横浜バニラ、10月スタートの第2期へ 3.7億の投資で事業加速

シリーズA資金調達完了

開催日:10月1日

シリーズA資金調達完了
今回の資金調達で何が変わるの?
人材採用(COO含む)や製造設備、新商品開発、主要駅での出店やスポンサー施策に投資し、2025年10月から始まる第2期で前期比6倍の売上成長を目指すため、組織と供給体制、ブランド露出が一気に強化されます。
塩バニラフィナンシェはどこで買えるの?
2025年2月に発売済みで既に販売中。公式サイトのオンライン販売に加え、JR東京駅など国内主要拠点でのポップアップや出店で購入可能。3個入り(1,100円)・6個入り(2,160円)を展開しています。

横浜発ギフトスイーツ『横浜バニラ』、シリーズAで次の成長フェーズへ

横浜バニラ株式会社は、第三者割当増資により合計約3.7億円の資金調達を実施したと、2025年8月28日11時35分のリリースで発表しました。本ラウンドは、2024年11月に実施したシードラウンドに続くシリーズAラウンドに当たり、国内の新規投資家と既存投資家が参加しています。

同社が展開する横浜発ギフトスイーツブランド『横浜バニラ』は、2025年2月に発売した旗艦商品『塩バニラフィナンシェ』が短時間で高い反響を得ており、今回の資金調達は第2期における組織拡大と事業加速を目的としたものです。第2期は2025年10月から開始し、前期比で6倍の売上成長を目標に掲げています。

横浜バニラ株式会社、約3.7億円のシリーズA資金調達を実施 画像 2

今回の出資スキームと参加投資家

本ラウンドの主な引受先は、新規投資家として参加したジャフコ グループ株式会社と、既存投資家であるXTech Ventures株式会社です。両社はそれぞれ異なる強みとネットワークを有しており、経営支援や事業拡大に向けたサポートが期待されます。

  • ジャフコ グループ株式会社(東京都港区、取締役社長 三好啓介): 日本最大級の累計投資社数を持つベンチャーキャピタル。HR、マーケティング・セールス、バックオフィス領域での支援も行う。パーパスは「挑戦への投資で、成長への循環をつくりだす」。
  • XTech Ventures株式会社(東京都中央区、代表パートナー 手嶋浩己 / 西條 晋一): シード・アーリー期を中心に投資を行う独立系VC。事業立ち上げ経験や豊富なネットワークを活かした実務的支援が特徴。
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資金の使い道と事業計画の具体的施策

今回の調達した資金は、2025年10月から始まる第2期における成長投資に充てられます。主な投資領域は、組織体制の強化、新商品開発、製造能力の向上、ブランド構築です。特に人材採用に重きを置き、経営を現場と仕組みの両面から推進できるCOOの採用を急務としています。

同社は50名以上の組織運営経験を持つ人材を迎えることで、スピードと実行力を両立する強い組織へと転換する方針です。組織体制の強化により、商品供給の安定化や販路拡大が加速すると見込まれます。

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具体的な取り組み項目と時期

下記は同社が公表した主な取り組みと今後のロードマップです。それぞれ具体的な実現に向けて段階的な投資を行う予定です。

  1. 人材採用: COO候補の採用を最優先。その他、生産・商品企画・マーケティング人材の増員。
  2. 新商品開発: 次なる新商品の開発を進行中。連続的な商品投入を計画。
  3. 製造能力向上: 設備投資による生産性向上と品質安定化。最新鋭のトンネルオーブン等の活用を含む。
  4. ブランド構築: 露出拡大のためのポップアップや主要駅での出店、横浜DeNAベイスターズのスポンサー活動の検証・展開。

販路拡大の具体例として、JR東京駅をはじめとした国内主要拠点での出店や、ポップアップストアを通じた直接販売を重視しています。横浜で待つだけでなく、全国へ出向く戦略をとることが明示されています。

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『塩バニラフィナンシェ』の設計思想と実績

横浜バニラの第一弾商品『塩バニラフィナンシェ』は、ブランドを代表するフラッグシップ商品として位置づけられています。商品は2025年2月にギネス世界記録™に認定されており、発売後短時間で高い販売実績を示しました。

商品設計は横浜出身の代表取締役社長CEO 髙橋優斗の横浜に対するイメージを基点に、素材選定と製法にこだわって開発されています。製造では高温短時間で焼き上げるトンネルオーブンの細かな設定調整を行い、しっとりとした内側とカリッとした外側を両立しています。

商品名 内容 価格(税込)
塩バニラフィナンシェ(6個入りギフトボックス、個包装) 個包装、ギフト仕様 2,160円
塩バニラフィナンシェ(3個入りミニギフトボックス、個包装) 個包装、ミニギフト 1,100円
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素材と風味のこだわり

商品の風味には三つの主要要素があり、それぞれが役割を持って組み合わされています。これらの要素は原材料の選定や製法と密接に関連しており、品質管理も徹底されています。

天然ブルボンバニラエキス
生産者記号が刻印されたブルボンバニラビーンズを原料に、コニャックの伝統的蒸留技術で抽出・濃縮したエキスを使用。圧倒的なバニラ香を実現しています。
アンデス山脈のピンク岩塩
深海水が長い年月で結晶化したピンク岩塩を細かく砕き、焼き上がったフィナンシェにひとつずつ丁寧にふりかけています。繊細な塩味がバニラの甘さを引き立てます。
直火焦がしバター(タカナシ乳業)
直火で仕上げた香ばしいバターをたっぷり使用することで、濃厚でリッチなコクを与えています。製造工程では香りの保持と焼き加減の管理に細心の注意を払っています。

写真・イラストはイメージです。また、表示価格は消費税込の総額です。

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投資家・経営者の声と企業情報

リリースでは、代表取締役社長CEOの髙橋優斗氏や、出資した投資先からのコメントが掲載されています。髙橋氏は今回の調達を「横浜の新定番を本気で取りに行くための勝負の一手」と位置づけ、人材採用と商品開発に優先的に投資する方針を示しました。

参加投資家からは、髙橋氏の起業家としての魅力や事業推進力を評価するコメントが寄せられています。ジャフコ グループの担当は横浜からグローバルで通用するブランドを作る挑戦に参画する意向を示し、XTech Venturesは追加投資の背景にある代表の実行力とチームの成果を強調しました。

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主要コメント(要約)

  • 髙橋優斗(代表取締役社長CEO): シリーズA完了を受け、人材採用を最優先にして組織を強化し、商品開発と生産体制の整備を進めると述べています。
  • ジャフコ グループ: 髙橋氏の熱量とブランドのポテンシャルを評価し、当事者として支援する姿勢を示しています。
  • XTech Ventures: 創業投資以来の成長を評価し、代表の描く未来を証明するために引き続き支援する旨を表明しています。

採用情報やさらに詳しい企業概要は同社の採用ページや公式サイトで案内されています。COO候補採用ページや公式お問い合わせフォームはリリース内で案内されています。

項目 内容
会社名 横浜バニラ株式会社(英名: Yokohama Vanilla Inc.、旧社名: YX factory株式会社)
本社所在地 神奈川県横浜市
代表者 代表取締役社長CEO 髙橋優斗(1999年生まれ、横浜市出身)
調達金額 約3.7億円(シリーズAラウンド)
投資家 ジャフコ グループ株式会社(新規)、XTech Ventures株式会社(既存)
主力商品 塩バニラフィナンシェ(3個入り/6個入り)、ギネス世界記録認定(2025年2月)
第2期開始 2025年10月(目標: 前期比6倍の売上成長)
公式サイト https://yokohamavanilla.com
関連リンク https://lit.link/yxfactory

上記の表は本リリースで明らかにされた主要事項を整理したものです。資金調達の金額、投資家の構成、主力商品の仕様と実績、そして第2期に向けた事業上の優先事項が含まれています。組織強化と製品供給体制の整備、ブランド露出の拡大が、今後の事業成長の鍵となる点が明確です。

参考リンク: