SBIがTHE COREに出資、Web3で世界展開を加速

SBIとTHE CORE資本提携

開催日:9月5日

SBIとTHE CORE資本提携
SBIってどれくらい出資したの?
SBIはTHE COREの第三者割当増資を引き受け、取得議決権比率34%で資本参加します。2025年9月5日に発表された資本業務提携で、出資を通じた協業強化が目的です。
今回の提携で何が変わるの?
両社は新規ゲームの共同開発やWeb3・NFT導入、世界展開支援、合弁やファンド組成、人材交流など多面的に連携し、制作力とSBIのネオメディアや投融資機能を融合します。

SBIホールディングスがTHE COREに出資、グローバル展開を本格化させる提携の全容

2025年9月5日17時07分付で発表されたプレスリリースによれば、株式会社THE CORE(本社:東京都千代田区、代表取締役:由良 浩明)とSBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝)は資本業務提携契約を締結しました。本提携により、SBIホールディングスはTHE COREが実施する第三者割当増資を引き受け、取得議決権比率34%の資本参加を行います。

本稿では、両社の提携背景、THE COREの制作体制と実績、SBIグループのネオメディア戦略、提携による具体的な事業展開の内容、両社概要および問い合わせ先まで、プレスリリースに記載された全ての情報を漏れなく整理して伝えます。

THE COREの制作力とSBIのネオメディア生態系が重なる意義

THE COREは、最先端のCG映像制作を手掛けるSAFEHOUSE社、ゲーム開発専門スタジオAREA35社、サウンドデザイン・制作を担うWHISTLER社を傘下に持つ総合エンタテインメント制作企業グループです。コンセプト開発からゲーム・映像制作、サウンドデザインまでを一気通貫で手掛ける制作体制を強みとしています。

同社はUnreal Engineを活用した開発パイプラインと世界トップクラスのクリエイター陣を擁しており、『鬼滅の刃』などの大ヒット作品に携わった実績や、Netflixシリーズ『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』の共同制作で国際的な成功を収めるなど、国内外で高い評価を得ています。

THE COREの事業体制と強み

THE COREは、映像・ゲーム・サウンドを横断的に統合する制作体制を整えています。各専門スタジオの連携により、企画段階からグローバル市場を見据えたクリエイティブの具現化が可能です。

具体的には、CG制作のSAFEHOUSE、ゲーム開発のAREA35、音響設計のWHISTLERが連携し、制作工程の最適化と品質管理を行っています。これにより、IPの創出から二次展開までを自社内で完結する体制を構築しています。

SBIグループが提供する価値

SBIグループは、メディア事業・マーケティング事業を統括するSBIネオメディアホールディングス株式会社を中核に、「プラットフォーム×IP・タレント×先端技術×制作機能」を掛け合わせたネオメディア生態系の構築を推進しています。

さらに、SBIは金融ノウハウ、投融資の機能、Web3やAI、メタバースといった先端技術分野の知見およびグローバルなネットワークを有しています。これらとTHE COREのコンテンツ企画・開発力を融合することで、世界市場に向けた革新的なエンタテインメント事業の創出を目指します。

提携で狙う事業領域と具体的なシナジー

プレスリリースでは、本資本業務提携を通じて想定されるシナジーを詳細に列挙しています。両社の強みを組み合わせることで、ゲームやWeb3領域を中心に多面的な事業展開を図る方針です。

以下に、リリースに明記された具体的な取り組み項目を整理します。すべてプレスリリースに記載された文言と内容を反映しています。

  • 新規ゲームの共同開発・企画
    1. (a) 世界市場をターゲットとしたパソコンや家庭用ゲーム機向けゲームの共同開発
    2. (b) ブロックチェーン技術、NFT(非代替性トークン)及び独自のトークノミクスを導入した、新たなユーザー体験を提供するWeb3ゲームの共同企画及び開発
  • 新規事業領域での協力
    1. (a) THE COREが開発又は運営する既存のゲーム作品に対する、NFT導入等のWeb3化の推進及び技術的支援
    2. (b) THE COREが開発したゲーム作品の世界市場への展開(ローカライズ、カルチャライズ、パブリッシング支援等)
    3. (c) THE COREが開発するエンタープライズ向けサービスを提供するための合弁会社の設立
    4. (d) SBIグループが企画するコンテンツファンドの投資先価値の向上に関するTHE COREによる支援
    5. (e) THE COREのコーポレートベンチャーキャピタルの設立と、北米、ヨーロッパ、中東、アジアを対象としたグローバルに展開するインキュベーションファンドの共同組成に向けた検討、支援
  • 人材及びノウハウの交流
    1. (a) 両社並びにその子会社及び関連会社に所属する役員又は従業員(エンジニア、クリエイター、マーケター等)の定期的な人材交流、勉強会又はワークショップの実施
    2. (b) 両社並びにその子会社及び関連会社が有する開発技術、運営ノウハウ、Web3関連知識及びマーケティング知見の相互共有

上記項目はいずれもプレスリリース原文の記載内容に基づくものであり、SBIの投融資やプラットフォーム機能とTHE COREの制作力・技術力を組み合わせることが前提となります。特にWeb3やNFTといった技術導入に関しては、既存作品のWeb3化支援や独自トークノミクスの導入検討など、技術的・運用的な連携が明確に掲げられています。

両社の基本情報と連絡先、まとめ表

プレスリリースは、両社の会社概要も併せて公表しています。以下ではリリースの記載内容をそのまま整理します。

問い合わせ先としては、株式会社THE COREの広報担当・谷 理央(メールアドレス:info@thecore.inc)が案内されています。関連リンクとしてTHE COREの公式サイト(https://thecore.inc)も示されています。

項目 内容
発表日時 2025年9月5日 17時07分
提携の性質 資本業務提携(SBIホールディングスによるTHE COREの第三者割当増資の引受)
SBIの出資比率 取得議決権比率 34%
THE CORE 代表者 代表取締役 由良 浩明
THE CORE 所在地 東京都千代田区神田錦町三丁目15番地
THE CORE 設立 2025年7月15日
SBIホールディングス 代表者 代表取締役会長兼社長 北尾 吉孝
SBIホールディングス 所在地 東京都港区六本木一丁目6番1号
SBI設立 1999年7月8日
THE CORE 傘下スタジオ SAFEHOUSE(CG映像制作)、AREA35(ゲーム開発)、WHISTLER(サウンドデザイン・制作)
主な作品実績 『鬼滅の刃』等の大ヒット作品への関与、Netflix『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』共同制作
問い合わせ先(THE CORE) 広報担当:谷 理央/メール:info@thecore.inc
関連リンク https://thecore.inc

本稿ではプレスリリースに記載された情報を網羅的に整理しました。SBIグループの金融・プラットフォーム上の知見とTHE COREの制作力を組み合わせる今回の提携は、特にWeb3を含む次世代のゲーム・エンタテインメント領域で多面的な事業展開を目指す点が特徴です。投融資、技術支援、グローバル展開支援、人材交流といった複数のレイヤーで連携が想定されており、両社の公表情報に基づく具体的な取り組み計画が示されています。

参考リンク: