日本青年会議所が支援 24時間テレビで“感じる花火”実施

バリアフリー花火協力

開催日:8月30日

バリアフリー花火協力
日本JCは具体的にどんな協力をしたの?
日本JCは『24時間テレビ48』の「感じる花火プロジェクト」で、花火制作やキャスティング、スタッフィング、現場スタッフ配置、安全管理まで準備段階から運営全般を担い、障がいのある参加者も安心して体験できる演出の実施に貢献しました。
サウンドハグって何なの?
サウンドハグは球体型デバイスで、音情報を振動と発光に変換して伝える装置。聴覚に障がいのある人が触覚や視覚で音を感じられるよう設計され、花火演出と組み合わせてインクルーシブな体験を可能にしました。

テレビ企画と日本青年会議所の取り組み:初の特別協力で描いた共生の場

公益社団法人日本青年会議所(以下、日本JC)は、2025年8月30日に放送された『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』(日本テレビ系)の番組内企画「感じる花火プロジェクト」に対して、準備段階から運営まで全面的に協力しました。日本JCの本社所在地は千代田区麹町2丁目12-1 VORT半蔵門7F、会頭は外口真大です。本件のプレスリリースは2025年9月3日14時19分に発表されました。

今回の連携は、日本JCにとって『24時間テレビ』への初の特別協力・連携企画となり、全国放送という大きな舞台を通じて、聴覚や視覚に障がいのある方々の社会的認知を高めることを目的に位置づけられました。日本JCは、単発の協力にとどまらず、長年実施している社会参画・共生を促す施策群との整合性を保ちながら、本企画の実行に参画しています。

『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』の「バリアフリー花火」企画に日本青年会議所が全面協力 画像 2

「感じる花火プロジェクト」の具体的な構成と技術的工夫

「感じる花火プロジェクト」は、いわゆる従来型の花火演出を障がいの有無にかかわらず体験可能にするために企画されました。聴覚や視覚に障がいのある子どもたちと一緒に花火の制作に取り組み、イベント当日は視覚的・触覚的に体感できる工夫を施した花火演出が行われました。

具体的には、通常より強い光を放つ花火を特別に製作し、音情報を視覚的および触覚的に変換する機器を併用することで、聴覚や視覚の制約があっても「体感」できる表現を生み出しました。これらの技術的な試みは、既存の花火演出と安全管理の両立を図りながら行われています。

『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』の「バリアフリー花火」企画に日本青年会議所が全面協力 画像 3

技術と機器:サウンドハグと光の工夫

本プロジェクトで採用された代表的な機器は、球体型のデバイス「サウンドハグ」です。この機器は、音を振動と発光に変換して観客に伝える機能を持ち、聴覚に障がいのある方へ音の情報を触覚および視覚で感じられるように設計されています。

一方で視覚に障がいを持つ方への配慮としては、より強く明滅する光を放つ花火を特別に制作し、視覚情報の検出が難しい場合でも光の強弱や発光パターンによって演出を識別できるように工夫しました。これらの技術を組み合わせることで、複数の感覚を通じたインクルーシブな体験を目指しました。

『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』の「バリアフリー花火」企画に日本青年会議所が全面協力 画像 4

準備・運営体制:キャスティングから現場配置まで

日本JCは、企画段階から以下の点で参画しました。具体的にはキャスティング、スタッフィング、花火の制作管理、開催日当日の現場スタッフ配置までを担い、安全で円滑な実施に貢献しました。

運営面では、障がいのある参加者が安心して体験できるよう配慮された導線設計や、機器の操作・保守担当者の確保、搬入出スケジュールの管理、安全対策のための関係者間の連携などが実施されました。これにより放送版として視聴者に届けられる場面まで、実施の全過程に日本JCの人的支援が行き渡っています。

地域連携と教育プログラム:サッカー大会との接続

日本JCが継続的に展開している事業の一つに、小学生向けサッカー大会「MJS presents JCカップ U-11 少年少女サッカー大会」があります。本大会では、共生社会を目指す人材育成の一環として、一般財団法人全日本ろうあ連盟と連携し、デフ体験プログラム(聴覚障がい者の視点を体験する取り組み)を実施しています。

このように地域で実施してきたインクルーシブな教育プログラムと、今回のテレビ企画での「感じる花火プロジェクト」は相互に補完関係にあります。地域レベルでの実践を全国放送を通して可視化したことにより、共生に向けた取り組みの意義や効果を広く示す機会となりました。

プログラムの構成と連携団体

デフ体験プログラムでは、聴覚障がいの当事者の視点を学ぶための体験型カリキュラムが組まれており、フィールドでの実践を通じて子どもたちの理解促進を図っています。今回の連携においては、全日本ろうあ連盟と協働することで、専門性と当事者の視点を取り入れた内容を実現しています。

連携のポイントは以下の通りです。

  • 地域での体験型教育プログラムの継続実施
  • 放送を通じた事例共有と認知向上
  • 現場運営における安全管理や当事者支援のノウハウ提供

プロジェクトの要点整理と今後の方向性

今回の協力により、日本JCは「誰もが共に感動を共有できる社会」のあり方を全国の視聴者に提示しました。放送と連動した取り組みを通じて、地域でのインクルーシブな実践が全国規模で可視化された点は、プロジェクトの重要な成果の一つです。

日本JCは引き続き、MJS presents JCカップ U-11 少年少女サッカー大会を通じてデフ体験プログラムを推進し、あらゆる人が互いに理解し合える共生社会の実現に向けて活動を継続するとしています。以下は、本記事で述べた主要項目を表に整理したものです。

項目 内容
プレスリリース発表 公益社団法人日本青年会議所、2025年9月3日 14時19分
主な協力先・番組 『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』(日本テレビ系)、感じる花火プロジェクト
実施日 2025年8月30日(放送日)
協力内容 花火制作、キャスティング・スタッフィング、現場スタッフ配置、運営支援
技術・機器 強い光を放つ特別花火、球体型デバイス「サウンドハグ」(音→振動・発光変換)
関連する継続事業 MJS presents JCカップ U-11 少年少女サッカー大会内のデフ体験プログラム(全日本ろうあ連盟と連携)
組織情報 公益社団法人日本青年会議所(所在地:千代田区麹町2丁目12-1 VORT半蔵門7F/会頭:外口真大)
関連リンク https://www.jaycee.or.jp/jccup/

本記事では、放送企画「感じる花火プロジェクト」に対する日本JCの協力の背景、実施の技術面と運営面での具体的関与、地域での教育プログラムとの接続点を整理しました。全国放送を通じて提示された「誰もが共に感動を共有できる社会」という考え方は、今後の類似の取り組みに対して示唆を与える事例となると考えられます。

カテゴリ
ボランティア、政治・官公庁・地方自治体
キーワード
花火、24時間テレビ、愛は地球を救う、バリアフリー、日本青年会議所、障がい、福祉、サウンドハグ、社会、感動

上記の情報は、公益社団法人日本青年会議所が発表したプレスリリースの内容に基づいて構成しました。各種の技術的工夫や運営上の配慮、教育プログラムとの連携状況を含めて事実関係を整理しています。詳細は関連リンク先の「MJS presents JCカップ U-11 少年少女サッカー大会」ホームページで確認できます。

参考リンク: