ABEMA中間ランキング：光が死んだ夏が再生数1位に

夏クールで注目を集めた作品は何か――ABEMAの中間ランキング結果

2025年8月29日13時31分、動画配信サービス「ABEMA」は2025年夏（7月クール）に放送・配信された新作および継続新作アニメを対象にした中間ランキングの上位5作品を発表した。集計対象は第1話または7月クールの初回放送から7月28日週までのおよそ1ヶ月間の視聴データで、リアルタイム放送およびオンデマンド配信における平均再生数と放送時の平均コメント数をもとに算出している。

本発表では「再生数ランキング」と「コメント数ランキング」それぞれの上位5作品が提示され、両指標で上位に入った作品や、コメントの盛り上がりが顕著な作品などが明らかになった。下記に集計方法の概要とともに、ランキング結果を整理する。

ABEMA中間ランキングのポイント

集計対象は2025年7月クールの新作アニメと継続新作アニメであり、集計期間は各作品の第1話または当該クールの初回放送から7月28日週までの約1か月間である。集計にはリアルタイム放送とオンデマンド配信のデータを利用し、1話あたりの平均再生数と放送時の平均コメント数を指標としている。

これにより、単純な視聴回数だけでなく放送時の視聴者反応（コメント）の活発さも評価対象となっている点が特徴で、話題性と視聴定着の双方を俯瞰する形式となっている。

再生数とコメントで見えた傾向：上位作品とその背景

再生数部門の第1位は青春ホラー作品『光が死んだ夏』で、コメント数部門では衝撃作『タコピーの原罪』が第1位を獲得した。両ランキングの上位には続編作品のランクインも目立ち、一方で初アニメ化作品や個性の強いタイトルもコメント数上位に食い込んでいる。

以下に、各ランキングの上位5作品を列挙し、個別の背景や視聴者反応について整理する。

再生数ランキング（平均再生数ベース）

ABEMAが算出した「再生数ランキング」上位5作品は次の通りである。再生数部門で1位になった『光が死んだ夏』は独特の世界観とストーリーが視聴者を惹きつけ、放送時の反響も大きかった。

• 第1位：『光が死んだ夏』
• 第2位：『ダンダダン』第2期
• 第3位：『タコピーの原罪』
• 第4位：『怪獣８号』第2期
• 第5位：『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第2期』

再生数上位にはホラー、オカルティックバトル、衝撃作、怪獣アクション、異世界魔術とジャンルの幅が広い点が特徴で、既存の続編作品が安定した視聴層を保っている中で、新作が存在感を発揮している。

とくに『光が死んだ夏』は“ナニカ”が日常を蝕んでいくという設定と映像表現が話題になり、放送時に投稿されたコメントとしては「アニメ綺麗」「夏に本気のホラーアニメうれしい」などの反響が確認されている。

コメント数ランキング（放送時の平均コメント数ベース）

リアルタイムの盛り上がりを反映する「コメント数ランキング」では、『タコピーの原罪』が第1位を獲得した。感情を揺さぶる展開や作画への好評がコメント数の増加につながったと見られる。

1. 第1位：『タコピーの原罪』
2. 第2位：『「その着せ替え人形は恋をする」Season 2』
3. 第3位：『まったく最近の探偵ときたら』
4. 第4位：『光が死んだ夏』
5. 第5位：『追放者食堂へようこそ！』

コメント数上位にはコメディやラブコメ、グルメ描写が評価された作品も含まれており、視聴者が放送直後にリアルタイムで反応を示す傾向が明確に表れている。『タコピーの原罪』については「感情…ぐちゃぐちゃになる…」「作画好き」「タコピーかわいい」といったコメントが多く寄せられていた。

ランキング上位の顔ぶれからは、視聴者の注目が作品のジャンルだけでなく「キャラクター表現」「作画の質」「驚きや考察の余地」といった要素にも強く左右されることが読み取れる。

各作品の放送・配信情報と視聴者コメントの実例

ここでは中間ランキングで言及された主な作品について、ABEMAでの放送日時や配信形態、視聴者の初回放送時のコメント（プレスリリースに記載の一部）をまとめる。

各作品の配信状況には「放送後1週間無料」「ABEMAプレミアムで見放題」「地上波先行・単独最速配信」などの差があり、それぞれの提供条件も明記されている。

『光が死んだ夏』

無料独占・見放題最速配信作品。放送日時は毎週土曜日25時55分より、ABEMAアニメチャンネルで放送される。放送後1週間、最新話を無料独占で視聴可能である。

番組URLは https://abema.tv/channels/abema-anime/slots/BV236wCchYbP2o 。著作表記は(C)モクモクれん／KADOKAWA・「光が死んだ夏」製作委員会。初回放送時の視聴者コメント例には「ｷﾀﾜｧ━━━━━━(n’∀’)η━━━━━━ !!!!」「アニメ綺麗やな」「夏に本気のホラーアニメうれしい」「怖いけど面白かった」「夏にぴったりなアニメだね」がある。

『ダンダダン』第2期

無料放送。放送日時は毎週木曜日25時より、ABEMAアニメチャンネルで放送される。放送後に最新話の無料配信を開始する形式だ。

番組URLは https://abema.tv/channels/abema-anime/slots/Aoeawn4nkPyRJ7 。著作表記は(C)龍幸伸／集英社・ダンダダン製作委員会。視聴者コメント例としては「ずっと第2期待ってた！！」「ターボババアきゃわ」「ヌルヌル作画」「マジで面白い、こんな展開だったのか」「もう今週終わりかよ、萎えるぜ」などが挙げられている。

『タコピーの原罪』

全話配信中。ABEMAプレミアム（有料）および広告つきABEMAプレミアムで見放題対象となる。番組URLは https://abema.tv/video/title/19-266 。著作表記は(C)タイザン5／集英社・「タコピーの原罪」製作委員会。

初回放送時の視聴者コメントには「最高にハッピーな物語って聞いて来たんだけど…」「タコピーかわいいね」「感情…ぐちゃぐちゃになる…」「作画好き」「ハッピー道具すげええええええ」が含まれている。コメント数ランキング第1位の理由として、ストーリーの衝撃度と考察性の高さが挙げられている。

『怪獣８号』第2期

無料放送。放送日時は毎週土曜日23時30分より、ABEMAアニメチャンネルにて放送され、放送後1週間は最新話を無料で視聴できる。

番組URLは https://abema.tv/channels/abema-anime/slots/98r61KFMmBj2Yf 。著作表記は(C)防衛隊第3部隊 (C)松本直也／集英社。初回放送時のコメント例としては「怪獣8号2期きたああああああああああ」「鳴海くるぞ」「隊長なのにw」「こんな誠実な若者はいない」「閉めたｗｗｗｗ」がある。

『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 第2期』

WEB最速配信。放送日時は毎週水曜日24時30分よりABEMAアニメチャンネルで配信され、放送3日後の毎週土曜日24時30分から1週間最新話を無料で配信する形式が読み取れる。

番組URLは https://abema.tv/channels/abema-anime/slots/AoeatSXD5UU7SP 。著作表記は(C)謙虚なサークル・講談社／「第七王子」製作委員会。視聴者コメント例には「アレ？ヤバい天使？」「作画が良すぎる」「姉がくるのかロイドの」「入信します！！」「だいぶ仕上がってる感あるな」がある。

『「その着せ替え人形は恋をする」Season 2』

無料放送。放送日時は毎週火曜日23時30分よりABEMAアニメチャンネルにて放送され、毎週火曜日昼12時より1週間、最新話を無料で楽しめる。

番組URLは https://abema.tv/channels/abema-anime/slots/AoeatS3AytCetP 。著作表記は(C)福田晋一/SQUARE ENIX・アニメ「着せ恋」製作委員会。初回放送時のコメント例としては「バニー最高」「まりんやっぱかわいい」「優しい世界でよかった」「もう付き合っちゃえよ！」「さすが覇権だ」がある。

『まったく最近の探偵ときたら』

地上波先行・単独最速配信。放送日時は毎週火曜日24時よりABEMAアニメチャンネルで放送され、放送後1週間は最新話を無料で視聴できる。

番組URLは https://abema.tv/channels/abema-anime/slots/AoeawU25qJfzRD 。著作表記は(C)2024 五十嵐正邦/KADOKAWA/まったく最近の製作委員会ときたら。視聴者のコメント例としては「杉田さんが楽しそうでなにより」「最後の顔でコーラ吹いた」「視聴決定ｗｗｗｗｗｗｗ」「すごいのがトップバッターで出て来たな」「だめだ、何にも頭に入ってこない（褒めてるｗ」がある。

『追放者食堂へようこそ！』

無料放送。放送日時は毎週日曜日22時30分よりABEMAアニメチャンネルで放送され、放送後1週間は最新話を無料で視聴可能だ。

番組URLは https://abema.tv/channels/abema-anime/slots/8rZ7HksrhgtdZ9 。著作表記は(C)君川優樹・オーバーラップ／「追放者食堂へようこそ！」製作委員会。視聴者コメント例には「飯作画めっちゃいいやん」「今期のダークホースかな」「アトリエちゃんかわいいい！！！！」「みんなお腹空かせてんだな」「テンポよし視聴継続決定」が含まれている。

集計方法、配信サービスとしてのABEMAの位置づけと利用条件

ABEMAは「新しい未来のテレビ」を掲げ、ニュース専門チャンネルやオリジナルドラマ、恋愛番組、アニメ、スポーツなど多彩なジャンルを24時間365日で提供している。チャンネル数は約25チャンネルを運用しており、スマートフォンやPC、タブレット、テレビデバイスを通じて視聴できる。

プレスリリースにある通り、ABEMAのオリジナルエピソード数は国内発の動画サービスで日本No.1（※2024年10月時点の自社調べ）を謳っている。配信ラインナップは新作映画や国内外ドラマ、アニメ、音楽や舞台のオンラインライブなどを含む。

有料プランと機能

ABEMAの有料プランとしては、月額1,080円（税込）の「ABEMAプレミアム」と月額580円（税込）の「広告つきABEMAプレミアム」がある。「ABEMAプレミアム」に登録すると限定作品の視聴や「追っかけ再生」「ダウンロード機能」などの限定機能を利用できる。一方で「広告つきABEMAプレミアム」は広告つきでプレミアム限定コンテンツを視聴できるプランとして案内されている。

「タコピーの原罪」など一部作品はABEMAプレミアムの見放題対象となっているため、作品ごとの配信条件を事前に確認することが必要である。

集計の信頼性と集計期間

今回のランキングは放送直後の視聴動向と放送からおよそ1か月のオンデマンド動向を組み合わせて算出しているため、初動の話題性と短期間での視聴定着の双方を反映している。集計対象期間は各作品の第1話または当該クールの初回放送から7月28日週までで、データはABEMA独自の視聴ログに基づく。

このため、ランキングは継続的な長期視聴の指標というよりも「放送直後から1か月程度の話題性と視聴の集積」を示す中間結果である点に留意する必要がある。

発表内容の要点整理

ここまでに記載した各種情報を整理し、主要な項目を表形式でまとめる。表にはランキング順位、放送日時、配信URL、配信形態（無料/プレミアム等）および著作表記を含め、プレスリリースの情報を網羅する。

以下の表は本記事で取り上げた作品群の主要データを一覧化したものである。

表は今回の中間発表で言及された作品群の主要な配信情報とランキング結果を並べたものである。視聴方法や配信条件は作品ごとに異なるため、視聴の際には各番組ページの案内を確認することが望ましい。

本稿ではABEMAが2025年夏クールに公表した中間ランキングの全情報を整理して掲載した。ABEMAが示すデータの集計条件や配信形態の違いを踏まえ、各作品の注目点と視聴者の反応を把握できる内容としてまとめている。