イース・ドラスレ・ザナドゥを現行機移植へ エディアが契約締結

ファルコム移植契約締結

開催日:9月3日

ファルコム移植契約締結
いつ遊べるようになるの?
エディアは移植開発に着手し、2026年度〜2027年度の発売を目指すと発表。具体的な個別発売日や価格は未定で、対応機種(Nintendo Switch等)も決まり次第公表されます。
どの作品が移植されるの?
対象は日本ファルコムを代表するシリーズで、『イース』(I・II〜IV含む)、『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』シリーズ、『風の伝説ザナドゥ』シリーズの全世界向け商品化ライセンスです。

エディアが日本ファルコム作品の現行機移植でライセンス契約を締結

株式会社エディアは、2025年9月3日12時に発表したリリースにて、日本ファルコム株式会社と『イース』『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』『風の伝説ザナドゥ』の全世界向け商品化ライセンス契約を締結したと報告しました。発表文には両社の本社所在地と代表者名が明記されており、エディアは本社を東京都千代田区、代表取締役社長を賀島 義成氏、日本ファルコムは東京都立川市、本社代表を近藤 季洋氏として掲載しています。

この契約は、古典的な名作ゲームを現行のゲーム機やプラットフォームで遊べる形にすることを目的としたもので、エディア側は既に保有するレトロゲームIP(旧日本テレネットタイトル群)を活用した移植や海外向けライセンスアウトの実績を背景に、今回の日本ファルコム作品の扱いにも関与します。発表では、単なる移植にとどまらない商品企画の方針も示されています。

契約の範囲と狙い

契約は全世界向けの商品化ライセンス契約であると明記されています。対象となるタイトルは日本ファルコムを代表するARPG/RPGシリーズであり、国内外に多数のファンを有する作品群です。エディアはこれまで培った移植・商品化のノウハウを活かし、現行機向けの移植開発を進める方針です。

発表文は、より多くのレトロゲームタイトルを現行機種で遊べるようにすることで、日本の古き良きゲームタイトルを再認識してもらう意義があるとし、これは同社の使命であると位置付けています。また、自社保有IPのみならず幅広いレトロゲームIPの商品化に取り組む意向を示しています。

契約対象タイトルの詳細:原作発売日とプラットフォーム

契約の対象となったタイトルは下記のとおりです。すべて初出はPCエンジンCD-ROM²向けのリリースで、各作品の初出発売日も発表資料で明記されています。これらはシリーズを代表する作品であり、今回の移植開発の中心となります。

各タイトルはシリーズとして続編も存在し、今回の契約は複数のナンバリング作品を含んでいます。各作品の初出情報を整理すると、当時のCD-ROM媒体でのリリースが続いていたことが分かります。

  • 『イース I・II』 — 1989年12月21日発売(PCエンジンCD‐ROM²)
  • 『イース III』 — 1991年3月22日発売(PCエンジンCD‐ROM²)
  • 『イース IV The Dawn of Ys』 — 1993年12月22日発売(PCエンジンCD‐ROM²)
  • 『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』 — 1991年10月25日発売(PCエンジンCD‐ROM²)
  • 『ドラゴンスレイヤー英雄伝説 II』 — 1992年12月23日発売(PCエンジンCD‐ROM²)
  • 『風の伝説ザナドゥ』 — 1994年2月18日発売(PCエンジンCD‐ROM²)
  • 『風の伝説ザナドゥ II』 — 1995年6月30日発売(PCエンジンCD‐ROM²)

各シリーズの位置づけとファン層

発表文では、『イース』『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』『風の伝説ザナドゥ』のいずれも日本ファルコムを代表するARPG/RPGシリーズであり、世界中のファンに支持されていると説明しています。これらのシリーズは、初期のPCゲームからコンシューマ機への展開を経て今日まで愛されてきた経緯があります。

今回の移植は、オリジナル世代のプレイヤーだけでなく、新しい世代のプレイヤーにも手に届く形で提供されることが期待されます。エディアは過去の移植実績を基に、操作性や表示方法、互換性といった点で現行機向けの最適化に取り組む姿勢を示しています。

エディアの方針と開発体制:移植に込める技術と企画

エディアはこれまで、旧日本テレネットのタイトル群など自社保有のレトロゲームIPを用い、現行機への移植や海外マーケット向けのライセンスアウトを行ってきました。今回の日本ファルコムとの契約は、その取り組みを自社保有IPの枠を超えて広げる一歩となります。

発表では、単なる移植にとどまらない商品化を目指すと明記されています。移植・商品化におけるノウハウを活かし、商品企画を進めることで、従来のファンの期待に応えると同時に、新たなユーザー層の獲得を狙う方針です。詳細な商品ラインナップに関しては決定次第発表されます。

エディア(発表側)
本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 賀島 義成
日本ファルコム(ライセンサー)
本社: 東京都立川市、代表取締役社長: 近藤 季洋

開発スケジュールとリリース計画

エディアは契約タイトルの現行機への移植開発を、2026年度から2027年度の発売を目指して開始する計画を示しました。発表文では「着手してまいります」としており、具体的な個別タイトルの発売時期や対応ハード、価格などの詳細は現在検討中で、決定次第随時公表するとしています。

移植の方針としては多くのファンに楽しんでもらえる商品を目指すことを挙げており、既存の移植・商品化ノウハウを活用する旨が明記されています。現時点では対象機種として具体的に「Nintendo Switch」などがキーワードとして挙がっていますが、最終的な対応機種や機能等の発表は今後の情報解禁を待つ必要があります。

契約に関する補記

発表文の末尾には著作権表示と商標に関する注記が掲載されています。具体的には著作権は©Nihon Falcom CO., LTD.とし、PCエンジンおよびPCEngineは株式会社コナミデジタルエンタテインメントとビッグローブ株式会社の登録商標または商標であることが明記されています。

この注記は、オリジナルプラットフォームや関連商標の権利関係を示すもので、移植商品化における権利処理や表記の整備に関する注意書きとして位置付けられます。

契約内容の要点を表で整理

以下に、本リリースの主要項目を分かりやすく整理した表を示します。契約の対象、発表日、開発スケジュール、関係企業などをまとめています。

項目 内容
発表日 2025年9月3日 12時00分
発表元(権利を扱う側) 株式会社エディア(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 賀島 義成)
ライセンサー 日本ファルコム株式会社(本社: 東京都立川市、代表取締役社長: 近藤 季洋)
契約の範囲 『イース』『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』『風の伝説ザナドゥ』の全世界向け商品化ライセンス契約
対象タイトル(原作発売日・媒体)
  • イース I・II — 1989/12/21(PCエンジンCD‐ROM²)
  • イース III — 1991/3/22(PCエンジンCD‐ROM²)
  • イース IV The Dawn of Ys — 1993/12/22(PCエンジンCD‐ROM²)
  • ドラゴンスレイヤー英雄伝説 — 1991/10/25(PCエンジンCD‐ROM²)
  • ドラゴンスレイヤー英雄伝説 II — 1992/12/23(PCエンジンCD‐ROM²)
  • 風の伝説ザナドゥ — 1994/2/18(PCエンジンCD‐ROM²)
  • 風の伝説ザナドゥ II — 1995/6/30(PCエンジンCD‐ROM²)
開発・発売予定 2026年度〜2027年度の発売を目指し移植開発に着手
開発方針 単なる移植にとどまらず、移植・商品化ノウハウを活かした商品企画を検討
著作権・商標表記 ©Nihon Falcom CO., LTD. / PCエンジン、PCEngineはコナミデジタルエンタテインメント及びビッグローブの登録商標または商標

上の表は本リリースに含まれる情報を項目別に整理したもので、発表の要点と現時点で判明している開発・発売の方針をまとめています。エディア側は詳細な商品ラインナップや対応機種、具体的な発売日などについては決定次第改めて発表すると明記しており、今回の発表はあくまで全世界向け商品化ライセンス契約の締結と移植開発着手の公表にあたります。