9月12日開館:宮古島初『KAIKENのチイサナ水族館』

宮古島チイサナ水族館開館

開催日:9月12日

宮古島チイサナ水族館開館
いつオープンするの?
2025年9月12日に開館します。場所は沖縄県宮古島市平良西里の西里通り商店街内で、開館時間は11:00〜19:00。島民割引もあります。
どんなことが体験できるの?
館内は「いきものラボ」「しぜん体感」「うみカフェ」の3エリア。餌あげやふれあい、バックヤードツアーなど五感で海や生きものを学べます。

宮古島に生まれる“小さな”水族館が描く学びの場

兵庫ベンダ工業株式会社の海洋水産技術研究所(以下、KAIKEN)は、沖縄県宮古島市に宮古島“初”となる水族館「KAIKENのチイサナ水族館」を開設します。開館日は2025年9月12日で、同社が発表した情報は2025年9月2日付のリリースに基づきます。

宮古島はエメラルドグリーンの海と豊かな自然で国内外から注目を集め、2024年度には過去最多の観光者数を記録しました。一方で、観光客増加に伴うサンゴ礁の踏み荒らし、海洋ごみの増加、希少生物の生息地破壊など、自然環境や生態系に対する負荷が深刻化しています。こうした状況を踏まえ、宮古島市は2008年にエコアイランド宣言を行い環境保全を推進してきましたが、地域の人々が身近に学べる場の必要性が指摘されていました。

KAIKENは高知県の桂浜水族館の協力を得て、誰でも気軽に訪れ、見て、触れて、感じることで保全を考えるきっかけを提供する場として、本施設の開設を位置づけています。なお、宮古島市内における「水族館表記施設」として初であることは、同社の自社調べにより2025年9月1日時点で確認されています。

体感を通して海や生きものを学べる宮古島“初”となる水族館『KAIKENのチイサナ水族館』2025年9月12日に沖縄県宮古島市にオープン! 画像 2

“チイサナ”ならではの展示構成と3つの体験エリア

当館では宮古島に生息する多様な生きものを中心に、50種以上を展示します。施設は小規模であるがゆえに生きものとの距離が近く、来館者が自然への興味や親しみを深められる設計が特徴です。

館内は異なるテーマを持つ3つのエリアで構成されています。各エリアは見学・体験の両面から自然や生きものとの関わりを伝えることを目的としています。

体感を通して海や生きものを学べる宮古島“初”となる水族館『KAIKENのチイサナ水族館』2025年9月12日に沖縄県宮古島市にオープン! 画像 3

いきものラボエリア

このエリアでは藻場の保全の重要性、地球温暖化によるサンゴの白化現象など、宮古島が直面する環境課題を学べます。展示生物や解説パネルを通して、自然と人との関わりを考える入口を提供します。

水槽は来場者が間近で観察できる配置になっており、生きものの生態や動きをリアルに体感できます。教養的な要素と観察体験を組み合わせ、知識だけでなく理解を深めることを目指します。

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しぜん体感エリア

五感を通じて生きものの魅力を感じることを重視した体験型エリアです。来場者は実際に生きものに触れる「ふれあい体験」を行うことができます。触れることにより「生きている」感覚を直接得る仕組みです。

また、生きものが発する音を聴く「音の体験」など、感覚的な学びを通じて小さなお子様から大人まで幅広い層が楽しみながら学べるコンテンツを用意しています。

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うみカフェエリア

宮古島周辺の海を再現した大型水槽を中心に据え、色とりどりの魚が泳ぐ姿を眺めながら軽食やドリンクを提供します。リラックスしながら水中の風景を観察することで、海の多様性を視覚的に理解する機会になります。

カフェ空間は展示の一部として機能し、来館者が長時間にわたり海や生きものに接する時間を確保できる設計です。教育的な展示と休憩機能を両立させています。

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施設概要・利用案内と料金体系

「KAIKENのチイサナ水族館」は西里通り商店街内に位置し、地元の回遊性を高めることも見据えた立地です。営業時間や入館料、島民割引など利用に関する主要な情報を整理します。

入館料収入の一部は地域の社会貢献活動に寄付される仕組みが採られており、来館自体が地域支援につながる運用がなされています。

  • 所在地:〒906-0012 沖縄県宮古島市平良西里246(西里通り商店街内)
  • 開館日:2025年9月12日
  • 営業時間:11:00〜19:00(不定休、時期により変更あり)
  • 展示種数:50種以上
区分 通常料金 島民割引
大人(高校生以上) 1,000円 500円(証明書提示が必要)
小人(小・中学生) 500円 学生:無料(証明書提示が必要)
未就学児 無料

島民割引を利用する際は、島民であることが確認できる証明書(例:離島住民割引運賃カードなど)の提示が必要です。料金体系は地域住民および観光客双方に配慮した設計となっています。

売上の一部は地域の社会貢献活動へ寄付されるため、来館は展示学習の機会であると同時に地域支援にもつながります。

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体験プログラム、グッズ、運営体制と協力組織

館内では展示以外に参加型プログラムやグッズ販売を通じて、来館者がより深く海や生きものに接する機会を用意しています。運営はKAIKENが行い、高知の桂浜水族館との協力により専門性と地域性を融合させた内容になっています。

KAIKENは2021年6月1日に設立され、モノづくり・テクノロジー・クリエイティブ・教育事業を組み合わせた知識集約型の活動を行っています。これまでの取り組みとして「魚講」「KAIKENの釣り堀」「NOMAプロジェクト」「KAIKEN パラサイト(神戸大学と共同研究)」および宮古島でのシャコ貝陸上養殖施設の開設などがあります。

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提供される体験プログラム

  1. 君もチイサナ飼育員(餌あげ体験)

    飼育されている生きものに餌を与え、その食べ方を間近で観察します。飼育員が丁寧に解説することで、参加者は生きものの行動や習性を学べます。

  2. 水族館のチイサナな裏側(バックヤードツアー)

    通常は見られないバックヤードの設備や管理方法、そこで飼育されている珍しい生きものを観察できるツアーです。小規模な裏側ながら内容は充実しており、飼育管理の実務に触れる機会となります。

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グッズとクリエイティブ

館内では宮古島に生息する生きものたちのイラストを用いたオリジナルグッズを販売します。イラストは兵庫県で活動する「絵かきやJUN」さんが担当しています。

販売商品の例として、魚(イユ)をモチーフにしたおみくじ「イユみくじ」や、魚がしゃべる「魚のつぶやきステッカー」などユニークな商品が用意されます。来館の記念品としてだけでなく、学びの延長として手に取れるデザインが意図されています。

協力組織:桂浜水族館との連携

高知県の桂浜水族館はウミガメ・アシカ・ペンギンなど多様な生きもののエサやり体験ができる施設で、特にアカメの飼育数は世界一とされます。桂浜水族館は「ハマラボ」という新エリアを今年9月に開設し、宮古島チイサナ水族館とのコラボレーションエリアとして連携します。

両館は地域性と専門性を生かし、最新の海洋研究成果や多様な生物の魅力を来館者に体感させること、持続可能な海洋社会や地域活性化を目指す共同プログラムの実施を予定しています。

要点の整理

以下の表は、本記事で取り上げた主要事項を整理したものです。施設の基本情報、料金、展示・体験の概要、運営・協力体制まで網羅しています。

項目 内容
施設名 KAIKENのチイサナ水族館
開館日 2025年9月12日
発表 兵庫ベンダ工業株式会社(海洋水産技術研究所) 2025年9月2日
所在地 〒906-0012 沖縄県宮古島市平良西里246(西里通り商店街内)
営業時間 11:00〜19:00(不定休、時期により変更あり)
展示種数 50種以上
主なエリア いきものラボエリア/しぜん体感エリア/うみカフェエリア
入館料(通常) 大人1,000円/小人500円/未就学児無料
島民割引 大人500円、学生無料(証明書提示が必要)
寄付 入館料の一部を地域の社会貢献活動に寄付
体験プログラム 餌あげ体験(君もチイサナ飼育員)、バックヤードツアー等
グッズ イユみくじ、魚のつぶやきステッカー等(イラスト:絵かきやJUN)
運営 海洋水産技術研究所(KAIKEN)
協力 桂浜水族館(高知)
公式情報 https://kaiken.bender.jp/
備考 宮古島市内での「水族館表記施設」としては初(同社調べ、2025年9月1日現在)

この記事は発表されたプレスリリースの内容を基に、施設の目的・構成・料金・運営体制などを整理して伝えています。施設は学習と体験を通じて海や生きものとのつながりを深める場として設計されており、地域への貢献も意図された運営が予定されています。

参考リンク: