LG UltraGear新モデル 27GX700A-Bが9月4日発売
ベストカレンダー編集部
2025年9月2日 15:00
27GX700A-B発売
開催日:9月4日

第4世代有機ELパネルが描く色と明るさの実力
LGエレクトロニクス・ジャパンは、26.5インチWQHD(2560×1440)解像度のゲーミングモニター「27GX700A-B」を2025年9月4日より順次発売すると発表した。本モデルはLGの第4世代有機ELパネル(プライマリーRGBタンデムテクノロジー)を採用した初のゲーミングモニターであり、従来世代から構造を進化させたことによる輝度・色再現性の向上と消費電力の削減を両立している。
第4世代のパネルは従来の発光層を3層から4層へと増やした「プライマリーRGBタンデムテクノロジー」を採用し、APL値に応じたピーク輝度の向上や色域拡大を実現している。特にゲームや映像制作で求められる黒の締まりと色の鮮やかさを同時に高める設計が特徴であり、映像表現の精細さに重点を置いた仕様となっている。

輝度、色域、HDR対応の数値で見る実力
数値で示された仕様は実使用での評価指標として重要だ。本モデルの主要な表示性能は下記の通りである。
- 標準輝度:335 cd/㎡(標準値)
- ピーク輝度:1500 cd/㎡(APL 1.5% 標準値)
- HDR:VESA DisplayHDR™ True Black 500 認証取得
- 色域:DCI-P3 99.5%(標準値)
これらの数値は、ゲームプレイ時にハイライトや暗部のコントラストが求められる場面や、映像・画像編集の色精度が重要な作業において有効となる。LGはこれらの仕様を通じて、有機ELならではの黒表現と広色域の両立を図っている。
なお、製品イメージはリリースに掲載されているものがすべてであり、実際の表示は使用環境や設定により差異が生じることがある。また、仕様は予告なく変更される場合がある点も明記されている。

競技志向の応答性と表示安定性
「27GX700A-B」は高リフレッシュレートと極めて短い応答速度を両立しており、eスポーツやFPSなど高速な描写が要求されるゲームジャンルに対応する設計である。画素単位で自発光する有機ELの特性を活かし、残像やモーションブラーを低減することで視認性を高めている。
応答速度やフレーム同期関連の認証にも注目すべき点がある。VESAが新たに策定した応答速度基準の上位ランク「VESA ClearMR 13000」を取得しており、リフレッシュレートは最大280Hzまで対応している。

主要な応答・同期技術とその意味
応答速度や同期技術は実際のプレイ体験に直結する。以下に本機が備える主要な機能と期待される効果を整理する。
- 応答速度:0.03ms(GTG) — ピクセルの切替が非常に高速で、残像感を抑制する。
- リフレッシュレート:最大280Hz — 高フレームレート出力に対応し、画面の動きが滑らかになる。
- 同期技術:AMD FreeSync™ Premium Pro / NVIDIA® G-SYNC® Compatible / VESA certified AdaptiveSync — ティアリングやスタッタリングを抑え、入力遅延を低減する。
これらにより、競争志向のプレイヤーが瞬間的に情報を得やすく、的確なエイムや動作判断に寄与する表示環境を提供する。
また、ゲーム向けディスプレイとしての認証取得が複数存在する点は、ハードウェア性能と互換性の両面で信頼性を高める要素として機能する。
入出力・音声機能とエルゴノミクス(操作性)
映像周りの高性能だけでなく、入力や音声、設置面での操作性にも配慮が見られる。本モデルはゲーミング環境で求められる基本的な機能を一通り備えている。
ヘッドホン端子は4極ミニプラグ(4ピン)を採用しており、マイク入力を含むヘッドセット接続に対応するため、ボイスチャットを利用したオンラインプレイにも対応する。加えて「DTS Headphone:X®」に対応しており、ヘッドセットでの立体音響表現を可能にする。
表示と使い勝手を支える機能群
モニターの長時間使用に考慮した機能やスタンドの可動域も重要だ。本モデルは「Live Color Low Blue Light」機能を搭載し、これまでのブルーライト低減による色変化を抑えつつブルーライトを低減する表示モードを提供する(注:ブルーライトの症状に関する記述は科学的根拠に基づくものではない旨の注記あり)。
スタンドはエルゴノミック仕様で、設置者の姿勢や作業環境に合わせて詳細に調整可能だ。下表はスタンド可動範囲の主な仕様を示す。
項目 | 仕様 |
---|---|
高さ調整 | 110 mm |
チルト | 前 -5° / 後 15° |
スイベル | 左右 30° |
ピボット | 左 90° |
さらにケーブルホールを備えているため配線をまとめやすく、デスク周りを整頓しやすい設計になっている。これらの機構は長時間プレイや制作作業における快適性向上に寄与する。
発売情報、企業情報と注意事項
発売は2025年9月4日(木)より順次開始される予定で、型番は「27GX700A-B」。画面サイズは26.5インチ、解像度はWQHD(2560×1440)で、価格はオープンながら予想実売価格は税込でおよそ120,000円前後とされている。製品情報は公式製品ページにも掲載されている。
製品ページURL:https://www.lg.com/jp/monitors/gaming-monitors/27gx700a-b/
LGエレクトロニクス・ジャパンの概要とLGのグローバルな取り組み
LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社(代表取締役:孫 成周)は、本社を東京都中央区京橋2-1-3 京橋トラストタワー15階に置き、日本向けの輸入販売を行う拠点である。設立は1981年1月であり、取り扱い製品はテレビ、オーディオ、モニター、ノートパソコン、ホームプロジェクター、衣類ケア家電など多岐にわたる。
LGエレクトロニクスは世界的なテクノロジー企業として約74,000人の従業員を擁し、2024年の世界売上高は約87.7兆ウォン(KRW)であった。事業構成は「ホーム・アプライアンス・ソリューション」、「メディア・エンターテインメント・ソリューション」、「ビークル・ソリューション」、「エコ・ソリューション」の4カンパニー制を採っている。
また、持続可能性に関する目標として、2030年までに二酸化炭素排出量を2017年比で50%削減、2050年までに再生可能エネルギーへ完全移行することを公約している。製品設計においても環境配慮を組み込む取り組みを行っている点が明示されている。
留意点と免責事項
リリース文中にはいくつかの注意書きが存在する。まず、製品仕様は予告なく変更される場合があること、掲載画像はすべてイメージであること、掲載の社名・製品名・技術名は各社の商標または登録商標であることが明記されている。
加えて、ブルーライトに関する記述については「一般的な説」に基づくものであり、科学的な根拠に基づくものではない旨の注記が付されている点にも注意が必要である。
要点の整理と仕様一覧
ここまでに紹介した「27GX700A-B」の主要ポイントを一覧表で整理する。製品の仕様、発売情報、主要機能、企業情報、認証・対応技術をまとめて確認できるようにしている。
下表はリリースに記載された情報を元に作成した要約である。
項目 | 内容 |
---|---|
モデル名(型番) | 27GX700A-B |
画面サイズ | 26.5インチ |
解像度 | WQHD(2560×1440) |
発売時期 | 2025年9月4日(木)より順次発売 |
価格(参考) | オープン(予想実売価格:120,000円前後、消費税込) |
パネル | LG第4世代有機EL(プライマリーRGBタンデムテクノロジー) |
輝度 | 標準 335 cd/㎡、APL1.5%時ピーク 1500 cd/㎡(標準値) |
色域 | DCI-P3 99.5%(標準値) |
HDR認証 | VESA DisplayHDR™ True Black 500 |
応答速度 | 0.03ms(GTG) |
リフレッシュレート | 最大 280Hz |
応答・表示認証 | VESA ClearMR 13000、VESA AdaptiveSync Display |
同期技術 | AMD FreeSync™ Premium Pro、NVIDIA® G-SYNC® Compatible |
音声・端子 | 4極ヘッドホン端子(マイク入力対応)、DTS Headphone:X®対応 |
表示補助機能 | Live Color Low Blue Light |
スタンド可動域 | 高さ110mm、チルト前-5°/後15°、スイベル左右30°、ピボット左90°、ケーブルホールあり |
製品ページ | https://www.lg.com/jp/monitors/gaming-monitors/27gx700a-b/ |
企業 | LGエレクトロニクス・ジャパン(代表取締役:孫 成周) 本社:東京都中央区京橋2-1-3 京橋トラストタワー15階 設立:1981年1月 |
グローバル情報 | 従業員:約74,000人(世界)、2024年売上高:約87.7兆ウォン、4カンパニー制、2030年CO2排出量50%削減目標(2017年比)、2050年再生可能エネルギー完全移行目標 |
以上が本稿で整理した「27GX700A-B」に関するリリースの主要内容である。製品の仕様や各種認証、発売時期と価格の目安、企業の基本情報ならびに持続可能性に関する取り組みを網羅している。詳細や最新情報は公式製品ページで確認できる。
参考リンク: