ワークマン、MEDIHEALを全国1063店で展開 秋冬に200万着へ

メディヒール全国展開

開催日:9月1日

メディヒール全国展開
メディヒールって何?
遠赤外線で血行を促進する「一般医療機器」分類のリカバリーウェア。疲労や筋肉のコリを和らげる目的で開発され、ROOM長袖は税込1,900円など業界より低価格で大量提供する製品群です。
いつどこで買えるの?
2025年9月1日から全国のワークマン合計1063店で店舗入口正面に特設売場を設置して一斉販売。ワークマン公式アプリでは先行予約の5アイテム(先行分計14万点)も扱います。

リカバリーウェアMEDIHEAL®を全国1063店で前面展開、2025年秋冬に大幅量販へ

株式会社ワークマン(本社:群馬県伊勢崎市、代表取締役社長:小濱英之)は、疲労回復をアシストするリカバリーウェア「MEDIHEAL®(メディヒール)」を従来の作業客に加えて一般客にも販売ターゲットを拡大し、2025年秋冬商戦で大規模な販売施策を展開することを2025年9月1日午前9時に発表した。

同社が発表したプレスリリースでは、既存のWORKMAN Plusなどで作業服を扱う961店と、作業服を扱わない新業態のWORKMAN Colorsおよびその前身である#ワークマン女子店の102店を合わせた全1063店の店舗網を活用し、9月1日(月)より全国の店舗入口正面に特設売場を設けて一斉販売を開始するとしている。プレスリリースに添付された画像はイオンモール大高店のイメージである。

【業界1位へ挑戦】 25年秋冬にリカバリーウェア200万着を販売 全1063店入口正面に特設売場/東名阪モール5店が緑に変身‼ 画像 2

実施日と販売目標の概要

発表日付は2025年9月1日。2025年秋冬商戦における販売計画は24アイテム合計200万着で、これは2024年秋冬商戦に比べて10倍の計画数であると明記されている。

売上目標は2025年秋冬商戦で34億円。続く2026年春夏商戦では330万点、51億円の売上を目指すとされている。さらに、同社は全国1063店の店舗網と自社の販促力を武器に、2027年中に年間販売数量・年間販売金額で業界トップを目指す計画である。

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MEDIHEAL®の位置づけと製品特徴

リカバリーウェアとは、厚生労働省の定義にある一般医療機器「家庭用遠赤外線血行促進用衣」に分類される製品で、遠赤外線の血行促進作用により疲労や筋肉のコリを改善することを目的としている。ワークマンはこの分野に21年春夏期から参入し、2025年春夏期までに累計170万着を販売してきた実績を持つ。

プレスリリースではMEDIHEAL®コレクションの特長を3点に整理している。以下はその要点である。

① コモディティ化(大衆化)
高価なリカバリーウェアを大量生産し、気軽に買える日用品にすることを目標とする。WORKMANのパーパスである「機能と価格に、新基準」を掲げ、競合する大手ブランドよりも桁違いの量を生産することで大衆化を図る。
② 低価格でも機能を追求
同社のMEDIHEAL®は実績として170万着の販売を持ち、効果の検証も進められている。代表的アイテムの例として「ROOM長袖クルーネックシャツ」は税込1,900円(業界の主要ブランドの約1/10の価格帯)で提供されており、「一般医療機器」として届出済みである。事前試着では公式アンバサダーやインフルエンサーの試用結果で86%以上が効果を実感したと報告している(効果には個人差あり)。
③ 大手テレビCM中心の製品群とは差別化
高機能ながらコモディティ価格帯に位置付けることで作業客と一般客双方の需要を取り込むことをねらい、2025年秋冬商戦の最重点製品として位置付ける。会社の製品開発、販促、営業が連携して大規模な販売施策を実施する。
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価格帯と製品ラインナップについて

リリースでは上下で税込3,800円を例示するなど、業界最安値水準の価格帯を打ち出している。製品ラインは秋冬用と通年新製品を含め、9月1日より店頭で展開する。

また、プレスリリース末尾の製品リストには「MEDHIHEAL®(表記揺れあり)」という表記も含まれているため、店頭や資料での表記差異については案内が混在しているが、公式表記はMEDIHEAL®(メディヒール)であることが本文全体から確認できる。

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4つの販促優先施策と主要イベント

ワークマンは2025年秋冬商戦で、製品開発・販促・営業が連携して下記の4つを優先施策として展開する。各施策は全国1063店のネットワークと、インフルエンサーネットワーク、アプリを組み合わせた総合的な販売戦略になっている。

  1. 第1優先:全店でのVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)実施

    9月1日から店舗入口正面の一等地にMEDIHEAL®特設売場を設ける。VMDを全店で展開することで、来店客の日常的な視認に訴求する。リリースでは18万人/日、6,000万人/年の来店客の目に触れると想定しており、従来の棚奥での陳列に比べて10倍以上の販売が見込めると述べている。

    低価格で試しやすい価格帯を活かし、視認→試着→購入の導線を強化する狙いである。

  2. 第2優先:大型モール内の5店舗を「緑一色」にラッピング

    東名阪と広島、福岡の5大型モール内店舗を健康を表す「緑一色」にラッピングし、注目度を高める。対象店舗は以下の5店で、9月2日(火)よりラッピングを開始する。

    • 東京ソラマチ店(ラッピング対象、関東エリアでは緑のコンセプトショップとしてラッピング)
    • ららぽーと甲子園店
    • イオンモール名古屋大高店
    • イオンモール広島府中店
    • イオンモール福岡店

    ラッピング店舗では10月発売予定の5アイテムを含む全アイテムを発売予定であり、ラッピングストアの取材対応は9月1日開催の「ワークマン25年秋冬新製品発表会(会場:東京国際フォーラム)」でのリカバリーウェア関連コーナーの来場メディアを優先して実施するという。

  3. 第3優先:WORKMAN EXPO(秋冬新製品発表会)での大規模展示

    9月1日(月)に有楽町の東京国際フォーラム(会場面積5,000平方メートル)で開催される「ワークマン秋冬物新製品発表会 WORKMAN EXPO 25年秋冬」において、リカバリーウェア展を最重点テーマとして一番目立つ場所を確保する。

    総合展には700人のインフルエンサーを無償招待し、その総フォロワー数は4,000万人にのぼるとしている。インフルエンサーの半数はリカバリーウェア目当てでの参加を見込んでいる。なお、同日にはMEDIHEAL®のブランドアンバサダーに就任した武井壮氏がステージに登壇する予定である。

  4. 第4優先:全国折込チラシによる客層拡大

    秋冬期に3回発行する織り込みチラシのトップ欄でMEDIHEAL®コレクションを宣伝する。チラシは毎回全国で2,400万部を配布する計画で、現状のユーザー層は50歳を中心に40代・30代へ広がっているが、チラシ施策で新聞折込をよく見る高年齢層へピークをシフトさせることを狙う。

    この施策は高年齢層の「疲労をより強く感じている層」へのリーチを強化することが目的とされている。

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アプリと先行予約の仕組み

同社は9月1日より「ワークマン公式アプリ」のダウンロードを開始し、アプリでの先行予約販売を行う。対象はアプリで先行販売される5アイテムで、プレスリリースでは「ワークマン公式アプリにて10販売予定の下記5アイテムを先行予約販売します」という表現がある。

先行予約分は合計で14万点を用意すると記載されている。アプリ先行予約での販売は、店舗販売と連動した在庫確保の一環として展開される。

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市場背景と販売戦略の位置付け

現在のリカバリーウェア市場は複数の事業者で活況を呈しており、市場規模は右肩上がりで成長している。ただし消費者からは「高価で手が出しにくい」といった声も出ていることが指摘されている。

ワークマンはその点に着目し、MEDIHEAL®を「リカバリーウェアをもっと身近なものに」というテーマで大衆化を進める方針である。価格面では大手ブランドの約1/10の価格帯を打ち出しており、年間販売点数では業界トップ水準にあるものの、販売金額ではまだ上位に追いついていないと説明している。これを解消するため、販路(1063店)・展示会(アパレル業界最大の個展)・インフルエンサー・アプリを組み合わせた攻めの販促を行う。

また、同社はこれまで大規模な販促を行ってこなかったが、SNSでの人気拡大を背景に販売実績が右肩上がりで推移し、毎年リピート客が増えていることを販売拡大の理由にあげている。なお、効果の感じ方には個人差がある点も併記されている。

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製品の安全性と効果検証

MEDIHEAL®は「一般医療機器」として届出があることを明示している点は重要で、安全性・効能に関する形式的な基準を満たす製品であることが示されている。

同社が事前に公式アンバサダーやインフルエンサーに試着してもらったところ、86%以上が効果を実感したとのデータを示している。ただしプレスリリース本文でも明記されている通り、効果の感じ方には個人差がある。

主な数値と日程を整理した一覧

以下の表は、本リリースで示された主要な数値、日程、対象店舗やイベント等を整理したものである。情報はプレスリリースの記載内容をもとにまとめている。

項目 内容
発表企業 株式会社ワークマン(本社:群馬県伊勢崎市、代表取締役社長:小濱英之)
発表日時 2025年9月1日 09:00
対象ブランド MEDIHEAL®(メディヒール)/(表記揺れとしてMEDHIHEAL®の記載あり)
店舗数 合計1063店(既存の作業服取扱店961店 + WORKMAN Colors等102店)
販売開始 2025年9月1日(秋冬物と通年新製品を一斉販売)
販売計画(25年秋冬) 24アイテム 合計200万着(24年秋冬比 10倍)/売上目標 34億円
販売計画(26年春夏) 330万点、売上51億円
これまでの累計販売 2021年春夏以降 累計170万着(~25年春夏期まで)
価格例 ROOM長袖クルーネックシャツ 税込1,900円/上下で税込3,800円程度の価格帯例
先行予約 ワークマン公式アプリ(9月1日ダウンロード開始)にて5アイテムを先行予約販売、先行予約分14万点用意(本文に「10販売予定の下記5アイテム」の表現あり)
大型ラッピング対象店舗(5店) 東京ソラマチ店、ららぽーと甲子園店、イオンモール名古屋大高店、イオンモール広島府中店、イオンモール福岡店(9月2日より緑一色にラッピング)
展示会 WORKMAN EXPO 25年秋冬(2025年9月1日/東京国際フォーラム 5,000㎡)、700人のインフルエンサー招待(総フォロワー数4,000万)、武井壮氏がブランドアンバサダーとして登壇予定
チラシ配布 秋冬期に3回、全国で毎回2,400万部を配布
市場・戦略の要点 市場は成長中だが高価格帯の課題あり。高機能を低価格で提供し「大衆化」を図る。2027年中に年間販売数量・金額で業界トップを目指す。

上記はプレスリリースに示された数値・日程を読み取りやすく整理したものである。MEDIHEAL®は医療機器分類に該当する製品としての位置づけ、低価格での大量提供、アプリや展示会・VMD・チラシを組み合わせた販促展開が今回の特徴である。

最後に本稿では、プレスリリースにあるすべての情報を網羅して整理した。製品の発売日は2025年9月1日、主要な販売目標・施策・店舗網・イベント日程・数値は上表のとおりである。