テラス御堂原が12月リニューアル、和と現代アートで滞在刷新
ベストカレンダー編集部
2025年8月31日 18:54
テラス御堂原10周年リニューアル
開催日:12月1日

テラス御堂原、創業10年目の節目に見せる「和の佇まい」と現代性の両立
株式会社関屋リゾートが運営するSEKIYA RESORT Terrace Midobaru(テラス御堂原)は、2025年12月に創業10周年を迎えるのに合わせ、リニューアルオープンを実施することが、同社の2025年8月31日付のプレスリリースで明らかになりました。プレスリリースは同日15時24分に配信されています。
今回のリニューアルは外観や内装の改装に加え、客室のフォーメーション変更、夕食メニューの刷新、そして現代アートとのコラボレーションによる展示導入など、多面的な改修を通じて「変わらぬ想いと新たな価値創造」を図るものです。リリースでは、訪れる人への新たな体験提供と長期的な価値向上が明確に打ち出されています。

基本情報と公表元
本改装の発表は株式会社関屋リゾートによる公式のプレスリリースに基づきます。発表内容の参照先として、プレスリリースの掲載先と公式サイトが案内されています。
- プレスリリース配信日時: 2025年8月31日 15:24
- プレスリリース詳細: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000151015.html
- SEKIYA RESORT 公式サイト: https://www.sekiyaresort.jp/

客室改修と器・しつらえの更新が描く滞在の変化
客室は内装を一新し、従来の畳敷きからカーペット敷きへと変更され、新たにソファを設置するなど、滞在中の居住性を高める改良が加えられました。和の落ち着きを重視しつつ、より現代のライフスタイルに馴染む設えを目指した更新です。
客室備え付けの食器には、地域の伝統工芸を採用する方向性が打ち出されています。具体的には、大分県日田市を代表する民陶・小鹿田焼(おんたやき)を食器に採用し、手仕事の温かみと素朴な美しさで滞在の時間を彩る設計になっています。

客室での具体的な変更点
- 床材の変更
- 従来の畳張りからカーペット敷きへ変更。静音性と快適性を重視した選定。
- 家具の追加
- 新たにソファを導入し、くつろぎや団らんのしやすさを向上。
- 食器
- 大分・日田の小鹿田焼を客室備品として採用。地域の工芸を体験できる要素を導入。
これらは単なる内装の変更に留まらず、地域文化を取り込んだ「場の質」を高める意図が伺えます。滞在中に触れる道具や素材を通して、より深い旅行体験を提供する設計です。

料理の刷新──地元食材を活かす9品コース
リニューアルに合わせて夕食コースも全面的に刷新されます。提供されるのは、大分の旬の食材を取り入れた全9品のコースです。料理は一皿一皿に職人の技と感性が反映され、前菜から甘味に至るまで味の流れが意識された構成です。
リリースでは具体的な一例として「生雲丹と焼き茄子のすり流し」が挙げられており、素材の組合せで季節感と料理人の仕事を表現する方向性が示されています。個々の料理は単独でも完成度が高い一方で、全体としてのバランスも重視しており、食後まで続く余韻を含めた体験設計になっています。

コースの設計と提供意図
- 品数: 全9品
- 主な特徴: 地元・大分の旬の食材を中心に使用
- 味づくり: それぞれの皿に調理判断と感性を反映し、食後の余韻も考慮
リニューアル後の料理は、季節を感じさせる演出と職人技の見せ場が組み合わさる構成で、夕食という時間を一つの完成された体験として提示するものです。
アートの導入と地域をつなぐ取り組み
今回のリニューアルでは、芸術表現を通じた空間価値の向上が明示されています。大分を拠点に活動する美術ユニット「オレクトロニカ」とのコラボレーションによるアート展示をロビー空間で行う計画です。展示の詳細は今後改めて発表されるとしています。
プレスリリースでは「詩的な表現で注目を集める」と紹介されるオレクトロニカは、加藤亮氏と児玉順平氏によるユニットで、2011年から竹田市を拠点に活動しています。代表作に〔wood figure〕や〔風景への参道〕などがあり、2019年には有田町の保育園跡地でアートプロジェクトを行うなど、地域に近い生活空間での表現を重視しています。
- オレクトロニカ(概要)
- 構成: 加藤亮氏、児玉順平氏
- 拠点: 大分県竹田市
- 活動開始: 2011年
- 主な活動例: wood figure(代表作)、風景への参道、オレクトロニカアートセンター(2019、有田町)
- 拠点: 大分県竹田市
ロビーでの作品展示は、滞在者の感性に働きかけると同時に、地域アーティストとの接続を強める取り組みです。作品写真や過去作のうち「Wood sculpture (2020) 木媒染着色」「wood figure (03) 2018年 木」などがリリース内で示されており、実際の展示内容は発表後に詳細が公開されます。
苦難を越えて築いた10年と今後の目標
テラス御堂原の10年の歩みは、順風満帆ではありませんでした。開業当初、知られざる土地での施設準備には多くの課題があり、水道インフラや建築面での問題が続き、施設が完成したのはオープン前日という状況だったといいます。加えて、熊本地震の影響で全予約がキャンセルになるなど、重大な外的ショックにも直面しました。
それでも同施設を運営する関屋リゾートは「旅で世界と人を明るくする」という理念を柱に歩みを続け、組織内では新卒採用の本格化なども進められ、事業領域を拡大してきました。今後の目標として、同社は“100億円企業”を目指すことを明示しており、これは単なる規模拡大ではなく「日本に価値ある目的地を増やすこと」を重視する方針であると説明されています。
関屋リゾートと代表者のプロフィール
株式会社関屋リゾートの代表取締役は林 太一郎氏です。別府での創業歴は120年以上に及ぶSEKIYA RESORTの代表として、別府に他にないデザイナーズ旅館を導入した実績があります。入社時からの売上を30倍以上に成長させた経験を有し、現在は市内で旅館・ホテルを3施設運営しています。
運営する施設の一つ「ガレリア御堂原」はデザイン賞を受賞した実績があり、アートと宿泊の接点を重視する経営姿勢が見て取れます。今回のテラス御堂原のリニューアルも、その延長線上に位置づけられます。
項目 | 内容 |
---|---|
発表日 | 2025年8月31日 15:24(プレスリリース配信) |
リニューアル理由 | 創業10周年を迎える節目に、滞在価値と体験向上のため |
実施時期 | 2025年12月(創業10周年時) |
客室の変更点 | 畳からカーペットへ変更、ソファ設置、小鹿田焼の食器採用 |
夕食 | 大分の旬食材を活かした全9品のコース(例: 生雲丹と焼き茄子のすり流し) |
アートコラボ | 大分拠点の美術ユニット「オレクトロニカ」との展示(ロビー) |
運営会社 | 株式会社関屋リゾート(代表取締役 林 太一郎) |
企業の目標 | “100億円企業”を目指し、日本に価値ある目的地を増やすこと |
参照リンク | プレスリリース: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000151015.html 公式サイト: https://www.sekiyaresort.jp/ |
以上がプレスリリースに基づくテラス御堂原のリニューアルとその背景、並びに関屋リゾートの方針の要点です。発表では今後、オレクトロニカとの具体的な展示内容や改装の詳細が順次公開される旨も記載されていますので、関係者発表を通じた追加情報の確認が適切です。