ERPCがSolana向けRPC・gRPC・Shredstreamを統合提供へ
ベストカレンダー編集部
2025年9月7日 05:45
ERPCバンドル開始
開催日:9月7日

ERPCとValidators DAOが示す、Solana開発の接続を一本化する狙い
2025年9月7日 03時34分、オランダ・アムステルダムに本社を置くELSOUL LABO B.V.(代表取締役CEO:川崎文武)とValidators DAOは、Solana開発に不可欠な接続方式であるRPC(HTTPS/WebSocket)、Geyser gRPC、およびShredstreamを一つにまとめた新しいBundleプランの提供開始を発表しました。
これまで別々に提供されてきた複数の接続方式を、よりシンプルかつコスト面で有利な料金体系に統合することで、開発者やプロジェクトが必要な接続を試しやすくすることが狙いです。発表はELSOUL LABO B.V.とValidators DAOの共同発表であり、Bundleプランは既に提供開始済みとされています。

発表の主体と日時
発表主体はELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表:川崎文武)とValidators DAOの共同。発表日時は2025年9月7日 03時34分にリリースされています。
関連リンクとして、公式の告知記事がELSOUL LABOのサイトに掲載されています(https://labo.elsoul.nl/ja/news/2025/09/06/erpc-shared-bundle-plan/)。
RPC、gRPC、Shredstream──それぞれの役割と利用シーン
Solana開発で一般的に利用される接続方式は大きく三つに分かれます。まず最も広く使われるのがRPCで、HTTPSやWebSocketを通じてノードにリクエストを送る従来型のアクセスです。API互換性や導入の容易さから多くのアプリケーションでRPCが第一選択となっています。
それに対して、よりリアルタイム性や高頻度・低遅延を求めるユースケースでは、Geyser gRPCやShredstreamといったストリーミング接続が用いられます。これらは連続的にブロックやトランザクションの変化を受け取る設計で、取引所やトレーディングシステムなど、ミリ秒単位の更新が重要な場面で重宝されます。
用途別の具体例
- 一般的なアプリ/ウォレット:RPC(HTTPS/WebSocket)でアカウント情報やトランザクション送信を行う。
- 高頻度取引・価格表示:Geyser gRPCを使い、より高速に状態変化を反映させる。
- 大量データのリアルタイム処理:Shredstreamでブロックやシャード単位のストリームを直接受け取り、低レイテンシ分析や監視を行う。
- RPC
- 汎用性が高く、導入が容易。APIベースでの要求応答に適している。
- Geyser gRPC
- Event/State変化をより低遅延で受け取りたい用途に向く。
- Shredstream
- ブロックやシャードのストリーミング受信により、ノードに近いデータを連続的に取得可能。
Bundleプランの設計と具体的なメリット
今回のBundleプランは、従来は別々に販売されていた接続方式を一つにまとめることで、コストと契約のハードルを下げることを目的としています。特に小規模プロジェクトや実験的導入を行うチームにとって、単体プランを複数契約するよりも導入しやすい料金設計になっている点が特徴です。
公式リリースでは、Bundleは「通常のRPCに加えGeyser gRPCとShredstreamの両方へアクセスできる」ものであり、二つの単体プランを組み合わせた場合よりお得な価格設定で提供されると明記されています。つまり、RPC + gRPC、またはRPC + Shredstream等と比較して費用対効果が向上します。
具体的な運用イメージ
- 本番環境ではRPCとGeyser gRPCを併用し、API互換性と低遅延の両立を図る。
- 開発・検証環境では追加費用なしにShredstreamを利用して、より高速な処理やデータ取得をテストする。
- 従来は試しづらかった高速接続の導入コストが下がることで、新たなアプリケーション設計の検討が促進される。
発表資料では、たとえば既にRPCとgRPCを個別契約しているユーザーがBundleへ移行することでコスト削減が可能になり、さらにShredstreamも追加費用なく試せるため、運用の選択肢が広がる点が強調されています。
ERPCが解決する課題
ERPC側は次のような課題を解決するために、専用のSolanaインフラと「ゼロ距離志向」のネットワークを自社構築していると説明しています。
- 一般的なRPC環境で発生しがちなトランザクション失敗やレイテンシ変動の低減
- 多くのインフラプロバイダーによる性能制限からの解放
- ネットワーク距離が通信品質に与える影響の最小化
- 小規模プロジェクトが高品質インフラへアクセスしづらい状況の改善
これらの課題に対応するため、ERPCは専用ネットワークと高品質なエンドポイントを提供し、安定したトランザクション処理と低遅延のデータ伝達を目指すとしています。
利用方法、移行キャンペーン、サポート窓口
Bundleプランはすでに提供開始済みで、すべてのユーザーに向けて利用可能とされています。無料トライアルも用意されているため、まず試用してから本導入の判断をすることができます。
既存のERPCプラン利用者向けに移行キャンペーンが用意されており、現行プラン料金を無駄にせずBundleへ移行できる対応が行われます。移行を希望する場合はValidators DAOの公式Discordにてチケットを作成する手順になっています。
連絡先・重要リンク
- ERPC公式サイト: https://erpc.global/ja
- Validators DAO公式Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR (移行チケット作成はこちら)
- 発表記事(ELSOUL LABO):https://labo.elsoul.nl/ja/news/2025/09/06/erpc-shared-bundle-plan/
また、プレスリリース内で使用された画像ファイルはダウンロード可能とされています。利用や技術的な詳細、契約に関する問い合わせは上記の公式サイトやDiscordを通じて行う形です。
提供対象とカテゴリ、キーワード
今回の発表は商品サービスとして位置づけられ、関連カテゴリは「システム・Webサイト・アプリ開発」「スマートフォンアプリ」です。主要なキーワードとしては次のものが挙げられます。
- Solana(ソラナ)
- Web3、RPC、ブロックチェーン
- 仮想通貨、暗号資産、DeFi、NFT、トークン
これらのキーワードは、今回のBundleプランが対象とする開発領域やユースケースを示しています。
概要の整理と主要情報一覧
以下の表は本記事で取り上げた発表内容を項目別に整理したものです。発表主体・日時、提供サービス、利用開始日やキャンペーン情報、連絡先などを明確にまとめています。
項目 | 内容 |
---|---|
発表日 | 2025年9月7日 03時34分 |
発表主体 | ELSOUL LABO B.V.(代表取締役CEO:川崎文武)および Validators DAO |
提供サービス | ERPCのBundleプラン(RPC + Geyser gRPC + Shredstreamを統合) |
料金・特徴 | 単体プランを組み合わせるよりお得な料金。無料トライアルあり。 |
移行キャンペーン | 既存ERPC利用者は現行プラン料金を無駄にせずBundleに移行可能。移行はValidators DAO公式Discordでチケット作成。 |
利用開始 | 既に提供開始済み(全ユーザー利用可能) |
連絡先・リンク | ERPC公式: https://erpc.global/ja / Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR / 発表記事: https://labo.elsoul.nl/ja/news/2025/09/06/erpc-shared-bundle-plan/ |
対象カテゴリ | システム・Webサイト・アプリ開発、スマートフォンアプリ |
キーワード | Solana、ソラナ、Web3、RPC、ブロックチェーン、仮想通貨、暗号資産、DeFi、NFT、トークン |
ダウンロード | プレスリリース素材(使用画像ファイルのダウンロードが可能) |
以上が発表内容の要点と関連情報の整理です。本記事では発表されたBundleプランの目的、各接続方式の役割、運用上の具体的な利点、既存ユーザー向けの移行手続きおよび利用窓口について網羅的にまとめました。必要な詳細や導入を検討する場合は、上記の公式サイトとDiscordを通じて確認してください。
参考リンク: