京橋千疋屋×髙山英紀が贈る鳥取の万博限定グルメ
ベストカレンダー編集部
2025年9月3日 14:05
食パラダイス鳥取出展
開催期間:9月1日〜9月7日

鳥取県ゾーン:砂とまんが、自然と食を一体化した展示空間
大阪・関西万博内に出展している「鳥取県ゾーン」は、鳥取砂丘の風景を物理的に再現するために砂を敷き詰めた「鳥取無限砂丘」を中心に、まんが王国としての歴史や地域の自然、そして豊かな食文化を一堂に集めた構成になっています。展示は、視覚的な没入体験と地域紹介を両立させることで、来場者に鳥取県の多面的な魅力を伝えることを目的としています。
鳥取無限砂丘は国立公園区域外の鳥取砂丘の砂を使用し、床面に砂を敷き詰めた空間で、虫眼鏡型デバイスを用いて砂の上を歩くと、特産物や観光地、民工芸、キャラクターなどの情報が虫眼鏡に重層的に現れる仕組みです。時間に合わせて開始されるプロジェクションマッピングでは、鳥取の自然、観光、文化、工芸などの映像が砂丘空間に投影され、来場者に没入型の体験を提供します。

まんが王国とっとりの紹介と展示内容
「まんが王国とっとり」コーナーでは、鳥取県出身の著名なまんが家の紹介を行っています。水木しげる氏、谷口ジロー氏、青山剛昌氏などの作品やゆかりの観光施設を展示し、海外で出版された作品や貴重なグッズも並びます。
展示は観光誘客と文化発信を兼ねており、来場者が各まんが作品の背景にある地域史や観光資源に興味を持つよう工夫されています。解説文やパネル展示により、作品と観光地の結びつきも分かりやすく示されています。

ORA外食パビリオン「宴」での出展概要と開催日時
鳥取県は大阪・関西万博の「関西パビリオン」内で、砂を共通のモチーフとするパビリオン同士の連携を目的とした地域間連合「サンド・アライアンス」にも参画し、国内外との交流を深める取り組みを進めています。その一環として、ORA外食パビリオン「宴」にて食を前面に打ち出した「食パラダイス鳥取県」ブースを出展しています。
出展は1階が飲食・販売ブース、2階が県産ワイン及び加工品のPR販売とペアリング体験を行うショールームという構成です。それぞれ期間や実施時間が異なり、以下のとおり運営されています。

出展期間と会場
鳥取県がORA外食パビリオンで実施する主な日程は次の通りです。食を主題とする1階のコラボメニュー提供は令和7年(2025年)9月1日(月)~9月7日(日)午前9時30分~午後9時、2階の県産ワインPR・販売は令和7年8月28日(木)~9月12日(金)午前9時30分~午後9時です。会場はいずれも大阪・関西万博会場内のORA外食パビリオン「宴」です。
令和7年9月1日には、平井知事、福田俊史県議会議長、京橋千疋屋取締役の中村保氏、アントル ヌー オーナーシェフ髙山英紀氏が1階の鳥取県ブースを訪問し、トップセールスを行いました。当日は来場者の反応も高く、正午頃には一部のメニューが完売するほどの盛況となりました。

京橋千疋屋と髙山英紀シェフが手がける万博限定メニュー
1階ブースでは、鳥取県の代表的な食材である梨と鳥取和牛をテーマに、京橋千疋屋とのコラボレーションによる『鳥取県産2種の梨パフェ』と、髙山英紀シェフが監修する『鳥取和牛の煮込みハンバーグ弁当』をはじめとする複数メニューを提供しています。各メニューは限定数での販売となり、品切れが発生する可能性があります。
来場者の声として、梨パフェは「梨がみずみずしくて甘い」、ハンバーグ弁当は「ソースとよく合い、風味豊かで柔らかい」との評価があり、特に正午前後に人気メニューが完売したことが報告されています。

提供メニューの詳細
以下は提供メニューの項目、価格、特徴、日別販売上限などの詳細です。すべて万博会場内ORA外食パビリオン「宴」1Fで提供されます。
メニュー | 価格 | 説明 | 日別限定数 |
---|---|---|---|
鳥取県産2種の梨パフェ(京橋千疋屋プロデュース) | 1,200円 | 二十世紀梨と新甘泉の2種を使用。大山乳業のアイス品質と生クリーム等県産品を採用。県産ブルーベリーとレッドカレンズで万博カラーを表現。 | 250食/日 |
鳥取和牛の煮込みハンバーグ弁当(髙山英紀氏プロデュース) | 1,800円 | 鳥取和牛の粗挽きミンチを使用したハンバーグをフレンチ仕込みのソースで仕上げる。ご飯は鳥取県オリジナル米「星空舞」。 | 60食/日 |
Totto PURIN の砂プリン | 550円 | ご当地プリンランキング1位の“砂プリン”。底のカラメルを粉末化し、食べる際に粉末をかけることでジャリっとした食感を楽しめる新感覚プリン。 | 50食/日 |
鳥取産 二十世紀梨チューハイ | 600円 | 二十世紀梨果汁を11%配合。しっかりとした梨風味と穏やかな爽やかさが特徴。 | ― |
梨汁サイダー | 500円 | 二十世紀梨のストレート果汁を配合したサイダー。幅広い年齢層に向けたさっぱりとした味わい。 | ― |
パフェでは二十世紀梨の爽やかな果汁感と、新甘泉の芳醇な甘み(目安として新甘泉は約14度の糖度を有することがある)という対照的な味わいが組み合わされ、県産ブルーベリーやレッドカレンズで色味にも配慮しています。ハンバーグ弁当は、鳥取和牛の赤身のコクとまろやかなサシを生かした粗挽きの肉質にフレンチ由来のソースを合わせ、米にはツヤと甘みのある「星空舞」を使用しています。
料理監修者の髙山英紀氏は、仏国での修行や国内の名店での経験を経て、ボキューズ・ドール国際料理コンクールアジアパシフィック大会で2014年と2018年に唯一2度の優勝を果たした経歴を持ちます。2022年に神戸市三宮で「レストラン アントル ヌー」を開店し、2025年4月には髙島屋大阪店に「パティスリー アントル ヌー」を開設しています。

2階ショールーム:県産ワインとペアリング体験の内容
ORA外食パビリオン「宴」2階ショールームでは、令和7年8月28日~9月12日の期間に県産ワインおよび県産加工品のPR販売を行っています。展示販売に加え、各ワイナリーの醸造家が来場する日にはワインと加工品のペアリング体験(所要時間:10~15分、費用:1,000円・試飲試食付)を実施します。
9月1日には北条ワイン醸造所の山田和弘代表取締役が来場し、参加者は同醸造所のワインと県産加工品との組み合わせを楽しみながら、砂丘地でのぶどう栽培やワインの仕込み工程について醸造家の視点で解説を受けました。当日、平井知事は参加者に二十世紀梨を配布し、県産ワインと果物が育まれる気候風土への理解を深める場面もありました。

出展ワイナリーと来場日
- 北条ワイン醸造所(来場日:9月1日、9月6日)
- 兎ッ兎ワイナリー(来場日:8月29日、8月30日)
- 倉吉ワイナリー(来場日:9月3日、9月4日)
- 大山ワイナリー(来場日:9月5日、9月12日)
ペアリング体験は各ワイナリーの醸造家来場日のみ実施され、参加費は1,000円(試飲・試食付)です。体験は10~15分程度の短時間プログラムで、来場者が気軽に県産ワインの個性と加工品との相性を学べる構成になっています。

鳥取の主要食材と今回の展示・提供内容のまとめ
本出展で特に焦点を当てている食材は「梨」と「鳥取和牛」です。梨については二十世紀梨や新甘泉などの品種ごとの旬や特徴を明示し、鳥取和牛については肉質の規定や風味の特徴(赤身と脂のバランス、まろやかな脂の甘み)を来場者に伝えています。
また、鳥取県ゾーンの展示、1階の万博限定メニュー、2階のワインPR・ペアリング体験の三位一体で鳥取県の観光資源と食文化を立体的に紹介しています。以下の表に本記事で触れた主要な情報を整理します。
項目 | 内容 |
---|---|
出展会場 | 大阪・関西万博 会場内 ORA 外食パビリオン「宴」 1F(飲食)、2F(ショールーム) |
1F 食のコラボ期間 | 令和7年9月1日(月)~9月7日(日) 午前9時30分~午後9時 |
2F ワインPR期間 | 令和7年8月28日(木)~9月12日(金) 午前9時30分~午後9時 |
主な参加者・関係者 | 平井知事/福田俊史県議会議長/京橋千疋屋・中村保氏/髙山英紀シェフ(アントル ヌー)ほか |
提供メニュー(価格・日別限定) |
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ワイナリーと来場日 |
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ペアリング体験 | 来場醸造家の解説付き、所要10~15分、費用1,000円(試飲・試食付)、来場日のみ実施 |
主要コンテンツ | 鳥取無限砂丘(砂の床、虫眼鏡デバイス、プロジェクションマッピング)、まんが王国展示、食のコラボメニュー、県産ワインPR |
以上の内容は、ORA外食パビリオン「宴」における鳥取県の出展情報を整理したものです。会場では食材の産地情報や製法の解説、来場者の試食・試飲体験を通じて、鳥取県の食文化と自然・文化資源が一体になった紹介が行われています。