10月4日開催|OCC広島公演 若者が奏でる平和

広島平和コンサート

開催日:10月4日

誰が出演するの?
ブラジル発の若者オーケストラOCCによる25人編成の多国籍アンサンブル。ブラジル、韓国、北朝鮮、ロシア、ウクライナ、イスラエル、イラン出身の若者らが参加し、戦争で家族を失ったメンバーも含まれる。
広島の公演ってどうやって見られるの?
広島は10月4日に2回公演。11:00は平和記念公園 原爆ドーム対岸の屋外(観覧無料/天候で中止の可能性あり)、18:30は広島YMCA国際文化ホール(入場無料・予約不要、定員285名)。

ブラジル発、多国籍の若者たちが奏でる「平和のためのコンサート」

「芸術に戦争はない」を掲げるブラジルのオーケストラ・クリアンサ・シダダン(OCC)が、2025年9月から10月にかけて日本・韓国・バチカンを巡るツアーを行います。参加するのはブラジル、韓国、北朝鮮、ロシア、ウクライナ、イスラエル、イラン出身を含む25人の若者たち。多国籍アンサンブルとして共演し、音楽を通じて平和と和解のメッセージを届けることを目的としています。

このアンサンブルには、戦争で家族を失ったメンバーも含まれます。そうした個々の背景を抱えながら、無償の音楽教育で育った若者たちが一堂に会し、演奏を通じて対話と国際的なつながりを深めることを目指しています。OCCは日常的に困難な環境にある子どもや若者にクラシック音楽の教育を提供しており、その社会的役割は大きな評価を受けています。

団体名
オーケストラ・クリアンサ・シダダン(OCC)
モットー
「芸術に戦争はない」
創設
2006年、ブラジル・ペルナンブーコ州
対象
7歳〜21歳の若者約450人にクラシック音楽や弦楽器・弓の製作技術を無償で提供
創設者・統括
ジョアオ・ジョゼ・ロシャ・タルジノ判事

これまでの歩みと国際的評価

OCCは設立以来19年間にわたり、若者たちに音楽教育を通じて市民としての価値観や職業的な道を示してきました。これまでに30以上の賞を受賞し、国際的にも注目されています。2010年には国際連合から社会的包摂の優良事例として選ばれ、2015年にはユネスコのスクールネットワークに加盟しました。

さらに2017年にはレシフェ市からジョゼ・マリアーノ功労メダルが授与されるなど、地域と国際社会の双方で高い評価を得ています。2023年11月には初めての公演がバチカンで行われ、2日目にはフランシスコ教皇も出席しました。2024年には創立18周年を記念して、当時の公演に出演した4人の音楽家をブラジル・レシフェに招き、歴史あるサンタ・イザベル劇場で再演を行っています。

  • 国連:2010年 社会的包摂の優良事例として認定
  • ユネスコ:2015年 ユネスコ・スクール・ネットワーク加盟
  • レシフェ市:2017年 ジョゼ・マリアーノ功労メダル受賞
  • 受賞実績:30以上の賞

2025年アジア・バチカンツアーの公演スケジュールと広島での詳細

2025年のツアーはアジアとバチカンを結ぶ日程で組まれており、韓国・日本(広島・大阪)・バチカンでの公演が予定されています。すべての情報は以下の通りです。

広島での公演は2回にわたり行われ、いずれも入場無料です。ただし、会場や天候による注意事項があり、屋外公演は天候次第で中止となる場合があります。

日付 会場 開演 備考
2025年9月30日 韓国(ソウル) 詳細は主催者発表
2025年10月4日(土) 平和記念公園 原爆ドーム対岸親水テラス 11:00開演 観覧無料。住所:広島市中区中島町1-1。天候により中止の可能性あり。
2025年10月4日(土) 広島YMCA 国際文化センター 国際文化ホール 18:30開演(18:00開場) 入場無料・予約不要。住所:広島市中区八丁堀7-11。会場定員285名。
2025年10月5日 大阪・関西万博 ブラジル館 ブラジル館での公演
2025年10月8日 バチカン市国(レオ14世教皇臨席のもと) バチカンでの特別公演

広島公演に関する注意点

平和記念公園での午前の公演は屋外で行われるため、天候による中止の可能性があります。屋内の広島YMCA国際文化ホールでの夕方の公演は定員285名で、入場は無料かつ予約不要です。観客側での整理や入場方法は当日の案内に従う必要があります。

その他の公演地については、現地や主催者からの追加情報が出る場合があります。最新の情報は主催・問い合わせ先の公式サイトやメールで確認することが望ましいとされています。

演奏プログラムと演奏者の構成

プログラムはクラシックの名曲からブラジル音楽のリズムを活かした曲目まで、多彩に構成されています。編曲や協奏曲を含め、弦楽器と打楽器を組み合わせた編成での演奏が予定されています。

参加者は25人の若手演奏家からなる多国籍アンサンブルで、個々が持つ経験や背景を音楽で結実させることで、演奏を通じたメッセージ性を高める意図があります。

  1. H. ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ 第4番 前奏曲(序奏) W264, 424
  2. J. バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV 1043
  3. イタイ・ダヤン:ラプソディ・オブ・ザ・ネイションズ
  4. C. グァルニエリ:弦楽オーケストラと打楽器のための協奏曲
  5. A. ピアソラ:フーガと神秘
  6. メドレー(編曲:ニウソン・ロペス)
  7. マルコス・ヴァリ:サンバ・ヂ・ヴェラン
  8. ゼキーニャ・ヂ・アブレウ:チコ・チコ・ノ・フバ
  9. アリ・バホーゾ:アクアレラ・ド・ブラジル

これらの曲はクラシックの伝統とブラジル音楽の民俗性が混ざり合う構成で、弦楽と打楽器が中心となるアレンジや、民族的なリズムを活かした演奏が予想されます。メンバーは弦楽器奏者が中心ですが、打楽器や指導、制作に関する技術共有も行われています。

主催・問い合わせ先、配布資料

主催は Associação Orquestra Criança Cidadã(アソシアソン・オーケストラ・クリアンサ・シダダン)です。日本での問い合わせ窓口は木の家イベントが担当しています。主催・問い合わせ先の情報は以下の通りです。

主催
Associação Orquestra Criança Cidadã(アソシアソン・オーケストラ・クリアンサ・シダダン)
問い合わせ
木の家イベント
ウェブサイト
https://kinoie-event.com/
メール
kinoie@kinoie-event.com

プレスリリース添付資料や画像ファイルはダウンロード可能とされており、配布資料としてPDFが用意されています。報道や取材を希望する場合は、上記の連絡先に事前に問い合わせを行うことが適切です。

要点の整理

以下の表は、本記事で紹介した公演の主要な事実を簡潔にまとめたものです。公演日程、会場、入場の有無、主要なプログラム、団体の概要を一覧にしています。

項目 内容
公演名 平和のためのコンサート
主催 Associação Orquestra Criança Cidadã(OCC)
モットー 芸術に戦争はない
参加者 25人の若者(ブラジル、韓国、北朝鮮、ロシア、ウクライナ、イスラエル、イラン等)
ツアー日程(主な日程) 韓国(ソウル) 2025/9/30、広島 2025/10/4(11:00 屋外/18:30 室内)、大阪(ブラジル館) 2025/10/5、バチカン 2025/10/8
広島会場詳細 平和記念公園 原爆ドーム対岸親水テラス(観覧無料、住所:広島市中区中島町1-1、天候により中止の場合あり)/広島YMCA 国際文化センター 国際文化ホール(入場無料・予約不要、住所:広島市中区八丁堀7-11、定員285名)
主要プログラム ヴィラ=ロボス、J.バッハ、イタイ・ダヤン、グァルニエリ、ピアソラ、ブラジルの作曲家によるメドレー等
団体の活動概要 2006年設立。レシフェ周辺で約450人の子ども・若者に無償音楽教育を提供。国連・ユネスコの認定・加盟、30以上の受賞歴、2017年にレシフェ市の功労メダル受賞。
問い合わせ 木の家イベント(https://kinoie-event.com/、kinoie@kinoie-event.com)

以上が公演の主要情報と団体の概要です。公演は歴史的に重要な場所や国際的な場で既に実績があり、今回のツアーでは広島の平和記念公園など平和に関わる場で演奏が行われます。公演および付随する資料については、主催者の公開情報を参照してください。

参考リンク: