紙×QRで反響20%達成、『われどこ』が万博で見せた効果

われどこ導入成果

開催期間:8月7日〜8月9日

われどこ導入成果
『われどこ』って何ができるの?
紙に貼ったQRを通じてWeb誘導と同時に、どの媒体で・いつ・どの地域で読み取られたかを自動で取得し、配布物ごとの反応率や時間帯・地域別の分析を手早く可視化するツールです。複雑な設定不要で即時計測できる点が特徴です。
反響率20%って高いの?
名刺やノベルティ約1,500点配布で340件(約20%)は短期間の現場計測としては高水準といえます。ただし配布手法や来場者属性、会場内外での読み取りタイミングを踏まえて解釈・改善する必要があります。

紙媒体とQRコードで可視化した来場者の関心——『われどこ』が示した成果

大阪・関西万博の「テーマウィーク:平和と人権」に出展したプロジェクト「Peace Toilet Japan」において、紙媒体に貼付したQRコードを用いる反響計測ツール『われどこ』が導入され、来場者の関心を定量的に把握しました。提供は株式会社frame and surface(FAS)、開発・運用は株式会社miraNEXが担当しています。

出展期間は2025年8月7日から9日までの3日間で、ブース来訪者にQRコードを付した名刺やノベルティを配布し、配布物経由のWebアクセスを集計しました。その結果、配布した約1,500点のうち340件のQRアクセス(反響率:約20%)が確認され、紙媒体を入口とした来訪者の反応が高い割合で得られたことが示されました。

約20%がアクセス!紙×QRコード反響計測ツール「われどこ」。大阪・関西万博「PEACE TOILET JAPAN」成果レポート 画像 2

配布物と計測結果の具体的数値

配布物は名刺をはじめ、うちわやTシャツなど多様なノベルティが含まれていました。これらに貼付したQRコードから得られたアクセスデータは、国・地域別、時間帯別、媒体別に分解して分析が可能です。

集計のハイライトは次の通りです。配布数は約1,500点、QRアクセス数は340件、反響率は約20%。アクセスは日本国内にとどまらずアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、中国、フィリピンなど合計8カ国から確認されました。小規模なブースながら、多国籍の来場者からの反応が数値として可視化されています。

  • 配布数:約1,500点(名刺・うちわ・Tシャツなど)
  • QRアクセス数:340件
  • 反響率:約20%
  • 国・地域別アクセス:日本を含む8カ国から確認
  • 出展日程:2025年8月7日~9日

ブースでの導線設計と来訪者の反応

ブースではトイレを通じた社会課題への問いかけを行う「Peace Toilet Japan(PTJ)」の展示に合わせ、来場者に対する接触機会を工夫して配布物を渡す設計がなされました。配布のタイミングや渡し方、QRコードの見せ方といった細かな運用設計が、反響率に寄与したと報告されています。

会期中には、渡邉繁樹大阪府副知事がブースを訪れるなど、自治体の関係者も足を止める場面がありました。来場者との対話を通じた共創の場として、展示は来場者の関心を引き出す仕組みとなっていました。

配布手法と計測に関する留意点

配布された名刺やノベルティにはQRコードを貼付し、読み取りによってWebサイトへの誘導と同時にどの媒体で、どのタイミングで読まれたかを取得しました。複雑なタグ設定やダッシュボード構築を必要とせず、QR設置の瞬間から地域や時刻、媒体経由の情報を把握できる点が『われどこ』の特徴です。

計測結果を正確に解釈するためには、配布時の状況や配布先の属性、読み取りのタイミング(会場内/帰宅後など)を考慮する必要があります。miraNEXでは現在、配布物別や時間帯別の効果分析を継続して行っており、得られた知見は今後の出展や広報戦略へ反映する予定です。

配布物の種類
名刺・カード・うちわ・Tシャツなどのノベルティ
読み取りの範囲
会場内外を含む実際のWebアクセス(国・地域、タイミングを計測)
運用担当
提供:株式会社frame and surface(FAS)、開発・運用:株式会社miraNEX

『われどこ』の仕組みと今回のプロジェクトで得られた示唆

『われどこ』は、紙媒体にQRコードを貼付することで、Web誘導と反響データの取得を可能にする反響可視化ツールです。チラシ、DM、名刺、ポスターといった紙媒体に対応し、読み取りの場所やタイミングを分析することで、紙を起点にしたプロモーションの効果を定量化できます。

Google Analyticsのような複雑な設定を必要とせず、QRコードを設置した瞬間から地域やタイミング、どの媒体経由かを把握できるため、迅速な効果測定と運用改善につなげやすい点が利点です。今回のPTJ出展でも、配布方法やQR設計上の工夫が約20%という高い反響率を生む要因として挙げられています。

実務上のメリットと展開予定

今回のデータは、配布物別・時間帯別の詳細分析により、どの接点から認知が広がったかを明らかにするための基礎情報となります。miraNEXはこれらの検証結果を元に、自治体や教育現場を含む多様なシーンにおける『紙×QR』の活用モデルの展開を進める計画を示しています。

プロジェクトに関する情報は、以下の案内先でも確認できます。『われどこ』紹介ページは https://fas.co.jp/waredoco/、Peace Toilet Japanに関する問い合わせは https://yone-da.co.jp/ を参照してください。

  1. QRコード貼付による即時計測:設置直後から地域・時間・媒体別のアクセスを取得。
  2. 運用負荷の軽減:複雑な解析環境を構築せずに計測を開始可能。
  3. 紙媒体プロモーションの効果検証:配布物ごとの反応率比較や時間帯分析による最適化。

データの整理と要点のまとめ

本記事では、2025年8月7日から9日に実施されたPeace Toilet Japan出展における『われどこ』導入事例を、配布物、計測結果、運用体制、得られた示唆の観点から整理しました。小規模ブースながら多国籍の来場者から実測データが得られ、紙媒体を起点とした接触の可視化が成功しています。

以下に本稿で取り上げた主要な情報を表にまとめます。数値や日付、関係組織の情報を可視化して、今回の出展で何が計測され、どのような示唆が得られたかを明確にしています。

項目 内容
プロジェクト名 Peace Toilet Japan(PTJ)
出展期間 2025年8月7日~9日
導入ツール 『われどこ』(提供:FAS、開発・運用:株式会社miraNEX)
配布物 QR付き名刺・カード・うちわ・Tシャツ等(計:約1,500点)
確認されたQRアクセス数 340件
反響率 約20%
アクセスの国・地域 日本、米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、中国、フィリピン(計8カ国)
主な関係者 株式会社miraNEX(代表取締役:中村 聡)、株式会社YONEDA(代表取締役:米田英一)、FAS
miraNEX 会社情報 所在地:神奈川県横浜市西区北幸1-11-1 水信ビル7F、代表取締役:中村 聡
参照リンク 『われどこ』紹介ページ: https://fas.co.jp/waredoco/ 、FAS: https://fas.co.jp/ 、PTJ: https://yone-da.co.jp/

今回の出展では、紙媒体にQRコードを貼付するだけで短期間に具体的な反響データが得られることが示されました。配布方法やQRデザインの工夫が反響率に影響を与えることから、配布物別・時間帯別の詳細分析を継続して行うことで、より効果的な紙媒体活用の設計が期待されます。

参考リンク: