鶴崎修功の個人YouTube、KADOKAWAのCSP利用開始

鶴崎チャンネルCSP導入

開催日:9月8日

鶴崎チャンネルCSP導入
CSPって具体的に何ができるの?
CSPはKADOKAWA管理のアニメやゲーム等の著作物をYouTubeで二次利用できる仕組みで、権利処理や収益分配を一元化し、クリエイターの素材利用と収益機会を合法的に広げるサービスです。
鶴崎チャンネルはどう変わるの?
鶴崎チャンネルはKADOKAWAの許諾素材を使えるようになり、演出やコラボの幅が広がる可能性が高い。制作の自由度が上がり、新たな収益源やPR機会も期待できる。

鶴崎修功の個人YouTubeチャンネルがKADOKAWAのCSPを利用開始

株式会社KADOKAWAと株式会社batonは、batonが運営するメディア「QuizKnock【クイズノック】」に所属する鶴崎修功の個人YouTubeチャンネル「鶴崎チャンネル」が、KADOKAWA提供のYouTube MCNサービス「CSP(クリエイターサポートプログラム)」の利用を開始したことを、2025年9月8日12時00分に発表しました。

この発表により、既にCSPを利用しているbaton運営の「GameKnack【QuizKnockゲームチャンネル】」と合わせ、KADOKAWAとbaton間の契約に「鶴崎チャンネル」が加わる形となります。CSPの適用により、ゲーム・アニメなど、さまざまな著作物の二次利用が可能になります。

「QuizKnock」鶴崎修功の個人YouTubeチャンネルがKADOKAWA提供の「CSP」を利用開始 画像 2

発表の背景と対象チャンネルの関係性

KADOKAWAは自社のアニメ(一部)やクリエイターのコンテンツ等、著作物(IP)の二次利用を許諾することで、創作の連鎖を生み出すことを目指しています。batonはQuizKnockを運営する組織の一端を担い、複数のYouTubeチャンネルを管理しています。

今回の取り組みでは、以下のような関係が明示されています。

  • 提供者:株式会社KADOKAWA(CSPの提供)
  • 利用者:株式会社batonが運営する「鶴崎チャンネル」および「GameKnack【QuizKnockゲームチャンネル】」
  • 目的:著作物の二次利用を通じた新たな収益・PR機会の創出

CSP(クリエイターサポートプログラム)の仕組みと現状

CSPは、YouTubeが提供するMCN機能と、KADOKAWAが独自に開発した二次利用の管理・収益分配システムを組み合わせたサービスです。サービスは2022年3月に提供開始されました。

このプログラムの特徴は、権利者とクリエイター双方にとっての二次利用のマッチングや、権利管理・収益分配を一元化して行う点にあります。KADOKAWAはコーポレートミッションとして「世界の才能と、感動をつなぐ、クリエイティブプラットフォーマーへ」を掲げ、CSPを通じてIPの活用を促進しています。

提供開始
2022年3月
主な機能
YouTubeのMCN機能、二次利用の管理、収益分配システム
KADOKAWAの狙い
アニメ等の著作物を二次利用可能にし、創作の連鎖を発生させること

CSPの利用状況については、利用チャンネル数が600チャンネル以上、累計チャンネル登録者数が6,000万人以上(2024年12月末時点)にのぼると公表されています。対象にはVTuber・ストリーマー、アニメ公式チャンネル、切り抜きチャンネルなど多岐に渡ります。

MCN(Multi-Channel Network)の定義も引用されており、複数のYouTubeチャンネルと提携して視聴者開拓、コンテンツプログラミング、クリエイターコラボ、デジタル著作権管理、収益化、営業などを提供する第三者サービスプロバイダであると説明されています(引用:YouTubeヘルプ)。

CSPの具体的な利点と利用者に対する影響

CSPを通じてクリエイターは、二次利用可能な権利にアクセスすることで、従来よりも幅広い素材を合法的に使用できるようになります。その結果、コンテンツの幅が拡がり、視聴者への訴求力や収益源の多様化が期待されます。

また、権利者にとっては、管理された二次利用を通じて新たな収益を得ると同時にコンテンツのPR機会を増やせる点が利点です。KADOKAWAはこの仕組みにより、世界中で「創作の連鎖」が生まれることを目指しています。

QuizKnock、鶴崎修功、GameKnackの役割と特徴

QuizKnock【クイズノック】はクイズ王・伊沢拓司が中心となって運営する、エンタメと知を融合させたメディアです。コンセプトは「楽しいから始まる学び」。記事や動画を毎日発信し、YouTubeやWebメディア、書籍刊行、イベント開催、学校での講演活動など多岐にわたる活動を行っています。

QuizKnockの公式情報やYouTubeチャンネルは以下の通りです。

鶴崎修功(つるさき しゅうこう)の経歴と活動

鶴崎修功は1995年生まれ。東京大学大学院数理科学研究科博士課程修了後、2016年にQuizKnockに加入しました。現在はYouTube動画への出演に加え、ゲーム・アプリ開発にも携わっています。

テレビ番組への出演も多数あり、代表的な番組として『Qさま!!』『ラヴィット!』などが挙げられます。また、2023年3月に卒業した『東大王』では約3年にわたり東大王チームの主将を務めました。趣味・特技はクイズ、競技プログラミング、ゲームです。

鶴崎修功の個人YouTubeチャンネルはこちらです:https://www.youtube.com/@Tsurusaki_Channel?sub_confirmation=1

GameKnack(QuizKnockゲームチャンネル)の役割

GameKnack【QuizKnockゲームチャンネル】は、QuizKnockのメンバーが「楽しいの中にある学び」をコンセプトに、試行錯誤を重ねながらゲーム実況を行うチャンネルです。こちらも既にCSPを利用しています。

GameKnackのYouTubeチャンネルはこちらです:https://www.youtube.com/@QKgameknack?sub_confirmation=1

二次利用対象と技術的・管理的な枠組み

CSPの導入により、具体的にどのような著作物が二次利用可能になるかについては、発表文では「ゲーム・アニメなど、さまざまな著作物」とされています。これは、KADOKAWAが管理・許諾するIPに関連する素材を、CSPの枠組みで扱うことを意味します。

この枠組みでは、二次利用の管理、権利処理、収益分配がシステム上で行われ、クリエイターが安心して素材を使えるようにすることが狙いです。権利処理の透明化と収益配分の仕組み化が重要な要素となっています。

  1. 対象:KADOKAWAが許諾するアニメ等の著作物、及びその他二次利用が認められる素材
  2. 管理:KADOKAWA独自の管理・収益分配システムによる一元管理
  3. 効果:クリエイターのコンテンツ拡張、権利者の新たな収益・PR機会

CSPに関する問い合わせについては、CSPに興味のあるクリエイターや権利者に向けて連絡窓口が設けられています。詳細な手続きや対象範囲については、CSP側への問い合わせで確認することが推奨されています。

なお、MCNの定義についてはYouTubeヘルプの記載が引用されており、詳細は以下のリンクで確認できます:https://support.google.com/youtube/answer/2737059?hl=ja

発表内容の要点整理

以下の表は、本件発表で示された主な情報を整理したものです。発表日、関係各社、対象チャンネル、CSPの役割や規模に関する数値など、記事内で取り上げた主要事項を一覧にしています。

項目 内容
発表日 2025年9月8日 12時00分
発表主体 株式会社KADOKAWA、株式会社baton
対象チャンネル 鶴崎チャンネル(個人YouTubeチャンネル)、既存のGameKnack(QuizKnockゲームチャンネル)
利用開始サービス CSP(クリエイターサポートプログラム:YouTube MCN機能+KADOKAWA独自の二次利用管理・収益分配システム)
二次利用対象 ゲーム、アニメなど、KADOKAWAが管理・許諾する各種著作物
CSP提供開始 2022年3月
利用チャンネル数(公表値) 600チャンネル以上(2024年12月末時点)
累計チャンネル登録者数(公表値) 6,000万人以上(2024年12月末時点)
関連リンク
備考(注記) 利用チャンネル数・累計登録者数は2024年12月末時点の公表値。MCNの定義はYouTubeヘルプの引用。

本記事では、KADOKAWAとbatonによる発表の内容を基に、鶴崎修功の個人チャンネルがCSPを利用開始した点、その背景にあるCSPの仕組みや目的、QuizKnockおよび関連チャンネルの役割と特徴、CSPが想定する二次利用の対象範囲や管理体制について整理しました。発表に含まれる各種リンクや公表値は文中の通りです。

以上が本件発表の要点となります。