ASUKAがShopifyアプリ提供開始 ECで簡単に不正対策

ASUKAのShopifyアプリ開始

開催日:9月4日

ASUKAのShopifyアプリ開始
ASUKAのShopifyアプリって何ができるの?
Shopifyに入れて使うだけで、チェックアウト時の不正検知や処理制御、注文の自動キャンセルが可能。クレカ以外の決済対応や専任の分析サポートで被害と運用コストを抑えられる。事前制御はShopify Plusのみ利用可。
導入は難しい?特に注意する点はある?
基本はアプリのインストールと簡単な設定で利用開始できる。ただしチェックアウト時の事前制御機能はShopify Plus限定。導入後は専任担当による分析・運用支援が受けられるとされている。

Shopifyストアで手軽に導入できる不正対策 — ASUKAのShopifyアプリが登場

2025年9月4日13時、クレジットカード不正利用対策ソリューションを提供する株式会社アクル(所在地:東京都港区、代表取締役社長:近藤 修)は、同社の不正検知・認証システムASUKAをShopifyストアで利用できるShopifyアプリの提供開始を発表しました。リリースはプレスリリース形式で行われ、導入手順としてはアプリのインストールと簡単な設定だけで利用を開始できる点が強調されています。

このアプリにより、Shopify利用事業者はチェックアウト時の不正検知や処理制御、注文後の自動キャンセル等をシームレスに行うことが想定されており、EC運営における被害軽減と運用コストの削減を目的としています。プレスリリースには『サービス概要図』が添付されており、導入フローや判定の流れが視覚的に示されているとされています。

アクル、不正対策ソリューション「ASUKA」のShopifyアプリをリリース 画像 2

ASUKAが提供する具体的な機能と導入メリット

ASUKAをShopifyで利用することで得られるメリットは複数あり、プレスリリースでは主に四点が挙げられています。第1に、既存の不正排除プラットフォームの活用。第2に、運用コスト削減。第3に、多様な決済に対応した不正対策。第4に、アクルによる分析サポートです。

以下に、各メリットの内容を整理します。すべてプレスリリースの記載内容を網羅しています。

アクル、不正対策ソリューション「ASUKA」のShopifyアプリをリリース 画像 3

1. 不正排除プラットフォームの活用

ASUKAはすでに300社以上、約45,000サイト以上のECサイトで導入されており、国内最大級の不正排除ネットワークを有しています。プレスリリースは、不正検知には個別ECサイトのデータだけでなく、業界横断のブラックデータや他社事例の蓄積が重要である点を指摘しています。

リアルタイムで更新・蓄積されるデータを基に判定が行えるため、単独のルールでは見抜けない手口にも対応できる点が強みとして挙げられています。

2. コスト削減

不正が発生した際、事業者は商品代金の実損、決済手数料、配送料の負担のほか、日々の目視チェックやキャンセル対応など多くの運用工数を負担します。ASUKAのShopifyアプリではチェックアウト時に判定を行い、決済処理へ進ませない制御が可能となることで、これらの手間や費用の削減につながります。

なお、チェックアウト時の事前制御機能はShopify Plusを利用している場合に限ると明記されています。加えて、判定後の自動キャンセル機能により、注文後に不正が検知されたケースでも手作業を減らすことが可能です。

3. あらゆる決済に対する不正対策

ASUKAは従来のクレジットカード決済を中心とした不正検知から拡張し、後払い決済や各種Pay系決済における不正にも対応できる機能が整備されています。プレスリリースでは、不正配送先住所チェック機能のアップデートや独自スコアリングアルゴリズムの強化により、より広範な決済に対して検知精度を高めている点が示されています。

近年はクレジットカード以外の決済手段に対する不正も増加しているため、これらに対応できることはEC運営者にとって重要な条件です。

4. アクルの分析サポート

プレスリリースは、導入事業者に対して専任担当が付くこと、来訪している不正利用者の分析結果を報告すること、そして効果的なセキュリティ強化を実施することを明記しています。これによりEC運営担当者側での詳細な運用や個別対応が不要になる点が示されています。

また、繁忙期やセール時期などに合わせた一時的な対策強化・緩和の要望にも対応可能であるため、運用負荷に合わせた柔軟なサポートが受けられるとされています。

提供開始の背景と市場動向 — なぜ今ASUKAが必要なのか

プレスリリースは提供開始の背景として、クレジットカード不正利用被害の増加と法令・業界ガイドラインの整備を挙げています。日本クレジット協会によれば、2024年のクレジットカード不正利用被害金額は513億円に達しました。

さらに、経済産業省は2025年3月に『クレジットカード・セキュリティガイドライン』を公表し、ECサイトを運営するカード加盟店に対して適切なセキュリティ対策の実施を求めています。こうした外部環境の変化が、より高度な不正対策の導入を後押ししていると説明されています。

また、EMV 3-Dセキュアの導入義務化により、チャージバック・売上取消が原則免除されるケースが増える一方で、EMV 3-Dセキュア自体を突破する不正利用は継続して発生している点も挙げられています。とりわけECカード加盟店では、EMV 3-Dセキュアだけに依存すると真正利用の承認率低下による売上機会損失の懸念があるため、多層的な不正対策の併用が必要とされています。

このため、Shopify利用事業者がASUKAを容易に導入できる形で提供を始めたことにより、業界全体でのデータ蓄積と不正排除ネットワークの強化が期待されると記載されています。

ASUKAのサービス詳細と会社情報、まとめ

プレスリリースにはASUKAの技術的特徴として、クレジットマスター対策、大量アタック対策、属性行動分析、配送先住所との照合、EMV 3-Dセキュアとの連携といった項目が挙げられています。導入対象は物販ECに留まらず、旅行商材やサービス商材など幅広い業種で採用されており、累計で45,000サイト以上のECカード加盟店に導入されているとしています。

サービス詳細や資料請求は以下のリンクから可能です。プレスリリース本文では公開先として以下URLが記載されています。

会社概要

プレスリリースに記載されている株式会社アクルの会社情報は以下の通りです。設立は2016年7月1日で、本社所在地や代表者名も明記されています。

会社名
株式会社アクル
代表取締役社長
近藤 修
本社所在地
東京都港区三田2-7-13 TDS三田ビル6F
設立
2016年7月1日
事業内容
クレジットカード不正対策ソリューション、チャージバック保証サービス、集客支援サービスなど
URL
https://akuru-inc.com/

以上がプレスリリースの内容を基にしたASUKAのShopifyアプリ提供開始に関する整理です。以下の表に本記事で触れた主要情報を要約して示します。

項目 内容
発表日 2025年9月4日 13時00分
提供製品 不正検知・認証システム「ASUKA」のShopifyアプリ
主な機能 チェックアウト時の不正判定・制御(Shopify Plus限定の事前制御含む)、自動キャンセル、配送先住所チェック、独自スコアリング、EMV 3-Dセキュア連携等
導入実績 300社以上、約45,000サイト以上での利用
期待される効果 不正被害の低減、決済手数料や配送料の負担軽減、運用工数削減
注意事項 チェックアウト時の事前制御はShopify Plus利用時に限る
背景 2024年のクレジットカード不正被害金額は513億円。経済産業省のガイドライン公表(2025年3月)等により適切な対策の必要性が高まっている
会社情報 株式会社アクル、代表:近藤 修、本社:東京都港区三田2-7-13 TDS三田ビル6F、設立:2016年7月1日
関連リンク サービス詳細 / 資料請求 / 会社サイト

本文ではプレスリリースの記載を忠実に整理し、ASUKAのShopifyアプリが提供する機能、導入メリット、市場背景、会社概要を網羅しました。導入検討に際しては、Shopifyのプラン条件(Shopify Plusの有無)や自社の決済手段の構成、不正リスクの実情を踏まえて評価することが重要です。