9月12日開業ニュウマン高輪で月日貝登場
ベストカレンダー編集部
2025年9月11日 10:13
高輪で月日貝提供開始
開催日:9月12日
高輪の新店舗で味わう、鹿児島・吹上浜の月日貝がグランドメニューに登場
2025年9月12日(金)に開業する「ニュウマン高輪 South」1階の新店舗「800°DEGREES TAKANAWA」において、シーフードブランド「UMITO SEAFOOD」が提供する鹿児島県日置市・吹上浜産の月日貝(ツキヒガイ)がグランドメニューとして採用されることが発表されました。発表は株式会社UMITO Partnersによるもので、プレスリリースは2025年9月11日10時00分に配信されています。
「800°DEGREES TAKANAWA」は同施設のレストランとして、華氏800度(約427℃)の薪窯を用いた調理を特徴とし、「ひとさらに込めた、日本のクラフト。」をテーマに、国内各地の生産者と連携して“新しい日本のピッツァ”や地域の素材を表現する店舗です。UMITO SEAFOODの月日貝はこのテーマに合致する食材として、通年提供されるメニューに組み込まれます。
月日貝(ツキヒガイ)——産地の特徴と資源の現状
月日貝は、東シナ海に面する鹿児島県日置市の吹上浜で水揚げされる二枚貝で、表面が太陽のような緋色、裏面が月のように白いことからこの名が付けられています。大きな貝柱には濃厚な甘みと旨みがあり、地元で古くから食されてきた食材です。
一方で、近年の漁獲量はかつての約半分にまで減少しており、真鯛やシラスなど他の水産物と同様に漁獲減が顕著になっています。月日貝は地域や漁協にとって重要な資源であり、その存続が地域経済や生業に影響を及ぼすことから、持続可能な漁業管理が急務となっています。
地元漁業者と研究機関の取り組み
江口漁業協同組合は自主的に禁漁期の設定や操業ルールを設け、資源保全に努めています。こうした管理のもと、若手漁師の佐々祐一さんを中心に、鹿児島大学や「いおワールドかごしま水族館」と連携して生態調査や海底モニタリングを実施しています。
これらの活動は漁業の持続可能性を追求するもので、生態系の変化を把握し、適切な漁獲管理や回復策を検討するためのデータ収集を含んでいます。消費者が資源管理に配慮した食材を選ぶことは、漁業者の取り組みを支える経済的・社会的な後押しとなります。
提供メニューと店舗の特徴:具体的な料理と価格
800°DEGREES TAKANAWAのグランドメニューには、UMITO SEAFOODの月日貝を使った前菜とパスタの2品が採用されます。どちらも吹上浜の月日貝の風味を活かした調理法で、通年での提供が予定されています(仕入れ状況により変更の可能性あり)。
メニューは以下の通りです。価格は税込で表記されています。
- 前菜:月日貝と山芋の薪火ロースト 海藻のエマルジョンソース
- 税込1,780円。薪火でローストすることで風味を引き出した月日貝と、地元の山芋を組み合わせ、海藻をベースにしたエマルジョンソースで仕上げます。イメージ写真はプレスリリースに付随しています。
- パスタ:ボンゴレ 4種の貝と海藻のマキアートソース ショートパスタ “カヴァテッリ”
- 税込2,680円。4種の貝を用いたボンゴレに、海藻を用いたマキアートソースを合わせ、ショートパスタの一種であるカヴァテッリで提供します。こちらもイメージ写真が公開されています。
なお、プレスリリース記載の注記として「メニューは仕入れ状況等により予告なく変更となる場合がございます。」との旨が明記されています。提供開始日は店舗の開業日と同じ2025年9月12日(金)です。
店舗の立地と設備、アクセス
800°DEGREES TAKANAWAの所在情報は以下の通りです。店舗は約70席のキャパシティを有し、ニュウマン高輪 Southの1階に配置されます。
- 所在地:東京都港区高輪二丁目21番2号 ニュウマン高輪 South 1F
- 最寄駅:JR「高輪ゲートウェイ駅」改札より徒歩1分
- アクセス(他):都営浅草線・京急本線「泉岳寺駅」A2出口より徒歩3分
- 席数:約70席
- 開業日/提供開始日:2025年9月12日(金)
UMITO SEAFOODの理念と流通・支援体制
UMITO SEAFOODは株式会社UMITO Partners(東京都中央区、代表取締役:村上春二)が展開するシーフードブランドです。ブランドは「〜たべてつくる、おいしい漁業〜」を掲げ、サステナブルな漁業を目指す漁師を応援し、消費者が海へのポジティブな影響を生み出せる循環を作ることを目的としています。
UMITO Partnersは海洋サステナビリティ領域で、ブルーファイナンス支援や漁業改善、国際認証取得支援、海洋生態系保全、サステナブルシーフードの企画流通支援などを手掛けており、2023年には水産業界で初めてB Corp認証を取得しています。
流通と消費者向けサービス
現在、UMITO SEAFOODは東京都内を中心にホテルや飲食店など約30店舗で取り扱われています。消費者向けにはECサイトでの商品販売も行っており、個人が直接購入して消費を通じてサステナブルな漁業を支援する手段が用意されています。
利用に関する案内は次のリンクで確認できます。飲食店向けの商品については別途問い合わせが必要です。消費者向けECサイトのURLはhttps://umitoseafood.com/、UMITO Partnersの企業情報はhttps://umitopartners.com/に掲載されています。
まとめ:今回の提供開始が示すこと
ニュウマン高輪にオープンする「800°DEGREES TAKANAWA」でのUMITO SEAFOODによる月日貝の採用は、地域資源を都市の飲食シーンへつなぐ具体例です。吹上浜の月日貝は風味に優れ、地域経済や漁業の持続に関わる重要な水産資源である一方、資源量の減少という課題を抱えています。
今回の採用は、漁業者や研究機関、漁協などが進める資源保全の取り組みと消費者・流通の連携が機能するモデルの一端を示すものです。消費を通じてサステナブルな漁業へ関与する仕組みは、地域の生業の維持や海の資源管理に対する現実的な支援につながります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表企業 | 株式会社UMITO Partners(代表取締役:村上春二) |
| ブランド | UMITO SEAFOOD(〜たべてつくる、おいしい漁業〜) |
| 提供開始日 | 2025年9月12日(金) |
| 提供店舗 | 800°DEGREES TAKANAWA(ニュウマン高輪 South 1F) |
| メニュー(前菜) | 月日貝と山芋の薪火ロースト 海藻のエマルジョンソース(税込1,780円) |
| メニュー(パスタ) | ボンゴレ 4種の貝と海藻のマキアートソース ショートパスタ “カヴァテッリ”(税込2,680円) |
| 産地 | 鹿児島県日置市 吹上浜(日本三大砂丘の一つ) |
| 資源状況 | 漁獲量はかつての約半分に減少。江口漁業協同組合が管理、禁漁期設定等で資源保全を実施 |
| 協力体制 | 江口漁業協同組合、若手漁師(佐々祐一)、鹿児島大学、いおワールドかごしま水族館と生態調査・モニタリングを実施 |
| 店舗所在地・アクセス | 東京都港区高輪二丁目21番2号 ニュウマン高輪 South 1F(高輪ゲートウェイ駅より徒歩1分、泉岳寺駅A2出口より徒歩3分) |
| 席数 | 約70席 |
| ECサイト | 消費者向け:https://umitoseafood.com/ |
| 企業サイト | https://umitopartners.com/ |
| 企業の特筆点 | 海洋サステナビリティ領域の支援事業を展開し、2023年に水産業界で初のB Corp認証を取得 |
以上のとおり、今回のメニュー採用は地域資源の価値を都市部の食文化に結び付ける事例として注目されます。提供メニューの詳細や流通に関する問い合わせは、UMITO SEAFOODの消費者向けECサイト(https://umitoseafood.com/)およびUMITO Partnersのウェブサイト(https://umitopartners.com/)での案内を参照してください。
参考リンク: