ヤクルトレディ150人調査 地震を不安視する8割の実態
ベストカレンダー編集部
2025年8月28日 18:54
ヤクルトレディ防災調査
開催日:8月28日

阪神・淡路大震災30年の節目に、ヤクルトレディの防災意識を問う
兵庫ヤクルト販売株式会社は、2025年8月28日付のリリースで、ヤクルトレディを対象とした防災意識調査の結果を公表しました。本調査は、阪神・淡路大震災から30年を迎える節目と、9月1日の「防災の日」を前に実施されたもので、地域に根ざす職場で働く人々の意識と備えの実態を明らかにしています。
リリース冒頭には「兵庫ヤクルトオリジナル調査 ヤクルトレディ100人に聞きました!」という表記が見られますが、調査概要の本文では調査人数が150名と記載されています。この記事では、プレスリリースに記載された調査結果の数値をすべて含めて報告します。出典としては、兵庫ヤクルトの公表ページ(https://www.hyogo-yakult.jp/page-8195/)が示されています。
- 発表日
- 2025年8月28日 14時00分
- 調査主体
- 兵庫ヤクルト販売株式会社(自社調査、社内アンケート)
- 調査方法・期間
- 社内アンケート、実施期間:2025年7月7日〜7月23日
- 調査対象・人数
- ヤクルトレディ、調査人数:150名(本文記載)
- 調査レポートURL
- https://www.hyogo-yakult.jp/page-8195/(引用時は同URLの利用を明記する旨の注意書きあり)

最も不安を感じる災害と、防災グッズの備えの現状
調査では、最も不安を感じる災害として「地震」が突出しており、150名中122票を獲得しました。これは回答者のおよそ8割にあたる数値で、過去の大震災の記憶や日常的に発生する地震の経験が、防災意識の中心にあることを示しています。
防災グッズの備えについては、家庭で備えているかを尋ねた問いで「はい」が48%、「いいえ」が52%と、備えている人と備えていない人がほぼ半々という結果でした。備えの有無だけでなく、備えている人の中での点検や見直しの実施状況にも偏りが確認されました。
順位 | 災害 | 票数 |
---|---|---|
1位 | 地震 | 122票 |
2位 | 洪水・豪雨 | 10票 |
3位 | 津波 | 6票 |

ご自宅で備えている防災グッズの中身
「ご自宅で防災グッズを備えている」と回答した人(2-1で「はい」と回答した人)に限定した設問では、備えている物品の上位に「飲料水」「食料」「照明器具(懐中電灯など)」が入りました。命に直結する飲料水や非常食に対する優先度が高く、実用性の観点が反映された結果です。
同設問の選択肢に対する票数は以下の通りです。その他で挙がった具体例として裁縫道具や、一部で「ヤクルト 薬用アパコート S.E.<ナノテクノロジー>」といった商品名も記載されています。
- 飲料水:62票
- 食料:45票
- 照明器具(懐中電灯など):44票
- その他(例:裁縫道具、特定商品名の記載など)

備えの継続性と点検の実態
備えていると答えた人のうち、定期的に防災グッズの見直しや点検をしている人は23%に留まり、77%が点検をしていないと回答しました。つまり、備えは行われているものの、維持・更新に課題がある実態が示されています。
点検や見直しが行われない背景としては、備品の消費期限・賞味期限の管理の煩雑さや、普段使いに回すローリングストックの実践の浸透度などが関連します。実際にローリングストックについては「聞いたことはあるが実践していない」33%、「はい」32%、「いいえ」18%、「聞いたことがない」17%という分布で、実践者はおよそ3割強にとどまっています。

準備の障壁と、家庭ごとの工夫—具体的な声
防災グッズを準備する際に感じる負担については「つい後回しにしてしまう」が最も多く97票、次いで「費用がかかる」62票、「保管スペースがない」49票という順でした。意識はあるものの行動に移すハードルが明確に存在していることがわかります。
一方で、家族構成に応じた具体的な工夫や備えの例も多数寄せられており、家庭内での実践や工夫が進んでいる面も見られました。また、会社に対する期待としては物資の提供や避難所としての場所提供、防災グッズの支給など、職場における支援を望む声が複数ありました。

家族間の話し合いと避難場所の共有
家族と防災について話すことがあるかを尋ねたところ、69%が「ある」と回答しました。話し合いを行っている人のうち、災害時の避難場所を共有している割合は78%と高い水準でした。家族での情報共有が比較的進んでいることが示されます。
しかしながら、避難場所の共有が行われていない22%の家庭も存在し、話し合いが実施されているか否かによって備えの内容に差が出る可能性があります。避難経路や集合場所の確認、訓練の共有など具体的な合意形成が重要です。

子ども・高齢者・ペットに合わせた備えの実例
調査には具体的な工夫の声が寄せられており、子ども向けには「背の高い家具を置かない」「おむつを多めに備える」「慣れた食べ物、離乳食や缶のミルクを用意」などが挙げられています。これらは日常の安全管理と備蓄の両面を意識した対策です。
ペット対応としては「ペットフードを余分に買う」「ペット用キャリーを玄関に置く」「ペット用品をリュックにまとめ家族で場所を共有する」など、避難時に速やかに連れ出せる状態にする工夫が報告されています。その他、オムツのサイズアウト品を非常用に回すなど、既存資源を活用するアイデアも紹介されました。

会社への期待と、推奨される持ち物一覧
調査回答には会社への期待として、物資提供や地域への支援、ステーションの避難所化、ソーラーパネル設置といった施設面の提案が含まれていました。メンタル面の支援や飲食物の提供、避難所で配布できる商品提供を希望する声も目立ちました。
また、回答者から推奨された災害時の持ち物(おすすめグッズ)のリストは多岐にわたります。飲料水やインスタント食品などの飲食物、簡易トイレやトイレットペーパーといった衛生用品、モバイルバッテリーや手動充電の懐中電灯といった電源・照明類など、基本的なセットが示されています。
- 飲食物:水、インスタント食品
- 衛生用品:簡易トイレ、トイレットペーパー、マウスウォッシュ、爪切り、耳かき、水のいらないシャンプー
- 寝具・履物:スリッパ、寝袋、テント
- 電源・照明:モバイルバッテリー、手動充電できる懐中電灯
- 生活必需品:眼鏡、携帯、現金、小銭
- その他:虫よけ用品、カセットコンロ、連絡先メモ、プロパンガスや自家発電(エネファーム)に関する意見

調査結果の要点まとめと一覧表
今回の調査からは、地震への高い不安意識、命に直結する物資(飲料水・食料)への優先的な備え、備蓄の継続・点検の不足、準備を妨げる要因としての「後回し」「費用」「保管スペース」の存在、そして家族内での話し合いや避難場所共有が比較的進んでいる点が明確になりました。職場に対しては物資提供や避難拠点化などの期待が示されています。
以下に、プレスリリース本文に基づく主要指標を整理した表を示します。
項目 | 結果 |
---|---|
発表日 | 2025年8月28日 14:00 |
調査主体 | 兵庫ヤクルト販売株式会社(自社調査、社内アンケート) |
調査期間 | 2025年7月7日〜7月23日 |
調査対象 | ヤクルトレディ、調査人数:150名(本文記載/リリース冒頭には100人の表記あり) |
最も不安な災害 | 地震:122票(約8割) |
自宅で防災グッズを備えているか | はい48%、いいえ52% |
備えている物品(上位) | 飲料水62票、食料45票、照明器具44票 |
定期的な点検・見直し | している23%、していない77% |
準備を妨げる理由(上位) | つい後回しにしてしまう97票、費用がかかる62票、保管スペースがない49票 |
家具・家電の転倒防止対策 | している23%、していない77% |
ローリングストックの実践状況 | 聞いたことはあるが実践していない33%、はい32%、いいえ18%、聞いたことがない17% |
家族と防災の話し合い | ある69%、ない31%(話し合いがある人のうち避難場所共有は78%) |
会社への期待 | 物資提供、防災グッズ支給、ステーションの避難所化、飲食物の寄付、メンタルケア等 |
調査レポートURL | https://www.hyogo-yakult.jp/page-8195/ |
以上がプレスリリースの記載内容に基づく調査結果の整理です。調査は地域で活動するヤクルトレディの実情を示すものであり、個々の家庭で取り組める実践と職場・地域での支援のあり方が改めて問われる結果となっています。
参考リンク: