ピクトレ、WebX2025でDePIN戦略と日本法人化を発表

ピクトレのWebX出展

開催期間:8月25日〜8月26日

ピクトレのWebX出展
ピクトレってどんなゲームなの?
スマホで電柱やマンホールなどのインフラを撮影してチームで数や距離を競う無料の参加型ゲーム。撮影データはインフラ保全や地域観光の活用にもつながります。
WebXで何が発表されたの?
WebX2025(8/25-26)出展でピクトレの認知拡大を図り、事業戦略説明会では日本法人本社化(2025年冬頃)や2028年上場、DEPチェーン構想を提示しました。

PicTrée(ピクトレ)が提示する「参加型社会貢献ゲーム」の新しい形

シンガポールを拠点とするDigital Entertainment Asset Pte. Ltd.(以下、DEA)が運営する参加型社会貢献ゲームPicTrée(ピクトレ)は、スマートフォンで電柱やマンホールなどのインフラ設備を撮影してチームで数や距離を競う無料のゲームとして、単なるエンターテインメントを超えた社会的価値の創出を目指しています。

ピクトレは、DEAとGGG(Greenway Grid Global Pte.Ltd.)が共同で設立したGRG(Growth Ring Grid Pte. Ltd.)が運営し、インフラ保全地域観光への参加を促す仕組みとして、インフラ事業者や自治体など多様なステークホルダーから賛同を得ています。2024年4月のローンチ以降、累計撮影枚数は150万枚、2025年7月時点でアプリは累計7万ダウンロードに到達しました。

DEA、参加型社会貢献ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」でWebX2025出展 画像 2

ゲームの特徴と社会的意義

ピクトレは、撮影データを通じてインフラの状態把握や保全活動に寄与できる点が特徴です。ユーザーは撮影を楽しみながら地域のインフラに対する意識を高め、自治体や電力会社等と連携することで、実務的な価値も生み出す仕組みになっています。

ゲーム内のゲーミフィケーション要素は、単なるポイント獲得(いわゆるポイ活)に留まらず、地方創生や観光振興と結びつけることで地域経済への波及も期待されています。自治体や企業と連携した活用事例を設計することで、持続的な社会貢献モデルを構築することが狙いです。

  • ローンチ:2024年4月
  • 累計撮影枚数:150万枚(2025年7月時点)
  • 累計ダウンロード:7万(2025年7月時点)
  • 運営:GRG(Growth Ring Grid Pte. Ltd.)
DEA、参加型社会貢献ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」でWebX2025出展 画像 3

WebX2025出展の狙いと会場での反響

DEAは、Web3領域の専門家や関連企業が集うネットワーキングの場である「WebX2025」に、2025年8月25日〜26日の両日に出展しました。出展の主目的は、ピクトレの認知拡大、新規ユーザーおよびパートナーの獲得、さらにWeb3領域における最新トレンドの発信です。

会場はザ・プリンスパークタワー東京。来場者に向けたブース展示、オリジナルクリアファイルの配布、ならびに有識者を招いたトークセッションを通じて、幅広い層の関心を集めました。学生やクリエイター、業界関係者からは「ダウンロードしてみます」「今後の展開が楽しみです」との声が寄せられ、展示の手応えは高かったと報告されています。

会場で実施したトークセッションとゲスト

ピクトレの社会的活用や業務現場での利活用をテーマに、インフラ事業者や旅行・観光、Web3事業の関係者などを招いたトークセッションが実施されました。電力・通信会社の立場から電柱点検の現場活用についての具体的な意見も共有され、来場者の関心を集めました。

登壇者は次の通りです(順不同、敬称略)。各氏は所属と役職も含めて招かれ、現場の視点や連携の可能性を示しました。

  1. 河井 優里(NTT‐ME 設備マネジメント部 オンサイトオペレーションセンタ長)
  2. 小保方 篤志(NTT-ME 設備マネジメント部 オンサイトオペレーションセンタ オンサイト運営部門 オペレーション推進担当 チーフ)
  3. 村上 浩文(TIS株式会社 ソーシャルイノベーション事業部 Web3ビジネス企画部 エキスパート)
  4. 井澤 宏明(株式会社昭文社 事業戦略室 / ソリューション事業本部)
  5. 秋山 匡秀(株式会社かんざし 代表取締役社長)
  6. 神谷 青澄(株式会社エアトリ 国内ツアー販売事業部 国内ツアー販売グループ グループ長)
  7. 東谷 一実(北海道電力ネットワーク株式会社 配電部 業務企画グループ 課長)
  8. 岩下 拓(一般社団法人日本Web3ツーリズム協会 代表理事)
  9. 旅嬢saori(ピクター)
  10. 鳥養 真広(東京電力パワーグリッド株式会社 グループ事業推進室 グループ事業開発・支援グループ 課長)
  11. 鬼頭 和希(Growth Ring Grid Pte.Ltd. Co-CEO)

BitLendingパネルとDEAのDePIN戦略

BitLendingエリアで行われたパネルディスカッションには、DEA Founder & Co-CEOの山田 耕三がモデレーターとして登壇しました。テーマは「分散型ネットワークは中央集権を置き換えるのか?」で、分散型インフラのあり方と実装について議論が交わされました。

ゲストパネリストとしては次の3名が参加しました。各氏は分散型ネットワークやIoT、ブロックチェーン関連の実務的知見を持ち寄り、実例や技術的課題、ビジネス展望を示しました。

  • Luis Oscar Ramirez Solorzano(Mawari CEO)
  • Sean Carey(Helium CTO Co-Founder, Blockjoy CTO Cofounder Borderless Partner)
  • Daniel Wang(Aethir Co-founder and CEO)

DEAは独自暗号資産であるDEAPcoin(DEP)を中核に据え、ゲームを通じてデータを収集・活用することでDePIN(分散型物理インフラネットワーク)を強化し、社会課題の解決につなげるとしており、パネルでもDEPを活用したソリューション拡大の方向性について言及がありました。

事業戦略説明会:日本法人化、上場戦略、DEPチェーン経済圏

WebX2025のサイドイベントとして、DEAは2025年8月25日に事業戦略説明会を開催しました。経済産業省や連携先企業、メディア関係者を招き、今後の組織・事業戦略を具体的に発表しています。

発表の主な内容は次の通りです。シンガポール拠点から日本法人本社化を2025年冬頃に予定し、2028年の上場戦略を視野に入れた中長期計画を提示しました。併せて、ピクトレや障がい者バーチャル就労等の連携事業、そしてDEPを核とする「DEPチェーン」経済圏構想が説明されました。

日本法人本社化
時期:2025年冬頃(シンガポールからの移行)
上場戦略
目標:2028年上場を見据えた事業拡大とガバナンス強化
DEPチェーン経済圏
独自暗号資産DEPを活用し、ゲームとデータ収集を通じたDePINソリューションの拡大を図る構想
連携領域
参加型社会貢献ゲーム(PicTrée)、障がい者バーチャル就労、自治体やインフラ事業者との共同事業

詳細はDEA公式のニュースリリースにも掲載されています(https://dea.sg/news/20250826_02-1/)。また、ピクトレの詳細はサービスサイト(https://pictree.greenwaygrid.global/)で確認できます。

DEAの企業概要と問い合わせ先

DEAは2018年8月に設立されたグローバルなWeb3エンターテインメント企業で、代表は吉田 直人(Founder & CEO)と山田 耕三(Founder & Co-CEO)です。主な事業には課題解決型ゲームプラットフォーム「PlayMining」、NFTマーケットプレイス「PlayMining NFT」、自社発行の暗号資産「DEAPcoin(DEP)」などが含まれます。

所在地や連絡先は次のとおりです。報道向けの問い合わせは広報部のメールアドレスが案内されています。

項目 詳細
会社名 Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.
代表者 吉田 直人、山田 耕三
所在地 20 ANSON ROAD #11-01 TWENTY ANSON SINGAPORE 079912
設立 2018年8月
事業内容 課題解決ゲームプラットフォーム、NFTマーケットプレイス、暗号資産運営、社会課題解決ゲームの運営
広報問い合わせ press@dea.sg
関連リンク https://dea.sg/ 、 https://dea.sg/jp/ 、 https://pictree.greenwaygrid.global/ 、 https://webx-asia.com/ja/

展示内容と発表事項の要点を整理

ここまで本文で触れた重要事項を表形式で整理します。出展内容、主要発表、実績、登壇者や連携企業の情報を網羅し、今回のWebX2025参加がピクトレおよびDEAの事業展開においてどのような意味を持つかを明確に示します。

項目 内容
出展イベント WebX2025(ザ・プリンスパークタワー東京、2025年8月25日〜26日)
出展目的 ピクトレの認知拡大、新規ユーザー・パートナー獲得、Web3領域でのトレンド発信
サイドイベント 事業戦略説明会(2025年8月25日):日本法人本社化(2025年冬頃)、2028年上場戦略、DEPチェーン経済圏構想等の発表
ピクトレの実績 ローンチ:2024年4月、累計撮影枚数:150万枚、累計ダウンロード:7万(2025年7月時点)
主要登壇者(トーク・セッション) NTT-ME、TIS、昭文社、かんざし、エアトリ、北海道電力ネットワーク、日本Web3ツーリズム協会、東京電力パワーグリッド、Growth Ring Grid ほか
BitLendingパネル モデレーター:山田 耕三(DEA Founder & Co-CEO)。パネリスト:Mawari CEO、Helium CTO Co-Founder、Aethir CEO。テーマ:分散型ネットワークは中央集権を置き換えるか
会社概要 Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.(設立:2018年8月)、代表:吉田 直人・山田 耕三、所在地:20 ANSON ROAD #11-01 TWENTY ANSON SINGAPORE 079912
問い合わせ press@dea.sg

以上がWebX2025出展に関する主な内容と、DEAが今回会場で提示した戦略や実績の整理です。ピクトレはゲームを通じて地域課題やインフラ保全に関与するモデルとして実績を積み重ねており、DEPを起点としたDePINの拡大や日本法人化、上場戦略など中長期の事業計画も明示されています。詳細はDEAの公式サイト(https://dea.sg/)やニュースリリース(https://dea.sg/news/20250826_02-1/)、ピクトレのサービスサイト(https://pictree.greenwaygrid.global/)をご参照ください。

参考リンク: