9月29日開始|横浜で聴く小学生向け60分クラシック入門

心の教育ふれあいコンサート

開催期間:9月29日〜11月19日

心の教育ふれあいコンサート
子どもでも楽しめる内容なの?
はい。小学校4〜6年生向けに60分で構成された入門編で、教科書にも馴染みのある名曲を解説付きで演奏。オルガン独奏や解説が随所に入り、初めてでも理解しやすく楽しめる内容です。
一般でもチケット買えるの?
一部の3階自由席が市民向けに販売されます。料金は通常1,300円、割引は700円。横浜みなとみらいホールのチケットセンター(電話・窓口)で申込が可能です。

小学生のために編まれた60分──横浜みなとみらいホールで聴くクラシック入門

令和7年度の「心の教育ふれあいコンサート」は、横浜市内の小学校・特別支援学校4〜6年生を対象に、神奈川フィルハーモニー管弦楽団とパイプオルガンの生演奏を学校の仲間とともに体験することを目的とした教育プログラムです。1998年のホール開館当初より継続して実施され、改修期間を除き今年で27回目、通算では28回目の開催となります。

公演は1回あたり60分のコンパクトな時間設定で、オーケストラの迫力ある演奏やクラシック作品の主要な楽章を解説を交えて紹介する「入門編」として構成されています。過去の学習指導要領や教科書に掲載されている親しみやすい名曲を中心に選曲されており、初めて生のオーケストラに触れる児童でも理解しやすい内容になっています。

【横浜みなとみらいホール】小学生と一緒にクラシックの名曲を楽しむ 60 分のコンサート 画像 2

開催の背景と規模

横浜市教育委員会主催、横浜みなとみらいホール(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)共催の本事業は、オーケストラ鑑賞を通じた感性の育成と鑑賞マナーの習得を目的に行われます。今年は計10日間・20公演を実施し、横浜市内の小学校・特別支援学校4〜6年生、約30,000名の児童の鑑賞を予定しています。

学校単位での動員が主ですが、一般市民向けに一部座席を販売する枠が設けられており、子どもたちと同じ会場でクラシック音楽を共有することも可能です。会場は横浜みなとみらいホール大ホール、ホールの象徴であるパイプオルガン“ルーシー”もプログラムに登場します。

  • 対象:横浜市内の小学校・特別支援学校4〜6年生(学校鑑賞)
  • 予定動員:約30,000名
  • 公演数:10日間・20公演(1日2回公演)
【横浜みなとみらいホール】小学生と一緒にクラシックの名曲を楽しむ 60 分のコンサート 画像 3

指揮者・演奏者とプログラム構成 — オーケストラとパイプオルガンの交差

本公演には第一線で活躍する指揮者とオーケストラ、ホールオルガニストおよびインターン参加のオルガニストが出演します。指揮はクールごとに異なり、神奈川フィルと共演して多彩な音色を聴かせます。司会は岩崎里衣が担当し、曲目ごとに解説を加えながら演奏の聴きどころを示します。

パイプオルガン“ルーシー”はホールのシンボル的存在で、オルガン独奏曲やオーケストラとの共演でその音色が効果的に用いられます。オルガニストはホールオルガニストの近藤岳と、当ホールの研修制度「ホールオルガニスト・インターンシップ・プログラム」に参加中の尾崎麻衣子・新田朝香が演奏し、若手育成の取り組みも合わせて紹介されます。

【横浜みなとみらいホール】小学生と一緒にクラシックの名曲を楽しむ 60 分のコンサート 画像 4

出演者の構成と役割

指揮者はクールごとに次のとおり予定されています。第1クールは松川智哉、第2クールは小林雄太(2022年より本公演に出演、現在は神奈川フィル副指揮者)、第3クールは神成大輝がそれぞれ指揮を務めます。オーケストラは神奈川フィルハーモニー管弦楽団が一貫して出演します。

オルガン演奏は、ホールオルガニストの近藤岳に加え、インターンシップ参加の尾崎麻衣子(第1クール)と新田朝香(第3クール)が演奏します。司会は岩崎里衣が担当し、演奏に寄り添った分かりやすい解説を行います。

指揮
松川智哉(第1クール) / 小林雄太(第2クール) / 神成大輝(第3クール)
オーケストラ
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
オルガン
尾崎麻衣子(第1クール・インターン) / 近藤 岳(ホールオルガニスト) / 新田朝香(第3クール・インターン)
司会
岩崎里衣
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プログラム(曲目)と演奏形態

プログラムはクラシックの代表的な名曲を中心に構成され、オーケストラ演奏の魅力とオルガン独奏の両方を取り入れた内容です。児童が親しみやすい楽曲が並び、解説とセットで鑑賞することで聴覚的な学びが深まるよう配慮されています。

以下が今回の主な曲目です。曲目は演奏順や配替がある場合がありますが、教育的な意図に基づき選定されています。

作曲者 作品 備考
R.シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30より 冒頭 オーケストラでの序奏的演奏
J.シュトラウスⅡ世 ポルカ「雷鳴と稲妻」Op.324 児童にもわかりやすいリズミカルな名曲
W.A.モーツァルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525より 第1楽章 教科書や学習素材にも親しまれる作品
P.I.チャイコフスキー 組曲「くるみ割り人形」Op.71a より 「花のワルツ」 色彩感豊かなオーケストレーションの例
J.S.バッハ 小フーガ ト短調 BWV578 オルガン独奏曲
J.ブラームス ハンガリー舞曲第5番 舞曲の活力を伝える作品
E.エルガー 行進曲「威風堂々」第1番 マーチとしての聴きどころを紹介

このほかに、オルガンの紹介や曲の解説が随所に挟まれ、児童が曲の背景や構成を理解できるよう工夫されています。演奏の合間には司会による聴きどころ解説が行われます。

開催日程・会場・申し込み方法 — 実務情報を整理

公演は3つのクールに分かれて実施されます。各クール内で複数の日程が組まれており、各日2回の公演(午前・午後)で同一プログラムが上演されます。学校鑑賞が主体ですが、3階席の一部を市民向けに販売します。

会場は横浜みなとみらいホール大ホールで、パイプオルガン“ルーシー”が響くホール空間を活かした音響構成となります。以下に日程や公演時間、チケット等の詳細を整理します。

日程と公演時間

公演は次の3クールで行われます。各日ともに午前と午後の2回公演です。開場・開演時間は下記の通りです。

【第1クール】2025年9月29日(月)〜10月1日(水)
【第2クール】2025年10月6日(月)〜10月9日(木)
【第3クール】2025年11月17日(月)〜11月19日(水)

公演 開場 開演
午前の部 10:00 10:30
午後の部 13:00 13:30

チケット料金・申込窓口・注意事項

市民向けに販売される座席は3階限定エリアの自由席です。年齢や障がい者手帳の有無による割引設定があります。車イスでの案内は出来ない旨が明記されていますので、車いすでの来場を予定する場合は事前に確認が必要です。

チケットの申込は横浜みなとみらいホールチケットセンターで受け付けます。電話や窓口の受付時間が日によって異なりますので注意して申し込む必要があります。

  • 3階限定エリア自由席:1,300円
  • 65歳以上・学生・障がい者手帳をお持ちの方:700円
  • 車イス案内:対応不可(事前確認が必要)
  1. 申込先:横浜みなとみらいホール チケットセンター ☎045(682)2000
  2. 電話受付:10:00〜17:00
  3. 窓口受付:11:00〜19:00(※10月1日より11:00〜18:00)
  4. 休館日・保守点検日は受付不可

ホールの事務連絡先も併記しておきます。横浜みなとみらいホール(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)代表電話は045(682)2020(9:00〜18:00)、メールは pr_mmh@yaf.or.jp、公式ページは https://yokohama-minatomiraihall.jp です。

指揮者からの言葉とビジュアルについて

第2クール出演の指揮者・小林雄太は自身の感動体験を振り返りつつ、初めてオーケストラを聴く児童に向けたメッセージを寄せています。公演で彼が伝えたいのは「生演奏を最後まで味わってほしい」という点です。

小林雄太のメッセージは次の通りです。

私がはじめてオーケストラを聴いた感動を今でも鮮明に覚えています。とても迫力があり、舞台上の演奏者の皆さんがキラキラしていて、圧倒されました。この演奏会では、はじめてオーケストラを生で聴く皆さんにも楽しめる曲目をご用意しています。是非、最後までオーケストラの生演奏を存分に味わってください!皆さんにお会いできることを心待ちにしています。

本リリースには出演団体やパイプオルガン“ルーシー”の写真クレジットも含まれています。神奈川フィルハーモニー管弦楽団の撮影は藤本史昭氏、パイプオルガンの撮影は平舘平氏のクレジットが付されています。

この記事の要点まとめ

以下の表は本公演の主要情報を一覧化したものです。日程・会場・出演・曲目・料金・申込先を整理して記載しています。イベント参加を検討する際の参照としてご活用ください。

項目 内容
公演名 令和7年度 心の教育ふれあいコンサート
目的 横浜市内小学校・特別支援学校4〜6年生にクラシック鑑賞体験を提供、鑑賞マナーと感性育成
開催期間(クール) 第1クール:2025/9/29〜10/1、 第2クール:2025/10/6〜10/9、 第3クール:2025/11/17〜11/19
公演回数 計10日間・20公演(各日2回公演:午前10:30開演、午後13:30開演)
会場 横浜みなとみらいホール 大ホール(パイプオルガン“ルーシー”使用)
出演 指揮:松川智哉(第1クール)/ 小林雄太(第2クール)/ 神成大輝(第3クール)、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、オルガン:尾崎麻衣子/近藤 岳/新田朝香、司会:岩崎里衣
主な曲目 R.シュトラウス「ツァラトゥストラ」冒頭、J.シュトラウスⅡ「雷鳴と稲妻」、モーツァルト「アイネ・クライネ」第1楽章、チャイコフスキー「花のワルツ」、J.S.バッハ「小フーガ」BWV578(オルガン独奏)、ブラームス「ハンガリー舞曲第5番」、エルガー「威風堂々」第1番
料金(市民向け3階限定) 3階限定エリア自由席:1,300円、65歳以上・学生・障がい者手帳をお持ちの方:700円
申込・問い合わせ 横浜みなとみらいホール チケットセンター ☎045(682)2000(電話10:00-17:00、窓口11:00-19:00、10月1日以降窓口11:00-18:00)/ホール代表 ☎045(682)2020(9:00-18:00)/メール pr_mmh@yaf.or.jp/公式サイト https://yokohama-minatomiraihall.jp
主催・共催 主催:横浜市教育委員会、共催:横浜みなとみらいホール(公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団)

本稿では公演の目的、出演者、プログラム、日程・申込方法を網羅的に整理しました。教育現場での鑑賞体験として長年続く事業であり、学校単位での参加を中心としつつも市民向けに限られた席を販売することで地域の鑑賞機会にも配慮しています。詳細や最新情報は横浜みなとみらいホールの公式ページをご確認ください。

参考リンク: