KANEBO、新WebCM「化粧品よ、TAISHI」を配信開始

KANEBOが提示する新しいメッセージと配信開始について

株式会社カネボウ化粧品は、ブランドメッセージを「I HOPE.」と掲げる化粧品ブランドKANEBOの新WebCMを、2025年9月5日（金）より配信開始すると発表しました。プレスリリースは同日午前11時00分に発信されており、新作CMのタイトルは「化粧品よ、TAISHI（大志）を抱け。」です。

このCMは、生命の進化という壮大な時間軸を背景に、人間のもつ強さと希望を肯定的に描くことを目的としています。KANEBOは美そのものを掲げるのではなく、人の内にある希望を引き出すことを目指すブランドとして、今回の映像表現とコピーでその考えを表現しています。

映像表現と演出の骨子 ― 40億年の生命史を映すアートワーク

CMでは「約40億年の生命の進化」の視点を取り入れ、太古から続く生命の繋がりをアートワークと映像で表現しています。出演者の周囲には多種多様な生命体が躍動し、CGや手描きアニメーションを用いて生命の流れを視覚化。映像的には、人物を中心に自然や微細な生命表現を交差させることで、肌や身体に内包された進化の記憶を感じさせる作りです。

撮影ロケーションは大海や深い森など、長い歴史の中で生命を育んできた自然を選び、そこに立つ出演者の「懸命に生きる姿」を通じて、人間がもつ強さと希望を描き出します。映像と併せて、台詞やナレーション、楽曲で提示されるメッセージが視聴者の感覚に訴えます。

出演者と演出スタッフの役割

CMには5名の出演者が登場し、それぞれが「希望」を体現する象徴として起用されています。出演者はモデルや俳優、ダンサーなど多様な表現者で構成され、個々の表情や動きによって「一人の人間」としてのリアリティを映し出しています。

出演者一覧は次のとおりです。中島セナさん（モデル）、柊木陽太さん（俳優）、銀粉蝶さん（俳優）、湯浅亜実さん（ダンサー）、GENDAIさん（モデル）。ナレーションは銀粉蝶さんが担当しています。

• 出演者：中島セナ、柊木陽太、銀粉蝶、湯浅亜実、GENDAI
• ナレーション：銀粉蝶

楽曲と音楽演出

楽曲は「唇よ、熱く君を語れ」をベースにアレンジし、少年少女合唱団の歌声を軸に据えています。合唱は東京少年少女合唱隊およびあい混声合唱団が担当し、複雑で困難な世界の中でも人間が生き抜く力を称える構成となっています。

音楽プロダクションやミキサー等の音響スタッフも参加し、映像表現と一体化した音楽設計により、人の強さと内在する希望を強調する演出が施されています。

映像の配信リンクは以下です。http://youtube.com/watch?v=Le23TammN8k（KANEBO「化粧品よ、TAISHI（大志）を抱け。」 60秒／30秒）

製品開発の背景 ― ライフインテリジェンスと胎脂の研究から

KANEBOは「ライフインテリジェンス」と名付けた研究姿勢を継続しており、過酷な環境変化を生き抜いてきた生命の知恵に学ぶことを商品開発の核に据えています。人類の歴史や肌がもつ保護機能を研究し、製品化へと結び付けることを重要視しています。

とくに胎脂（たいし）の研究が象徴的です。胎脂とは羊水中で赤ちゃんの肌を覆うクリーム状の脂で、羊水中でのふやけを防ぎ、生まれたあとに直面する乾燥から肌を守る役割を持ちます。KANEBOはこの胎脂に着想を得て、肌が本来備える保護機能を補いながら希望を引き出すスキンケアを目指しました。

胎脂研究から生まれた製品

胎脂の研究を応用した製品として、主に二つのクリームが商品化されています。日中用の「カネボウ クリーム イン デイⅡ」と就寝用の「カネボウ クリーム イン ナイトⅡ」です。いずれも胎脂の持つ保護性や水分保持の発想を基盤にして開発されました。

両製品は【医薬部外品】で、乾燥などの外的環境変化から肌を守る用途が明確にされています。具体的な仕様と価格は次のとおりです。

制作体制、スタッフ一覧とブランド情報の全容

本CMの企画制作は電通が担当し、制作会社はTYO／モンスター。撮影、照明、編集、CG、アニメーション、音楽プロダクションまで多岐にわたるスタッフが参加しています。手描きアニメーションやプロダクトCG、特殊効果、造形提供といった要素が組み合わさることで、映像表現は細部まで設計されています。

KANEBOは「美ではなく、希望を発信する化粧品ブランド」として、自らの理念を明確に示しています。個々の内なる希望や個性を引き出すスキンケア＆メイクアップシリーズを通じて、誰もが自分の個性を肯定できる社会を目指すと説明しています。ブランドの公式情報はブランドサイトやSNSで確認できます。

主な制作スタッフ（抜粋ではなく発表のまま全員を表記）

以下はプレスリリースに記載された制作スタッフリストです。企画制作、ディレクション、撮影、編集、音楽、アニメーション等、多くの関係者が制作に携わっています。

企画制作会社

電通

Film Director / ECD, AD, CM PL, Dir, Editor

小松洋一

C

小川祐人

Designer

坂本亜耶、菊池まりあ、井上凜

AE

西邑幹高、大橋健司、岡田京子

CPR

大聖亜希、梶原綾乃

CAS

片桐大次郎、吉田亮、大塚愛奈、鈴木章太、熱海佑太、中村裕之

制作会社

TYO／モンスター

PR

田中芳尚、馬場みさよ

PM

森元諒、岡智也、尾島隆、渡部亮大、渡辺麻子、林元、水波圭太

撮影

吉田多麻希、竹内スグル、川島小鳥

照明

岩渕隆斗、大坪彰、沼田章宏

コレオグラフ

酒井幸菜（銀粉蝶さん）

オフライン編集

山本徳、鈴木省吾

本編集

佐々木賢一

カラリスト

Toshiki Kamei

ミキサー

井筒康仁

音楽P

冨永恵介

手描きアニメーション

山田遼志（柊木陽太さん）

プロダクトCG

SUN JUNJIE

ST

Chie Atsumi、小山田孝司、早川すみれ、Koji Yukisada、清水奈緒美

HM

CHACHA、KENSHIN ASANO、Boyeon、秋鹿裕子、小西神士

特殊効果／特殊機材

ローカスト、FLAT、三和プロライト、ZEAL、NKL、OF、請川博一

ロケーションコーディネート

HIGH TIDE

造形提供

海洋堂

ナレーションやキーメッセージの文言もプレスリリースに沿って掲載します。ナレーションの内容は次のとおりです。

誰かにしか手に入らないものを、
美しさとは言わない。
誰もがもっているものこそ、美しい。
生命が誕生して、40億年。
さまざまな困難に立ち向かってきた
私たちの肌には、
等しく希望が宿っている。
そんな、人間をまるごと肯定する何かを、
私たちはつくりたい。
人は、強い。
人は、何度でも立ち上がる。
だからこそ、美しい。

要点の整理

以下の表は、本記事で触れた主要な情報をわかりやすく整理したものです。配信日、CMタイトル、出演者、製品と価格、制作体制、ブランド方針などをまとめています。

以上が本件の要点整理です。発表資料に含まれる映像表現、出演者、製品仕様、制作スタッフ、ブランド情報を網羅的に掲載しました。