10月10日|LiNKXがFIT2025で基幹系とAIを解説

LiNKX基幹系セミナー

開催日:10月10日

LiNKX基幹系セミナー
このセミナーで何が学べるの?
LiNKXによる4トラックで、基幹系のモダナイズ手法、銀行向けSaaS外販、次世代勘定系「FinVision-Core」、COBOL→JavaのAI駆動モダナイゼーションなど、実務に直結する事例と技術戦略が学べます。
参加はどうやって?料金はかかるの?
FIT2025の展示会自体は入場無料(2025/10/9-10、東京国際フォーラム)。LiNKXのセッションは10/10 13:30–18:00(ホールB5)で、各セミナーは申し込み案内があるため公式ページで事前登録を確認してください。

FIT2025で問われる「攻めのDX」と金融基幹系のモダナイズ

金融分野のITに特化した展示会・セミナーとして2000年に発足した「FIT(Financial Information Technology)」は、主催者である日本金融通信社(ニッキン)によって継続的に開催されてきました。2025年のFITは「挑戦しないリスク~攻めのDXで顧客本位を極める~」をテーマに掲げ、単なるツール導入に留まらない業務・組織・文化の変革を核心に据えた企画が並びます。

そのなかで、金融テクノロジースタートアップのリンクス株式会社(LiNKX)は、2025年10月10日(金)にホールB5で行われる集中セッションとして、基幹系システムのモダナイズやAI活用を巡る4つのセミナーを実施します。開催時間は13:30から18:00で、各トラックは個別の焦点と招へい企業の実践事例により構成されています。

金融テクノロジースタートアップLiNKX、FIT2025(金融国際情報技術展)にて基幹系モダナイズとAI活用に迫るセミナーを開催 画像 2

FIT2025の開催情報と位置付け

FIT2025は展示会が2025年10月9日(木)・10日(金)の両日、10:00~18:00に東京国際フォーラム(東京・有楽町)で開催され、入場は無料です。主催は日本金融通信社(ニッキン)で、金融機関向けのITフェアとして国内最大級の規模を誇ります。

LiNKXが参加するセッションは10月10日(金)に集中して実施され、同社はAWSやGoogle Cloud、Amazon Web Services Japan、BIPROGY、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)、および北國フィナンシャルホールディングス(※2025年10月1日付で株式会社CCI グループに社名変更予定)と連携して、基幹系モダナイズとAI駆動の実践を示します。FITの公式案内は次のURLで公開されています:https://fit-tokyo.nikkin.co.jp/

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LiNKX主催の4トラック詳細:実務と技術戦略を結ぶ議論

LiNKXが企画する4つのトラックは、いずれも金融機関が直面する基幹系の制約や改革の実情を、現場の当事者や技術パートナーの視点で具体的に示すことを目的としています。各セッションは事例紹介と技術戦略の提示を組み合わせ、参加者が自組織の次の一手を検討するための示唆を与える構成です。

以下に、各トラックの時間帯、登壇予定組織、主要テーマを詳細に整理します。各トラックの冒頭には「セミナー申し込みはこちら」という案内が挙げられている点も出典どおり記載します。

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TRACK①(13:30-14:20) — FFGが挑む基幹系モダナイズの最前線

このセッションでは、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)が重点課題として掲げる「顧客ID管理の高度化」「クラウドネイティブなデータ基盤構築」の2点に焦点を当てます。AWSのクラウド技術とリンクスの金融システム開発ノウハウを組み合わせ、既存システムの制約を打破する取組み内容をFFG・AWS・リンクスそれぞれの視点から提示します。

具体的には、顧客サービス進化のために求められるID統合の要件、クラウドネイティブ化に伴うデータ基盤の設計と運用、移行時のリスク管理やレガシー連携の工夫など、現場の生の声に基づく情報の提供が予定されています。セミナー申し込みはこちら

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TRACK②(14:40-15:30) — 銀行が銀行にシステムを提供する新潮流(CCIグループ)

北國フィナンシャルホールディングス(現・北國)が2025年10月1日付で社名を「株式会社CCI グループ」に変更するのに合わせ、同グループが自ら開発してきた銀行システムをSaaS形式で他行に提供する新事業の紹介セッションです。コミュニケーションチャネルから勘定系までを含む低価格のシステム群提供を通じて、金融機関のITコスト構造や導入ハードルの変化が議論されます。

リンクスはCCIグループのこの新たなSaaS事業における第一期パートナーとして販売・導入支援を行う予定であり、当日はCCIグループ(デジタルバリュー)との共同説明が行われます。セミナー申し込みはこちら

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TRACK③(15:50-16:40) — 次世代勘定系「FinVision-Core」のビジョン(BIPROGY×LiNKX)

BIPROGYとリンクスが共同で開発を進める次世代勘定系システム「FinVision-Core」を紹介するトラックです。BIPROGYが過去60年にわたって蓄積した金融システムのノウハウと、リンクスのクラウドネイティブな技術を融合することで、従来にない先進性・柔軟性・安全性を実現することが狙いです。

セッションではビジョンと技術戦略、設計思想、導入に際して想定される運用上の利点や課題が提示される予定です。セミナー申し込みはこちら

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TRACK④(17:00-17:50) — AI駆動開発の実装事例:COBOL→Javaモダナイゼーション

地方銀行でのCOBOL勘定系をJavaへモダナイズした事例を題材に、リンクスが実際に支援したプロジェクトにおけるAI駆動開発の実務を取り上げます。テスト自動生成、AIによるコードレビュー、仕様書作成、リファクタリングなど開発全工程でAIがどのように機能したか、成功点のみならず導入時の試行錯誤や現場の課題を含めて具体的に説明します。

このトラックは、単なる理論ではなく、実際のDX推進に直結するヒントを提供することを目的としています。セミナー申し込みはこちら

登壇企業とLiNKXの役割:共創による技術連携の全体像

今回のセッションには、金融機関側の事例提供者とクラウドベンダー、システム開発会社、テクノロジースタートアップが一堂に会します。主要な参加組織としては、リンクス、ふくおかフィナンシャルグループ、北國フィナンシャルホールディングス(10月1日以降はCCIグループ)、グーグル・クラウド・ジャパン、アマゾン ウェブ サービス ジャパン、BIPROGYなどが挙げられます。

LiNKXは自らを「テクノロジーで、高度生産性社会のその先へ」というビジョンを掲げるスタートアップと位置付け、勘定系やAPIゲートウェイ、データ基盤の開発支援を行っています。製薬向けの生産性向上サービス「LabHub」や、視覚障がい者向けナビゲーションシステム「shikAI」など、金融以外の分野でも技術の適用範囲を拡げています。

主な登壇・協力企業
  • リンクス株式会社(LiNKX)
  • ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)
  • 北國フィナンシャルホールディングス(2025年10月1日より株式会社CCI グループ)
  • グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
  • アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
  • BIPROGY株式会社
LiNKXの提供サービス(抜粋)
  1. 勘定系・APIゲートウェイ・データ基盤の設計・実装支援
  2. 研究者向けの「LabHub」
  3. 視覚障がい者向けナビゲーション「shikAI」

要点整理とイベント情報の一覧

この記事では、LiNKXがFIT2025で実施する4つのトラックの狙いと内容、登壇企業、開催日時・場所などを整理して紹介しました。基幹系モダナイズ、SaaS化戦略、次世代勘定系の共同開発、AI駆動開発の実践という四つのテーマは、金融機関が直面する現実的な課題とその解決に向けた具体的手法を示すものです。

以下の表は記事に登場した主要情報を分かりやすく整理したものです。

項目 内容
イベント名 FIT2025(Financial Information Technology 2025)
主催 日本金融通信社(ニッキン)
展示会開催日 2025年10月9日(木)・10日(金) 10:00~18:00
LiNKXセッション実施日 2025年10月10日(金) 13:30~18:00(ホールB5)
セッション数 4トラック(TRACK①~④)
登壇・協力企業 リンクス(LiNKX)、ふくおかフィナンシャルグループ、北國フィナンシャルホールディングス(10/1より株式会社CCI グループ)、グーグル・クラウド・ジャパン、アマゾン ウェブ サービス ジャパン、BIPROGY
主なテーマ 顧客ID管理高度化、クラウドネイティブデータ基盤、銀行システムのSaaS外販、次世代勘定系「FinVision-Core」、AI駆動開発の実装事例
費用 無料(展示会)
会場 東京国際フォーラム(東京・有楽町) ホールB5(アクセス情報は会場案内を参照)
参考URL FIT公式:https://fit-tokyo.nikkin.co.jp/ / LiNKX:https://www.linkx.dev/

上表は、開催概要とLiNKXが提示する各トラックの位置付けを簡潔に整理したものです。FIT2025のテーマである「攻めのDX」を巡る実践的な議論は、基幹系のモダナイズやAI活用が経営課題に直結する現在、各金融機関の技術戦略検討にとって重要な参照点になります。

参考リンク: