10月4日開幕 三浦雅士と1970年代の誌面展

ユリイカ・現代思想展

開催期間:10月4日〜1月25日

ユリイカ・現代思想展
この展覧会っていつやるの?
会期は2025年10月4日(土)〜2026年1月25日(日)。会場は前橋文学館で開館時間は9時〜17時(最終入館16:30)。初日は10月4日14時に対談があります。
入場やイベントはどうやって申し込むの?
観覧料は基本700円。初日など無料日もあり。対談や講演は電話予約(027-235-8011)で先着100人が多く、学芸員解説は予約不要で直接参加できます。

1970年代の誌面が示す「静かな」熱量

前橋文学館特別企画展「夢の明るい鏡 三浦雅士と1970年代の輝き―「ユリイカ」「現代思想」の軌跡」を開催します 画像 2

時代認識と展示の問いかけ

ヒッピーやスチューデント・パワーといった出来事が1960年代後半に集中したことはしばしば語られるが、1970年代については「地味な生活に戻った時代」との見方が根強いです。本展はその通説に対して、当時の雑誌文化が描いた知的な活動と議論の広がりを再検証することを主題としています。

前橋文学館の特別企画展「夢の明るい鏡 三浦雅士と1970年代の輝き―『ユリイカ』『現代思想』の軌跡」は、1970年代に創刊・活躍した雑誌群を通じて、当時の思想的・文学的関心がどのように形成され、継承されていったかを示します。展示は単なるノスタルジーではなく、世代を超えた刊行物の役割を検証する試みです。

プレスリリース情報(発表日時と開催期間)

本展の開催アナウンスは前橋市発表で、発表日時は2025年9月7日 11時43分とされています。開催期間は、令和7年10月4日(土)から令和8年1月25日(日)までです(令和7年=2025年、令和8年=2026年)。

会期中、展示資料や関連映像は館内で公開されるほか、映像の一部は当館公式YouTubeでも公開される予定です。詳しい公開時期や視聴方法は本展の公式ページで案内されます。

展示の構成と具体的な見どころ

展示の中心資料──雑誌の全冊展示

展示の中心は、文芸評論家・三浦雅士が20代で編集に携わった二誌の全冊展示です。展示される刊行物は次のとおりです。

  • 『ユリイカ』:1969年7月号~1975年1月号(第2次『ユリイカ』時代を含む)
  • 『現代思想』:1975年1月号~1981年1月号(創刊から三浦の編集長期まで)

これらの雑誌全冊を通覧することで、当時の編集方針、特集テーマ、寄稿者の顔ぶれ、紙面表現の変遷などが一望できます。雑誌媒体そのものの物理的な編集痕や体裁も含めて展示されます。

会場では、雑誌に寄稿した執筆者のエッセイや、雑誌に触れて刺激を受けた人物の証言、当時の映像資料なども公開されます。映像は会期中に一部をYouTubeで公開予定です。

三浦雅士の編集活動と舞踊誌への関心

三浦雅士は1970年代に『ユリイカ』と『現代思想』の編集を通して、20世紀の思想・文学を広く検証する役割を果たしました。1981年に青土社を退社した後は執筆を中心に活動し、1984年から約2年間コロンビア大学特別研究員としてニューヨークに滞在した時期に舞踊芸術に深い関心を抱いたとされています。

1991年には新書館編集主幹に就き、月刊『ダンスマガジン』を創刊するなど舞踊に関する出版活動にも復帰しました。本展ではその関連資料の一部も併せて展示されます。三浦の主著(『私という現象』『身体の零度』『青春の終焉』『出生の秘密』『孤独の発明』など)も紹介されています。

関連イベントの詳細と参加方法

初日対談「1970年代から振り返る」

展覧会初日には対談「1970年代から振り返る ネット社会における雑誌づくりの可能性を探る」が開催されます。登壇者は三浦雅士(文芸評論家、元『ユリイカ』『現代思想』編集長、日本芸術院会員)と萩原朔美(前橋文学館特別館長、元『ビックリハウス』編集長、映像作家)です。

開催日時は令和7年10月4日(土)14時開演、開催場所は前橋文学館3階ホールです。この日は観覧料が無料となり、参加は電話による事前予約制で先着100人まで受け付けます。申込先は027-235-8011(前橋文学館)です。

対談「昭和時代、最後の20年」と講演会

2つ目の対談は「昭和時代、最後の20年 いま再びエディターシップが問われる時代」で、三浦雅士と松浦寿輝(小説家・詩人・批評家、東京大学名誉教授、日本芸術院会員)が登壇します。開催日時は令和7年10月25日(土)14時開演、場所は前橋文学館3階ホールです。

参加費用は無料ですが、入場には観覧券(700円)が必要です。参加は電話による事前予約制、先着100人。申込は同じく027-235-8011まで連絡してください。

講演会「吉本隆明、澁澤龍彦、大岡信」および学芸員解説

三浦雅士による講演「吉本隆明、澁澤龍彦、大岡信 朔太郎、賢治、中也の後に」は令和7年11月24日(月・祝)14時開演に前橋文学館3階ホールで開催されます。参加は無料ですが、観覧券(700円)が必要で、電話予約(先着100人)が必要です。連絡先は027-235-8011です。

また、展覧会担当学芸員による解説は会場(前橋文学館2階企画展示室)で令和7年10月28日(火)14時から行われます。こちらは観覧料無料日のプログラムで、会場に直接の参加が可能、予約不要です。

来場案内・施設情報とアクセス

開館時間・休館日・観覧料

前橋文学館の開館時間は9時〜17時(最終入館16時30分まで)です。休館日は水曜日と年末年始となっていますので、来館前に公式サイトで最新の開館情報を確認することが推奨されます。

本展の観覧料は一律700円です。特定の関連イベントや日によっては観覧料が無料となる日がありますが、各イベントの参加要件(観覧券の必要性や予約の有無)に注意してください。

会場・所在地と交通手段

会場は前橋文学館2階企画展示室、関連イベントは3階ホールで開催されます。住所は群馬県前橋市千代田町3丁目12−10です。前橋市発表のアクセス情報は次の通りです。

関越自動車道 前橋ICから車で約15分。
駐車場
広瀬川サンワパーキングを利用する場合、駐車券提示で4時間分の無料処理が受けられます(詳細は施設へ確認)。
鉄道・タクシー・バス
JR前橋駅から徒歩約20分、タクシーで約5分、バス(3系統)で約7分。また上毛電鉄 中央前橋駅からは徒歩約7分です。

最新のアクセス情報や施設の案内は、前橋文学館の公式ホームページ(https://www.maebashibungakukan.jp)で確認できます。

要点の整理

以下の表に、本展と関連イベントの主要情報を項目別に整理しました。開催期間、会場、観覧料、各イベントの日時と申込方法、連絡先、交通手段など、来場前に確認しておくべき事項をまとめています。

項目 内容
展覧会名 夢の明るい鏡 三浦雅士と1970年代の輝き―「ユリイカ」「現代思想」の軌跡
開催期間 令和7年10月4日(土)〜令和8年1月25日(日)
会場 前橋文学館 2階企画展示室(関連イベントは3階ホール)
開館時間 9時〜17時(最終入館16時30分)
休館日 水曜日、年末年始
観覧料 700円(イベントにより観覧料無料日あり、各イベントの条件を確認)
主な展示資料 『ユリイカ』(1969年7月号〜1975年1月号)全冊展示、’『現代思想』(1975年1月号〜1981年1月号)全冊展示、三浦雅士関連資料、舞踊誌ほか
主な関連イベント(日時)
  • 10月4日(土)14:00 初日対談(観覧料無料、要電話予約・先着100人)
  • 10月25日(土)14:00 対談(観覧券700円が必要、要電話予約・先着100人)
  • 11月24日(月・祝)14:00 講演会(観覧券700円が必要、要電話予約・先着100人)
  • 10月28日(火)14:00 学芸員による解説(観覧料無料日、会場直接参加・予約不要)
申込・問合せ 電話:027-235-8011(前橋文学館)
所在地・アクセス 群馬県前橋市千代田町3丁目12−10(前橋駅から徒歩約20分、タクシー約5分、バス約7分、上毛電鉄 中央前橋駅徒歩約7分)
公式情報 前橋文学館ホームページ:https://www.maebashibungakukan.jp(展覧会詳細・映像公開情報を掲載)

本稿は前橋市の発表資料に基づき、展示期間、会場、展示内容、関連イベント、参加方法、アクセスおよび連絡先といった全ての公開情報を整理して伝えたものである。来館前に公式サイトで最新情報を確認することを推奨する。