおいニッセイ同和損保の契約者向け専用アプリ「タフ・見守るクルマの保険 NexT」に搭載され提供されます。
どのくらい先の危険を教えてくれるの?
カーナビ連動でルートから10〜30分後に到達する走行位置を予測し、危険度に応じた3段階の音声アラート、地図重ね表示、プッシュ通知で知らせます。

移動中の“これからの場所”を警告する――走行位置予測に基づく降雹アラートが始動

2025年9月11日11時30分、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、株式会社ナビタイムジャパン、株式会社エムティーアイの3社は、カーナビゲーション機能と連動した走行位置予測に基づく降雹(ひょう)アラート機能を共同開発したと発表しました。提供はあいおいニッセイ同和損保が契約者向けに提供する専用アプリ「タフ・見守るクルマの保険 NexT」内で行われ、2025年10月から利用可能となります。

本機能は、スマートフォンのカーナビゲーションで予測される将来の走行位置に対して、エムティーアイが提供する降雹予測アルゴリズムの危険度を照らし合わせ、危険度に応じた音声アラートや地図表示、プッシュ通知でドライバーに知らせるものです。これにより、従来の「現在地ベースの注意喚起」を超えて、移動中の被害回避を目的としています。

カーナビ機能連動による「走行位置予測に基づく降雹アラート」の提供開始 画像 2

開発背景と位置づけ:気候変動下で増える局地的被害への対応

近年の気候変動に伴う局地的で激しい降雹は、交通事故や車両被害の増加を招いています。こうした状況を踏まえ、あいおいニッセイ同和損保はエムティーアイと共同で降雹予測ロジックを開発し、2024年6月からは現在地や事前登録地点に対する降雹アラートサービスを無償で提供してきました。

ただし、これまでのサービスは主に静的な地点(現在地や登録地点)に関する注意喚起が中心で、走行中に将来到達する地点に対する予測・警告は行っていませんでした。そこで今回、ナビタイムジャパンのカーナビゲーションと連動して将来の走行位置を予測し、移動経路上のリスクを事前に伝える仕組みを開発するに至りました。

カーナビ機能連動による「走行位置予測に基づく降雹アラート」の提供開始 画像 3

機能の詳細と利用イメージ

本章では、専用アプリに搭載される降雹アラート機能の具体的な動作とユーザーインターフェースのイメージを示します。音声アラートや地図表示、プッシュ通知といった複数の通知手段を組み合わせる点が特徴です。

なお、専用アプリ「タフ・見守るクルマの保険 NexT」は、スマートフォンから取得する走行データ(位置情報や車両速度等)に基づく安全運転スコアや運転診断レポート、カーナビ機能を提供するテレマティクス自動車保険向けアプリです(※1)。今回の降雹アラート機能はこのアプリに組み込まれます。

主な通知モードと挙動

以下の各モードは、ルート案内中かどうか、アプリの起動状態、登録地点の有無に応じて使い分けられます。操作は専用アプリのカーナビ画面や設定画面を通じて行います。

  • ルート案内中(走行位置予測): カーナビで案内中のルートから、10分〜30分後の走行位置を予測し、その地点の降雹危険度が高い場合に、危険度に応じた3段階の音声アラートを発出します。地図上で降雹リスクのある場所を重ねて表示する機能も搭載され、ドライバーは視覚的にもリスクを確認できます。
  • 地図表示中(ルート案内なし): ルート案内を行っていない状態でも、現在地の降雹危険度が高い場合には音声アラートで注意喚起します。
  • プッシュ通知(アプリ非起動時): アプリを起動していない場合でも、事前に登録された自宅や任意の地点(最大3地点※3)に対して降雹危険度が高まった場合はプッシュ通知で知らせます。

加えて、専用アプリ上には降雹レーダー表示ボタンが用意され、タップすることでルート案内中の地図に降雹リスク箇所を重ねて表示できます。これにより車載のカーナビに依存せず、スマートフォンだけで視覚的なリスク把握が可能です。

機能一覧(概要表)

機能 概要
音声アラート(ルート案内中) ルート上の10分〜30分後の走行位置を予測し、到達地点の降雹危険度が高い場合に危険度に応じた3段階の音声アラートを発出。降雹レーダー表示で地図上に重ねて表示可能。
音声アラート(地図表示中) ルート案内をしていないときでも現在地の降雹危険度が高い場合に音声で通知。
プッシュ通知 アプリ未起動時でも、登録した自宅や任意の地点(最大3地点)に降雹リスクが出た際にプッシュ通知で警告。

開発体制、提供スケジュール、今後の展開

今回の共同開発における3社の役割は明確に分担されています。あいおいニッセイ同和損保はサービス企画と統括、ならびに降雹予測アルゴリズムの開発を担い、ナビタイムジャパンはスマートフォンアプリ開発とカーナビ機能連動による走行位置予測の実装を担当します。エムティーアイは降雹予測アルゴリズムの開発と降雹危険度情報の提供を行います。

サービス開始時期は2025年10月で、あいおいニッセイ同和損保の契約者向け専用アプリ内にて提供されます。既に2024年6月から提供されている現在地および登録地点向けの無償降雹アラート(※2)の機能範囲を拡大する形で、移動中の車両に対する先読み通知が加わります。

提供開始日
2025年10月(専用アプリ「タフ・見守るクルマの保険 NexT」に搭載)
既存サービス開始
2024年6月(現在地や事前登録地点に基づく降雹予測アラートの無償提供開始、気象災害の課題解決を目的)
合併スケジュール
あいおいニッセイ同和損保は、2027年4月を目途に三井住友海上保険株式会社との合併を予定しており、合併新会社においても本サービスを継続提供する計画。

なお3社は今後も連携を継続し、降雹予測精度の向上や他の気象リスクへの対応拡充を目指すとしています。あいおいニッセイ同和損保は、本サービスを通じて顧客や地域社会へ提供する価値向上を図り、SAFE TOWN DRIVE※4の拡大に繋げる方針です。

各社の役割と技術的な貢献

三社の具体的な役割は以下の通りです。表形式と要点箇条で整理します。これにより、どの企業が何を担っているかが明確になります。

企業 主な役割
あいおいニッセイ同和損保 サービス企画・統括・提供、降雹予測アルゴリズムの開発、専用アプリでの提供管理
ナビタイムジャパン スマートフォンアプリの開発、カーナビ機能との連動実装、走行位置予測ロジックのアプリ実装
エムティーアイ 降雹予測アルゴリズムの開発、降雹危険度情報の提供、気象リスク解析の技術貢献

技術面では、スマートフォンから取得される位置情報や車速等のテレマティクスデータを用いることで、走行中の車両が10分〜30分後に到達すると想定される地点を算出します。その地点に対してエムティーアイの降雹予測アルゴリズムで危険度を評価し、危険度に応じてアラートの有無とレベル(3段階)を決定します。

まとめ:サービスの要点を表で整理

以下に、本記事で触れた重要事項を一覧にして整理します。サービス名、提供開始時期、主要機能、各社の役割、関連する日付や注記を含めています。

項目 内容
発表日時 2025年9月11日 11時30分(株式会社ナビタイムジャパン発表のプレスリリース)
提供開始時期 2025年10月(専用アプリ「タフ・見守るクルマの保険 NexT」に搭載)
提供対象アプリ タフ・見守るクルマの保険 NexT(あいおいニッセイ同和損保の契約者向け専用アプリ)
主要機能 カーナビ連動の走行位置予測に基づく降雹アラート(10分〜30分先の到達地点の危険度評価)、地図上重ね表示、音声アラート(3段階)、プッシュ通知(最大3地点登録可)
既存の関連サービス 2024年6月より現在地や登録地点の降雹予測に基づくアラートを無償提供中(気象災害に関する課題解決を目的)
各社の主な役割 あいおいニッセイ同和損保:企画・統括・提供、ナビタイムジャパン:アプリ開発・カーナビ連動実装、エムティーアイ:降雹予測アルゴリズム・情報提供
注記 あいおいニッセイ同和損保は2027年4月を目途に三井住友海上保険との合併を予定しており、合併新会社でも本サービスを提供予定。NexTはスマートフォンのテレマティクスデータによる安全運転スコアや運転診断レポート、カーナビ機能を提供するサービス(※1)。

以上が、走行位置予測に基づく降雹アラート機能の概要、機能詳細、開発体制および提供スケジュールの要点整理です。気象リスクが局地的に発生しやすい状況に対して、移動中のドライバーに事前の注意喚起を行う仕組みとして設計されている点が本サービスの特徴となります。

(注記)※1: 「タフ・見守るクルマの保険 NexT」はスマートフォンから取得する走行データ(位置情報や車両速度等)に基づく安全運転度合いのスコア化や運転診断レポート、カーナビ機能などを提供するテレマティクス自動車保険向けのアプリです。※2: 2024年6月より現在地や登録地点に基づく降雹アラートの無償提供を開始。※3: 任意の地点は専用アプリ設定画面にて最大3地点まで登録可能。※4: SAFE TOWN DRIVEはあいおいニッセイ同和損保が多様なパートナーとともにテレマを活用した交通課題解決を通じ、安全・安心な町づくりを目指す取組みです。