11月1日開始 大阪シティバス全線でタッチ決済導入
ベストカレンダー編集部
2025年9月1日 11:44
大阪シティバス全線でタッチ決済
開催日:11月1日

大阪シティバス全線で始まる「タッチ決済」乗車サービス、開始日時と公表情報
Osaka Metro Groupの大阪シティバス株式会社と三井住友カード株式会社、株式会社ジェーシービー、QUADRAC株式会社、株式会社小田原機器の5社は、三井住友カードが提供する公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用し、クレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを導入することを発表しました。発表は株式会社ジェーシービーによるもので、発表日時は2025年9月1日10時00分です。
このサービスは2025年11月1日土曜日から大阪シティバスの路線バス全線で導入されます。対象は大阪シティバスが運行するすべての路線バスですが、関西国際空港行のリムジンバスは対象外と明示されています。大阪シティバスは路線バスとして大阪市内最多の運行数を有しており(2025年8月時点の大阪シティバス調べ)、市域でのバス利用者に対してさらなる利便性を提供することが狙いです。
- 発表元
- 株式会社ジェーシービー(JCB)
- 発表日時
- 2025年9月1日 10時00分
- サービス開始予定日
- 2025年11月1日(土)

乗車方法と対象路線、対応決済ブランドの詳細
タッチ決済による乗車は、乗車時ではなく降車時に専用リーダーに対応カードやスマートフォン等をタッチする方式です。つまり、乗車は通常通り行い、降車時に決済手続きを完了させる形になります。
利用できる決済手段は、タッチ決済対応のカード(クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード)およびそれらのカードが設定されたスマートフォン等です。国内外での国際標準のセキュリティ認証技術を活用しており、サインや暗証番号の入力が原則不要で、スピーディーかつ安全に支払いを完了できます。ただし、一定金額を超える支払いについてはカードを挿入して暗証番号を入力するか、サインによる本人確認が必要になる場合があります。

乗車方法の手順
降車時に、車内に設置された専用リーダーにタッチ決済対応のカードまたはスマートフォンをタッチします。これにより支払いが完了します。
カードや端末がタッチ決済に対応していることを事前に確認しておくとスムーズです。タッチ決済はコンビニ、スーパー、飲食店など多くの加盟店ですでに利用可能であり、公共交通機関への導入は利便性をさらに高めるものです。
- 対象路線: 大阪シティバスの路線バス全線(関西国際空港行リムジンバスは除外)
- 開始日: 2025年11月1日(土)予定
- 決済ブランド: Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯

タッチ決済に関する注意点
タッチ決済はサインや暗証番号入力が不要であることが特徴ですが、一定金額を超える取引については本人確認のため暗証番号入力やサインが求められる場合がある点に留意が必要です。
また、対応するカードや端末の種類によっては一部機能が異なる可能性があるため、利用前にカード発行会社の案内を確認することが推奨されます。
参加企業の役割と技術的な体制
今回の導入は複数企業の連携によって実現します。各社はそれぞれの得意分野を持ち寄り、ハードウェア、決済プラットフォーム、認証・履歴確認といった面で役割分担を行います。
以下に各社の正式名称、所在地、代表者名(プレスリリースの記載に基づく)と主な役割を整理します。記事内の情報はプレスリリースの内容をもとに記載しています。
- 大阪シティバス株式会社
- 本社: 大阪市西区 / 代表取締役社長: 中村 和浩。バス運行、タッチ決済対応設備の整備、タッチ決済を活用した企画の実施を担当します。
- 三井住友カード株式会社
- 本社: 東京都江東区 / 代表取締役 社長執行役員 CEO: 大西 幸彦。プロジェクト統括、キャッシュレス決済導入支援、steraプラットフォーム提供(stera transit)、Visa、Mastercard、銀聯の導入支援・認知プロモーションを担当します。
- 株式会社ジェーシービー
- 本社: 東京都港区 / 代表取締役会長兼執行役員社長: 二重 孝好。キャッシュレス決済導入支援、JCBおよびAmerican Express、Diners Club、Discoverのタッチ決済に関するソリューション提供・認知プロモーションを担当します。
- QUADRAC株式会社
- 本社: 東京都中央区 / 代表取締役社長: 高田 昌幸。交通事業者向け決済および認証に関するSaaS型プラットフォーム「Q-move」を提供し、履歴確認や認証基盤の運用を担います。
- 株式会社小田原機器
- 本社: 神奈川県小田原市 / 代表取締役社長: 津川 直樹。キャッシュレス決済用端末およびシステムの開発・提供を担当します。
stera transitと技術的特徴
「stera transit」は三井住友カードが中心となりGMOペイメントゲートウェイ、GMOフィナンシャルゲートおよびVisaと共同で構築した決済プラットフォーム「stera」の公共交通機関向けソリューションです。現金や事前チャージが不要である点により、利用者の利便性向上が期待されます。
さらに、感染症対策や訪日外国人の受け入れ環境整備、地域のキャッシュレス促進など、交通分野にとどまらない幅広い効果が期待されます。stera transitはMaaSやスマートシティの認証基盤としての活用も想定されています。
stera transitに関する詳細は次のURLで確認できます。
URL: https://www.smbc-card.com/kamei/stera/transit/index.jsp
導入状況、履歴確認方法、関西エリアでの実績とまとめ
三井住友カードは2020年7月に「stera transit」の提供を開始して以降、全国で導入を進めてきました。プレスリリースによれば、2025年6月末時点で全国41都道府県175事業での導入を公表しています。
関西エリアでは段階的に導入が進み、特に2024年10月にはOsaka Metroなど複数路線で一斉導入を実現しており、観光や万博関連の輸送を見据えた環境整備にもつながっています。
関西エリアにおける導入時系列(プレスリリース記載)
関西エリアでの導入は複数年にわたり拡大してきました。ここではプレスリリースで明示された導入実績を示します。
- 2020年11月: 京都丹後鉄道
- 2021年4月: 南海電鉄
- 2021年11月: 南海りんかんバス
- 2022年4月: 泉北高速鉄道
- 2022年10月: 神姫バス
- 2023年4月: 奈良交通
- 2024年4月: 大阪モノレール、みなと観光バス、神戸市地下鉄、神戸新交通、神戸電鉄
- 2024年10月: Osaka Metro、近畿日本鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道、神戸高速鉄道
- 2025年2月: 熊野御坊南海バス
- 2025年3月: 北大阪急行電鉄、阪急バス、能勢電鉄
- 2025年4月: 山陽電気鉄道、Osaka Metro(万博周遊バス)
タッチ決済履歴の確認方法と注意事項
タッチ決済の利用履歴はQUADRACが提供するQ-moveサイトで確認できます。マイページの会員登録手続きが完了すれば、履歴の閲覧が可能です。
Q-moveサイト: https://q-move.info/
また、タッチ決済は国際標準のセキュリティ認証技術を利用しており、サインや暗証番号の入力が不要な点がメリットですが、一定金額を超える取引では追加の本人確認が必要になる旨は注意点として示されています。
項目 | 内容 |
---|---|
サービス開始予定日 | 2025年11月1日(土) |
発表日 | 2025年9月1日 10時00分(JCBによる発表) |
対象路線 | 大阪シティバスの路線バス全線(関西国際空港行リムジンバスを除く) |
利用方法 | 降車時に専用リーダーにタッチ決済対応のカードまたは設定済みスマートフォンをタッチ |
対応決済ブランド | Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯 |
主要参加企業と役割 | 大阪シティバス(運行・設備整備)、三井住友カード(stera transit提供・統括)、JCB(導入支援・プロモーション)、QUADRAC(Q-moveプラットフォーム)、小田原機器(端末提供) |
履歴確認方法 | Q-moveサイトでマイページ登録後に確認可能。URL: https://q-move.info/ |
備考 | 一部金額を超える支払いは暗証番号入力やサインが必要となる場合あり。stera transitは全国での導入実績あり(2025年6月末時点で41都道府県175事業)。 |
以上がプレスリリースの内容を整理した要点です。大阪シティバスの全線導入により、市内のバス利用における決済の利便性が高まり、訪日外国人や日常利用者にとって利用環境の簡素化が期待されます。導入に関する詳細や運用上の案内は各事業者の公表情報やQ-move、stera transitの公式情報を参照してください。