9月10日開幕 ブラザー、緑十字展で新スポットクーラー実機展示

ブラザー緑十字展出展

開催期間:9月10日〜9月12日

ブラザー緑十字展出展
ブースで何が体験できるの?
PD-7100は消費電力量をリアルタイム表示するデモで省エネ性を確認でき、PD-3100は模型フォークリフト搭載の模擬体験で実使用に近い設置感や冷却効果を試せます。会場はインテックス大阪C79です。
PD-7100とPD-3100ってどれくらい省エネなの?
同社の試算ではPD-7100のTwinAquaでヒートポンプ式比の年間CO2を約75%削減可能。PD-3100は消費電力52Wで、電動フォークリフト(48V/400Ah)で8時間稼働してもバッテリー消費は約2.2%です。

ブラザーが示す現場の暑熱対策:緑十字展2025への出展概要

ブラザー工業株式会社は、2025年9月10日(水)から12日(金)にインテックス大阪で開催される「緑十字展2025-働く人の安心づくりフェア-」に出展することを発表した。展示では据置型スポットクーラーの新製品「PD-7100シリーズ」をはじめ、フォークリフトなど産業車両向けのスポットクーラー「PD-3100」などが紹介される予定であり、会期中に製品の実機展示や模擬体験が行われる。

緑十字展2025は、安全衛生保護具や作業環境改善機器の展示を通じて職場の安全衛生水準向上を目指すイベントであり、労働災害の抑止と、働く人の心身両面の健康で快適な職場環境形成に寄与することを目的としている。ブラザーの出展テーマは「あなただけに届く、ちょうどいい風。」で、個別冷却を通じた暑熱対策の有効性を来場者に示す計画だ。

展示会名
緑十字展2025-働く人の安心づくりフェア-
日時
2025年9月10日(水) 10:00~17:30、11日(木) 9:00~17:00、12日(金) 9:00~15:00
会場
インテックス大阪
ブース番号
C79
ブラザー、「緑十字展2025」に出展 画像 2

展示製品の中身:PD-7100シリーズとPD-3100の技術と性能

ブラザーは新製品として据置型スポットクーラー「PD-7100シリーズ」と産業車両用スポットクーラー「PD-3100」を展示する。両製品ともブラザー独自の気化冷却技術「TwinAqua」を搭載し、省エネルギー性と環境配慮を重視した設計が特長である。

展示ブースではPD-7100シリーズの消費電力量をリアルタイム表示するデモなど、来場者が省エネ性能を実感できる展示が予定されている。またPD-3100は模型のフォークリフトに搭載した状態での実使用に近い模擬体験が可能であり、以前7月に行われた「東京猛暑対策展」と同様の体験が提供される。

ブラザー、「緑十字展2025」に出展 画像 3

PD-7100シリーズ:据置型スポットクーラーの特長

PD-7100シリーズは、排気熱風レスという特性を持ち、周囲環境をむやみに暖めない設計が採用されている。ブラザーの気化冷却技術「TwinAqua」により、ヒートポンプ式スポットクーラーのように乾球温度の高い排気を出さず、冷たい風だけを対象に届けるという点が製品のポイントである。

省エネルギー性も訴求点であり、同社が示す試算では「TwinAqua」によりヒートポンプ式据置型スポットクーラーと比較して消費電力を大幅に削減できるとし、年間CO2排出量を約75%まで削減する可能性が示されている。PD-7100シリーズは、工場や作業場などの局所冷却で電力負荷と排出削減を両立させたい現場に適した選択肢となる。

ブラザー、「緑十字展2025」に出展 画像 4

PD-3100:産業車両向けのコンパクト設計と低消費電力

PD-3100はフォークリフトなど産業車両に搭載できるコンパクトな形状を実現している点がまず特長である。給水タンクを一体型としたことで搭載時の省スペース化を図り、産業車両の限られた搭載スペースにも対応しやすい設計となっている。

消費電力はブラザーの気化冷却技術「TwinAqua」により52Wという低い値を実現しており、電動フォークリフトのバッテリーで8時間連続稼働させた場合のバッテリー消費割合は、バッテリー容量48V/400Ahを想定すると約2.2%にとどまるという数値が示されている。PD-3100の導入により作業者個人のパーソナル空調化が可能になり、全体空調と比較してエネルギー削減効果が期待できる点も示されている。

ブラザー独自技術
TwinAqua(気化冷却技術)
PD-7100の主な特長
排気熱風レス、消費電力量のリアルタイム表示、年間CO2排出量約75%削減の試算
PD-3100の主な特長
コンパクト形状、給水タンク一体型、消費電力52W、8時間でバッテリー消費約2.2%(48V/400Ah時)
ブラザー、「緑十字展2025」に出展 画像 5

規制動向と現場適用の意義:労働安全衛生規則の改正とスポットクーラーの役割

2025年6月、厚生労働省により労働安全衛生規則が改正され、職場での熱中症対策の強化が企業に義務付けられた。こうした法規制の強化により、工場や倉庫などでの現場単位の暑熱対策は促進される見込みであり、個別冷却機器の導入が選択肢として検討されやすくなっている。

ブラザーのスポットクーラーは排気熱風レスやフロンレス、省エネ性といった特長があり、法改正に対応する現場の暑熱対策機器として注目されている。製品の売り上げは好調であるとされ、関西方面の顧客に対しても製品の効果を体感できる場として緑十字展への出展が位置づけられている。

法改正の要点
2025年6月の労働安全衛生規則の改正により、企業に対して職場内の熱中症対策強化が義務付けられた。
製品が担う役割
排気熱風レスやフロンレス、省エネ性により、局所冷却・パーソナル空調の導入で職場全体の負荷を抑えつつ熱中症リスクを低減する。

展示会での体験要素、関連映像と参考情報

ブラザーのブースでは、実使用に近い状態で性能を体感できる展示が用意される。PD-3100は模型のフォークリフトに設置され、作業場での設置イメージを確認できるようになっているほか、PD-7100シリーズは消費電力量をリアルタイム表示することで省エネ性を視覚的に確認できる。

また、ブラザーはスポットクーラーに関するテレビCMや映像も制作しており、ブースでの展示と併せて「ブラザー スポットクーラーCM『作業員の主張』篇」「ブラザー スポットクーラーCM『工場長の宣言』篇」といった表現で製品の利用イメージを伝えている。7月に開催された東京猛暑対策展でも産業車両用スポットクーラーの模擬体験が行われており、今回の出展でも同様の体験が提供される予定である。

  • 展示会日時とスケジュール:2025年9月10日 10:00~17:30、11日 9:00~17:00、12日 9:00~15:00
  • 会場:インテックス大阪、ブース番号C79
  • 製品に関する追加情報・製品ページ:https://global.brother/ja
  • 参考:東京猛暑対策展(7月実施)における産業車両用スポットクーラーの模擬体験の実績

以下に、本記事で紹介した出展情報と主要データを整理した表を示す。展示会情報、出展製品の主要仕様、技術的な特徴、関連する法改正に関する要点を一覧できるようにまとめている。

項目 内容
出展企業 ブラザー工業株式会社
展示会名 緑十字展2025-働く人の安心づくりフェア-
会期 2025年9月10日(水)~12日(金)
開催時間 10日 10:00~17:30、11日 9:00~17:00、12日 9:00~15:00
会場 インテックス大阪(ブース:C79)
主な展示製品 据置型スポットクーラー PD-7100シリーズ、産業車両用スポットクーラー PD-3100
PD-7100の特長 排気熱風レス、TwinAqua気化冷却、消費電力量のリアルタイム表示、年間CO2排出量約75%削減(試算)
PD-3100の特長 コンパクト形状・給水タンク一体型、消費電力52W、8時間稼働でバッテリー消費量約2.2%(48V/400Ah想定)
技術を支える要素 TwinAqua(ブラザー独自の気化冷却技術)、フロンレス設計、省エネ性
法規制の関連 2025年6月の労働安全衛生規則改正により職場での熱中症対策強化が義務化
参考情報・製品ページ https://global.brother/ja
展示の実体験要素 PD-7100の消費電力リアルタイム表示デモ、PD-3100の模型フォークリフト搭載による模擬体験(東京猛暑対策展での実施実績あり)

本記事では、ブラザーの緑十字展2025出展の目的、出展製品の特徴と性能値、関連する法改正の概要、および展示会での体験要素を整理して示した。出展では実機を通じて、省エネ性能や現場適用のイメージを確認できる機会が提供されるため、職場での熱中症対策や局所冷却を検討する関係者にとって有用な情報提供の場となることが期待される。

参考リンク: