9/21-23開催 なら国際映画祭 for YOUTHの注目作10本

なら国際映画祭YOUTH

開催期間:9月21日〜9月23日

なら国際映画祭YOUTH
開催はいつでどこでやるの?
2025年9月21日〜23日に開催。21日と23日は奈良公園バスターミナルレクチャーホール、22日は大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「いのちのあかし」で上映。ユース主体の国際選集や制作ワークショップ作品など計10本を上映します。
チケットはどれくらいかかるの?
基本は1プログラム1,000円。奈良県在住者は地元割で2本目が無料。ユース制作『縁 en』は無料上映。いのちのあかし会場は上映自体は入場無料でも、万博会場入場券が別途必要です。

ユースがつくる映画祭の意義と開催の基本情報

NPO法人なら国際映画祭が主催する「なら国際映画祭 for YOUTH 2025」は、10代中心のユース世代が制作・審査・運営のすべてに携わる映画祭です。本年は2025年9月21日(日)から23日(火・祝)にかけて開催され、奈良と大阪の二会場を舞台に上映プログラムを展開します。

映画祭は2018年のユース審査員プロジェクトを起点に、2021年から「なら国際映画祭 for YOUTH」として本格化しました。本プログラムは「ユース映画制作ワークショップ」「ユース映画審査員」「ユースシネマインターン」の三本柱で運営され、若い世代の表現者育成を目的としています。なら国際映画祭自体は2010年に奈良で始まり、河瀨直美がエグゼクティブディレクターを務めています。

開催日程と会場は次のとおりです。9月21日(日)・23日(火・祝)は奈良公園バスターミナルレクチャーホール(奈良県奈良市登大路町76)、9月22日(月)は大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」での上映が予定されています。チケットは1プログラム1,000円で、奈良県在住の方を対象とした「地元割引」により2本目が無料になる特典があります。

「なら国際映画祭 for YOUTH 2025」ー 9月21日・22日・23日開催、 上映ラインナップ発表! ー 世界の映画祭セレクションが集結! 画像 2

上映ラインナップ:国際セレクションと短編受賞作

本年はベルリン国際映画祭(ジェネレーション部門)推薦作3本と、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2025の受賞作5本、さらにユース制作ワークショップ作品やNARAtive jr.作品を加え、合計10作品を上映します。世界の映画祭で評価された作品群を、奈良および大阪で上映する構成です。

以下は各セクション別の作品紹介です。各作品について、監督・脚本・上映時間・制作年・制作国・字幕情報・配給またはワールドセールスなど、公開情報を網羅して記載します。

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ベルリン国際映画祭 ジェネレーション部門選出作(3作品)

ベルリン国際映画祭は世界三大映画祭の一つであり、子どもを題材にした作品を扱うジェネレーション部門から推薦された3作品を上映します。日本初上映を含むラインナップです。

各作品は子どもや若者の視点と成長、社会的テーマを繊細に描いています。以下に個別の作品情報を整理します。

  • ヴィレッジ・ロックスターズ 2
    監督・脚本:リマ・ダス/108分/2024年/インド、シンガポール、中国/字幕:日本語・英語/ワールドセールス:Diversion
    概要:インド・アッサムの小さな村を舞台に、ミュージシャンを夢見る10代の少女ドゥヌの成長と音楽の物語。日常の楽しさと突如立ちはだかる現実に向き合いながら、音楽と人生のつながりを再発見する過程が描かれる。
  • 海辺へ行く道
    監督・脚本:横浜聡子/141分/2025年/日本/字幕:英語/配給:東京テアトル、Free Stone Productions/著作表記:©︎2025 映画「海辺へ行く道」製作委員会
    概要:海辺の街を舞台に、美術部員の14歳・奏介と仲間たちの夏の日常と、秘密を抱えた大人たちが交差する物語。のびやかな子どもたちと迷う大人たちを光あふれる海の風景で描く。
    公式サイト: https://umibe-movie.jp/
  • テット・ブリュレ
    監督・脚本:マヤ=アジミア・イデ・ゼラマ/84分/2025年/ベルギー/字幕:日本語・英語/ワールドセールス:MAD DISTRIBUTION
    概要:ブリュッセルで育つ12歳の少女エヤが、最愛の兄を突然失った喪失とその克服過程を描く作品。想像力や仲間の支えを通じて悲しみを乗り越え、大人へと踏み出す姿を描く。
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ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2025 受賞作(5作品)

SSFF & ASIAは米国アカデミー賞公認のアジア最大級の国際短編映画祭です。2025年の受賞作から選出された5作品を短編プログラムとして上映します。各作品はジャンルや国が多様で、いずれも「生きること」の意味を問いかける内容です。

以下に5作品それぞれの詳細を示します。上映時間は短編のためいずれも数分から20分台に収まります。

  • I See You いないいないばぁ!
    監督・脚本:Briar March/17分09秒/2024年/ニュージーランド/字幕:日本語
    概要:完璧な子どもを選べる技術が迫る時代に、若い母親が自分の娘をありのままに受け入れることに苦悩する物語。
  • 塀の中で
    監督・脚本:Nathan Fagan/14分59秒/2024年/アイルランド/字幕:日本語
    概要:長期独房収監の恐怖の中で3人の囚人が想像力に救いを求める様子を描く作品。終わりの見えない時間と想像の世界の交錯がテーマ。
  • いきがい
    監督・脚本:Trent Cooper/20分12秒/2023年/アメリカ/字幕:日本語
    概要:大学卒業後の青年がNFLチームからの連絡を受けるが、期待に応えるのではなく予想外の選択をするという物語。夢と現実、選択の重さを問いかける。
  • ヴァーリャの冒険
    監督・脚本:Gonçalo Almeida/8分45秒/2024年/ポルトガル/字幕:日本語
    概要:繰り返し響く音に日常を乱され、未知の世界へ踏み出すヴァーリャの短い冒険を描く実験的短編。
  • 破れたパンティーストッキング
    監督・脚本:Fabian Munsterhjelm/14分30秒/2024年/フィンランド/字幕:日本語
    概要:大切なイベントに出かける直前に女性のストッキングに穴があくという日常的なトラブルを切り取るコメディタッチの短編。
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ユース制作の最新作とNARAtive jr.の取り組み

なら国際映画祭のユース制作プロジェクトは「子どもを子ども扱いしない」という理念に基づき、脚本・撮影・演出・編集までをユースのみで行う実践プログラムです。2025年は映画監督・島田角栄を特別講師に迎え、13歳から17歳の4名が参加して短編『縁 en』を制作しました。

また、若手監督の発掘を目的とするNARAtive Jr.(ナラティブジュニア)は18歳から24歳を対象とした短編監督公募プロジェクトで、2024年度は京都府京田辺市出身の小松頼礼(よりなり、18歳)を監督に選出し、天理市で撮影された短編『やまのべradio』が完成しました。両作品はユースが中心となって生まれた新作として上映されます。

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ユース制作作品「縁 en」

作品名:縁 en/監督・脚本:井上楽斎・前尾奈佑・山田梨乃・中越菊央/13分/2025年/日本。脚本・撮影・演出・編集を13歳から17歳の4人で行った完全ユース制作作品です。

上映情報:縁 en は無料上映です。9月22日(月)19時に大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」での上映と、9月23日(火・祝)16時30分に奈良公園バスターミナルレクチャーホールでの上映が予定されています(いのちのあかしでの上映は万博会場への入場券が別途必要)。

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NARAtive jr.作品「やまのべradio」

作品名:やまのべradio/監督:小松頼礼/27分/2025年/日本。新聞配達を題材にしたヒューマンドラマで、天理市で撮影されました。NARAtive Jr.は18歳から24歳を対象に監督を募集し、選出された若手が実制作を行うプロジェクトです。

上映・舞台挨拶:やまのべradio は9月21日(日)18時より奈良公園バスターミナルレクチャーホール、同作は9月22日(月)19時にも大阪・関西万博「いのちのあかし」で上映されます。

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上映スケジュール、料金、運営・協力情報

上映スケジュールの要旨は以下のとおりです。各回にて舞台挨拶が行われる回も設定されています。チケットは1プログラム1,000円で、奈良県在住者は地元割引により2本目が無料となります。ユース制作『縁 en』は無料での上映です。

大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」での上映は入場無料ですが、万博会場への入場券が別途必要です。チケット販売は専用ページで実施されます。

  • チケット価格:1プログラム1,000円
  • 地元割引:奈良県在住の方は2本目を無料で鑑賞可能
  • 縁 en:無料上映
  • いのちのあかし会場:入場無料だが万博会場入場券が必要
  • チケット販売ページ: https://niff2025youth.peatix.com/
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開催概要とチケット販売

イベント名:なら国際映画祭 for YOUTH 2025。会期・会場は次のとおりです。9月21日(日)・23日(火・祝):奈良公園バスターミナルレクチャーホール(奈良県奈良市登大路町76)。9月22日(月):大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」。

チケット購入や詳細情報は公式の告知ページおよび専用のPeatixページで案内されています。公式HP: https://nara-iff.jp 。チケットページ: https://niff2025youth.peatix.com/ 。

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運営団体と協力・助成

主催:特定非営利活動法人なら国際映画祭。所在地は〒630-8241 奈良市高天町45番地 アート福住ビル2階 組画内。設立は2010年で、映画祭の企画・運営を中心に活動しています。

協力:奈良県の映画文化再興実行委員会。助成:奈良市心のふるさと応援寄附魅力発信パートナー支援団体補助事業。公式のSNSや寄付情報も公開されています。Instagram: https://www.instagram.com/naraiffnaraiff/ 、ユースInstagram: https://www.instagram.com/naraiffforyouth/ 、X: https://x.com/naraiffnaraiff 、ふるさと納税案内: https://www.city.nara.lg.jp/site/furusato/59574.html 。

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応援コメントと記事のまとめ

SSFF & ASIA代表でなら国際映画祭アンバサダーの別所哲也は、ユース世代が映画祭を自らつくり上げる取り組みに期待を寄せています。別所はSSFF & ASIAが世界中の若手クリエイターの挑戦を支えていることに触れ、奈良の場で次世代が主役となる企画が育まれている点に希望を示しています。

SSFF & ASIA フェスティバル・ディレクターの武笠祥子は、今回上映される5作品がSSFF & ASIA 2025の受賞作から選ばれたこと、約4,500本の応募の中から選出された多様で心に残る作品群であることを紹介し、ユースにとって遠い世界に感じられる題材の中にも共感や未来への示唆があると指摘しています。

以下の表は、本記事で紹介した主要な開催情報と上映作品の概要を整理したものです。各項目は日程、会場、料金、上映作品数、主要リンクといった要点を網羅しています。

項目 内容
イベント名 なら国際映画祭 for YOUTH 2025
開催期間 2025年9月21日(日)〜9月23日(火・祝)
会場 奈良公園バスターミナルレクチャーホール(9/21、9/23)/大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」(9/22)
上映作品数 計10作品(ベルリン国際映画祭推薦作3、本選SSFF & ASIA受賞作5、ユース制作1、NARAtive jr.作品1)
主な出演・制作クレジット ユース制作『縁 en』(監督・脚本:井上楽斎・前尾奈佑・山田梨乃・中越菊央)、NARAtive jr.『やまのべradio』(監督:小松頼礼、天理市撮影)ほか
チケット料金 1プログラム1,000円/縁 en は無料上映/奈良県在住は地元割引で2本目無料/いのちのあかしは会場入場無料だが万博入場券が必要
チケット購入 https://niff2025youth.peatix.com/
公式HP・参照リンク 公式HP: https://nara-iff.jp — SNS:Instagram、ユースInstagram、X の各アカウントあり
主催・所在地 特定非営利活動法人なら国際映画祭/〒630-8241 奈良市高天町45番地 アート福住ビル2階 組画内/設立:2010年
協力・助成 協力:奈良県の映画文化再興実行委員会/助成:奈良市心のふるさと応援寄附魅力発信パートナー支援団体補助事業

この記事では、なら国際映画祭が掲げるユース主体の制作・運営体制、今回上映される国際的評価を得た作品群、ユース制作とNARAtive jr.の取り組み、開催スケジュールとチケット情報および運営体制と協力助成の情報を整理しました。詳細は公式サイトおよびチケット販売ページで確認できます。

参考リンク: