岡山イノベーションコンソーシアム発足 地域の起業支援を強化
ベストカレンダー編集部
2025年9月7日 18:41
岡山イノベーション発足
開催日:8月26日

岡山エリアのスタートアップ創出を加速する新たなプラットフォームの誕生
2025年8月26日、国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)と岡山市が共催して、共創イノベーションラボKIBINOVE(きびのべ、岡山大学津島キャンパス)において「岡山イノベーションコンソーシアム」の発足イベントが開催されました。発足の背景には、地域資源を活用したスタートアップ・エコシステムの強化と、瀬戸内地域での連携を軸とする広域的な創業支援の必要性があります。
本コンソーシアムは、岡山市を中心に岡山県・倉敷市・大学・経済団体・金融機関・メディア・スタートアップ支援組織などが参加する産学官金言連携のプラットフォームです。内閣府が選定した第2期「スタートアップ・エコシステム拠点都市(NEXTグローバル拠点都市)」にも選定されている、岡山市と愛媛県の連携による「瀬戸内スタートアップコンソーシアム」の中核的役割を担うことが明示されています。

設立趣旨と地域的意義
発足の目的は、地域での新規事業創出や起業家育成の土壌を整備し、産学官金言が連携することでスタートアップの創出と成長を支援することにあります。岡山大学は知と実践のハブを担い、地域の課題解決と経済活性化に貢献することが期待されています。
発足イベントでは、公共側のリーダーシップと大学からの実践的な支援体制が示され、地域内外の資源や支援拠点をつなぐ役割を果たす点が強調されました。岡山市が運営するスタートアップ支援拠点『ももスタ』や吉備中央町のNスクエアなど、既存の拠点との連携も明確にされています。

当日の登壇内容と参加者の発言
イベントには大森雅夫 岡山市長(会長)、伊原木隆太 岡山県知事(名誉会長)の代理として笠原和男 副知事、そして多くの産学官金言の代表者が出席しました。開会のあいさつで大森市長は、『ももスタ』を中心に若手起業家やアトツギベンチャーの育成を進めてきた経緯を示し、刺激の輪を広げてさらなる支援に取り組む意向を述べました。
閉会のあいさつでは、那須保友 学長がKIBINOVEの役割について言及し、学生や研究者、企業が自由に挑戦できる場としての機能を強調しました。学長は、地域の複数拠点と連携して新しいアイデアの社会実装を促進し、地域活性化につなげる考えを示しました。

スタートアップ紹介の詳細
イベントでは岡山エリアで活躍、またはゆかりのある5社のピッチが行われました。登壇した企業はそれぞれ地域課題に応える独自の技術やサービスを紹介し、参加者の関心を集めました。
以下に登壇企業とその事業内容を整理します。各社は岡山大学発や地域密着型の事業であり、社会課題の解決や新市場創出に向けた取り組みを説明しました。
- 株式会社ABABA(岡山大学発ベンチャー):学生の就職活動を支援する新しい仕組みを提供。サービス詳細は https://hr.ababa.co.jp/ を参照。
- 株式会社ハイドロヴィーナス(岡山大学発ベンチャー):水流発電技術を軸に持続可能な社会づくりに挑戦。技術や事業紹介は https://hydrovenus.co.jp/。
- 株式会社ぺこり:接客やサービスへの感謝を簡単に届けられるカード型リアル投げ銭サービス等を展開し、多様な人が活躍できる社会を目指す。
- 株式会社WAKU:植物の成長を助ける成分『グルタチオン』を活用した次世代肥料を開発し、気候変動下での農作物安定供給に挑戦。詳しくは https://wakuwakudriven.com/。
- 株式会社Cone・Xi:医療者マッチングプラットフォームを活用し、在宅療養者や障がい者の外出・移動支援を進める。詳細は https://conexi.co.jp/。

組織構成と連携する拠点・支援体制
本コンソーシアムは、産学官金言の各セクターが参画する横断的プラットフォームとして設計されています。岡山市と岡山大学を中心に自治体や金融機関、支援組織が連携し、地域内のスタートアップ支援の基盤を強化します。
地域連携の一環として、すでに存在する拠点やプログラムとの結び付きが示されました。『ももスタ』、KIBINOVE、吉備中央町のNスクエアなど、複数のハブが連携して支援ネットワークを構築していく方針です。

参画機関とサポートの種類
参画機関は大学、自治体、金融機関、経済団体、メディア、支援組織など多岐にわたります。支援内容は資金面のサポート、事業開発支援、マッチング、広報支援など多面的です。
- 主要拠点
- KIBINOVE(共創イノベーションラボ、岡山大学津島キャンパス)
- 地域の連携拠点
- ももスタ(岡山市)、Nスクエア(吉備中央町)
- 広域連携
- 瀬戸内スタートアップコンソーシアム(岡山市と愛媛県の連携)

参考情報、問い合わせ先および要点の整理
岡山大学は引き続き多様なパートナーと協働し、コンソーシアムを通じてスタートアップ創出と成長を支える地域イノベーションを推進します。以下にイベントの日時・場所、主要関係者、登壇企業、関連リンクおよび問い合わせ先を整理します。
また、本コンソーシアムの位置づけとして、内閣府の第2期『スタートアップ・エコシステム拠点都市(NEXTグローバル拠点都市)』の中核的な役割を担う点も合わせて示しています。
項目 | 詳細 |
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発表・イベント日 | 2025年8月26日(発表リリース日:2025年9月7日) |
開催場所 | 岡山大学 津島キャンパス 共創イノベーションラボ KIBINOVE(きびのべ) |
主催 | 国立大学法人岡山大学、岡山市 |
主な出席者 | 大森雅夫(岡山市長・会長)、笠原和男(岡山県副知事、伊原木隆太知事代理)、那須保友(岡山大学学長) 他 産学官金言の代表者多数 |
ピッチ登壇企業 | 株式会社ABABA、株式会社ハイドロヴィーナス、株式会社ぺこり、株式会社WAKU、株式会社Cone・Xi |
関連拠点・連携体 | ももスタ、KIBINOVE、Nスクエア、瀬戸内スタートアップコンソーシアム |
参考リンク(主要) |
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問い合わせ先 |
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上記はプレスリリースに基づき、発足イベントの日時・場所・登壇者・登壇企業・連携拠点・問い合わせ先等を整理したものです。コンソーシアムは地域の知と実践のハブとして機能し、既存の支援拠点と連動してスタートアップの創出と成長を支える体制の構築を目指します。
詳細な情報や今後のプログラム、起業相談の窓口については、岡山大学研究・イノベーション共創機構およびスタートアップ・ベンチャー創出本部の公式ウェブサイトを参照してください。
参考リンク: