10月6日発売 瀬戸内の風土を蒸留した初のシングルモルト
ベストカレンダー編集部
2025年9月1日 20:02
瀬戸内シングルモルト発売
開催日:10月6日

呉の蔵元が送り出す、はじめてのシングルモルト——瀬戸内の風土を蒸留した一本
広島県呉市で日本酒「千福」を醸す株式会社三宅本店が、同社運営の蒸留所 SETOUCHI DISTILLERY(セトウチディスティラリー) から初めてのジャパニーズウイスキーを2025年10月6日(月)より発売します。プレスリリースは2025年9月1日付で公開され、商品名は シングルモルトジャパニーズウイスキー瀬戸内 オロロソシェリーカスク、希望小売価格は税別8,500円です。
本品はセトウチディスティラリーにとって初のウイスキー製品であり、原料や製法、熟成、ボトリング方法に至るまで蔵元ならではのこだわりが反映されています。生産量が限られているため、取扱店限定での販売となります。

リリース日・販売開始と入手方法の概要
出荷開始日は2025年10月6日(月)。生産量の制約を理由に、販売は直営店や限定された取扱店に限定されます。具体的には併設直営店「ギャラリー三宅屋商店」やECサイト「千福・セトウチディスティラリー オンラインショップ」をはじめとした取扱店での販売が予定されています。
公式の情報や詳細はセトウチディスティラリーのウェブサイトで確認できます(https://setouchidistillery.com/)。また公式オンラインショップのURLは https://www.sempuku-miyakeya.com/ です。

原料選定と発酵・蒸留に込めた技術的な工夫
セトウチディスティラリーのウイスキー造りは、原料選びから製法まで一貫して品質に重きを置いています。原材料にはノンピートの麦芽を厳選し、仕込み水には瀬戸内地域の独立峰「灰ヶ峰」から湧くミネラル豊富な伏流水を使用しています。
発酵工程では日本酒造りの技術を応用しつつ、ディスティラリー酵母だけでなくエール酵母も併用することで、フルーティで豊かな香り成分の生成を狙っています。発酵時間は通常の1.5倍にあたる90〜114時間をかけてゆっくり行う点も特長です。

蒸留での選択——小規模ポットスチルとローカットの活用
蒸留器は1,000Lの小規模銅製ポットスチルを採用。小型の蒸留器はオフフレーバーを抑え、滑らかでアロマティックなニューポットを得やすいという利点があります。再留のミドルカットに関しては、主流のハイカットを採らずにローカットを選択し、テール成分を多めに取り込むことで味わいの濃厚さと複雑さを意図的に強調しています。
こうした蒸留方針は、蒸留後の原酒の個性を残しつつ、後の熟成でより多層的な風味へと変化させるための設計です。蒸留直後の原酒と熟成後の変化を想定しての工程管理が行われています。

熟成の選択とボトリング方針——オロロソシェリー樽とシングルカスク
熟成には一般的なバーボン樽ではなく、ウイスキーに深いコクを与える「オロロソシェリー樽」を採用。樽サイズは通常の500Lより小さい225Lのホグスヘッドを使用することで、木材と原酒の接触面積比を高め、より短期間に熟成感を引き出す工夫をしています。
さらに、本商品は3年以上にわたり瀬戸内の四季を通して熟成させた原酒を、無着色・ノンチルフィルタードのままボトリングするシングルカスクとしてリリースします。樽ごとに異なる風味を楽しめるよう、複数樽を混ぜずに樽単位でボトリングするのが大きな特色です。

ノンチルフィルタードとシングルカスクの影響
無着色かつノンチルフィルタードのため、沈殿物やにごりが出る可能性がありますが、これはウイスキー本来の成分を残すための結果として認められており、旨味の源泉として保持されています。シングルカスクでのボトリングにより、消費者は樽固有の個性をストレートに味わうことができます。
こうした方針は、原酒の個別性を楽しむというコンセプトに基づくものであり、同時に生産量の限定につながる理由でもあります。

ボトルデザイン、商品スペック、価格・流通の詳細
デザイン面では「瀬戸内」シリーズのロゴを中心に据え、瀬戸内の穏やかな海や島風を想起させるスマートなオリジナルボトルを採用しています。パッケージ表現は瀬戸内の自然と空気感を意図的に反映させたものです。
参考小売価格は8,500円(税別)で、内容量は700ml、アルコール分は47度、原材料はモルト(イギリス製造)です。製造者は株式会社三宅本店で、製品は10月6日から出荷開始されます。
販売チャネルと生産量の限定性
生産量は限られているため、販売は取扱店に限定されます。主な販売先は次の通りです。
- 併設直営店「ギャラリー三宅屋商店」
- ECサイト「千福・セトウチディスティラリー オンラインショップ」
- その他、取扱店限定での取り扱い
詳細は公式サイト(https://setouchidistillery.com/)および公式オンラインショップ(https://www.sempuku-miyakeya.com/)で公表されます。
商品情報と会社概要の整理
以下は本リリースに含まれる主要情報の要点整理です。商品スペック、製法上の特徴、会社の基本情報まで網羅しています。
商品に関するコメントとして、三宅本店はウイスキー造りに取り組んだ3年間の熟成期間を経てのリリースであること、そしてこれが新たなスタートラインであるとの考えを示しています。発表には取締役の三宅清史氏およびマスターディスティラー三宅清隆氏の氏名も記されています。
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | シングルモルトジャパニーズウイスキー瀬戸内 オロロソシェリーカスク |
出荷開始日 | 2025年10月6日(月) |
参考小売価格 | 8,500円(税別) |
内容量 | 700ml |
アルコール分 | 47度 |
原材料 | モルト(イギリス製造) |
熟成 | オロロソシェリー樽(225Lホグスヘッド)で3年以上 |
ボトリング | シングルモルト・シングルカスク、無着色、ノンチルフィルタード |
製造者 | 株式会社三宅本店(広島県呉市) |
販売チャネル | 直営店「ギャラリー三宅屋商店」、公式ECサイト 等 |
最後に、セトウチディスティラリーは2020年の設立以来、瀬戸内の風土を生かしたウイスキー・ジン造りを行ってきました。創業1856年の三宅本店は日本酒の伝統を背景に、多様な酒類の製造販売を手がけています。本リリースに示された各種情報は公式サイトにて確認できます(https://setouchidistillery.com/、https://www.sempuku-miyakeya.com/)。
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