三人称MOBA『Predecessor』日本語版が登場
ベストカレンダー編集部
2025年9月3日 10:18
プレデセッサー日本語版配信
開催日:9月2日

日本語版リリース:1年で250万人が参加した『Predecessor』が日本市場に降臨
イギリス拠点のリモート開発スタジオ、Omeda Studiosは2025年9月2日(火)21時00分に、三人称視点のMOBAゲーム『Predecessor(プレデセッサー)』の日本語ローカライズ版を正式にリリースしました。『Predecessor』は2024年8月のグローバルリリース以降、短期間でプレイヤー数が250万人を突破しており、その成長を受けて日本向けのローカライズが行われました。
本作は基本プレイ無料のマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)で、PlayStation 5、Xbox Series X/S、Microsoft Windows(SteamとEpic Games経由)で提供されます。日本市場参入にあたり、Omeda Studiosは特にコントローラー操作に最適化したプレイ体験を重視しており、PlayStationプラットフォームが最大のプレイヤーボリュームを占めている点を開発側が特に強調しています。

リリースの基本情報
リリース日時や提供プラットフォーム、公式サイトなどの基礎情報は以下の通りです。本記事はプレスリリースの内容を漏れなく整理して伝えます。
- リリース日時:2025年9月2日(火)21時00分
- 開発・配信:Omeda Studios Limited(イギリス拠点、完全リモート)
- 提供プラットフォーム:PlayStation 5、Xbox Series X/S、Windows(Steam、Epic Games)
- 公式サイト:https://predecessorgame.com/ja-jp
- プレイヤー数:リリースから約1年で累計250万人以上(2024年8月リリース以降の集計)

発想の起点とスタジオの歩み:配信者から始まった開発とコミュニティ主導の手法
Omeda Studiosは2020年にRobbie Singh(ロビー・シン)、Andrea Garella(アンドレア・ガレラ)、Steven Meilleur(スティーブン・メイエール)によって設立され、現在は世界各地に散らばる約70名の従業員を抱える完全リモート型のゲーム開発スタジオです。スタジオの出自と開発手法は、コミュニティ主導かつクラウド的な資金調達/開発参加を核としています。
CEOのRobbie Singhは、かつて配信者としてEpic Gamesの『Paragon』のプレイを配信していた経験を持ちます。『Paragon』の停止発表を受け、同作の優れたビジュアルやアクション性を失いたくないという思いから、コミュニティの寄付とEpic Gamesからの助成金を活用して『Predecessor』の開発を開始しました。Epicが一般公開した『Paragon』のアートワークなどオープンアセットを活用し、Unreal Engine 5を採用することで次世代のグラフィック表現と没入感を実現しています。

創業メンバーと役割
- Robbie Singh(ロビー・シン)
- CEO。配信者としての経験を開発に活かし、コミュニティとの連携を推進。
- Andrea Garella(アンドレア・ガレラ)
- 共同創業者の一人。開発・デザインの方向性に関与。
- Steven Meilleur(スティーブン・メイエール)
- 共同創業者の一人。技術面やプロジェクト管理に携わる。
このような経緯から、Omeda Studiosはスタート時点からプレイヤーコミュニティを開発の中心に据える姿勢を持ち、TwitchやYouTubeを通じた開発プロセスの公開、定期的な開発者ストリーミング、Discordでの直接的なフィードバック収集など「コミュニティファースト」の運営を続けています。

ゲーム性と技術的特徴:三人称視点で再定義するMOBA体験
‘Predecessor’は伝統的な3レーンのMOBA構造を踏襲しつつ、三人称視点(サードパーソン)とUnreal Engine 5の高品質なグラフィックを組み合わせ、ジャンルの表現方法とプレイ感覚を刷新しています。従来PC中心であったMOBAを、コントローラー操作を前提にコンソールでも楽しめるよう最適化した点が大きな特徴です。
基本プレイは無料で、ヒーロー選択や戦略、チームワークにより試合の勝敗が決まります。壁越しの射撃や透明化、上空からのロケット攻撃といった能力を持つヒーローが存在し、攻撃だけでなく防衛戦略や地形の活用も勝利には不可欠です。

主要なゲーム特徴
- 三人称視点のMOBA:没入感の高いカメラワークとアクション性。
- Unreal Engine 5採用:高度なグラフィック表現と物理表現。
- コントローラー最適化:特にコンソールでの操作感に注力し、PlayStationで最大のプレイヤーボリュームを獲得。
- 45種類以上のヒーロー:多彩なビルドと役割分担が可能。
- 垂直性のあるマップ:高低差や奥行きを活かした戦術が成立。
2025年9月の日本語版リリースと同時に実施されたアップデート1.8では、新機能「ワールドシフト(World Shift)」が導入されました。これは試合中にマップそのものがリアルタイムで変化する仕組みで、新たな経路や目標、環境の変化が即時反映されるため、プレイヤーは状況に応じて戦略を再構築する必要が生じます。こうした動的な環境変化は、MOBAジャンルにおいて例を見ない革新的な要素とされています。

キャラクター展開とコミュニティ運営、eスポーツでの展開計画
『Predecessor』はキャラクターを中心にした世界観構築を重視しており、個々のヒーローに豊かなストーリーが設定されています。2025年8月時点で人気トップ3に入るキャラクターとして、スパロー(画像左)とカイメラ(画像右)が紹介されています。また、最近追加されたYurei(ユーレイ)とRenna(レナ)は、日本のプレイヤーにも強い共感を呼ぶ要素を持つとされています。特にレナは2025年8月時点で人気ヒーローNo.1に位置付けられています。
新規ヒーローのアケロン(Acheron/アケロン)は、蜘蛛のような移動能力で通常では行けない地形を移動可能にし、エリア制圧と耐久力に優れたプレイスタイルを持ちます。角や鋭い牙、精緻な鎧を備えたデザインは、日本の伝統的な鬼や怪物のイメージに通じる要素を取り入れており、日本市場を意識したキャラクター設計が行われています。さらに今秋には日本のゲーム・アニメ・漫画の世界観から強くインスパイアされた2名のヒーローが追加される予定です。

コミュニティ運営とeスポーツ
Omeda Studiosは開発段階からTwitchやYouTubeで進捗を共有し、コミュニティからのフィードバックを製品に反映してきました。現在もDiscordや定期的な開発者ストリーミングを通じてプレイヤーと直接対話し、懸念点への対応や改善を行う体制を続けています。日本での展開においても同じ仕組みを検討しているとされています。
eスポーツ面では北米と欧州で草の根的な大会からプロリーグのトーナメントまで、コミュニティ主導で多様な展開が進んでいます。Omeda StudiosのCEO、Robbie Singhは日本市場でのプレイヤー増加に伴い、日本でのeスポーツ展開を検討したいと述べており、将来的な公式大会やリーグ運営の可能性も示唆しています。

リリース情報と要点の整理
ここまでの記事で示された主要事項を表形式で整理します。表はリリースの日時、開発陣の出自、主要なゲーム要素、対応プラットフォーム、今後のキャラクター追加やeスポーツの展開方針などを網羅しています。
項目 | 内容 |
---|---|
リリース日時 | 2025年9月2日(火)21時00分(日本語版) |
開発元 | Omeda Studios Limited(イギリス、完全リモート、約70名) |
起源 | 『Paragon』のオープンアセット活用、配信者発のコミュニティ主導開発、Epic Gamesからの助成 |
ゲームジャンル | 三人称視点のMOBA(基本プレイ無料、3レーン継承) |
エンジン | Unreal Engine 5 |
ヒーロー数 | 45種類以上(追加ヒーローを継続実装) |
注目キャラクター | スパロー、カイメラ、Yurei、Renna(2025年8月時点で人気)、アケロン(新規) |
新機能 | アップデート1.8「ワールドシフト(World Shift)」:試合中にマップが動的に変化 |
対応プラットフォーム | PlayStation 5、Xbox Series X/S、Windows(Steam、Epic Games) |
プレイヤー数 | リリースから約1年で累計250万人以上(2024年8月リリース以降) |
公式情報 | https://predecessorgame.com/ja-jp |
以上の表は、プレスリリースに含まれる全ての主要情報を整理したものです。リリースの経緯、開発陣の背景、ゲーム内容、導入された新機能、今後のキャラクター追加やeスポーツに関する方針など、プレスリリースに記載されている情報は本項目で網羅的に示しました。
本稿はOmeda Studiosのプレスリリースに基づき、『Predecessor』日本語版のリリースと関連情報を整理して伝えました。追加の公式アナウンスやアップデート情報は公式サイトおよび開発チームの各種公式配信で発表されるため、詳細はそちらを参照してください。
参考リンク: