10月2日発売 『海に眠るダイヤモンド』完全版シナリオ
ベストカレンダー編集部
2025年9月4日 18:46
海に眠るダイヤモンド発売
開催日:10月2日

脚本・演出・制作の最強タッグが描いた、70年にわたる物語の全貌
2024年秋にTBS系日曜劇場で放送され、放送のたびにSNSやネットで話題を呼んだテレビドラマ「海に眠るダイヤモンド」。昭和の高度経済成長期に炭鉱の島として躍進した長崎県・端島と現代の東京を結び、70年にわたる愛と青春、友情、そして家族を描いた壮大なヒューマンラブエンターテインメントが、多くの視聴者の心を捉えた。
本作は脚本・野木亜紀子、監督・塚原あゆ子、プロデューサー・新井順子のタッグが4度目の集結で生み出したものであり、映像クオリティと綿密なシナリオで毎話高い評価を受けた。制作・放送に関する著作権表記は ©TBSスパークル/TBS となっている。

製作陣と作品の位置づけ
脚本を務めた野木亜紀子は「アンナチュラル」「MIU404」、さらに映画『ラストマイル』と、近年多数の高評価作品を手がけている脚本家である。本作はそれらの系譜に連なる作品として位置づけられ、脚本・演出・プロデュースが一体となった緻密な物語構成が特徴となっている。
監督の塚原あゆ子、プロデューサーの新井順子との協働は本作が4作目のタッグであり、これまでのチームワークが作品表現に深みを与えている点が指摘されている。

完全版シナリオブック──収録内容と読みどころ
河出書房新社より2025年10月2日に発売される「海に眠るダイヤモンド」シナリオブックは、放送でカットされたシーンも含む完全版シナリオを収録している。シナリオ原文を細部まで享受できる構成で、ドラマ視聴後に改めて読み返すことで、映像では見えにくかった登場人物の心情や構造的な仕掛けが浮かび上がるようになっている。
さらに、制作の裏側を掘り下げる多数のテキストを搭載し、映像制作と脚本の関係性、現場で交わされた決定事項や調整の経緯を把握できる一冊となっている。
収録項目の詳細
本書に含まれる主なコンテンツは以下の通りである。これらは放送版では触れられなかった要素や、創作過程のドキュメントを網羅している。
- 放送でカットされたシーンを含む完全版シナリオ(全話分)
- 野木亜紀子による4万字超の「あとがき」
- 野木亜紀子×塚原あゆ子×新井順子による座談会(製作の裏側を語る)
- 野木亜紀子×林啓史監督との対談(林監督は第5話演出とリサーチ担当)
- 1950年代の端島を再現したCGチームの舞台裏レポート
- 野木亜紀子が本書のために書き下ろした、ありし日の鉄平と賢将を描いたワンシーンの新シナリオ
これらのコンテンツは脚本のテクストだけでなく、制作現場の会話や判断過程を知る資料としての価値も高く、研究的・資料的活用にも適している。
書誌情報、入手方法、関連既刊の動向
本シナリオブックの刊行は河出書房新社によるもので、正式な書誌情報は以下の通りである。発売日は2025年10月2日。
出版情報、流通先、関連商品の購入ページについても明記するため、書籍を入手する際の参照がしやすい。
- 書名
- 海に眠るダイヤモンド
- 著者
- 野木亜紀子
- 仕様
- 46変形判/並製/448ページ
- 発売日
- 2025年10月2日
- 定価
- 2,860円(税込/本体2,600円)
- ISBN
- 978-4-309-03954-1
- 出版社
- 河出書房新社
購入は出版社の書誌ページやTBSショッピングなどで取り扱いが案内されている。オンラインでの参照先は次の通りである。
既刊本と刊行状況
本作刊行の背景には、野木亜紀子関連の既刊書の好調な動きがある。映画『ラストマイル』の反響も追い風となって、既刊のシナリオブックが重版を重ねている状況だ。
具体的な既刊情報とその再版状況は以下の通りである。
- 『MIU404シナリオブック』:46変形判/並製/456ページ、発売日2020年12月24日、税込2,200円、ISBN 978-4-309-02933-7。重版9刷。
- 『アンナチュラル』:46判/並製/416ページ、発売日2024年8月9日、税込2,475円、ISBN 978-4-309-03201-6。重版5刷。
これら既刊の販売好調は野木作品への継続的な関心を示しており、本書刊行もその流れの一環として位置づけられる。
著者プロフィールと制作秘話、ドラマとの接続点
野木亜紀子は脚本家として2010年にフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞してデビューし、その後多数の受賞歴を重ねてきた。作品ごとに高い評価を受けており、脚本家としての活動は映像文化に影響を与えている。
本章では著者の経歴、受賞歴、そして本作と関連する映像作品群との関係性と読み解きポイントを整理する。
- 野木 亜紀子(のぎ・あきこ)
- 脚本家。2010年フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞しデビュー。代表作にテレビドラマ『アンナチュラル』『MIU404』、映画『ラストマイル』など。
- 主な受賞歴
-
- 2019年『アンナチュラル』が芸術選奨文部科学大臣新人賞
- 『獣になれない私たち』が向田邦子賞
- 2024年『フェンス』が芸術選奨文部科学大臣賞
- 2024年映画『ラストマイル』でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞
- 今後の活動
- 2025年10月より連続ドラマ『ちょっとだけエスパー』が放送予定。
座談会や対談、CG舞台裏の収録により、本シナリオブックは単なる台本集を超えて、制作過程のドキュメントとしての価値を持つ。特に林啓史監督との対談やCGチームのレポートは、端島という歴史的情景を如何にして現代の映像に再現したかを理解するうえで重要である。
また、野木氏が本書のために書き下ろした新シナリオ(鉄平と賢将のワンシーン)は、本書だけでしか読めないオリジナルテキストとして、ドラマ本編と相互に補完し合う役割を担う。
主要情報の一覧(本文で扱った内容の整理)
以下の表は、本記事で取り上げた主要項目を整理したものである。書誌情報、収録内容、関連リンクなどを一覧で確認できる。
項目 | 内容 |
---|---|
書名 | 海に眠るダイヤモンド(シナリオブック) |
著者 | 野木亜紀子 |
仕様 | 46変形判/並製/448ページ |
発売日 | 2025年10月2日 |
定価 | 2,860円(税込/本体2,600円) |
ISBN | 978-4-309-03954-1 |
収録内容(主なもの) | 完全版シナリオ(カットシーン含む)/野木氏による4万字超のあとがき/座談会(野木×塚原×新井)/対談(野木×林啓史)/CG舞台裏/書き下ろしワンシーン(鉄平と賢将) |
出版社・参照リンク | 河出書房新社 書誌ページ TBSショッピング 商品ページ |
関連情報 | 既刊『MIU404シナリオブック』(重版9刷)/『アンナチュラル』(重版5刷)/映画『ラストマイル』のヒット |
著作権 | ©TBSスパークル/TBS |
以上が本記事で紹介した情報の整理である。書誌情報や収録内容、関連リンクを確認することで、シナリオブックの購入や研究・鑑賞に役立てられる。プレスリリース原文の要旨を網羅的にまとめ、具体的なスペックや収録コンテンツ、関係者の情報を提示した。
参考リンク: