9月12日発売『奈良万葉』井上博道の万葉写真集

奈良万葉 写真集発売

開催日:9月12日

奈良万葉 写真集発売
この写真集ってどんな本なの?
日英バイリンガルの写真集で、井上博道が奈良の万葉ゆかりの風景を撮影した作品を収録。万葉集の歌と写真が対照的に並び、三保松原や琵琶湖、富士山の4点を含む構成です。
いつ発売でいくらなの?どこで買えるの?
発売は2025年9月12日、発行はパイ インターナショナル。B5変型・184ページのフルカラー写真集で定価は本体2,500円+税。書店や出版社の通販、主要ネット書店で購入可能です。

奈良の風景と言葉が映す、万葉の時間

奈良は約1330年前に日本で最初に都が置かれた場所であり、政治や工芸、芸能、食など多様な文化が発祥した地です。本書『奈良万葉 ‐井上博道の万葉集の世界‐』は、そうした奈良の風土と、日本最古の歌集とされる万葉集との結びつきを、写真を通じて再提示する作品集です。写真家・井上博道が長年にわたり奈良で撮影してきた風景に、万葉の歌が静かに重なります。

本書は日英バイリンガルで構成されており、言語の壁を越えて万葉の世界の響きを伝えます。奈良で詠まれた歌を軸にしつつ、やがて井上の視線は奈良県外にも向き、異なる土地で詠まれた歌と風景の共鳴を求めるようになりました。結果として、本書には奈良県外で撮影された作品も収録されています。

  • 収録されている奈良県外の作品は4点。うち具体的に挙げられている風景は、静岡県の三保松原、滋賀県の琵琶湖、そして富士山です。
  • それらの風景は、遠い昔に詠まれた歌とやさしく響き合い、本書のテーマである「奈良の光と陰」を彩ります。
奈良の光と陰に紡がれた、日本最古のうた。『奈良万葉 ‐井上博道の万葉集の世界‐』9月12日発売 画像 2

写真家・井上博道の人生と制作史

井上博道(1931-2012)は、兵庫県香住の禅寺に生まれ、その後写真家としての道を歩みました。産経新聞の記者だった司馬遼太郎に出会い、産経新聞社に入社。大阪支社編集局写真部に配属され、司馬を兄のように慕いながら生涯にわたって交流を続けました。

独立後は奈良県内の大和の風景写真を数多く残し、地域の歴史や文化、風土を写し取る作家として知られています。写真を担当した書籍には『美の脇役』(淡交新社)、『Man’yō Luster: 万葉集』『禅語』(ともにパイ インターナショナル刊)など多数があり、本書はその延長線上に位置づけられます。

氏名
井上博道(1931-2012)
出身
兵庫県香住の禅寺
主な経歴
産経新聞社勤務(大阪支社編集局写真部)、のち独立。奈良の風景写真を中心に多作。
主な写真担当書籍
『美の脇役』(淡交新社)、『Man’yō Luster: 万葉集』『禅語』(パイ インターナショナル)ほか多数
奈良の光と陰に紡がれた、日本最古のうた。『奈良万葉 ‐井上博道の万葉集の世界‐』9月12日発売 画像 3

井上の視線と本書の構成

井上作品の特長は、風景を単なる風景として捉えるのではなく、その地に刻まれた歴史や言葉(歌)と結びつける点にあります。本書でも、天候や光の移ろい、季節の印象が慎重に切り取られ、万葉集の歌と写真が互いに補完し合う構成が取られています。

写真のうち4点は奈良県外で撮影された作品で、三保松原、琵琶湖、富士山といった場所が登場します。これらは奈良の歌を超えて、日本列島各地に詠まれた歌との共鳴を示す役割を果たしています。

奈良の光と陰に紡がれた、日本最古のうた。『奈良万葉 ‐井上博道の万葉集の世界‐』9月12日発売 画像 4

英訳者と日英バイリンガルの意義、刊行情報

本書は日英バイリンガルで刊行され、英訳を担当したのは翻訳家・詩人のピーター・J・マクミランです。マクミランはアイルランド生まれで、東京大学非常勤講師、相模女子大学客員教授、武蔵野大学客員教授、JICAの文化担当講師を歴任するなど、日本文化と英語表現を結ぶ活動に長く携わってきました。

マクミランは著書に『謎とき百人一首 和歌から見える日本文化のふしぎ』(新潮社)、『英語で古典 和歌からはじまる大人の教養』(KADOKAWA)、『シン・百人一首 現代に置き換える超時空訳』(月の舟)などがあり、2024年には外務大臣表彰を受賞しています。同年秋の叙勲にて旭日小綬章受章と記されています。

奈良の光と陰に紡がれた、日本最古のうた。『奈良万葉 ‐井上博道の万葉集の世界‐』9月12日発売 画像 5

本書の仕様と販売情報

本書は写真集としてフルカラーでまとめられており、B5判変型の判型に収められています。ページ数や造本仕様は写真集としての保存性や視認性を意識した構成です。発行・販売はパイ インターナショナルによります。

以下に書籍の主な仕様を表記します。書誌情報として購入や図書館等での資料検索に利用できる要素を明記します。

項目 内容
書名 『奈良万葉 ‐井上博道の万葉集の世界‐』
仕様 B5判変型(190×255 mm)/ソフトカバー/184Pages(Full Color)
定価 本体2,500円+税
ISBN 978-4-7562-5910-3 C0072
写真 井上博道
英訳 ピーター・J・マクミラン
発売日 2025年9月12日(金)
発行元 パイ インターナショナル
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問い合わせ先、関連リンクと内容の整理

本書に関するお問い合わせは発行元である株式会社パイ インターナショナルが担当します。連絡先や公式サイト、SNS情報を明記しますので、刊行情報の確認や取材、図書館での所蔵申請などにご利用ください。

以下に問い合わせ先と関連リンクを整理します。各種情報は出版流通や資料検索のために必要な要素です。

発行元
株式会社パイ インターナショナル
所在地
〒170-0005 東京都豊島区南大塚2-32-4
TEL
03-3944-3981
ホームページ
https://pie.co.jp/
書籍ページ(関連リンク)
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掲載した情報は刊行情報、著者・翻訳者の経歴、収録内容、書誌情報、連絡先・関連リンクを網羅しています。以下の表は本記事で紹介した主要なポイントを表形式でまとめたもので、刊行情報や著者情報を手早く確認できるよう整理しています。

項目 要約
書名 『奈良万葉 ‐井上博道の万葉集の世界‐』
発売日 2025年9月12日(金)
写真 井上博道(1931-2012) – 兵庫県香住出身、産経新聞社勤務の経歴を経て独立。奈良の風景写真を多数遺す。
英訳 ピーター・J・マクミラン – アイルランド生まれ。東京大学非常勤講師などを歴任。2024年外務大臣表彰受賞、同年秋に旭日小綬章受章。
仕様・価格 B5判変型(190×255 mm)/ソフトカバー/184Pages(Full Color)/本体2,500円+税
ISBN 978-4-7562-5910-3 C0072
収録の特徴 奈良で撮影された多数の風景写真に加え、奈良県外で撮影された作品4点を収録(三保松原、琵琶湖、富士山を含む)。日英バイリンガル構成。
発行元・問い合わせ 株式会社パイ インターナショナル/〒170-0005 東京都豊島区南大塚2-32-4/TEL:03-3944-3981/https://pie.co.jp/
関連リンク 書籍ページ:https://pie.co.jp/book/i/5910/ / SNS:Facebook, X, Instagram(上記URL参照)

この記事では刊行に関する基本情報、著者と翻訳者の経歴、収録内容の特徴や仕様、問い合わせ先を整理して紹介しました。刊行日やISBN、定価などの書誌情報は図書館や書店での検索・注文の際に利用できる確定情報です。

参考リンク: