BSSTOが占い短編5作を連続配信 運命に触れる特集
ベストカレンダー編集部
2025年9月3日 11:42
占いショート特集
開催日:9月3日

占いが織りなす短編群──「未来予報はミステリアスに―運命感じる占いショート特集」全体像
ショートフィルム専門のオンラインシアターブリリア ショートショートシアター オンライン(BSSTO)は、2025年9月9日の世界占いの日に合わせて、占いや予言が日常や人生を揺さぶる5本の短編を特集配信する。配信は連続的に行われ、各国の作品を通じて〈運命〉と〈偶然〉、〈信念〉と〈迷信〉の境界が問われる構成となっている。
この特集は、配信元である株式会社ビジュアルボイス(渋谷区、代表取締役:別所哲也)によるもので、プレスリリースは株式会社パシフィックボイスが2025年9月3日10時00分に発表している。詳細はBSSTO公式ページ(https://sst-online.jp/magazine/17845/)に掲載されている。
- 特集タイトル:未来予報はミステリアスに―運命感じる占いショート特集
- 配信期間:2025年9月3日開始(作品ごとに配信日あり)
- 国・地域:アメリカ、日本、フランス、スペイン、カナダから各1本、計5本

作品ラインナップとそれぞれの見どころ
今回のラインナップは、テクノロジーによる運命性の提示から古典的なタロットや口伝的な占いの恐怖まで、占いが登場人物の選択や行動にどのような影響を与えるかを多角的に描き分けている。以下に、各作品の配信スケジュールと詳細を示す。
各作品ごとに監督、制作年、上映時間、ジャンルとともに簡潔なあらすじを記載する。作品情報は原文に基づき、配信予定日を含めて正確に伝える。

フォーチュンクッキー(In the Fold) — 運命か、アルゴリズムか。 9/3配信予定
監督:Manuel Del Valle/国:アメリカ/制作年:2024/上映時間:16:03/ジャンル:ドラマ
舞台は近未来的なカフェ「ディム・サム・フィエスタカフェ」。高度なアルゴリズムが個人に合わせたフォーチュンクッキーを生成する仕組みが導入されており、その正確さが客とスタッフの人間模様を浮かび上がらせる。作品は、テクノロジーによる運命の可視化が日常の偶然とどのように交差するかを問いかける。
- 注目点
- アルゴリズムと伝統の融合、運命判断の社会的影響。
- 配信日
- 2025年9月3日(予定)

EYE KNOW — 脱力系占い師の本当の姿は― 9/9配信予定
監督:池田周治/国:日本/制作年:2022/上映時間:4:57/ジャンル:ドラマ
高校生相当の若さで映画祭U-25部門にノミネートされた経験を持つ作品。仕事で失敗した章太郎が帰路で見かけた張り紙をきっかけに占いの店へ立ち寄る。そこにいたのは紙袋をかぶった怪しげな占い師。最初は占い師のいい加減さに苛立ちを覚えるが、対話を通じて人生の機微がコミカルかつ優しいトーンで描かれる。
- 注目点
- 短時間で見せる人物描写、コメディと人情のバランス。
- 配信日
- 2025年9月9日(予定)

ハイパースティション(HYPERSTITION) — 迷信が奇跡になるとき 9/10配信開始
監督:Stéphane Chis & Maxime Chuchana/国:フランス/制作年:2021/上映時間:6:00/ジャンル:コメディ
迷信深い二人、二つの並行する人生、そして運命を変える力を持つ日を描く。作品はタイルの上を歩く行為などの儀礼的な行動が、もし現実に願いをかなえる力を持っていたらどうなるかをシニカルに追い、迷信と合理の境界を笑いとともに解体する。
- 注目点
- シニカルな視点から描く迷信の効力、並行構造の物語展開。
- 配信日
- 2025年9月10日(配信開始)

予感(HUNCH) — 予言は呪いなのか、真実なのか 9/17配信開始
監督:Marisa Crespo & Moisés Romera/国:スペイン/制作年:2024/上映時間:17:24/ジャンル:ドラマ
タロット占い師が強い不幸の予感に取り憑かれる物語。彼女はその予感を回避しようとあらゆる手段を尽くすが、物語は予感と現実の接点を徐々に明らかにしていく。サスペンスの手法で恐怖と探求心を同時に掻き立てる作りになっている。
- 注目点
- 予感と行動の因果、タロットという表象の心理的効果。
- 配信日
- 2025年9月17日(配信開始)

ハードラック — 衝撃注意!タロットが伝えるショッキングな結末 9/26配信開始
監督:Daniel Clements/国:カナダ/制作年:2016/上映時間:15:46/ジャンル:ドラマ
バーで双子のタロット占い師が「運命」と「意志」について議論する場面から物語が進行する。占い師たちは実践で真実を示そうとし、一人の男性客に接触する。その行為がある結果を招くことで、観客は衝撃的などんでん返しを体験する。
- 注目点
- 双子という装置を用いた対照、言葉と行為の齟齬が導く結末。
- 配信日
- 2025年9月26日(配信開始)
BSSTOの運営と視聴方法、特集の位置付け
BSSTOは、国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」が厳選した短編を毎週水曜日に配信するオンラインシアターである。もともと2008年2月から2017年12月まで横浜みなとみらいで運営された実店舗「ブリリア ショートショート シアター」のブランドを引き継ぎ、2018年2月にオンラインでのサービスを開始した。
利用方法はシンプルで、簡単な会員登録を行うだけで常時約12作品ほどを無料で視聴できる。短い時間で人間の優しさや強さを伝える作品群を日常に取り込むための工夫として、記事や解説も合わせて掲載している点が特徴だ。
- 会員登録:公式サイト上での簡便な登録手続き
- 視聴環境:PC、スマートフォンなどでのストリーミング再生
- 配信頻度:毎週水曜に新作を中心に更新
特集の要点整理とデータ一覧
今回の特集は、占いを巡る文化的・技術的側面と人間ドラマを短編というフォーマットで接続することを意図している。アルゴリズムに基づくフォーチュンクッキーから、紙袋を被った占い師、タロットに囚われる人物まで、扱うモチーフは多岐にわたるが、共通して〈運命〉の現前性が登場人物の選択に影を落としている。
配信スケジュールや作品の基本情報を以下の表に整理する。プレス発表元と詳報は公式ページ(https://sst-online.jp/magazine/17845/)を参照している。
配信日 | 作品名(原題) | 監督 | 国 | 年/時間/ジャンル | 簡潔なあらすじ |
---|---|---|---|---|---|
9/3(予定) | フォーチュンクッキー(In the Fold) | Manuel Del Valle | アメリカ | 2024/16:03/ドラマ | アルゴリズム生成のフォーチュンクッキーが運命と偶然の境界を探る。 |
9/9(予定) | EYE KNOW | 池田周治 | 日本 | 2022/4:57/ドラマ | 紙袋を被った占い師との対話が人生の機微を描く短編。 |
9/10(配信開始) | ハイパースティション(HYPERSTITION) | Stéphane Chis & Maxime Chuchana | フランス | 2021/6:00/コメディ | 迷信が現実に作用する仮定をシニカルに描く。 |
9/17(配信開始) | 予感(HUNCH) | Marisa Crespo & Moisés Romera | スペイン | 2024/17:24/ドラマ | タロット占い師が抱く不吉な予感と回避行動を追うサスペンス。 |
9/26(配信開始) | ハードラック | Daniel Clements | カナダ | 2016/15:46/ドラマ | タロット占い師の実践が引き起こす衝撃的などんでん返し。 |
今回の特集は、占いが単なる娯楽や装飾ではなく、人の選択や関係性に深く関わる「装置」として提示される点で一貫している。配信は週ごとに行われるため、各作品を通じて異なる角度から占い文化の現在地を読み取ることができる。
掲載データは、プレスリリース(株式会社パシフィックボイス、2025年9月3日10時00分)およびBSSTO公式ページ(https://sst-online.jp/magazine/17845/)の情報に基づく。
参考リンク: