10月31日開幕 第32回キネコ国際映画祭が二子玉川で
ベストカレンダー編集部
2025年9月4日 16:39
第32回キネコ国際映画祭
開催期間:10月31日〜11月4日

子ども向け映画体験を街全体で──第32回キネコ国際映画祭の全体像
一般社団法人キネコ・フィルムは、2025年10月31日(金)から11月4日(火)まで、東京・二子玉川の各所を会場に「第32回キネコ国際映画祭」を開催することを2025年9月4日14時16分に発表しました。本映画祭は1992年に始まり、ベルリン国際映画祭の児童映画部門の協力を得て第1回を開催して以来、今年で32回目を迎えるアジア最大級の子ども国際映画祭です。
本年は、世界中から集められた約700作品の中から厳選された長編・短編合わせて62作品を上映します。構成はコンペティション作品51本、特別上映11本となっており、子ども向けの楽しい映画だけでなく、社会問題への気づきや多様な感情を育む作品も含まれます。上映は年齢別にプログラム化され、子どもの発達や興味に合わせた鑑賞ができるようになっています。

開催日時と発表元に関する情報
開催期間は2025年10月31日(金)から11月4日(火)までです。発表は一般社団法人キネコ・フィルム、代表 椎名 保によるもので、プレスリリース発行日は2025年9月4日です。公式情報は公式ホームページと各種SNSで発信されます。
公式の連絡窓口や最新情報入手先として、次の公式リンクが示されています。公式ウェブサイトおよび公式SNSアカウントで詳細プログラムやチケット情報が追って公開されます。
- 公式HP https://www.kineko.jp/
- 公式Xアカウント https://x.com/kineko_filmfes
- 公式Instagram https://www.instagram.com/kineko_filmfes/
- 公式YouTube http://www.youtube.com/@kineko_filmfes
- 公式Facebook https://www.facebook.com/tokyokinderfilm/

多彩な上映プログラムと独自の上映形態「ライブ・シネマ」
キネコ国際映画祭の上映作品は、プログラミングチームが世界中から集められた作品群の中から選んだ良質な62作品です。作品は「チルドレン部門」と「ティーンズ部門」に分けられ、さらに年齢別に「1歳以上対象」「5歳以上対象」「10歳以上対象」「13歳以上対象」として整理されています。これにより、子ども一人ひとりの年齢や発達段階に合わせた鑑賞が可能です。
また、本映画祭の大きな特徴として、プロの声優がスクリーンを見ながらライブで吹替を行う「ライブ・シネマ」を実施します。複数言語で制作された作品を日本語で楽しめるよう、声優がその場で生吹替を行うことで、観客は映画を観ながら絵本を読み聞かせられているような臨場感を体験できます。ライブ・シネマは子どもたちの集中力や想像力を高める演出として位置づけられています。

年齢別プログラミングについて
プログラムは対象年齢別に設定されており、各プログラムの上映作品は決定次第随時発表されます。1歳以上、5歳以上、10歳以上、13歳以上という区分は、鑑賞環境や内容の難易度に配慮した構成です。
観客の利便性のため、上映会場やイベント会場は複数に分かれており、各会場で年齢や内容に合わせたプログラムが提供される予定です。

ポーランド特集、ゲスト来日、サイレントシアター
今年度の特集は中欧のポーランドです。ポーランドは作曲家ショパンの故郷として知られるだけでなく、映画やポスターアートにおいて独自の美意識と表現力を有しています。映画祭では、世界的に評価されているポーランドのアニメーション作品など、独創的で詩的な作品が紹介される予定です。
特集では上映のほか、ポーランド文化を通じた学びや国際交流の機会も提供されます。ポーランド広報文化センターとの協力により、専門的な解説や関連イベントも企画される予定です。

ノルウェーのアニメーション作家アニータ・キリの来日
ノルウェーのアニメーション作家アニータ・キリが来日します。アニータ・キリは1995年に自身のアニメーションスタジオを設立し、短編映画監督・脚本家として多数の受賞歴を持ちます。家庭内暴力をテーマに切り紙アニメで描いた『アングリーマン』(2009年)は、2010年に世界で最も多くの賞を受賞した作品として知られています。
アニータ・キリは上映のほか、アニメーション作りのワークショップを実施します。ワークショップは、子どもたちがアニメーション制作のプロセスに触れ、表現の幅を学ぶ機会として設定されています。

玉川髙島屋S・Cでのサイレントシアター
玉川髙島屋S・C南館6Fホワイトモールでは、観客がヘッドフォンを装着して周囲の音を気にせず鑑賞できる「サイレントシアター」を開催します。ここでは玉川髙島屋S・C限定のプログラムが上映されます。
サイレントシアターはショッピングセンターという環境を活かし、買い物や通行の妨げにならない形で映画体験を提供するための形式です。ヘッドフォンを通じて没入する鑑賞体験を通じ、通常の劇場とは異なる視点で映画に触れることができます。

コンペティション、審査体制、国際交流とワークショップ
キネコ国際映画祭のコンペティション部門では、海外作品を対象に複数のアワードが授与されます。国際審査員は世界中の子ども映画祭の関係者で構成されるほか、グランプリを決定する重要な役割を担うのは子どもたちです。子どもたち自身が心に残った作品を選ぶ仕組みが設けられています。
子ども審査員は年齢別に募集し、事前に選定された9歳から12歳の「キネコ審査員」と、13歳から18歳の「ティーンズ審査員」が映画を鑑賞して受賞作を選定します。これにより、子どもたちの視点が映画祭の評価に直接反映されます。
授与される主な賞
- キネコグランプリ チルドレン長編部門・短編部門
- キネコグランプリ ティーンズ長編部門・短編部門
- キネコグランプリ 日本作品長編・短編部門
- キネコグランプリ ドキュメンタリー部門
- キネコ名誉賞 ほか
なお、「キネコグランプリ 日本作品長編・短編部門」受賞作品は、海外の子ども映画祭に招待上映される予定です。
国際交流とジッフォーニ国際映画祭との連携
イタリアのジッフォーニ国際映画祭とは長年にわたり協力関係があり、過去には日本の子どもたちがジッフォーニ映画祭で審査員を務めるなどの交流が行われてきました。今年度はイタリア側から15歳以上のティーン審査員を招き、日本のティーンズ審査員とともに作品審査を行い、ホームステイを通じた交流も実施されます。
審査員として参加する子どもたちは、映画鑑賞だけでなく国際交流パーティーや関係者との交流を通じて、文化理解と国際的な視野を深める機会を得ます。
親子で学べるイベントと各種ワークショップ
期間中は映画上映だけでなく「親子で一緒に学べる」をテーマに、クリエイティブワークショップ、声優ワークショップ、ダンスや音楽パフォーマンスなど多様なイベントが開催されます。声優ワークショップでは映画祭で生吹替にチャレンジする場も設けられます。
ワークショップは子どもから大人までが参加できる構成で、映画制作や演技、音楽表現など芸術の現場に触れる機会として設計されています。講師陣は芸術の第一線で活躍する専門家が予定されています。
開催場所、主催・共催・助成・協力団体一覧と要点整理
会期中の作品上映会場とイベント会場は複数にわたります。主要な会場と所在地は以下の通りです。
- 作品上映会場
- 二子玉川ライズ スタジオ & ホール 世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット2F
- 109シネマズ二子玉川 シアター1 世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット3/4F
- 玉川髙島屋S・C 南館6Fホワイトモール 世田谷区玉川3-17-1
- イベント/ワークショップ会場
- 二子玉川ライズ 中央広場 東京都世田谷区玉川2-21-1
- 二子玉川ライズ ガレリア 東京都世田谷区玉川2-21-1
主催・共催・助成・協力・後援の関係組織は多岐にわたります。以下に掲載されている組織はプレスリリースに記載のとおりです。
- 主催 一般社団法人キネコ・フィルム(32.キネコ国際映画祭事務局)
- 共催 世田谷区
- 助成 文化庁文化芸術振興費補助金(映画祭支援事業)、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京(地域芸術文化活動応援助成)
- 協力 ポーランド広報文化センター、二子玉川商店街新興組合
- 後援 こども家庭庁、東京都、国土交通省 関東地方整備局 京浜河川事務所、世田谷区教育委員会、大田区教育委員会、川崎市教育委員会、渋谷区教育委員会、横浜市教育委員会、狛江市教育委員会、目黒区教育委員会、一般財団法人児童健全育成推進財団、一般社団法人 日本映画製作者連盟、全興連(全国興行生活衛生同業組合連合会)、一般社団法人日本国際教育協会
- 寄付協力 ティーワイリミテッド株式会社
公式情報や最新のプログラム情報は公式HPおよび公式SNSで順次告知されます。チケット販売、プログラム詳細、ワークショップ参加方法などの情報は公式発表を確認する必要があります。
項目 | 内容 |
---|---|
開催期間 | 2025年10月31日(金)〜11月4日(火) |
発表日 | 2025年9月4日 14時16分(一般社団法人キネコ・フィルム 発表) |
上映作品数 | 厳選62作品(コンペティション51本/特別上映11本) ※選定は約700作品から |
対象プログラム | チルドレン部門、ティーンズ部門(対象年齢 1歳以上、5歳以上、10歳以上、13歳以上) |
主な会場 | 二子玉川ライズ スタジオ&ホール、109シネマズ二子玉川 シアター1、玉川髙島屋S・C 南館6Fホワイトモール 他 |
特色 | ライブ・シネマ(生吹替)、サイレントシアター、ポーランド特集、アニータ・キリ来日ワークショップ |
主催・共催・助成等 | 主催 一般社団法人キネコ・フィルム、共催 世田谷区、文化庁等の助成あり、各種後援・協力団体多数 |
国際交流 | ジッフォーニ国際映画祭との交流、イタリアから15歳以上のティーン審査員招聘/ホームステイ実施 |
公式情報 | 公式HP https://www.kineko.jp/ 公式SNS各種 |
上の表は本記事で触れた主要な事実を整理したものです。期間・会場・上映作品数・特徴的なプログラム・主催や協力体制・国際交流の仕組みなど、発表された内容を網羅しています。今後、個別の上映作品やワークショップ詳細、チケット情報などは公式発表を基に随時確認することが必要です。
参考リンク: