9月12日開幕 田中達也展「みたてのくみたて」京都高島屋で160点展示
ベストカレンダー編集部
2025年9月5日 14:33
田中達也展 みたてのくみたて
開催期間:9月12日〜10月6日

京都高島屋で展開する「田中達也展 みたてのくみたて」──日常が別の風景に変わる場所
株式会社髙島屋は、ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也による展覧会「田中達也展 みたてのくみたて MINIATURE LIFE MITATE MIND」を、2025年9月12日(金)から10月6日(月)まで京都高島屋S.C.(百貨店)7階グランドホールにて開催します。プレスリリースは2025年9月5日11時14分付で発表されています。
本展は、写真と立体を合わせて約160点が展示される規模で、作品はすべて撮影可能です。主催は「田中達也展 みたてのくみたて実行委員会」、企画制作は株式会社MINIATURE LIFEおよび株式会社CoCoが担当します。会場では大型のフォトスポットや人気絵本のキャラクター作品も展示され、来場者が田中作品世界を体感できる構成です。

展示構成と主な見どころ:7つの視点から解き明かす「みたて」の発想
本展は田中達也の「見立て」の発想を7つのゾーンに分けて展示します。各ゾーンごとに展示点数やフォトスポットが設定され、写真・ミニチュア・パネル・動画など多様な表現によって見立てのプロセスを理解できる構成です。
以下では各ゾーンごとの趣旨と、会場に展示される作品構成について詳しく紹介します。掲載している点数はプレスリリースに基づくもので、会期中の展示内容や点数は予告なく変更される場合があります。

HOME(暮らしから考える)
「HOME」の部屋では、日常生活で見慣れた物や暮らしに根差したモチーフから発想を得た作品を展示します。身近な日用品が別の事物へと見立てられることで生まれるユーモアや発見が主題です。
このゾーンには写真15点、ミニチュア8点、パネル6点が展示されるほか、フォトスポット「甘い生活」が設置されます。作品群は、生活の中の何気ない対象を新たな視点で捉える手法を示します。

FORM(形から考える)
「FORM」の部屋は、物体の「形」に着想を得た作品を集めています。基本形の抽象化や簡略化を起点に、積み木の組合せのような発想で見立てを導くプロセスが示されます。
このゾーンの展示は写真14点、ミニチュア8点、パネル7点で、フォトスポット「メガネでかけ回る」が設置されます。形の単純化がアイデアにつながる様子を視覚的にたどれます。

COLOR(色から考える)
「COLOR」の部屋では色彩を起点にした連想やイメージの変換に着目します。色の持つ連想性を利用して、見立てのモチーフがどのように生まれるかを示します。
このゾーンには写真12点、ミニチュア9点、パネル7点が展示され、フォトスポット「アイスることを誓います」が設けられます。色による簡略化が連想を誘発する仕組みが提示されます。

SCALE(スケールを変える)
「SCALE」の部屋は大きさの基準を変えることで印象や意味が変わる点に注目しています。スケールを変換することで物体の役割が転換される様子が示されます。
こちらの展示は写真11点、ミニチュア6点、パネル2点の構成で、フォトスポットは「コーンなバッグはいかがでしょう」。スケール感の操作がどのように見立てにつながるかを体感できます。

MOTION(動きや変化から考える)
「MOTION」の部屋は、動きや変化そのものを発想の起点とする作品を集めています。往復や回転などの動きの共通性から連想を広げる視点が示されます。
このゾーンの展示点数は写真6点、ミニチュア4点、動画5点です。動画を用いた表現も含まれ、時間的な変化を視覚的に確認しながら見立てを理解できます。

LIFE(生き物におきかえる)
「LIFE」では擬人化や生き物に置き換える見立てをテーマにしています。人間以外のものを人として捉える比喩的表現を作品化したゾーンです。
展示は写真14点、ミニチュア4点、パネル1点で、フォトスポットには絵本『おすしが ふくを かいにきた』のキャラクター作品が登場します。絵本関連の表現を実物スケールで体験できます。

WORLD(世界共通のことから考える)
「WORLD」の部屋は、世界各地に共通するテーマを見立てに落とし込むことで、文化や習慣の違いを前提にしつつ共通点を表現するゾーンです。田中達也のメッセージが込められています。
このゾーンには写真13点、ミニチュア6点が展示されます。国や地域を超えて伝わる視点を見立てとして表現する試みが並びます。

入場方法・料金・交通案内:来場前に確認したい実務的事項
本展の当日券・前売券の料金や販売方法、アクセス方法、入場に関する注意点を整理します。特に混雑が予想される日程については時間指定入場券の導入や事前購入の要件があるため、確認が必要です。
プレスリリースでは、会期中の入場制限や展示内容の変更の可能性が明記されています。混雑や入場待ち等の運営上の措置が行われる場合があるため、最新の情報は京都高島屋の公式ページを参照することが案内されています。

料金と前売・当日券
チケット料金は以下のとおりです。前売券はイープラスでの販売が行われ、前売販売は2025年9月11日(木)までとなります。
- 当日券:一般 1,200円(税込)、大学・高校生 1,000円(税込)、中学生以下 無料
- 前売券:一般 1,000円(税込)、大学・高校生 800円(税込)
当日の入場券は会場入口でも販売され、最終日の入場締め切り時間まで購入可能です。ただし混雑時は入場制限が行われることがあります。
時間指定入場券と対象日
9月12日(金)~9月15日(月・祝)、9月20日(土)、9月21日(日)、9月23日(火・祝)、9月27日(土)、9月28日(日)、10月4日(土)、10月5日(日)の計11日間は、各日午前10時~午後1時まで入場できるのはイープラスで「時間指定入場券」を購入したお客様のみです。
また、下記の各種カード・会員証を保有している方も、上記の日時はイープラスでの予約・購入が必要となります。該当者は事前に手続きを確認してください。
- 対象となるカード・会員証等
- 各種タカシマヤカード、高島屋株主様ご優待カード、友の会会員証、スゴ積み会員証、障がい者手帳・デジタル障がい者手帳
アクセス(会場への行き方)
会場の京都高島屋S.C.は交通機関からのアクセスが良好です。最寄り駅やバスの利用方法は次のとおりです。
- 阪急電車:阪急京都線「京都河原町駅」下車、地下にて直結
- 京阪電車:京阪「祇園四条駅」下車、徒歩約5分
- 市バス:京都駅「A1」乗り場から市バス(5)系統利用(約15分)「四条河原町」下車、または京都駅「A2」乗り場から市バス(4)(7)(205)系統利用(約15分)「四条河原町」下車。※(205)系統は「四条河原町・北大路バスターミナル行き」を利用してください。
田中達也の来歴と展覧会の背景、過去の実績
田中達也は2011年より、ミニチュアの視点で日常を別の物に見立てるプロジェクト「MINIATURE CALENDAR」を毎日発表している作家です。独自のユーモアと視点を持つ作品は国内外で注目されています。
展覧会の実績としては、韓国・ソウルで108日間開催し19万人を動員したほか、日本橋高島屋で27日間開催し8万人を記録しています。本展はそれらの話題となった展覧会を京都にて開催するものです。
プロフィール(主な活動・著作)
主な略歴・業績は以下のとおりです。展覧会やメディア、執筆活動など多岐にわたる活動歴があります。
- 主な活動
- 2011年「MINIATURE CALENDAR」を開始。以降、毎日作品をインターネットで発表。
- 2017年より「MINIATURE LIFE展」を国内外で開催。2017年NHK連続テレビ小説『ひよっこ』のタイトルバックを担当。
- 2020年ドバイ国際博覧会 日本館クリエイター参画。
- 主な著作・絵本
- 著書に「MINIATURE LIFE」「みたてのくみたて」など。
- 絵本に「くみたて」「おすしが ふくを かいにきた」など。
田中達也のコメント(展示にあたって)
田中は「どうしてアイデアが尽きないのですか?」という質問に触れつつ、2011年から毎日作品を発表してきた経験を通じ、頭の中で見立てのアイデアを探し組み立てる方法を意識できるようになったと述べています。本展のタイトル「みたてのくみたて」は、その問いに対する自らの回答を示す意図で設定されたものです。
展覧会は見立ての起点を7つのゾーンに分けることで、具体的にどのようにアイデアが生まれるかを来場者が辿れる構成になっています。
主要情報のまとめ
以下の表は、本記事で示した主要な項目を整理したものです。料金や会期、会場、展示点数、チケット販売期間、アクセスなどを一目で確認できます。
項目 | 内容 |
---|---|
展覧会名 | 田中達也展 みたてのくみたて MINIATURE LIFE MITATE MIND |
会期 | 2025年9月12日(金)~10月6日(月) |
会場 | 京都高島屋S.C.(百貨店) 7階グランドホール |
主催 / 企画制作 | 田中達也展 みたてのくみたて実行委員会 / 株式会社MINIATURE LIFE、株式会社CoCo |
展示点数 | 写真と立体合わせて約160点(各ゾーンの点数は下表参照) |
撮影 | すべての作品は撮影可能(詳細は会場規則に従う) |
当日券 | 一般 1,200円、大学・高校生 1,000円、中学生以下 無料(いずれも税込) |
前売券 | 一般 1,000円、大学・高校生 800円(イープラスにて販売、販売終了:9月11日) |
時間指定入場券の対象日 | 9/12~15、9/20・21・23、9/27・28、10/4・5(各日 10:00~13:00 はイープラスでの時間指定券購入者のみ入場可) |
アクセス | 阪急京都線 京都河原町駅(地下直結)、京阪 祇園四条駅 徒歩5分、市バス 四条河原町下車(各系統) |
過去の来場実績 | 韓国・ソウル会場:108日間で19万人動員、日本橋高島屋:27日間で8万人 |
公式情報 | 京都高島屋 特設ページ |
この記事では、展覧会の開催概要、展示構成、チケット情報、アクセス、田中達也のプロフィールとコメント、過去の実績など、プレスリリースに記載された内容を漏れなくまとめました。展示点数や会期、入場方法などは変更される可能性があるため、来場前に京都高島屋の公式ページで最新情報を確認することが推奨されます。
参考リンク: