決勝は11月15日開催 K-1 -70kgで8名が決定

決勝トーナメント

開催日:11月15日

決勝トーナメント
決勝トーナメントっていつどこでやるの?
決勝は2025年11月15日(土)に国立代々木競技場 第一体育館で開催予定。開場11:00・本戦13:00開始(予定)、チケットは一般発売あり。
HERO'Sルールのシナ戦が判定保留ってどういうこと?
試合中にシナ・カリミアンの指が相手の目に入る“サミング”が発生し、ドクターチェックで試合続行不能に。K-1が映像確認のうえ正式な勝敗を後日発表する予定。

代々木で開幕した-70kg世界最強決定トーナメントと大会全体の概況

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大会の基本データと全体の流れ

K-1実行委員会は2025年9月7日、東京・代々木体育館にて「K-1 WORLD MAX 2025 ~-70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦~」を開催した。大会は本戦計17試合で構成され、うち7試合がKO決着となった。大会プログラムは第1試合から第17試合まで組まれ、メインカードにあたる第10試合から第17試合にかけては、世界16カ国から選出された選手による-70kgトーナメント開幕戦8試合が行われた。

大会は計画通り進行したものの、観客の離席など運営面での課題も指摘された。運営側は今後、試合数を10~12試合程度に絞り凝縮した構成を検討していく意向を示している。映像・配信についてはK-1公式YouTubeチャンネルやABEMA、GAORAを通じてアーカイブ配信が行われる。

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トーナメント開幕戦の結果ハイライト

トーナメント開幕戦(第10~17試合)は、8名の勝者を決定する重要な一日となった。3試合がKO決着となり、木村“フィリップ”ミノル、ダリル・フェルドンク、アルフォセヌー・カマラらが強烈なインパクトを残した。

開幕戦を勝ち抜いた8名は、11月15日開催の決勝ラウンド(代々木第一体育館)でワンデイトーナメントによる決勝トーナメントに臨む。勝ち抜き選手は以下の通りで、国籍も多彩で世界各国の強豪が集まった。

  • 第10試合:ジョナス・サルシチャ(ブラジル)
  • 第11試合:アルフォセヌー・カマラ(セネガル)
  • 第12試合:アイメリック・ラジジ(フランス)
  • 第13試合:ゾーラ・アカピャン(アルメニア)
  • 第14試合:木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)
  • 第15試合:ダリル・フェルドンク(オランダ)
  • 第16試合:ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア)
  • 第17試合:オウヤン・フェン(中国)
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第10〜17試合の個別レポート:勝者と決着の詳細

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第10〜第12試合の経過

第10試合はジョナス・サルシチャ(ブラジル)とサリムカーン・イブラギモフ(ロシア)の対戦。ジャッジは判定3-0(スコア:30-27、29-27×2)でサルシチャが勝利。サルシチャは2Rにダウンを奪い、後半も主導権を保った。

第11試合はアルビオン・モリーナ(ドイツ)対アルフォセヌー・カマラ(セネガル)。カマラが1R KO(2分3秒)で勝利。1Rに2度のダウンを奪い、連打でTKOとする決着だった。第12試合はアビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール)対アイメリック・ラジジ(フランス)。判定0-3(29-30、28-29×2)でラジジが勝利。ラジジはカウンターと多彩なパンチで終始有利に試合を運んだ。

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第13〜第15試合の経過

第13試合はゾーラ・アカピャン(アルメニア)対ジョナサン・アイウル(サモア)。判定3-0(30-26、30-27、30-28)でアカピャンが勝利。ローキックとパンチで主導権を握り、最終ラウンドにダウンも奪った。

第14試合は木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)対メイソン・ストロッドマン(アメリカ)。木村が1R1分15秒、 左フックでKO勝利。木村は1Rにボディでダウンを奪い、フィニッシュは左フックでのビッグKOとなった。復帰戦を鮮烈に飾る勝利となった。

第15試合はダリル・フェルドンク(オランダ)対ヌルティレク・ザリンベコフ(キルギス)。フェルドンクが2R2分18秒、右フックでKO勝利。1Rに3度のダウンを奪うなど終始圧倒する展開だった。

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第16〜第17試合の経過

第16試合はストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア)対デニス・タプ(モルドバ)。判定3-0(30-29×3)でコプリヴレンスキーが勝利し、堅いガードと多彩な攻撃で主導権を保った。

第17試合はオウヤン・フェン(中国)対カスペル・ムシンスキ(ポーランド)。判定2-0(30-29、30-30、30-29)でオウヤンが勝利。左ボディやローキックを軸に、最終ラウンドではパンチとハイキックで優勢を示した。

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タイトル戦とHERO’Sルールの注目カード

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スーパー・バンタム級タイトルマッチ:金子 晃大 vs 池田 幸司

第9試合はK-1 WORLD GPスーパー・バンタム級タイトルマッチ(3分3R・延長1R)で王者・金子 晃大が挑戦者・池田 幸司に判定3-0(29:26/29:27/29:27)で勝利し、王座防衛に成功した。金子は過去のトーナメント優勝など実績を持ち、今回の再戦では2度のダウンを奪う場面も見られた。

ラウンドごとの攻防は細かい打ち合いと多彩な蹴りの応酬となった。1Rには池田が飛びヒザで金子を揺さぶり、ドクターチェックが入る場面も発生した。2Rに金子が左フックで立て続けにダウンを奪い流れを掴むと、3Rは互いにパンチと蹴りで攻防した末に判定となった。金子は試合後のインタビューで支援への感謝とチャンピオンとしての自覚を口にした。

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女子アトム級タイトルマッチ:松谷 綺 vs 末松 晄

第8試合はK-1 WORLD GP女子アトム級タイトルマッチ。王者・松谷 綺(ALONZA ABLAZE)が挑戦者・末松 晄(K.I.K team BLADE)を相手に延長判定2-1(10-9×2、9-10)で勝利し、王座防衛を果たした。両者は2月の王座決定トーナメント決勝以来の再戦で、接戦の末に松谷が僅差で上回った。

序盤は末松のパンチが効き、松谷は蹴り技を駆使してじわりとペースを握った。判定で延長に持ち込まれ、延長ラウンドも接戦となったが、判定で松谷が勝利。試合後、松谷はベルトの価値向上を目指す意向を述べた。

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HERO’Sルール:シナ・カリミアン vs ブレイク・トループ(判定保留)

第6試合は18年ぶりに復活したHERO’Sルールによるヘビー級戦、シナ・カリミアン(イラン)対ブレイク・トループ(アメリカ)。序盤はトループのテイクダウンからのパウンド、一方でカリミアンの反転や上のポジション奪取といった攻防が展開された。

2Rの攻防で、カリミアンの指がトループの目に入る「サミング」が発生し、ドクターチェックの結果トループが続行不可能となった。大会はこの件を受け「後日映像確認のうえ正式発表」とし、判定を保留とした。会場には大きなざわめきが生じ、ファンの注目を集めた。

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HERO’Sルール -60kg:橋本雷汰 vs 長野将大

第7試合はHERO’Sルール -60kg契約のMMA形式で橋本 雷汰(ALONZA ABLAZE)と長野 将大が対戦。長野が1R3分09秒に腕ひしぎ十字固めで一本勝ち(表記はTKO)を収めた。橋本は初のMMA挑戦で一本負けとなった。

試合は長野がテイクダウンやポジショニングを正確に取り、マウントからパウンドや三角絞めを試みた後に腕十字で決着。長野はMMAでの経験を生かした勝利を挙げた。

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運営・放送・今後のスケジュールと追加情報

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須藤元気 新プロデューサー就任の挨拶と大会総括

本大会でK-1プロデューサーに就任した須藤 元気は挨拶の中で、自身も元ファイターであることを紹介し、プロデューサーとしての方針を説明した。須藤は格闘技を通じた世界平和の実現や、K-1のリングから日本と世界を元気にしていきたいとの考えを示した。

大会の総括では、試合の質やスター選手の存在(木村“フィリップ”ミノルなど)が評価される一方で、観客の集中力維持など運営課題が明確になったとして試合数や構成の見直しを検討する旨が伝えられた。プロデューサーは今後、観客を最後まで熱狂させる大会づくりを目指すとした。

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配信・放送スケジュール、実況席メンバー

当日の大会映像はK-1公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/k1wgp_pr)で視聴可能。見逃し放送はABEMA格闘チャンネルでアーカイブ配信中(視聴URL:https://abema.tv/video/title/154-150)。CSチャンネル「GAORA SPORTS」でも放送が予定され、9月18日(18:30~27:30)、10月20日(14:00~23:00)の放送が決定している(https://www.gaora.co.jp/fight/4072690)。

実況・解説陣は以下の通り。魔裟斗、佐藤嘉洋、ゆうちゃみ、井口綾子、平子祐希、石井和義、秋山成勲が大会の実況席を務めた。

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次回大会・組合せ抽選会・海外大会スケジュール

決勝トーナメントは2025年11月15日(土)に国立代々木競技場 第一体育館で開催予定。予定開場11:00/本戦開始13:00(予定)。開幕戦を勝ち抜いた8名によるワンデイトーナメントで世界一を決定する。大会詳細ページ:https://www.k-1.co.jp/schedule/16659

トーナメント組合せ抽選会は2025年9月8日(月)12:00より実施され、ABEMAでライブ配信される(視聴URL:https://abema.tv/channels/fighting-sports/slots/94cyxvwCit4nj)。なお抽選会の一般観覧は行われない。

今後の海外大会予定として、2025年10月4日(土)にブラジル・ブラジリアで「K-1 WORLD GP 2025」が開催予定(詳細:https://www.k-1.co.jp/schedule/16657)。

チケット情報・問い合わせ・出演依頼

11月15日開催のチケットは一般発売が設定され、発売期間は~11月12日(水)23:59(予定)。チケット料金(通常/当日価格)は下記の通り。

席種 発売価格 当日価格
ロイヤルシート 70,000円 70,500円
アリーナSRS席 50,000円 50,500円
アリーナRS席 30,000円 30,500円
アリーナS席 15,000円 15,500円
スタンドS席 15,000円 15,500円
アリーナA席 10,000円 10,500円
スタンドA席 10,000円 10,500円
スタンドB席 7,000円 7,500円

小・中学生は数量限定で無料(入場ルールにより小学生からチケット必要)。全席指定(※一部自由席あり)。当日券は全席種で+500円となる。販売はチケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、K-1.CLUB、K-1.SHOP、株式会社グッドルーザー(電話予約 03-6450-5470)等で行われる。チケット販売サイト:https://k-1.shop/

選手キャスティング・出演依頼は(株)GENスポーツマネジメントへ。所在地:東京都渋谷区神宮前6-34-20 原宿リージェンシー1F/TEL:03-6433-5253/メール:gsm@k-1.co.jp。

大会データの整理表と記事の締め

以下の表は本記事で取り上げた主要項目を整理したものだ。大会の主要情報、重要試合の結果、今後の日程や視聴手段を一望できるようにまとめている。

項目 内容
大会名 K-1 WORLD MAX 2025 ~-70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦~
開催日 2025年9月7日
会場 東京・代々木体育館
試合数 全17試合(うちKO決着7試合)
トーナメント勝者(開幕戦) ジョナス・サルシチャ(ブラジル)、アルフォセヌー・カマラ(セネガル)、アイメリック・ラジジ(フランス)、ゾーラ・アカピャン(アルメニア)、木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)、ダリル・フェルドンク(オランダ)、ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア)、オウヤン・フェン(中国)
主要タイトル戦結果 スーパー・バンタム級:金子 晃大 判定3-0で王座防衛/女子アトム級:松谷 綺 延長判定2-1で王座防衛
HERO’Sルール(ヘビー級) シナ・カリミアン vs ブレイク・トループ → 判定保留(映像確認のうえ後日発表)
次回大会 2025年11月15日(土)代々木第一体育館(開場11:00/本戦13:00予定)— 決勝トーナメント
見逃し配信 K-1公式YouTube、ABEMA(アーカイブ)、GAORA(放送スケジュールあり)
チケット 発売~11月12日 23:59(予定)/各種席種あり(ロイヤル70,000円~スタンドB 7,000円)

本稿は9月7日のK-1実行委員会によるプレスリリースを基に、主要試合の経緯、判定スコア、KOタイム、今後のスケジュールや放送情報、チケット詳細までを整理した。判定保留となったHERO’Sルールの一戦については、K-1側の映像確認と正式発表が行われ次第、結果が更新される見込みである。

関連リンク:試合結果ページ https://www.k-1.co.jp/result/16650 、決勝大会情報 https://www.k-1.co.jp/schedule/16659 。

参考リンク: