9/1開幕|Kudanが六甲道駅を3D再現、VRドームで防災体験
ベストカレンダー編集部
2025年8月28日 14:41
防災の未来設計図
開催期間:9月1日〜9月4日

フォトリアル3Dで再現する阪神淡路大震災の記録 — 六甲道駅の被災から復興まで
Kudan株式会社は、2025年8月28日12時01分付の発表において、朝日放送グループが大阪・関西万博で開催する「防災」をテーマにした特設展示に、パートナーのXGRIDS社と共に参画したことを公表しました。展示の中心となるのは、阪神淡路大震災で被災したJR神戸線・六甲道駅の被災と復興の様子を、フォトリアル3Dで再現した映像体験です。
発表では、KudanとXGRIDSが次世代の3D再構築技術であるLCC(Lixel CyberColor)を活用して制作に協力したことが明記されています。LCCは3D Gaussian Splatting(3DGS)に基づく最新技術であり、従来の3D表現を大きく上回る質感と没入感を実現します。これにより、来場者は被災現場の空気感や構造の変化を視覚的に理解できるよう設計されています。
LCC(Lixel CyberColor)と3DGSの特徴
LCCは、フォトリアルな再現を目的に設計されたパイプラインで、撮影データやスキャンデータを高精度な3D表現へ変換します。3DGSは各点に対してガウシアン分布の“スプラット”を用いることで、従来のメッシュやテクスチャ中心の表現よりも自然で滑らかな質感を与えられます。
この技術により、自由視点での操作が可能となり、観察者は任意の視点から被災の状況や復旧プロセスを確認できます。映像制作側にとっては、古い記録映像や現地の写真、レーザースキャン等の異種データを統合して一貫したビジュアルを構築することが可能です。
VRドームシアターで体験する被災エリアの仮想閲覧
本展示の目玉は、ギャラリー内のVRドームシアターを用いた「被災エリア仮想体験」です。来場者はドーム型スクリーンで、六甲道駅の被災から復興へと至る時間の流れを、フォトリアルな3D映像として体感できます。
KudanとXGRIDSは制作面で協力し、臨場感のある視覚表現と、自由視点操作を想定したインタラクティブな体験設計を行いました。VRドームという大規模表示環境に適した映像設計が行われ、変形や誤差を低減するための補正処理も組み込まれています。
展示で想定される体験設計の要点
VRドームは没入感を高める一方で視野や歪みの補正が必要です。本展示では、空間的に連続するフォトリアルデータをスムーズに投影するためのレンダリング最適化と、来場者が理解しやすいナビゲーション設計が実装されています。
映像は単なる再現に留まらず、防災教育として機能することを重視しています。時間軸をたどることで被災直後の状況、復旧工事の過程、そして復興後の姿を比較でき、災害対策や復興計画の学習素材としての価値を持たせています。
Kudanの技術基盤と防災領域での具体的応用
Kudanは空間知覚アルゴリズムの研究開発と技術提供を通じて、ロボティクスや自動運転、デジタルツイン等のソリューションを手がける企業です。発表では、3DGSを核としたLCC技術に加え、デジタルツイン・プラットフォームであるKudan PRISMの活用により、複数の実用領域での貢献を目指すと述べられています。
具体的には以下の三つの応用分野が挙げられています。災害時のシミュレーションや避難経路設計、現場での意思決定支援、教育・啓発プログラムです。これらはフォトリアル3DデータとAI解析を組み合わせることで、より実用的で迅速な対応を可能にします。
応用例の詳細
災害時シミュレーション/避難経路設計:洪水や地震想定のデジタルツイン上で、被害予測と避難動線の検証、応急復旧の優先順位付けを3D空間で行います。フォトリアルな表現は、実際の地形や建築物の状況を正確に反映するため、計画立案時の精度向上に寄与します。
現場での意思決定支援:被害推定や危険箇所のAI解析結果をフォトリアル3D空間に重ね合わせ、行政・事業者・住民が同一視点で確認できます。これにより判断の迅速化と計画策定の遅延防止が期待されます。
教育・啓発プログラム:学校、自治体、放送局と連携して、VR上映や大画面での体験型カリキュラムを提供します。フォトリアルな災害体験を通じて、防災意識の継承と実践的学習の場を形成します。
展示の開催情報、会社情報とまとめ
イベントの正式名称は「朝日放送グループ 世界に発信する『防災』の未来設計図」です。会期は2025年9月1日(月・防災の日)~ 9月4日(木)、会場は大阪・関西万博 ギャラリーWEST(展示室1・展示室2・屋外展示スペース)です。主催は朝日放送グループホールディングスほかとなっています。
関連サイトとして、以下のURLが案内されています。https://www.asahi.co.jp/bosai/event2025/ および https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/822375a8-539d-4ac0-84d3-207224660b1d。Kudanの最新情報は https://www.kudan.io/jp/news に掲載されています。
企業情報と発表時点の概要
本リリースでのKudanの表記は以下の通りです。名称はKudan株式会社、本社所在地は東京都、代表取締役CEOは項 大雨です。証券コードは4425(東証グロース)となっています。
発表日時は2025年8月28日12時01分。今回の参画はパートナーであるXGRIDS社との協業であり、制作協力を通じてLCCと3DGSを用いたフォトリアル再現が実装されました。展示の目的は「災害のリアリティを感じ、防災・減災の学びを深める」ことにあります。
項目 | 内容 |
---|---|
発表企業 | Kudan株式会社(本社:東京都、代表取締役CEO:項 大雨) |
発表日時 | 2025年8月28日 12時01分 |
協力パートナー | XGRIDS社 |
展示名称 | 朝日放送グループ 世界に発信する「防災」の未来設計図 |
会期 | 2025年9月1日(月・防災の日)~ 9月4日(木) |
会場 | 大阪・関西万博 ギャラリーWEST(展示室1・展示室2・屋外展示スペース) |
テーマ | 災害のリアリティを感じ、防災・減災の学びを深める |
主な技術 | LCC(Lixel CyberColor)、3D Gaussian Splatting(3DGS)、Kudan PRISM |
展示の目玉 | VRドームシアターでのJR神戸線・六甲道駅の被災と復興のフォトリアル3D再現 |
対象分野 | 災害時シミュレーション、避難経路設計、現場判断支援、教育・啓発プログラム |
関連リンク | https://www.asahi.co.jp/bosai/event2025/、https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/822375a8-539d-4ac0-84d3-207224660b1d、Kudan: https://www.kudan.io/jp/news |
証券コード | 4425(東証グロース) |
以上の表は本記事で扱った主要な事実を整理したものであり、展示の概要、技術的特徴、Kudanの企業情報および関連リンクを網羅しています。発表内容は、フォトリアル3Dとデジタルツイン技術を通じて防災教育と現場支援に資する具体的な応用を提示するものであり、展示期間中はVRドームシアターを中心に、来場者が被災と復興を視覚的に学べる構成となっています。
- 問合せ先(参考)
- Kudan 公式サイト: https://www.kudan.io/jp/、ニュース: https://www.kudan.io/jp/news
- イベントサイト(朝日放送グループ)
- https://www.asahi.co.jp/bosai/event2025/
- 万博イベント案内
- https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/events/822375a8-539d-4ac0-84d3-207224660b1d
参考リンク: