徳島の秘境を再生する『雲隠れの里』プロジェクト始動

雲隠れの里プロジェクト

開催期間:9月10日〜12月9日

雲隠れの里プロジェクト
雲隠れの里プロジェクトって何やるの?
徳島の過疎集落をヨガ・瞑想・アートで再生するリトリート拠点化の取り組み。神社の鳥居修繕やゆず畑再生、滞在用デッキやオフグリッド整備を段階的に行い、過疎地再生のモデルを目指すプロジェクトです。
どうやって支援すればいいの?
READYFOR上のクラウドファンディングで支援可能。期間は2025年9月10日〜12月9日、第一目標は1,500万円。集まった資金は鳥居修繕やヨガデッキ、土地整備などに優先充当されます。

徳島の山里が「雲隠れの里」として新たなウェルネス拠点へ

特定非営利活動法人・蝉谷の風(所在地:徳島県、代表:佐々木芽生)は、山奥に広がる「消えゆく秘境」を再生するための「雲隠れの里プロジェクト」を2025年9月10日に発表しました。プロジェクトは同日よりクラウドファンディングを開始し、期間は2025年9月10日から12月9日まで設定されています。

この集落は現在住民わずか3人、公共交通手段は存在せず、最寄りのスーパーへは車で約90分を要するなど、極めて厳しい立地条件にあります。かつて林業で栄え、100人を超える人口を抱えていた時期もありましたが、多くが廃屋となり、ゆず畑や石垣、神社の鳥居など地域の景観と誇りが失われつつあります。

徳島県の「秘境」が新たなウェルネス拠点に――「雲隠れの里」プロジェクト始動 画像 2

プロジェクト発案の経緯と目的

発案・主導者は、ドキュメンタリー映画監督でありヨガ&瞑想指導者の佐々木芽生。佐々木はニューヨークを拠点に長年活動し、2010年の監督デビュー作『ハーブ&ドロシー』や『おクジラさま』などの制作で国際的評価を得てきました。映画制作で訪れた徳島の山間部に魅了され移住を決意し、地域の暮らしの中で「不便だからこその豊かさ」を体感したことが、プロジェクトの発想につながっています。

プロジェクトの目的は、単なる観光地化や商業開発ではなく、静けさと不便さを資源とするリトリート拠点を段階的に整備することです。ヨガ、瞑想、アート、山歩きなどを通じて訪れる人の心身を整える場をつくり、過疎地再生の新たなモデルを提示することが明確に打ち出されています。

  • プロジェクト名称:雲隠れの里プロジェクト
  • 実施主体:特定非営利活動法人 蝉谷の風
  • 代表:佐々木芽生(ドキュメンタリー映画監督・著者・ヨガ&瞑想指導者)
  • クラウドファンディング期間:2025年9月10日〜2025年12月9日
  • プラットフォーム:READYFOR(URL:https://readyfor.jp/projects/kumogakure2025
  • 第一目標金額:1,500万円
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伝説と景観――「雲隠れの里」の現在地と歴史的背景

集落は深い山々に抱かれた谷に位置し、その景観は“四国のマチュピチュ”を彷彿とさせると表現されることがあります。約800年前、壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落人がこの地にたどり着き命をつないだと伝えられており、里のふもとには樹齢千年近い御神木を擁する神社が静かに鎮座しています。

現在は住民が3人に減少し、公共交通はなく、元々あったゆず畑は荒れ、石垣は崩れ、鳥居も朽ちかけている状況です。地域の自然や歴史的要素は残る一方で、維持・継承のための手が回らない現実が続いています。

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地域の現状を示す事実

人口
3人(集落全体)
交通手段
公共の交通機関なし、最寄りスーパーまで車で90分
かつての規模
林業で栄え、100人を超えた時期があったが現在はほとんどが廃屋
文化資源
平家落人伝説、樹齢千年近い御神木、ゆず畑、石垣、神社の鳥居

こうした現状を受け、プロジェクトでは地域の象徴である神社の鳥居の修繕・再建、土地整備、ゆず畑や杉林の保全といった作業を進めつつ、訪れる人が滞在できる施設の整備を行う計画です。

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リトリートとしての設計と段階的実施計画

「雲隠れの里」は、デジタルデトックスを含むウェルネス体験を提供するリトリートとして設計されています。代表の佐々木自身がヨガを長年実践し、2年前に指導者資格を取得。地元で無料のヨガクラスを開始したことで、参加者は当初の4人からおよそ50人にまで増え、周辺人口約900人の地域としては高い参加率を示しています。

今回のクラウドファンディングはプロジェクトの第一歩に位置づけられ、集まった資金は段階的に次の取り組みに充てられます。第一ステップとしてはリトリートゾーンの整備が優先されます。

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具体的な整備項目

  1. リトリートゾーンの整備(ヨガデッキ、滞在用の「雲隠れの家」など)
  2. 神社の鳥居修繕・再建
  3. 土地整備(廃屋のリノベーション、ゆず畑・石垣の再生、杉林の保全)
  4. オフグリッドを含むインフラ整備(滞在と交流を可能にするための基盤整備)

これらは一度に完成する計画ではなく、優先順位をつけて段階的に進めていく方針です。クラウドファンディングによる第一目標(1,500万円)は、主に鳥居修繕、土地整備、ヨガデッキ建設などに活用されます。

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地域との関わり、公開範囲の配慮、代表のメッセージ

プロジェクトでは地域の方々と協議した結果、具体的な地名の公表を行わない方針が決まりました。これは「秘境」「雲隠れ」という魅力を守るため、また地域の生活に不必要な負担をかけないための配慮です。支援者や応援メンバーに対しては、改めて詳細を案内する仕組みをとる予定としています。

代表の佐々木芽生は、これまでの経歴として約30年間ニューヨークを拠点に活動し、NHK「おはよう日本」などでのキャスター・リポーター経験、2010年の『ハーブ&ドロシー』での監督デビュー、その後の『おクジラさま』などで国際映画祭の受賞経験があることが紹介されています。映画制作をきっかけに訪れた徳島の山間部に魅了され移住し、現在はNPO法人蝉谷の風を設立して活動を進めています。

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代表の言葉(抜粋)

佐々木芽生
「なぜ人はこんな遠くて不便な場所に住むのだろう――初めて訪れたときの疑問は、やがて暮らすうちに『不便だからこその豊かさ』への気づきへと変わりました。」
「この谷を訪れる人が心の奥の静けさに出会える場所として次代へつないでいきたいと願っています。」

佐々木は新作ドキュメンタリーを製作中であり、限界集落への移住や価値観の変化、谷の再生を記録する計画があると公表しています。プロジェクトは地域の人々と連携しながら、廃屋の再生や神社・ゆず畑・杉林の整備、オフグリッドインフラの構築を進め、国内外の人々が滞在・交流できる場を目指します。

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資金使途と支援方法、まとめ

クラウドファンディングはREADYFOR上で実施され、期間は2025年9月10日〜2025年12月9日です。第一目標は1,500万円で、神社の鳥居修繕、土地整備、ヨガデッキ建設などに優先的に充当されます。プロジェクトは段階的に進められ、第一段階としての整備が完了した後に次のステップへ移行していく計画です。

支援はREADYFORのプロジェクトページから行うことができます。プロジェクトページのURLは以下の通りです。

https://readyfor.jp/projects/kumogakure2025

項目 内容
プロジェクト名 雲隠れの里プロジェクト
実施主体 特定非営利活動法人 蝉谷の風(所在地:徳島県)
代表 佐々木芽生(ドキュメンタリー映画監督・プロデューサー/著者/ヨガ&瞑想指導者)
クラウドファンディング期間 2025年9月10日〜2025年12月9日
第一目標金額 1,500万円(鳥居修繕、土地整備、ヨガデッキ建設等)
所在地の状況 山奥の過疎集落(住民3人、公共交通なし、最寄りスーパー車で約90分)
歴史的要素 約800年前の平家落人伝説、樹齢千年近い御神木、神社、ゆず畑、石垣
主な整備項目 リトリートゾーン(ヨガデッキ、雲隠れの家)・鳥居修繕・廃屋リノベ・ゆず畑再生・オフグリッド整備
プロジェクトの特徴 観光化を目的とせず、不便さを資源とするウェルネスリトリートの創出。過疎地再生のモデル提示。
募金・支援ページ https://readyfor.jp/projects/kumogakure2025

以上が、NPO法人蝉谷の風が発表した「雲隠れの里プロジェクト」の主な内容と計画です。本プロジェクトは地域の歴史と自然を保全しつつ、ヨガや瞑想、アートを通じて心身を整える場をつくることを目指し、段階的な整備とクラウドファンディングを通じた資金調達によって進められます。詳細や支援方法はREADYFORのプロジェクトページで案内されています。