STUDIO GRAPH77設立発表 「シカク」11月8日配信

STUDIO GRAPH77設立

開催日:11月8日

STUDIO GRAPH77設立
STUDIO GRAPH77ってどんなスタジオ?
STUDIO GRAPH77はFLAGSHIP LINEが新設したアニメ制作スタジオ。作り手が創作に集中できる環境と次世代アニメーター育成を柱に、エイベックス・ピクチャーズの出資を受け第1弾に藤本タツキ原作の『シカク』を制作します。
『シカク』はいつどこで観られるの?
『藤本タツキ 17-26「シカク」』はSTUDIO GRAPH77が担当する一編で、監督は安藤尚也、声優に花澤香菜・杉田智和。配信は2025年11月8日からPrime Videoで世界独占配信の予定です。

STUDIO GRAPH77設立の背景とFLAGSHIP LINEの狙い

2025年9月3日、FLAGSHIP LINE株式会社は新しいアニメーション制作スタジオとしてSTUDIO GRAPH77(以下:GRAPH77)の設立を発表しました。本発表は同日付のプレスリリースで公表され、GRAPH77の公式サイト(http://graph77.com/)および公式Xアカウント(https://x.com/studio_graph77)も案内されています。

FLAGSHIP LINEはアニメーション制作において「作り手が創作に集中できる環境」と「次世代アニメーターの育成」を二つの柱に掲げています。代表取締役社長の松村一人氏はスタジオ設立にあたり、作品ごとに真摯に向き合う現場づくりと教育の場の提供を両輪に、新しい価値を持つアニメーションを生み出す意向を示しています。

FLAGSHIP LINE株式会社がアニメーションスタジオ「STUDIO GRAPH77」を設立 第1弾作品は『藤本タツキ 17-26「シカク」』を制作 画像 2

運営体制と出資関係

GRAPH77はFLAGSHIP LINEが運営し、主要株主にはエイベックス・ピクチャーズ株式会社が名を連ねています。会社概要としてはFLAGSHIP LINEの設立日が平成30年7月2日、資本金は1億円(資本準備金を含む)とされており、アニメコンテンツの企画・制作を主な事業としています。

プレスリリースは運営体制について以下の役員を明示しています。役員構成は今後のプロジェクト遂行や人材育成に直結する重要情報です。

社名
FLAGSHIP LINE株式会社
アニメーションスタジオ
STUDIO GRAPH77
株主
エイベックス・ピクチャーズ株式会社
代表取締役社長
松村 一人
取締役
勝股 英夫、大山 良
監査役
宮本 健男
主な事業内容
アニメコンテンツの企画・制作

第1弾作品は『藤本タツキ 17-26「シカク」』—配信情報と作品の位置づけ

STUDIO GRAPH77の第1弾制作作品は、藤本タツキ氏が17歳から26歳までに描いた読み切り短編8作品をアニメ化するシリーズのうち、『藤本タツキ 17-26「シカク」』です。本作は2025年11月8日(土)よりPrime Videoで世界独占配信

藤本タツキは「ファイアパンチ」「チェンソーマン」「ルックバック」などで知られる作家で、国内外で高い評価と支持を受けています。今回のプロジェクトは全8作品を6つのスタジオと7名の監督によってそれぞれの色でアニメ化する大型企画であり、GRAPH77はそのうちの1本「シカク」を担当します。

収録される8作品の構成

アニメ化される8作品は各々テーマやトーンが異なり、読み切り時の多彩な作風を映像化する試みです。作品群は短編集としての統一を保ちながらも、監督や制作スタイルによって異なる表現が施されます。

  • 庭には二羽ニワトリがいた。 — 人類滅亡後の世界で残された二人の絆を描く。
  • 佐々木くんが銃弾止めた — 思春期の衝動と暴発を描く短編。
  • 恋は盲目 — 宇宙規模で暴走するSFラブコメ。
  • シカク — ネジの外れた殺し屋少女の暴走愛(GRAPH77担当)。
  • 人魚ラプソディ — 海中のピアノをめぐる少年と人魚の恋。
  • 目が覚めたら女の子になっていた病 — ジェンダーの枠を超えた“自分らしさ”の模索。
  • 予言のナユタ — 過酷な宿命を背負った兄妹の再生の物語。
  • 妹の姉 — 絵に懸ける姉妹の嫉妬と葛藤、成長を描く。

『シカク』の物語と制作体制の詳細

『藤本タツキ 17-26「シカク」』の一編である「シカク」は、殺し屋として名を馳せる少女・シカクと、3500年の不死の生活に退屈した吸血鬼・ユゲルの出会いを描く物語です。ユゲルは自らを殺すようシカクに依頼し、そこから二人の関係と物語が動きます。

GRAPH77版「シカク」は、監督・脚本・コンテ・演出を兼務する安藤尚也が主導します。安藤はテレビアニメ『Paradox Live THE ANIMATION』(2023年)監督や『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』(2026年)など話題作を手掛ける人物です。安藤が多岐にわたる役割を担うことで、作品に一貫した演出意図が反映されることが予想されます。

制作スタッフと主要クレジット

プレスリリースに記載されたスタッフは以下の通りです。制作にかかわる職能が詳細に示されており、映像表現の方向性を把握するうえで参考になります。

役職 担当
監督・脚本 安藤尚也
キャラクターデザイン・作画監督 MYOUN
銃器デザイン 髙田 晃
プロップデザイン 山本もも
色彩設計 吉田小百合
美術監督 岡本穂高
美術設定 竹内柚紀
2Dワークス・特殊効果 内海紗耶、江頭鈴々
3DCGディレクター 長澤洋二
撮影監督 河原秀樹
編集 三嶋章紀
音響監督 高寺たけし
音楽 川井憲次

音楽を担当する川井憲次の参加や、音響監督に高寺たけしといった実績あるスタッフの起用により、サウンド面でも表現の厚みが期待されます。また、ビジュアル面ではMYOUNのキャラクターデザインと岡本穂高の美術監督が映像美を支えます。

キャストと権利表記

主要キャストとして、シカク役に花澤香菜ユゲル役に杉田智和の起用が明記されています。両名とも豊富な演技経験を持ち、キャラクターの心理や関係性の描写に寄与することが期待されます。

作品の権利表記は以下の通りです。音楽やビジュアル、配信に関わる権利関係は制作委員会形式で整理されることが一般的です。

キャスト
シカク:花澤香菜、ユゲル:杉田智和
権利表記
©藤本タツキ/集英社・「藤本タツキ 17-26」製作委員会

情報の整理と配信スケジュール、参照先

本プレスリリースは2025年9月3日付で発出され、STUDIO GRAPH77設立と第1弾作品『藤本タツキ 17-26「シカク」』の制作および配信情報を同時に公表しました。配信開始日は2025年11月8日(土)、配信プラットフォームはPrime Videoで世界独占配信となります。

関連情報や今後の更新はGRAPH77の公式サイトおよび公式Xアカウントで追うことができます。正式な作品情報や追加キャスト、配信形態の詳細は公式発表にて順次公開される見込みです。

  • プレスリリース発表日:2025年9月3日
  • 配信開始日(『シカク』):2025年11月8日(土)
  • 配信プラットフォーム:Prime Video(世界独占配信)
  • 公式サイト:http://graph77.com/
  • 公式X:https://x.com/studio_graph77

要点の整理

以下は本稿で取り上げた主要事項を表形式で整理したものです。発表の基本情報、スタジオの概要、第1弾作品に関する要点を網羅しています。

項目 内容
発表日 2025年9月3日
発表者 FLAGSHIP LINE株式会社
新設スタジオ STUDIO GRAPH77(GRAPH77)
主要株主 エイベックス・ピクチャーズ株式会社
スタジオの方針 作り手が創作に集中できる環境整備、次世代アニメーターの育成
第1弾作品 『藤本タツキ 17-26「シカク」』
配信開始 2025年11月8日(土)、Prime Video 世界独占配信
プロジェクト構成 原作短編8作品を6スタジオ×7名の監督で映像化(GRAPH77は「シカク」を担当)
主要スタッフ(シカク) 監督・脚本:安藤尚也、キャラクターデザイン:MYOUN、音楽:川井憲次、他
主要キャスト(シカク) シカク:花澤香菜、ユゲル:杉田智和
公式窓口 サイト:http://graph77.com/、X:https://x.com/studio_graph77
権利表記 ©藤本タツキ/集英社・「藤本タツキ 17-26」製作委員会

以上の情報はプレスリリースに基づくものであり、作品の詳細や追加情報は公式発表を通じて更新されます。本稿は設立の狙い、運営体制、第1弾作品の制作体制と配信スケジュールを整理して報告しました。

©FLAGSHIP LINE, Inc.

参考リンク: