SP総研とentomoが提携強化、生成AIでスキル可視化を日本企業へ
ベストカレンダー編集部
2025年9月9日 11:30
スキル可視化で提携強化
開催日:9月9日

SP総研とシンガポールentomoが描くスキルベース人材マネジメントの実務化
2025年9月9日9時、株式会社SP総研(本社:東京都中央区、代表取締役:民岡 良)は、シンガポールのHRテクノロジー企業ENTOMO PTE. LTD.(entomo PX CEO:Kavitha Venkatachalam)との提携を強化すると発表しました。本プレスリリースでは、両社の協業の狙い、技術的優位性、そして日本市場での実装に向けた体制について詳述します。
今回の提携強化は、AIを活用したスキルの可視化と人材最適配置に関するテクノロジーを日本企業へ展開し、人的資本経営の高度化を図ることを目的としています。背景には急速な技術革新と人口減少に伴う人材不足があり、従来の職務中心の人材管理からスキル中心の人材戦略へと転換する必要性が高まっています。

なぜ今、スキルベースの人材マネジメントが重要なのか
企業競争力の源泉が「人材の保有と活用」に移る中で、従業員のスキルを正確に把握し、経営戦略と直結させることが求められています。多くの企業がスキル定義や更新に課題を抱えており、現場レベルでの運用に至っていないのが現状です。
SP総研は業界特性に即したスキル体系設計のノウハウを持ち、entomoは生成AIにより職務経歴、評価記録、学習ログなどの非構造データから高精度でスキルを抽出・可視化する技術を有しています。両社はこの強みを持ち寄ることで、迅速な人材配置や育成支援、自律的なキャリア形成を可能にする実務的なソリューションを目指します。
- 技術的要素:entomoの生成AIによる非構造データ解析(職務経歴、評価記録、学習履歴のテキスト解析)
- 制度設計:SP総研が担う業界特性を踏まえたスキル体系設計と運用ルールの策定
- 導入効果:スキルの可視化による適材適所の人材配置、育成計画の最適化、従業員の自律的キャリア構築支援
宇田川博文氏の参画がもたらす日本市場戦略の深化
両社は戦略アドバイザーとして、元Workdayディレクターの宇田川博文氏を迎え入れました。宇田川氏はPeopleSoft、Oracle、Workdayで20年以上にわたりHCM開発や日本市場戦略に従事しており、グローバルなHCM導入知見と日本市場固有の要件に関する経験を有しています。
宇田川氏の参画は、entomoのテクノロジーを日本企業の実務に落とし込むうえでの重要なピースです。製品適合性の検証、ローカライズ、導入プロセス設計、パートナー選定、顧客向けの価値訴求方針などを支援することが期待されています。
宇田川氏のコメントと役割
宇田川氏は次のように述べています。「日本ではAIを活用した従業員体験の普及が遅れています。entomoを通じて、従業員一人ひとりが自らの成長と人的資本経営の価値を実感できる未来を築きたいと思います。」この発言は、技術導入だけでなく従業員の実感や体験価値を重視する姿勢を示しています。
具体的には、以下の活動領域で参画が予定されています。
- 日本市場向けの製品ローカライズと導入ガイドライン策定
- 大手企業向けの導入支援とPoC(概念実証)立ち上げ支援
- パートナーシップ構築支援(コンサルティング会社、SIer、人材サービス事業者)
HR Tech 2025視察報告と人的資本開示の最新動向を伝えるイベント
本提携に関する詳細説明に加えて、世界最大級のHRテクノロジーカンファレンス「HR Tech 2025@ラスベガス」の視察報告と「人的資本開示の最新動向」についての解説を行うイベントが開催されます。経営層、人事責任者、HRテクノロジーに関心のある方を主な対象とした内容です。
イベントはリアル開催で、参加申込はPeatixによる事前登録制です。登壇者にはSP総研とentomoの関係者が参加し、実務的な導入・運用上のポイントや最新トレンドを共有します。
イベント詳細
以下がイベント開催の具体的な情報です。参加希望者は記載の申込サイトから手続きを行ってください。
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名 | HR Tech 2025@ラスベガス視察報告 & 人的資本開示最新動向 |
日時 | 2025年9月26日(金) 19:00〜21:30(18:30開場) |
会場 | 東京 渋谷 TRUNK(HOTEL) CAT STREET 別館・2階「MORI」 |
申込サイト | https://sp-inst20250926.peatix.com/ |
イベントでは、HR Tech 2025の主要トピック、最新のHRテクノロジートレンド、人的資本開示の国際的な動きや国内企業への影響に関する解説が行われます。参加対象は経営層、人事責任者、HRテクノロジーに関心のある実務担当者です。
SP総研とentomoのモデルが実現することと両社のコメント
両社が提案するモデルは、従業員と職務をスキルベースで可視化し、そのギャップをAIで分析・解消する仕組みです。これにより、個人のキャリア形成と企業の戦略実行を同時に支援することを目指します。仕組みは技術、制度設計、運用の三要素で構成されます。
具体的なフローは次のとおりです。まずentomoの生成AIが非構造データ(職務経歴、評価記録、学習ログなど)からスキルを抽出し、SP総研が業界特性に合わせたスキル体系を設計します。その後、AI分析により個人と職務のギャップを可視化し、必要なリスキリングや配置替え、キャリアパスを提示します。
- 主な構成要素
- 生成AIによるスキル抽出、業界特性を反映したスキル体系、ギャップ分析とリスキリング提案
- 期待される効果
- 適材適所の配置、育成コストの最適化、従業員の自律的キャリア形成、人的資本経営の高度化
両社の代表コメントも公開されています。株式会社SP総研 代表取締役 民岡 良氏は、「人的資本の戦略的活用は企業の成長力に直結するテーマです。SP総研の人的資本経営の知見とentomoのテクノロジーを組み合わせ、次世代の“スキルマネジメント”を実務に根付かせていきます。」と述べています。
entomo PX CEOのKavitha Venkatachalam氏は、「SP総研とのパートナーシップを強化し、日本企業の人材育成とスキル開発を支援できることを大変光栄に思います。マネジメント力の強化や従業員のキャリア機会の拡大を通じて、人材の成長を確実に事業成果へと結びつけることが可能になると確信しています。本パートナーシップは、信頼と成果、そして日本に対する共通の志に基づく長期的な協業の証です。」とコメントしています。
技術と運用の結合がもたらす実務上のポイント
技術だけではスキルベース管理は完結しません。スキル体系の設計、社内評価やキャリアパスとの整合、運用ルールの定着が不可欠です。SP総研はこれらの実務課題を設計・運用面で支援し、entomoのAIを実務に適合させる役割を担います。
導入企業は、まず現状の人材データを分析し、スキル定義と必要なデータの整備を行ったうえで、PoC→段階的導入→全社展開というロードマップで進めることが想定されます。PoCでは効果指標(人材マッチング精度、育成投資のROI、離職率の変化など)を設定することが重要です。
会社情報、参考資料、関連リンクの整理とまとめ
ここでは本件に関する組織情報と参照先を整理します。問い合わせ先の明記がないため、各社の公式URLや参考資料を案内します。関係者や関心のある企業は、各リンクから詳細資料や関連情報を参照ください。
以下に本記事で言及した主な情報を表にまとめ、最後に簡潔な総括を行います。
項目 | 内容 |
---|---|
プレスリリース発表日時 | 2025年9月9日 09:00 |
発表企業 | 株式会社SP総研(代表取締役:民岡 良) |
SP総研 所在地 | 東京都中央区日本橋箱崎町1−2 |
提携先 | ENTOMO PTE. LTD.(entomo PX CEO:Kavitha Venkatachalam) |
entomo 所在地 | 60 Paya Lebar Road #11-06 Paya Lebar Square SINGAPORE |
技術の特徴 | 生成AIによる非構造データ(職務経歴・評価記録・学習ログ等)からの高精度スキル抽出・可視化 |
戦略アドバイザー | 宇田川博文(元Workdayディレクター、PeopleSoft/Oracle/Workdayで20年以上のHCM経験) |
イベント | HR Tech 2025@ラスベガス視察報告 & 人的資本開示最新動向(2025年9月26日 19:00〜21:30、TRUNK(HOTEL) CAT STREET 別館2階「MORI」) |
イベント申込 | https://sp-inst20250926.peatix.com/ |
SP総研 URL | https://www.sp-inst.com/ |
entomo URL | https://entomo.co/(日本語サイト:https://entomo.co/jp/) |
参考資料 | https://note.com/hr_sol_evangel/n/n15d31cb51673 |
以上のとおり、SP総研とentomoの提携強化は、生成AIによるスキル可視化技術と業界特性に根ざしたスキル体系設計を結びつけ、スキルベースの人材マネジメントを日本企業に根付かせることを目指しています。宇田川氏の参画により、日本市場向けの戦略的な導入支援や製品ローカライズが進む見込みです。イベントではHRテクノロジーと人的資本開示の最新動向が共有され、実務に直結する知見が提供される予定です。
参考リンク: