9月8日夜|竹神社で満月参りと月の市を試験開催

竹神社満月参り・月の市

開催日:9月8日

竹神社満月参り・月の市
満月参り・月の市ってどういうイベント?
竹神社で満月の夜に試験開催する夜間イベントで、参拝と満月観賞に加え地元キッチンカーや子ども向け屋台を並べ、夜間運営の実現性や収支・地域共生を検証します。
行くときに気をつけることは?
開催は2025年9月8日17:00〜20:00、臨時駐車場あり。夜間開催のため照明や音量、ゴミ・安全に配慮して参加を。今月は満月酒まんじゅうの販売はありません。

満月の夜に境内が生まれ変わる──「竹神社満月参り・月の市」試験開催

一般社団法人明和観光商社は、持続可能な神社運営のモデル構築を目的に、竹神社(所在地:三重県多気郡明和町斎宮2757-2)を舞台とした夜間イベント「竹神社満月参り・月の市」を試験的に開催します。プレスリリースは2025年9月6日15時31分に発表され、第一回の夜間開催は2025年9月8日(月)17:00〜20:00の予定です。

この取り組みは単なる夜間イベントではなく、地域住民との共生や夜間運営の実現性、継続可能な収支構造の検証を目的としています。参拝とあわせてキッチンカーや子ども向け屋台を設け、月を眺める時間を中心に周辺にも賑わいを広げる試みです。

企画の背景と狙い

氏子の減少や地域コミュニティの希薄化により、多くの神社で運営が難しくなっている現状があり、竹神社もかつては社務所が開かれない期間が続くなど参拝者が少ない状態でした。こうした現状に対し、地域の有志が境内の清掃や花手水、御朱印の頒布といった日常の維持管理に取り組み、明和観光商社は情報発信やイベント企画を通じて連携しています。

2022年以降は観光を契機にした活性化を意図し、御朱印企画や鎮守の森の活用など、氏子や地域住民とともに取り組みを進めてきました。満月に合わせた参拝イベントは2021年1月から始まり、2025年で5年目を迎えます。

満月参りと月の市──地域と共に育む夜の時間

令和3年1月から始まった「満月参り」は毎月満月の日に限定した御朱印の頒布を行い、近隣住民はもとより、土日に重なる際には県外からの訪問者も増加してきました。参拝と満月を仰ぐ時間は、多くの参加者にとって特別な時間となっています。

今回の「月の市」では、参拝者が境内で飲食や屋台を楽しめるようにすることで、単なる神社参拝から周辺に波及する賑わいづくりを目指します。地域からは「夜に安心してお酒を飲める場所が欲しい」という声もあり、そうした要望にも対応する形です。

出店と提供される内容

9月8日の出店者と提供内容は下記の通りです。出店者は地元事業者を中心に構成され、地場の食材や地域ならではの体験を並べます。

  • にこさんこ:お団子
  • pontasen:大豆ミートからあげ
  • iBroom:きゅうり投げ、きゅうり釣り(明和町のきゅうり農家による出展)
  • 斎宮酒場(minoriya内):おばんざい、お酒

なお、プレスリリースでは今月(9月)は満月酒まんじゅうの販売はございませんとの案内が明記されています。

会場は竹神社前(明和町斎宮2757-2)およびminoriya横で、臨時駐車場が用意されます。開始時刻は17時、終了は20時となっており、夜間の開催となるため周辺への配慮や照明の配置、運営上の安全管理が重要な課題となります。

竹神社の歴史と地域資源としての位置づけ

竹神社は明治44年(1911年)に旧斎宮村の25社を合祀して誕生した神社で、元の立地は竹川の古里にありました。明治時代に現在の場所(野々宮が祀られていた場所)へ移され、周辺では平安時代の大規模な塀列や掘立柱建物の跡が発掘されており、斎王の御殿があった可能性が指摘されています。

また、謡曲「絵馬」に由来する絵馬殿にあった絵馬が現在もこの神社に保管されていることから、歴史的・文化的価値も併せ持つ地域資源です。こうした背景を踏まえ、観光資源としての活用と地域コミュニティの維持・再生を両立させる試みが進められています。

関係団体と地域連携の体制

一般社団法人明和観光商社は三重県・明和町の観光資源や地域資源を連携させる施策を推進する組織で、観光庁に登録された地域DMO&地域商社として、観光地域づくりやふるさと納税支援などにも取り組んでいます。代表理事は千田良仁、住所は三重県多気郡明和町斎宮3039-2です。

株式会社iBroomは明和町を拠点とする農業法人で、きゅうり農家としての生産に加え、調理師免許を活かしたキッチンカー事業を展開しています。農業と移動販売を組み合わせることで、地域の食材を活かしたメニュー提供や賑わい創出を目指しています。

当日の運営課題と検証ポイント

今回の開催は試験的な性格を持ち、夜間開催に伴う課題を実証的に検証することが主要な目的です。検証項目としては、近隣住民への迷惑の有無、収支的な継続可能性、そして地域の人々に楽しんでもらえるかどうかが挙げられます。

運営面では照明や音量の管理、夜間の安全確保、ゴミの適正処理、臨時駐車場の運用などに重点が置かれます。地域と連携した形でこれらを整備し、持続可能な仕組みづくりにつなげる必要があります。

今後の満月の日程

プレスリリースでは今後の満月に合わせた開催の候補日も示されています。これらの日程は、満月参りの継続性を見据えた参考情報として提示されています。

  1. 2025年10月7日(火曜日)
  2. 2025年11月5日(水曜日)
  3. 2025年12月5日(金曜日)

開催概要の整理と要点まとめ

以下の表は、本記事で紹介した「竹神社満月参り・月の市」に関する主要項目を整理したものです。表の後に、イベントの位置づけと確認事項について簡潔にまとめます。

項目 内容
イベント名 竹神社満月参り・月の市(試験開催)
主催 一般社団法人明和観光商社
発表日時 2025年9月6日 15:31
開催日時 2025年9月8日(月)17:00〜20:00
場所 竹神社前(明和町斎宮2757-2)、minoriya横
駐車場 臨時駐車場あり
出店 にこさんこ(お団子)、pontasen(大豆ミートからあげ)、iBroom(きゅうり投げ・釣り)、斎宮酒場(おばんざい・お酒)、他
注意事項 今月は満月酒まんじゅうの販売はございません。夜間開催のため周辺配慮が必要。
今後の満月日 2025年10月7日、11月5日、12月5日
関係組織 一般社団法人明和観光商社(地域DMO&地域商社)、株式会社iBroom(農業法人・キッチンカー事業)

今回の試験開催は、歴史的な地域資源である竹神社を中心に、地元事業者と連携して新たな夜間の賑わいを創出する取り組みです。実施後は、地域住民への影響、収支の実態、参加者の受け止め方などを精査し、持続可能な運営に向けた次の施策設計へとつなげることが想定されています。

記事中に含まれる日付、場所、出店者、組織名などは発表されたプレスリリースの情報を忠実に反映しています。運営上の具体的な連絡先や追加情報は、発表元である一般社団法人明和観光商社に問い合わせることで確認できます。